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スバルR2のオーディオ・グレードアップ記2

またまた間があいてしまいましたが、前回に引き続きスバルR2のオーディオの話です。前回はスピーカーのみだったので、今回はヘッドユニットを紹介します。

選んだのはいわゆるディスプレイオーディオ。カロッツェリアのDMH-SF700です。ボディは1DINサイズですが、モニターは9型の大画面。DSPが内蔵されていてタイムアライメントやイコライザー(13バンドですが)の調整ができるし、ハイレゾ音源の再生もできます。

当初はサイバーナビの最新型が欲しいなぁとも思ったのですが、秋田の田舎じゃサイバーナビのような最強ナビは不要だろうし、スマホナビを利用したApple CarPlayを試してみたかったというのもあって、こちらにしたわけです。 結果としては大満足です。もちろん不満も多少はあります。たとえばUSBが1個しかないので、スマホを接続している時はUSBのハイレゾ音源が聴けないとか、差し替えるのが面倒とか。

当初はハブを使えば両方挿しっぱなしにしておけると思っていたんですがハブを挿してみるとハブエラーを起こして使えないんですよね。HDMIに挿しこんでいるAmazon FireTVスティックの電源もハブから取ろうと思っていたんですが、これも無理。だからシガーライターソケットから取れる2口のUSB充電器を手に入れて、ここからFireTVスティックの電源を取っています。もう一つはUSBをDMH-SF700に挿しこんでいる時のスマホの充電用です。

このような不満はありますが、そんな不満なんて些細なものと思えるほど、楽しさが優っています。15年以上前のR2ですが、オーディオだけは最新のハイテクマシンに生まれ変わりましたから(笑)。ハイレゾが聴けるし、FireTVも見られます。そしてTune Inというアプリを通じてイギリスBBCの6Musicも聴けるんですよ。スマホを接続してナビを使っている間は、だいたい6Musicを聴いています。

またFireTVの話に戻りますが、今週末はDAZNでF1のプレシーズンテストがスタートして、来週はもうシーズンが開幕するので、クルマのなかでもDAZNが楽しめるのはうれしくてしょうがありません。そのために、車載用Wi-Fiルーターも手に入れ1年分の料金も支払いました(笑)。これで万全です。

このWi-FiルーターはFireTVスティックが楽しめるほかに、スマホナビのパケット代節約にも効果がありますね。というのもこのクルマにオーディオを装着する際、秋田〜東京を往復したんですが、スマホナビを利用したためにパケット代が普段の倍以上かかったんです。それが今、車内では車載Wi-Fiルーターの電波を使えるのでスマホナビもスマホの他のアプリも使い放題です。以前は必ずデータ定額の容量を超えていたんですが、最近は追加料金を取られることもなくなり、これが続けば年間料金の元がとれそうな気がしてきました。

自車位置の測位精度も思っていたよりは全然いいですね。というのも、DMH-SF700では車速を取り込んでナビに反映させているんです。だから当然、長いトンネルを通っても自車マークは動きます(笑)。最近の高性能ナビは自律走行が中心でGPSは補助というものも多いと聞きますが、こちらはたぶんGPSメインで自律が補助でしょう。が、普通にドライブする上では、なんら問題ありません。しかもアップルのマップだけじゃなくGoogle MapやYahoo!カーナビまで使えるんです。ぼくはもっぱらYahoo!カーナビを利用しています。

そして音も完璧とまではいかないまでも、かなりいいセンいっていると自負しています。なによりも気に入っているのは、しっかりと頭外定位の音が聴こえているということ。これまでのクルマは高域、中域は頭の外で定位していても、低音だけはなんか頭の中に溜まっているように聴こえて、違和感が拭えなかったんですよね。それがR2では高域から低域までしっかりと頭外定位しています。おそらくですが、これはすべてのスピーカーがリスナーの前方にあることに起因しているのでしょう。頭のなかにもやもや溜まらず、すっきりと頭外定位している音は自然だし気持ちが良いです。

これから各地でイベントが始まるシーズンがやってきますが、行ける範囲であればこのクルマで出かけたいと思っています。もし聴いてみたいという人がいたら、気軽に声をかけてください。いつでもお聴かせします。

スバルR2のオーディオ・グレードアップ記

ちょっと間が開いてしまいましたが、ようやくマイカーへのオーディオ・システムの装着が終わったので、何回かにわけて紹介していこうと思います。まずはスピーカーから。

僕が選んだのはカロッツェリアのTS-HX900PRS。7.3cmミッドレンジの中央にツィーターを配置したCSTドライバーです。なぜ、これにしたかというと、僕が入手したスバルR2のフロントドアには、スピーカーの装着場所がないんですね。純正スピーカーはダッシュボード上の左右両端にあるだけなんです。

実は今、僕は父親の介護のために秋田の実家にいます。で、雪深い秋田だから4WDは必須だろうということで探した結果、安いスバルR2が見つかってさっそく購入した次第。父親を病院へ送ったり近所へ買い物へ行くための使用が主だから、軽自動車で大丈夫だろうという判断です。

クルマは山形の天童から仕入れて取りに行ったんですが、純正オーディオの音があまりにも酷い…。帰り道に聴くためにCDを何枚か持って行ったんですが、最初に聴いてガッカリしたので、ほとんど無音で戻ってきました。

帰って外してみたらフォスター製のスピーカーだったので、新車の頃はわりと良い音だったんでしょう。でも2006年式だからすでに15年以上。経年劣化は大きく、音はもやっとかすみがかかったようだし、少しボリュームを上げると音が歪んでしまいます。しっかり感が微塵もなく、一言でいうと「へなちょこ」な音でした。

で、さっそくスピーカーを交換しようと思ったんですが、悩んだのはドアを作り替えてガッツリ付けるか、簡単に済ませるかということ。しかし20万円そこそこで仕入れたクルマに50万円かけてスピーカーをとりつけるのもなぁ…と思い、簡単に済ます方向に決めたわけです。

当初は純正スピーカーを外した場所に12cmスピーカーをトレードインすることも考えました。ケンウッドにはスバル車用の12cmカスタムフィット・スピーカーがあるし、アルパインやカロッツェリアの10cmスピーカーもバッフルさえ用意すれば取り付けられるでしょう。また海外ブランドでもブラムなど10cmスピーカーを用意しているところもあります。

