位相を含めてオートチューニング。ETANI ONEがすごい

このところ連日、用賀へ行っているついでに、イヤマオートプロモーションへも行ってきました。イヤマオートプロモーションはエタニ電機のDSP、ETANI ONEを扱っている関係で、11月29日に行われる愛知・あま市の専門店、コルトレーンで行う予定のイベントの最終打ち合わせのためです。

新型コロナウイルスの陽性者がここ最近、一気に増えているため、やるかやらないかも議題に上りましたが、3月の予定を一度延期していることもあり、感染防止対策に十分に気をつけてやる方向で動いています。ただし前日の夜に予定していた打ち合わせを兼ねての会食は無し。ごく少数の店舗スタッフとひっそり打ち合わせをすることにしています(笑)。まあ、今後の感染状況もあるので最終確定ではありませんが、現時点ではやる方向で動いていますので、名古屋〜あま市周辺のかたは楽しみにしておいてください。


で、今回の打ち合わせついでにETANI ONEのWAVE EQによるオートチューニングについて簡単にレクチャーしてもらいました。最大のキモは位相特性まで制御して整える技術なんですが、これが思いのほか簡単。全自動といいつつ、クロスオーバーの設定は必要ですが、これさえ済めば10分ほどでオートチューニングが終了します。

試したのは会議室に置いてあるヤマハの2ウェイスピーカーで。試聴位置にマイクをセットし、タブレットを操作することでまずは各ユニットの周波数特性やインパルス応答特性を測定します。それが済んだら目標特性になるような補正フィルターを計算しDSPにセット。その後、ユニットごとに補正時の特性を測定したあと左チャンネルと右チャンネルの総合特性を測定して完了というわけです。

補正前と補正後の音を瞬時に切り替えることはできないんですが、補正前と補正後を聴き比べてみると、音の違いに愕然。補正前はよく聴くコンパクトな2ウェイシステムの音でしたが、補正後はすべての楽器の音がはっきりとし、低音も力強く躍動感ある鳴り方になります。エンクロージャーに組み込まれたホーム用のスピーカーだから、それで完成品だろうと思っている人も多いでしょうが、位相を含めて補正するとこれだけ変わることがわかります。スピーカーの取り付け場所に制約が多いカーオーディオだと、この恩恵は大きいでしょうね。

たとえばあるショップでカロッツェリアのCSTドライバー、TS-HX900PRSとサブウーファーだけでオートチューニングを行ってみたところ、ラゲッジルームに置いたサブウーファーの音が見事にダッシュボード上のTS-HX900PRSの音に乗ってきて素晴らしい音になったとのこと。これは極端な例ですが、デモカーのC-HRもスムースで違和感のまったくない良音を楽しむことができます。

高額な商品なので、手に入れられる人は限られると思いますが、音を聴いたらほとんどの人は驚いて気に入ると思いますし、凄さがわかるような試聴イベントにしたいと思っていますので、11月29日は感染防止対策を行いつつコルトレーンまで足を運んでください。お待ちしています。