フルモデルチェンジしたカロッツェリア楽ナビ、6月発売!

本日、4月15日、カロッツェリア楽ナビの新作が発表されました。5年ぶりのフルモデルチェンジです。


発表されたのは8型ラージサイズ・モニター搭載がAVIC-RL910とAVIC-RL710の2機種。7型モニター搭載が横幅200mmのAVIC-RW910とAVIC-RW710、幅180mmの2DIN機がAVIC-RZ910とAVIC-710の計4機種。合わせて6モデルのラインナップです。価格はすべてオープンですが、ライバルの価格を見ると、おそらく6万円台から10万円台の価格の価格といったところでしょうか。

新楽ナビを見て、真っ先に驚くのは画面の美しさです。HDパネルを採用し、解像度は従来比で2.4倍。視野角の広いIPS方式と、黒色再現性に優れたノーマリィブラック方式を採用しているので、画像はとにかく滑らかでクリア。ユーザーにとって見やすいものを作ったということで、サイバーナビよりも価格が安いことは気にせず、スペック的にもサイバーナビ以上の高画質です。

インターフェイスも、使いやすさを追求して大きく変わりました。ホームボタンを押した時に現れるメニューは、ドライバーの好みに合わせて選べる「おすすめモード」と「カンタンモード」の2つを用意。おすすめモードは左にAV系、中央にAVソースの表示、右にナビの検索系というメニューが縦に並び、左のAV系メニューはフリックして回転するので、スムースに聴きたい音楽ソースに切り替えられます。対して左のナビ検索系もフリックできるのかと思いきや、こちらは3個で固定。初期設定で、表示させるメニューは選べるそうですが、こちらもフリックで回転できるようにして欲しかった気がします。

ついでに残念なことがもうひとつ。ついに音声検索が無くなりました。楽ナビといえば「高機能を楽に扱える」をコンセプトに初代から音声操作を押してきたし、スマホなどの影響で音声操作も一気に普及してきただけに、使うかどうかは別にして無くすというのは残念です。まぁ、同時にAlexa対応のディスプレイオーディオも出したことなので、早々の復活を期待したいところです。

「おすすめモード」と「カンタンモード」の話に戻りますが、カンタンモードに変えると、地図内の文字やアイコンが大きくなります。「字が小さくて読めない!」ということがなくなるわけです。僕はかろうじておすすめモードの文字の大きさでも十分に確認できますが、最近文字が見えづらくて…という人は、大きな文字やアイコンに変えるといいでしょう。設定から、おすすめモードのままで文字やアイコンを大きくすることも可能です。いわばハズキルーペ・モードですね(笑)。このきめ細かさは便利です。

最新の2019年春地図データを採用しているので、2019年3月17日にかいつうしたばかりの新東名厚木南IC〜伊勢原JCT間や新名神の新四日市JTC〜亀山西JCT間の新規開通道路も当然載っているし、ここを利用したルート探索も可能です。910系と710系の違いは、年に2回できる地図データの無料バージョンアップ期間の違いだけで、910系が3年、710系が1年となっていますが、910系の場合、MapFanスマートメンバーズに新規入会すると、最新データへのバージョンアップ期間が3年から4年に延長されます。長く使うなら、910系を選んだほうが無難でしょう。対象期間は6月予定の発売から2019年9月30日までです。

AV性能はサイバーナビにはかなわないものの、従来楽ナビよりは大きく向上しているとのこと。映像ソースに関してはフルHD解像度で楽しめるのでサイバーナビより上質だろうということが想像できるし、音楽はダウンサンプリング再生ながらハイレゾ音源もかかります。タイムアライメントの調整単位も1.4㎝刻みに細かくしたし、クロスオーバーのカットオフ周波数も25〜250Hzの範囲まで調整できるように拡大するなど、音響調整能力も従来モデルより向上しています。車種専用エキスパートチューニングSDにより、SDカードを差し込むだけでメーカー推奨の音が手軽に得られるのもいいですね。カロッツェリア推奨スピーカーシステムと純正スピーカーシステムが選べるし、運転席重視と全席重視の切り替えも可能です。

なんだかんだ言って、ナビ性能は非常に高く、一度カロッツェリアのナビを使うと、他のナビでは物足りなくなるほど。今回は自車位置マークから各種ロゴマーク、一方通行表示など、細部に至るまでHD解像度の高精細な地図に対応するべく、データを一新しており、新しいカーナビの基準となることでしょう。もちろん、プローブ情報を活用したスマートループ渋滞情報にも対応。目的地に早く着く制度の高いルート探索が可能です。

サイバーナビまで音にこだわるわけじゃないが、ある程度音が良くて使いやすく見やすいナビが欲しいという人にはうってつけかもしれません。