それでもカロッツェリアTS-HX900PRSを選んだのには理由があります。ひとつはオートサウンドWebグランプリ2021の試聴にリファレンスとしてTS-Z900PRSを使用して、CSTドライバーの位相特性の良さを改めて実感していたから。もうひとつは以前、エタニONEの実験でCSTドライバーとサブウーファーを組み合わせた音を聴いて、まったく違和感の無いハイファイなサウンドが楽しめたから。そしてケースに収まっているので取り付けが簡単そうだからです。

ただしCSTドライバーだけでは低音が足りないことは目に見えていたので、サブウーファーも加えています。選んだのはカロッツェリアのTS-WX010Aです。CSTドライバーに比べてサブウーファーはかなり物足りない感じもありますが、助手席の足元に置けて場所を取らない、サブウーファーを前方に置けるなどの様々なメリットがあるため、あえてこのモデルを選んだわけです。

取り付けは自分でもできそうと思ったのですが、プロショップにお願いしました。以前から、僕のクルマのオーディオをずっとめんどうみてくれているグランドノートの林さんです。取り付けの面でも音の点でも信頼できるショップなので安心してお任せできます。今回も、こんな感じでと簡単に説明しただけで、思った以上の仕上がりになりました。お店は以前の環七沿いから多摩川の近くに移転しましたが、相変わらず元気にやっています。

その作業を見てあたらためて「林さんにお願いして良かった」と実感しました。まずCSTドライバーですが、僕なら角度調整は諦めて純正スピーカーと同じように上を向くように取り付けるか、またはダッシュボードの上にCSTドライバーを置いて前が見えづらくなるかどちらかになっていたでしょう。今回は前方視界をなるべく遮らないように純正位置に半分埋め込んで、なおかつ音軸はルームミラーあたりを狙うというリクエストをしましたが、純正グリル上に開けた穴をヤスリで削って少しずつ広げながら、狙い通りの角度にCSTドライバーをセットしてくれました。



サブウーファーも僕が自分で付けたら説明書通りにフロアの上の吸音材にテープで貼り付けていたと思います。が、サブウーファーは固定強度が重要ということと、平らな部分が見当たらないこと、そしてプレッシャーボード式のためスピーカー面は板のほうが絶対にいいということで、吸音材をカットして板を敷き、その上にビスで固定するという方法を取りました。そのため助手席に座って踏んでもガッチリ固定されています。

そして音を聴いてみると、見違えるようにクリアなサウンドです。解像度の高さはオートサウンドWebグランプリの試聴でさんざん味わっていたのですが、その音がマイカーの車内でも楽しめるとは、感無量です。その中高域に比べると低音のクオリティは落ちますが、それでも良さは存分に発揮しています。まず低音の発生源がリスニングポジションよりも前にあるので、後方に設置した時のような違和感をまったく感じないこと。ベースがしっかりと前方中央に居てリズムを支えるので、音楽に安定感が生まれます。

もちろん周波数的にローエンドまで出ているわけではないし、低音の音階がもっとはっきりすればなぁなど、上をみるとキリのないところはありますが、サブウーファーをリスニングポジションの前に置くことのメリットは絶大。軽自動車だから室内は狭いため、音圧も十分に確保しているし、設置時に板を使用したおかげでしょうか。想像した以上に低音が弾んで生き生きしていて、心地よく騙されています(笑)

TS-WX010Aのローパスフィルターが切れないので、周波数を最高にしても125Hzでフィルターがかかってしまい、TS-HX900PRSとの間にどうしても抜けてしまう周波数が生まれてしまうなど改善点はいくつかありますが、もしかしたらこれまで僕が乗ってきたクルマの中でもっともまとまりのいいクルマに仕上がったかもしれません。

しかもこれまでのクルマはさんざん調整に苦労して仕上げてきましたが、このクルマは大雑把に「こんなもんだろう」とタイムアライメントの数値を設定しただけ。スピーカーまでの距離を測ったりせず、イコライザーもまったく使わないでまとまりの良いクリアな音が出たのは驚きです。なので、なにか不満を感じるようになるまでは、しばらくこのまま無調整で楽しんでいこうと思っています。

スズキ・エブリイに8型ナビゲーションが付く!

春の新製品でカーナビ本体は発表しなかったカロッツリアですが、8型カーナビゲーション取り付けキットのニューモデルは出しました。スズキ・エブリイ/エブリイワゴン用です。

このKLS-S803D(24,200円/税込)を使えば、平成27年2月以降のスズキ・エブリイ/エブリイワゴンにカロッツェリア製の8V型ナビをすっきりと取り付けられます。カロッツェリアで言うとラージサイズ・カーナビゲーションってヤツですね。サイバーナビでも楽ナビでもOKです。

適合機種はサイバーナビAVIC-CL911や楽ナビAVIC-RL911など。詳細についてはカロッツェリアのホームページでご確認ください。型番の最初に「K」の文字があることから、もう気付いているかたもいるでしょうが、この製品はカナック企画製。だから仕様に関する問い合わせは、直接カナック企画に聞いたほうが早いでしょう。電話番号は03-5660-1234です。取り付けキットに関しては実績のあるカナック企画製だから、安心ですね(笑)

なお、今回はスズキ・エブリイ/エブリイワゴン用だけですが、2021年夏にはスズキ・ソリオ、ホンダ・オデッセイ、ニッサン・ノート用のラージサイズ・カーナビゲーション取付キットの発売も予定しているので、それらのクルマのオーナーもお楽しみに。

サウンドチューニングキットの対応車種が計79車種に拡充

春の新製品は2モデルのみだったカロッツェリアですが、ラージサイズ・カーナビの取り付けキットを発売したり、サウンドチューニングキットの車種専用パッケージの適合車種を拡充したりもしています。

まずはサウンドチューニングキット。適合車種を18車種追加して、従来のものと合わせて計79車種に拡充しています。パイオニアのWebサイトには、車種別のマニュアルが掲載されているので、それに沿って取り付けるだけで手軽に音質の向上が図れます。新型コロナウイルスの影響が長引いて、なかなか外に出づらくなっている今だからD.I.Y.にチャレンジする時間もたっぷりとれそうですよね。

追加された車種はUD-S701(7,150円/税込)がトヨタ・アルファード/ヴェルファイア、ライズ、ヴォクシー/ノア、ニッサン・セレナ、デイズルークス、ホンダ・フィット、ダイハツ・ロッキー、三菱・eKスペース、スズキ・ハスラー、スペーシア、スペーシアギアなど。

UD-S702(7,150円/税込)はニッサン・キックスに対応し、UD-S703(7,150円/税込)は新型のホンダ・N-ONEに対応しています。新型車にもいち早く対応してくれているのは嬉しいですね。既発売のモデルも含めて対応車種の詳細や車種別マニュアルについては、こちらを確認ください。

重ね重ね言いますが、新型コロナウイルスの影響が長引く今、カーオーディオの音質アップのためにD.I.Y.にチャレンジしてみるチャンスでもあります。手軽にできるサウンドチューニングキット車種専用パッケージで、D.I.Y.にチャレンジしてみませんか?

高画質で暗がりに強い2カメラ・ドライブレコーダー

カロッツェリアの春の新製品のもうひとつ、2カメラ・ドライブレコーダーです。この新しいVREC-DH300D(オープン価格)はお客様の声から生まれたそうで、ユーザーが喜ぶ仕上がりになっています。

まず高画質であること。フロントカメラの画素数は、なんと約370万の高画素数。リアカメラも約200万画素ありますから、万が一の事故の時も周囲の状況からナンバープレートまで鮮明に記録することができます。

またフロントカメラのF値は1.4の明るさリアでもF値1.8ですから、明るくはっきりした映像を記録できます。加えて両カメラにSTARVIS技術を搭載したソニー製CMOSセンサーを採用し、ナイトサイトという高感度録画に対応。夜間でもトンネル内でも、前後のカメラで鮮明な映像を記録することができます。さらにフロントとリアそれぞれに、独立した露出補正機能を装備。リアウインドウがスモークが明日でも明るさを9段階に調整できます。

SDメモリーカードのエラーの原因となるデータの断片化を軽減するSDメモリーカードフォーマットフリー機能や、SDメモリーカードの記録容量不足などを知らせるSDカードフォーマット警告機能を搭載しているのも嬉しい点。これで、いざという時の映像が記録されていなかったという大失敗も防ぐことができます。別売のパイオニア製SDメモリーカードを使用した時には、カードの寿命を知らせるSDカード寿命警告機能も使えるので、替えのSDメモリーカードはパイオニア製を選ぶのが良さそうですね。

配線露出を減らしてすっきりと取り付けられる設計にしたのも、車載機メーカーらしいところ。あちこちから配線が出ているのは安っぽく見えますからね。夏に発売予定の駐車監視ユニットを組み合わせれば、駐車監視録画にも対応。これで、駐車中の当て逃げ等もしっかり記録できます。

パイオニアでは事故等の時に緊急通報できる通信ドラレコも人気ですが、こちらのモデルも緊急通報はできないものの高画質がウリ。実売価格は26,000円前後と予想され、2カメラ・タイプの高画質モデルとしてはお手頃です。

カロッツェリアからサテライトスピーカーのブラック仕様

今年もカロッツェリアの春の新製品発表の時期がやってまいりました! と言いつつ、今年は地味。新製品はサテライト・スピーカーのブラックモデルと、2カメラ・ドライブレコーダーのみです。

これはインクリメントPを売却した影響ではなく、相次ぐ半導体工場の火災が影響している模様。カーナビ・カーオーディオ系のメーカーはもとより、自動車メーカーにも影響して、スバルやホンダなど工場を生産停止しているところもありますから。そのため半導体を多用するヘッドユニット系は、半導体の供給が安定するまで新製品の発表を見送るという方針のようです。

そんな中で登場したサテライトスピーカー、TS-STX510-Bですが、従来モデルのTS-STX510のブラックモデルです。価格は13,200円(税込)。従来モデルはホワイトのエンクロージャー入りでしたが、ブラックモデルは引き締まって見えます。

5.7cmフルレンジスピーカーを搭載したモデルで、基本的にはリア用。振動板にはIMCCを採用しし、高い伝搬速度と優れた応答性を実現しています。再生周波数帯域は100Hzから30kHzまで。さすがに重低音は出ませんが、リア用のサテライトスピーカーとしては十分かと思います。

汎用取り付けカナ部を付属しているので、軽自動車からミニバンまで幅広い車種へ取り付け可能。今、サラウンド仕様のクルマは少なくなってきましたが、やはりサテライト・スピーカーは高い位置に付けて音場を広げるのがいいでしょうから、このスピーカーはサラウンド用としてもお手頃です。7mのスピーカーコードが付属しているので、

また変則的ですが、ドアスピーカーのない軽トラなんかだと、フロント用に設置するのも面白いかも。助手席足元におけるベースサウンドクリエイターのTS-WX010A(オープン価格)などを加えて低音をプラスしてやれば、軽トラでも手軽に良い音が楽しめそうです。この場合、白だと浮いてしまう可能性大ですがブラックだと浮いて見えるのも抑えられそうですね。エンクロージャーのサイズは、幅74×高さ95×奥行105mm。フロント用にはちょっとでかいかな?(笑)

ともあれ、リアのサテライトスピーカー用としてはお手軽。車内を本格サラウンド仕様に仕上げて臨場感のある空間を楽しむのも良いかもしれません。

助手席足元に置けるパワードサブウーファー、聴きました

今日も用賀へ。本来の目的はカロッツェリアTS-Z900PRSの個別試聴だったのですが、メーカー担当者が新しく出たサブウーファーのTS-WX010Aを搭載したデモカーを持ってくるとのことだったので、早めに用賀へ行きデモカーを試聴してみたわけです。

デモカーはニッサン・リーフ。助手席の足元のスペースにTS-WX010Aが置かれていました。写真だけではサイズがいまいちイメージできなかったんですが、実物を目にすると思ったよりも小さい! シートを一番後ろにすると僕の足の長さではTS-WX010Aまで足が届きません(笑)。身長が2mくらいの人だと普通に足が届きそうですが、フットレスト代わりになって良いかもしれません。

この幅230×奥行116×高さ70mmのコンパクトなボディの中に11cm×5cmのトラック型スピーカーや内蔵アンプが組み込まれています。最大出力は160Wとスペックに書かれていますが、定格は50W程度でしょうね。

これで、ホントに低音が鳴るの? と思う人もいるでしょうが、意外や意外、わりとしっかり低音が鳴ります。もちろん大口径のサブウーファーのような本格的な低音ではないし、ローエンドまで伸びる感じはありませんが十分に低音の量感を加えてくれます。

というのも、コーナー音響効果が効いているから。ホームオーディオでも使われる手法ですが、隅っこにサブウーファーを置くことで空気を振動させやすくサイズを超えた低音を再生できるんですね。これも助手席足元という隅っこに置くことで、低音を増強できるんでしょう。従来のサブウーファーとは異なり、ベース・サウンド・クリエイターという呼び方をしていますが、なかなか気が利いたネーミングかと思います。

フロント・スピーカーのすぐそばの、助手席足元にあるのもいいんでしょうね。サブウーファーというと、どうしてもラゲッジルームなどリスナーの後方の離れた位置に置くことが多いため調整も大変なんですが、このサブウーファーはわりとすんなりフロントスピーカーと音がつながります。

最初はフロントスピーカーに120Hzでローカットをかけて、サブウーファーはハイカットせずに出しっぱなしだったんですが、これでも普通に聴けます。もう少し調整してみようとヘッドユニットに使っていたディスプレイオーディオの内蔵クロスオーバーで調整してみたんですが、わりとリニアに音が変わります。結局のところ、リーフの場合はクロスポイント100Hz、-6dB/octで落ち着いたんですが、急峻なスロープで切るよりも-6dB/oct程度のゆるいスロープのほうが良い感じで、クロスポイントは高めのほうがよさそうです。

フロントスピーカーはベーシック・グレードのカスタムフィット・スピーカー、Fシリーズのセパレート2ウェイでヘッドユニットは9型モニター採用のディスプレイオーディオ。総額12万円くらいで、スピーカー+サブウーファーだけだと3万円程度のリーズナブルなシステムです。が、この程度のシステムではものすごく効果のあるサブウーファーです。

もちろん、より本格的なサブウーファーは多々あるし、もっとローエンドの帯域を再生できないと物足りないという人もいるでしょう。そんな人には、より本格的なサブウーファーを導入してもらうとして、安価で手軽に低音を加えたいと思っている人にとっては、調整も楽だし良い製品だと思います。特にビートに重みや厚みを加えたい人には効果的でしょう。

その後、試聴室で聴いたZ900PRSは、カロッツェリア・サイバーナビXシリーズ+RS-A99Xとの組み合わせだったんですが、音像の実在感が素晴らしく時間の制約がなければずっと聴いていたくなる、心地よい音でしたよ。

カロッツェリア楽ナビのデモカーに試乗しました

先日のカロッツェリア・サイバーナビと同時期に、楽ナビ2020-2021モデルを搭載したデモカーにも試乗しました。9型の大画面を搭載したAVIC-RQ911を装着したN-BOXです。

昨年モデルの楽ナビは8型モニターが最大画面だったんですが、今年は純正オーディオもどんどん大画面化しているので、9型を追加しました。しかも画質はHDの高画質。N-BOXの車内に装着すると十分以上の大きさです。

別売の車載Wi-Fiルーターも装着していたので、スマホを介してインターネット・ラジオも楽しめます。まあWi-Fiを前提に作られたサイバーナビのような手軽さはありませんが、価格を考えると楽ナビ+車載Wi-Fiルーターの組み合わせでも十分といえるでしょう。
   楽ナビでマッキントッシュ・オーディオを聴くことも可能(笑)

初代楽ナビといえば、音声操作できることが最大の話題でしたが、数年前から音声操作は無くなりました。それでも「高性能を簡単な操作で」のコンセプトは生きていて、わりとすんなり使いこなせます。しかもスマートループのおかげでナビ性能は優れています。渋滞情報はVICSよりも圧倒的にきめ細かいし正確。このあたりは他社のカーナビにはない魅力です。

音に関していえば、やはりサイバーナビにはかないません(笑)。音質にこだわってシステムアップを図りたい人なら、やはりサイバーナビとかXシリーズとかダイヤトーン・サウンド・ナビなどの、音質を重視したモデルを選ぶべきでしょう。

とはいうものの、予算があると思います。10万円台で使いやすくそこそこ音が良いカーナビを狙っているひとにはおすすめ。ケンウッドの彩速ナビほどの操作レスポンスの速さはありませんが、十分に使えると思います。

カロッツェリア・サイバーナビのデモカーに乗りました

カロッツェリア・サイバーナビの2020〜2021年を搭載したデモカーに乗る機会がありました。9型の大画面を搭載しネットワークスティックを同梱した最上位モデルのAVIC-CQ911-DCを装着したヴェルファイアです。

昨年、フルモデルチェンジしたため、今年はマイナーチェンジ。地図を最新のものに替えたほか、レコーダーアクセスの対応機器が増えるなど変更は少しに止まりますが、それでもなお、機能面でも性能的にもいまあるカーナビとは一線を画す、素晴らしいものであることを実感しました。

サイバーナビの最大の特徴はネットワークスティックです。これはdocomoのin Car Connectに対応し、データ量無制限でLTEのデータ通信を車内で利用できるもの。最大5台まで接続でき、オンラインで音楽や動画を楽しむことができます。

たとえばYouTubeを見るならメニューのStreaming Videoにタッチ。これで、カーナビの大画面でYouTubeの動画が楽しめます。スマホのチマチマした画面で見るよりも大きいので迫力あるし、操作もナビ画面のタッチパネルでできるから使い勝手は上々。さすがに、クルマのキーを一度オフにするとレジュームが効かず操作は最初からになりますが、これはスマホでも同じなので良しとしましょう。

自宅のBDレコーダーに録りためたTV番組を楽しむなら、そのとなりのRecorder Accessでできます。インターネット回線を利用して自宅のBDレコーダーにアクセスして車内で楽しむ機能なので自宅の状況に応じてBSやCSも楽しめます。もちろんリアルタイムでの視聴も可能。車内で手軽にBSやCSを楽しめるのは、これまでなかったですね。もちろんバスなんかには有りましたが、大掛かりなアンテナが必要でした。

音楽好きなら家庭のNASに貯めた音楽が楽しめます。NASにハイレゾ音源を貯めておけば、もちろんハイレゾ再生も可能。ちょっと前にCDがUSBメモリーなどに変わったばかりなのに、サイバーナビならメディアをクルマに持ち込まずにハイレゾも動画も楽しめるわけです。この進化はものすごいスピードですね。

音も悪くないです。今回はアルファード/ヴェルファイア専用のチューニングを施していましたが、クリアでヌケの良い音が楽しめます。びっくりしたのはYouTubeを見た時。どうせ音がヤセているんだろうと期待せずに聴いたんですが、思いのほか良い音で楽しめます。もちろん動画の音自体も良かったんでしょうが、これだけ音が良ければハイレゾ音源も高音質で楽しめると思います。

これのライバルとなるのは、同じカロッツェリア・サイバーナビのXシリーズかと思いますが、個人的には断然こっちを選びます。というのは、使い放題のWi-Fiを手に入れたことで車内でのエンターテインメントが大きく広がったからです。もちろん、ポケットWi-FiなどのポータブルWi-Fiがあれば似たような使い方はできますが、やはり最初からWi-Fiがある前提で作ったものと後からWi-Fiを使えるようにしたものでは、使い勝手がまるで違います。YouTubeをタッチパネルで操作できるあたりが、そこですよね。

HDMIを装備しているので、Fire TVスティックを差し込んでおけばNetflixやDAZNなどの定額動画配信サービスも楽します。この操作はタッチパネルではできずリモコンが必要ですが、Fire TVスティック用のスマホ・アプリもあるので、それを使えば少しは使いやすくなるかもしれません。

このようにエンターテインメント面では群を抜く能力を手に入れたサイバーナビですが、いちおうカーナビなのでカーナビ性能についても触れておきます。最近のカーナビはエンターテインメント性を重視してカーナビ部分は似たり寄ったりになっていますが、その点でもサイバーナビは一線を画しています。というのも、以前から蓄積してきたスマートループのプローブ情報を活用しているからです。

たとえば渋滞情報はスマートループによってVICSよりもはるかに多い、全国の全道路の渋滞をチェックしているし、スーパールート探索はリアルタイムのプローブ情報を加味してサーバー上の高度なコンピュータで理想的なルートを導き出します。今回はMAユニットをシステムアップしていましたが、その時に出てくるスマートループアイのスポットも都内ではタイムラグがなく頻繁に出てくるようになりました。

まあ、この画像が実際のドライブに役に立つかどうかは別として、9型の大画面だから画像も見えやすくなっています。ただし、交差点名等の文字は見えづらいし例え読めたとしてもよく通る道でない限り、現在地との関係はわかりづらいという難点はありますが(笑)

ハードキーが無く、全面がフラットなデザインも未来的。インパネにうまく装着できれば、純正システム以上にインテリアに馴染むでしょう。という点でもおすすめできるカーナビです。

サイバーナビがレコーダーアクセス機を増やして進化

カロッツェリア・サイバーナビが2020〜2021年モデルにリニューアルしました。11月の発売予定で9型がAVIC-CQ911-DCとAVIC-CQ911の2モデル。以下、8型モデルもAVIC-CL911で7型の200mmワイドボディモデルがAVIC-CW911、2DINモデルがAVIC-CZ911。それぞれネットワークステーションがセットのDCモデルとDCなしの2モデルが用意されていて、計8モデルのラインナップです。

価格はオープンですが実売価格はAVIC-CQ911が19万円前後、CL911が17万円前後、CW911とCZ911が15万円前後で、DCモデルはそれぞれ2万円アップする予定です。つまり9型モニター搭載のネットワークステーション付きモデル、AVIC-CQ911-DCは21万円前後というわけです。

昨年、Xシリーズ以外はオンデマンド機能に対応してフルモデルチェンジを果たしたサイバーナビなので今年の進化は小幅ですが、docomo in Car ConnectのLTE通信を使ったオンライン機能がより充実しています。

ひとつはレコーダーアクセス機能の対応機器が増えたこと。従来はパナソニック、シャープ、東芝のBDレコーダーや、I/OデータのREC-ON、バッファローのLS411D0401XといったNASがDiXiMに対応していて、サイバーナビと4G回線でつなぐことで家庭の機器の映像をクルマの中でも楽しめましたが、あたらにNTTぷららのひかりTV対応チューナーとドコモのひかりTV for docomo対応チューナー、ドコモテレビターミナルにも対応。スマートフォンにDiXiM Play for carrozzeriaをインストールしておけば、自宅のBDレコーダーやチューナーとペアリングして、DVDなどにダビングすることなく録画した番組をストリーミング再生できるんです。

また遠方に出かけた時にも、自宅でいつも見ている放送局の番組が見られるしBSやCS放送の試聴も可能。TVを見るために宿に泊まらずクルマのなかにいるという人はさすがにいないと思いますが(笑)テレビ好きにはたまらない機能かと思います。

12月に発売予定の別売2カメラ・ドライブレコーダー・ユニット、VREC-DS800DC(オープン価格)の接続にも対応しています。あおり運転の厳罰化によって後方カメラの必要性が増していますからこれは重要ですね。カメラの映像はナビの画面でできるから、ドラレコ本体にモニターは不要でコンパクト。前方と後方の映像を自在に切り替えできるし、P in Pによって前後の映像をナビ画面で同時に再生することも可能。まだドラレコを導入していない人なら、サイバーナビの購入と同時に、2カメラドラレコを装着するのも手かなと思います。

サイバーナビだから、docomo in Car Connectによるインターネット接続が可能。HDMIにFire TVスティックを差し込んでおけばネットフリックスやDAZNなどの動画の定額配信サービスが楽しめるし、YouTubeの動画も楽しめます。音楽を楽しむならSpotifyとかAmazon Music HDも楽しめるし、Radikoなどのインターネットラジオも楽しめます。まあAmazon Music HDはULTRA HDでもHDMI経由なのでフルスペックのハイレゾではありませんが、けっこうな高音質で楽しめます。

ナビ機能が充実しているのはいわずもがな。自車位置の測位精度が優れているし、地図の動きもスムース。自動地図更新機能により最大年6回配信のデータバージョンアップインターネットで可能。最大3年分ついてくるんですが、MapFanスマートメンバーへ新規加入するとバージョンアップ1年延長がプレゼントされるので、最大4年に延長。これはありがたいですね。

スマートループ 渋滞情報によって最適なルートを導き出すスーパールート探索の精度の高さも素晴らしいもの。カーナビ内で探索するのではなく、サーバーの強力なコンピュータで導き出すので圧倒的に高精度なルートです。ハードキーをなくしたフルフラット・デザインも先進的。音も良く、比較試聴したことはありませんが、サイバーXにするかこちらにするか悩むところです。

もちろんハイレゾ音源の再生が可能。しかもオンラインでデータ量無制限で使い放題。DCモデルなら1年間の通信料が含まれているのでエンターテインメント性を重視するならDCモデルがお得です。昨年モデルと大きく変わっていないサイバーナビですが、他のナビと比べるとものすごく先進的で楽しさ満載なことに変わりはありません。

楽ナビ2020モデルは全14機種。12機種はHDパネルを搭載

楽ナビの2020〜2021年モデルが全14モデル発表されました。発売時期は11月で、価格はオープンですが最も高い9型モデルで12万円前後。お安い7型モデルは5万円前後の予定です。

美しいHDパネル搭載したモデルが9型モデル1機種、8型モデル3機種、7型の200mmワイドボディモデルが4機種、2DINサイズのモデルが4機種の12機種。これに加え、ワンセグチューナーを内蔵したWVGAモニター搭載モデルが7型で2DINと200mmワイドボディの2機種あります。これで全14機種。多彩なラインナップです。
   AVIC-RQ911
型番で見るなら数字は911/711/511/111の4種類。その前に付くアルファベットのRQが9型モデルでRLが8型機、RWが200mmワイドモデルでRZが180mmの2DINモデルという具合です。つまりAVIC-RQ911なら9型モニター搭載機、AVIC-RZ711なら2DINモデルという具合です。

911と711の違いですが最新地図データバージョンアップの期間です。911は最大3年分のデータバージョンアップがついてきますが、711は最大1年分。この差はデカいですね。511も1年分のバージョンアップは付いていますが、CDの自動録音機能がありません。ざっと見た限り、違いはここだけです。最リーズナブルな111となると地図データの無料バージョンアップは付かないし、CD自動録音機能もなし。地デジチューナーは内蔵していないしHDMIの入出力もありません。実売価格でいうとRZ511が6万円前後、RZ111が5万円前後なので、1万円の違いなら個人的には511以上を手に入れることをお勧めします。

ここまでがHDパネルを搭載したモデルで、111を除けばすべて12セグ/ワンセグのフルセグチューナーを内蔵。残りの2機種は200mmワイドボディのAVIC-RW303IIと2DINサイズのAVIC-RZ303IIで、これは従来モデルの地図データを最新版にしたものと考えていいと思います。プラットフォームは現在の911〜111系よりも一世代前のものでしょう。

まあ、911〜111系も基本的にはマイナーチェンジですが、これまでHDパネルなのかWVGAなのかわかりづらかった型番を整理してラインナップを拡充したという感じでしょうか。911〜111系はすべてHDパネルを搭載、303はWVGAパネルを採用という感じです。

7型モデルは200mmモデルも2DIN機も911から111までフルラインナップですが、9型のRQは911のみ、8型のRLは911から511までの3種類。HDMIの入出力を持っているのは511以上なので、12月に発売される車載Wi-Fiルーター(25,000円/税別)を積んでFire TVスティックを差し込んでおけば、ネットフリックスなどのサブスク・サービスもYouTubeも使い放題です。

いちおうカーナビなのでナビ機能も説明しておくと、20年以上にわたって磨き上げてきた自車位置の測位精度は抜群に優れているし、地図も見やすいもの。スマートループ を活用した渋滞情報や渋滞回避の精度も高いし、年2回配信予定のデータバージョンアップもあるので、地図データは最新を保てます。このような高性能を、楽に簡単に使いこなせるのも楽ナビの強み。

ナビも最先端で最高のものをと望むならサイバーナビでしょうが、最先端でなくていいのでコストパフォーマンスに優れたものを狙うなら、新型楽ナビは良い選択肢かと思います。

サイバーナビXシリーズは地図を最新にして新型に

ハイエンド・オーディオに属するカーナビ、サイバーナビXシリーズもモデルチェンジしました。8型モニターを搭載したAVIC-CL902XSIII(278,000円/税別)と7型モニターのAVIC-CZ902XSIII(248,000円/税別)の2モデルです。

モデルチェンジといっても、従来モデル902XS〜902XS IIをベースにして地図データを最新版に変えたものといっていいでしょう。型番を見ても数字は902のままですから、現在のサイバーナビの910〜911の一世代前。Wi-Fiルーターになる最新のサイバーナビとは違います。手法としてはダイヤトーン・サウンド・ナビがMZ300PREMI〜PREMI2〜PREMI3と進化していったのと同じですね。

とはいえ、開発時に音を最重視して作り上げたモデル。その時の最高のオーディオ性能のものを出したわけですから、毎年変わることはないと思います。むしろ音に関する部分に関して変わっていないのは自信のあらわれと言ってもいいのかなと思います。

それを裏付けるように、まずノイズを徹底的に遮断。製品の側面と背面だけではなく、オーディオ基板とカーナビ基板を分離する内部の中間シャーシにも銅メッキを採用しています。製品の右側面に集中的に銅メッキビスを採用しているのもノイズの低減に貢献しています。これはオーディオブロックへノイズが回り込まないようにコントロールするためで、トライ&エラーを繰り返してこの方法を採用しています。

背面のヒートシンクにも銅メッキを使用。さらに絶縁シートを加えることで、カーナビ基板とオーディオ基板のGNDシャーシ間にノイズが回り込まないようにしています。このように徹底的かつ緻密にノイズをコントロールすることでS/Nの良いクリーンな良音を実現しているわけです。

製品の裏にはファンを搭載していますが、ノイズを極力減らすために静音タイプを採用。固定用ビスを追加することで、振動そのものを抑制するとともに振動や騒音が音にもたらす影響を徹底的に排除しています。背面に配置したT字スリットも振動を抑制するため。堅牢かつ振動に強いシャーシ構造で、高音質を追求しています。

電源ケーブルやAV入出力ケーブルにはOFCケーブルを採用。端子には金メッキ処理を施し、安定した電源供給とロスの少ない信号伝送を実現しています。オペアンプには新日本無線のMUSEシリーズ・ハイエンドオーディオ用オペアンプを搭載したのもサイバーXならでは。I/V変換回路にはバイアス電流の低いMUSE8920を搭載して低ノイズ&低歪率と高スルーレートなどを実現し、LPF回路にはMUSE8820を搭載することで、自然かつ豊かな音楽表現を実現しています。

ほかにもサイバーX専用のフルカスタムオーディオ電源用アルミ電解コンデンサーや超低位相雑音特製のサウンドマスタークロック回路、リップルフィルターなどを搭載。DSPはフルタイム52bit高性能トリプルコア浮動小数点タイプで、D/Aコンバーターはバーブラウンの32bitアドバンスド・セグメント方式電流出力型。SN比-123dBのスペックを持っているので大幅な低ノイズフロア化を実現し、ダイナミックレンジと静粛性は圧倒的です。

もちろんハイレゾ音源の再生が可能で96kHz/24bitまでネイティブ再生が可能。チャンネル間独立の31バンド・グラフィックイコライザーは±0.5dB単位で調整できるしタイムアライメントは0.35cm単位で調整できるなど、細かい調整が可能です。またネットワークモードでは3ウェイ・マルチアンプ・システムの調整に対応しています。

また2023年4月30日までにMapFanスマートメンバーズへ新規入会すれば、最新データのバージョンアップ期間が最大3年から4年へと延長。最大年6回配信のバージョンアップを、2024年10月31日まで受けられます。

Wi-Fiでつながる最新のサイバーナビが良いか、音質を追求したサイバーナビXシリーズが良いか、実際に比較試聴したわけではないのでわかりませんが、どっちを選ぶかはけっこう悩むところ。今年は単体の車載Wi-Fiルーターも出たことだし、個人的にはカーナビをサイバーXにして車載Wi-Fiルーターを加える手もあるかな? と考えています。

助手席足元から低音を。新感覚のパワードサブウーファー

カロッツェリアから助手席足元に置けるコンパクトなパワード・サブウーファーが出ます。一般的な重低音を再生するサブウーファーとは異なり、ビート感のある低音を補強する新スタイルのサブウーファーなので「ベース・サウンド・クリエーター」と名付けています。

このTS-WX010Aというモデルは、幅230×奥行116×高さ70mmというコンパクトさ。11×5cmトラック型アルミニウム振動板を採用したスピーカーを内蔵し、20〜200Hzの周波数を再生します。内蔵アンプの出力は定格で50W、瞬間最大出力は160W。スペックを見ると、純正システムに追加するとか、内蔵アンプで鳴らしているシステムに合う感じです。

このサブウーファーの良さは、コンパクトだから助手席の足元に置けること。サブウーファーを下向きにセットして低音を効率よく放射するダウンファイヤリング方式だし、狭い助手席の足元に設置するのでコーナー音響効果も最大限に活かすことができ、コンパクトながら量感ある低音を再生します。

そしてなにより、低音の再生源が前にあることが重要。ラゲッジルームなど後方に置いたサブウーファーも、クロスオーバーやタイムアライメントをきっちり合わせることによって、低音が前から聴こえるように調整できますが、後ろで鳴っている事実は変わりません。

ところがTS-WX010Aは実際に本体が前にあるため、フロントスピーカーの音とのつながりがスムース。自然な前方定位でフルレンジ再生のような一体感ある音場が楽しめます。設置は、横置き・縦置きの両方に対応していますが、コーナー音響効果を最大限に活かすならやはり足元の奥に横置きでしょうか。ひとりでクルマに乗ることが多い人なら問題ないし、助手席に人が乗ったとしてもフットレストのように使えば役立つかも?(笑)です。

大きいサブウーファーのような本格的な重低音は鳴らないでしょうが、ビート感のある歯切れのよい低音を加えて音楽をより楽しくするのにはぴったり。自然な低音を補強して、車内での音楽ライフをより充実させたいものです。発売は11月。オープン価格ですが実勢価格は14,000円前後の予定です。

クルマのオンライン化を実現するW-iFiルーター

昨年、Wi-Fiルーターにもなるカーナビを発売して話題となったカロッツェリアですが、今年は単体の車載専用Wi-Fiルーターを発表しました。25,000円(税別)で12月の発売予定です。

このDCT-WR1000Dは、docomo in Car Connectの高速LTEデータ通信を定額で制限なく使用できるWi-Fiルーター。最大5台のインターネット機器を同時にWi-Fi接続できます。料金は1日500円、30日1,500円、365日12,000円(ともに税別)の3パターンあり、365日コースならひと月1,000円(税別)でWi-Fiが使い放題。機器代を入れても365日プラン2年間で計算すると1ヶ月2,042円だから、WiMAXなどの格安ポケットWi-Fiと比べてもお得です。

また12月3日から2021年1月31日までに365日プランを申し込んだ人には2,000ポイントのdポイントをプレゼントするキャンペーンも行うので、どうせならこの期間中に365日プランを購入するのがお得です。

まあ、使用場所がクルマの中に限られているからの料金でしょうが、自分の生活を考えてみてクルマの中でWi-Fiルーターを利用していることが多いと思えるなら、思い切ってDCT-WR1000Dに乗り換えてしまう手もありかと思います。

クルマでの利用はシガーライターソケットから電源を取っているかなどで判断しているのでしょう。またGセンサーなどを内蔵しているのかもしれません。この辺は後日確認しますが車内以外での利用など、不正な利用が検知されたら通信が制限されることがあるそうなので注意。シガーライターソケットは12V/24Vの両方に対応します。またdocomo in Car Connectの申し込みにはdアカウントの登録が必要。dアカウントを持っていれば、本体裏のQRコードをスマホで読み込むだけで簡単に使えます。

利用の条件というか利用可能な状態ですが、まずクルマのキーONで電源ON。これで30分間は停車中でも利用可能です。最近のクルマはあまりやらないでしょうが、暖機運転中に動画を見ることもできますね(笑)。そして走行中は利用可能。Spotifyなどのサブスクリプション・サービスやインターネット・ラジオなどを楽しみながら、ドライブできます。その後停車しても2時間は利用可能なので運転中には見られない動画を楽しむことも可能です。

標準でも市販でもディスプレイオーディオが増えているし、Alexa対応のカーオーディオ機器も増加中。またHDMIを搭載したカーナビやカーAV機器が増えていて、Fire TVスティックを差し込める環境も整ってきました。つまり車内でのWi-Fiの必要性がどんどん高まっています。それに対応する車載Wi-Fiルーター。今後のカーエンタテインメントの必需品になりそうです。

クルマで試聴。カロッツェリア新PRSスピーカー

 今回はカロッツェリア新型PRSシリーズの車載状態での試聴です。実は3月に天童へ行った時もクルマはあったそうなんですが、装着直後で音がまとまっておらず、聴かせられる状態じゃなかったようなんですね。そのため天童では試聴できず。今回、デモカーを東京に運ぶ機会があって、ようやく試聴できたわけです。だからデモカーは山形ナンバー(笑)。まだ新型コロナウイルスが蔓延っている時期に遠出は大丈夫か!? は無しでお願いします(笑)

デモカーは山形ナンバーのハリアー


その影響もあって、クルマを運んできた東北パイオニアのスタッフは、戻ったあとに2週間の隔離を余儀なくされたとか。しかもクルマを置いて新幹線で帰ったので、今度は山形に戻すのも大変。同じく、2週間の隔離が必要ですからね。外部の人間なら隔離は不要なので、僕が蕎麦を食べに行きがてら運ぼうか? とも考えています(笑)

そんな余談はさておき、デモカーの試聴です。クルマは旧型のハリアー。フロントスピーカーにTS-Z900PRSを使い、ヘッドユニットは通称サイバーXのAVIC-CZ902XSを使用しています。システムは以上。パワーアンプはサイバーXの内蔵アンプを使用。サブウーファーも無しのシンプルな構成です。

CSTドライバーはAピラーに設置


4ch分の内蔵アンプは、CSTドライバーとウーファーに振り分けて使っています。つまり、CSTドライバーのツィーターとミッドレンジの帯域分割には付属のクロスオーバーネットワークを使い、ミッドレンジ(CSTドライバー)〜ウーファー間のクロスオーバーはサイバーXで設定しています。これで、4chアンプでも3ウェイシステムの構築ができるわけですね。

メインユニットはサイバーXです


そのCSTドライバー〜ウーファー間のクロスオーバーですが、CSTドライバーのローカットは800Hzに設定。ウーファーのハイパスは630Hzに設定しています。少し間が離れた設定ですね。このあたりはクルマや装着具合によって変わると思います。スロープは両方とも-18dB/octの設定です。

ウーファーはドアにトレードイン


あとは、運転席に近い右側のCSTドライバーのレベルを-5dBほど落としているくらい。イコライザーはフラットで何もいじっていません。男前(?)な設定です(笑)。さっそく手持ちのUSBメモリーを差し込んでハイレゾ音源を聴いてみます。

まず最初に驚いたのは、違和感がまったくないこと。カーオーディオの場合、スピーカー・ユニットの取り付け場所が限定されるため、どこかに位相のズレからくる違和感があって、それが良くも悪くも「カーオーディオの音」になっているんですが、それがまったく無いんです。とにかくスムースで自然。これが一番最初に驚いたところです。

2ウェイ1ユニット構成で位相が完全に一致


そして音場のリアルさにも驚きます。これまでの音場が良くできたクルマは何台も聴いてきましたが、やはりどこかに人工的な匂いを感じてきました。それは視聴位置から左右のスピーカーまでの距離が異なる状態で、タイムアライメントを駆使して作っているわけだからしょうがない部分ではありますが、TS-Z900PRSの場合はほんとうに自然なんです。人工的な匂いはまったく無し。このあたりは、点音源を突き詰めた効果なんでしょう。

おもしろいことがもうひとつ。タイムアライメントを運転席に設定した状態で助手席に座って音を聴く機会があったんですね。そんな状態でも、普通に音楽が聴けます。もちろん音像は左側によるし、運転席で聴いた時のような音場感は出るわけはないんですが、タイムアライメントを運転席に合わせた状態で助手席で聴いた時の気持ち悪さが無いんです。



今回は付属クロスオーバーを使用


あと、録音時に位相がズレている音が、はっきりわかるんですね。これも面白かったです。古いアナログの録音をハイレゾに変えた音源を聴いた時に気付いたんですが、キーボードの音だけが音場の外側から聴こえてくるんです。で「あっ、これは位相がちょっと変だな」と。

そういえば、数年前になにかのコンテストの曲で「あれっ? この曲、位相が変じゃない?」と思ったことを思い出しました。その時は、わりと曖昧なクルマが多くて、素晴らしい出来のクルマほど、この曲を聴くと「?」と思ったものですが、新PRSスピーカーだと、位相のズレがバレバレでしたね(笑)

このようにミッドレンジとツィーターの位相ズレが発生しない構造だと、カーオーディオにおいてはものすごくメリットが大きいようです。加えて幅広い帯域をダッシュボードよりも高い位置で、点音源で再生できることのメリット。これは、とてつもなく大きいですね。

今回のデモカーの場合は、800Hz以上をAピラーに装着したCSTドライバーで再生しているわけですが、CSTドライバーの再生能力を見ると173Hz〜90kHzなので、調整次第でもっと低い周波数から再生することも可能です。と書くと、ギリギリまで低くしてしまう人もいて、多くの場合歪みが増えてダメダメになることが多いのですが(笑)音を聴きながら適切なクロスオーバーを探ってほしいものです。

このように幅広い周波数をダッシュボードよりも高い場所で1カ所から出せるから、リアルな音場感が生まれるのでしょう。その自然さは、これまでカーオーディオでは聴いた記憶がありません。という意味では、画期的なユニットといえるでしょう。

幅広い帯域で位相があったいるからか、情報量もたっぷり。鮮度の高い音がリアルな音場を伴って鳴り響くので、クルマの中で聴いていることを一瞬忘れてしまうほどです。ドアのウーファーも再生帯域の負担が少なくなったおかげか、ヌケよく自然に鳴ってくれます。個人的には、サブウーファーが欲しいなぁという感じですが、ベースの音程もクリアに出ていて、これもなかなか車内では聴いたことがない感覚でした。

気になるのはサイズ感ですが、思っていたよりはコンパクトです。これより外径が大きなツィーターもありますから、でっかいツィーターだと思えばアリなサイズです。オーディオ好きなら大丈夫でしょう。個人的には、スピーカーが目立つのが嫌いなので、Aピラーに埋め込むのは気が引けますが、これならいっそのこと付属のブラケットう使って、堂々とダッシュボード上に置くのもありかな? と思っています。あるいはダッシュボードに目立たないように埋め込んだ場合はどうなんだろうと気になるところです。

という意味では、自作派にも使いやすいスピーカーと言えるでしょう。CSTドライバーはダッシュボードの上に置けばいいだけだし、ウーファーはカスタムフィットなので装着も楽です。これで良い音に変わるのだから簡単です。最も腕のある自作派の人なら、CSTドライバーを埋め込んだり、ウーファーも凝った取り付けをしちゃうんでしょうけど。

いずれにしても、これまでのカーオーディオを大きく変える可能性があるエポックメイクな製品であることは間違いないと確信しています。嘘だと思うなら、まずは自分の耳で確認してみることをお勧めします。