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マイクロプレシジョンからモノラル・アンプが登場

昨日、このような物凄い新製品の情報が飛び込んできました。ドイツのハイエンド・カーオーディオ・メーカー、マイクロプレシジョンのモノラルアンプ、7-Series MONO Amplifierです。完全ディスクリート構成のAB級モノラルアンプですが、2台セットでの販売。価格はペア、つまり2チャンネル分で640,000円(税別)です。

マイクロプレシジョンのパワーアンプは昨年の暮れにフラッグシップ・モデルのZ-STudioという4ch機を試聴して、音の良さに驚きましたが、こちらのモデルもまた別のアプローチで音質を追求したモデルだけに期待が持てます。

回路構成ですが、磁束漏れや外来ノイズの悪影響を減らすため、電源部とオーディオ部の基板を分離させたデュアルボード・デザインを採用。電源部にはコレクタエミッタ間飽和電圧VCEが非常に低いサンケン社製のファイナルトランジスタを備えた3段ダーリントン回路で構成しています。

オーディオ部の基板には100μm厚の銅箔に金メッキを施して使用。ムンドルフ社の4700μFキャパシタを2基搭載したり、ニチコン社製のMuseオーディオ用キャパシタを使ったり、サンケン社製のドライバトランジスタを使用するなど、高品位なピュアオーディオ用音響パーツをふんだんに投入しています。

また音質劣化を防ぐために信号経路にはポテンションメーターを設けず、入力レベルはサイドパネルにある金属抵抗分割器を備えたDIPスイッチを使って16通りのパターンから調整できるなど音質を最重要視した設計。

スピーカー出力にバナナプラグを装備しているのは、音がいいとはいえ車載用だと抜けないなか? という心配はありますがRCA入力とともに高純度24金メッキで仕上げており、劣化を防ぎます。筐体の厚さもキモ。ボトムプレートは15mm厚、サイドプレートは10mmの厚みがあり、放熱効果が高いため、長時間でも安定した駆動力を発揮します。

1台あたりのサイズは幅100×奥行340×65mm。2台並べると200×340×65mm、4台並べて4ch仕様にすると400×340×65mmだからけっしてコンパクトなわけではありませんが、バラバラに置けるメリットはあります。スペックにはダンピングファクターも記載されていますが、10W、4Ω負荷で2073という数値。強力な制動力を持っていそうです。

フロント2ウェイ・システムをマルチアンプ・ドライブするとしたら128万円(税別)なので、かなり高価な買い物になってしまいますが、Z-Studioを聴いた限りは良い音が期待できるし、モノラルアンプなのでチャンネルセパレーションの良さも期待できます。カーオーディオにならいくらお金をつぎ込んでも構わないというフリークには注目の製品です。

コーン・ツィーターを採用したステッグの新スピーカー

もう一つ、master strokeの名前を冠したスピーカーの紹介です。こちらのSS650C(180,000円/税別)は160mmウーファーと65mmツィーターのセパレート2ウェイ・システム。ただしクロスオーバーは付属していないので、DSPに組み込まれたデジタル・クロスオーバーで設定するか、パッシブ・クロスオーバー・ネットワークを自作するかが前提です。まあ、最近のオーディオ・フリークのシステムはDSPを搭載してデジタルで調整するのが主流になっているので、まったく問題ないかとは思います。

このスピーカーの特徴は、ツィーターがコーン型であること。ビーウィズ的なアプローチとでも言いましょうか。ツィーターの振動版も白いので、なんとなくビーウィズのスピーカーを彷彿とさせます。ただしこちらは真円なのでセンターキャップは中心にありますが(笑)

コーン型だからそれなりにサイズは大きく、外径寸法は83.9mm。奥行きは40.1mmで取り付け穴径は62mmだから取り付け場所の確保と、取り付けるためのスキルは必要です。だから腕に自信がある人以外はショップでの取り付けをお勧めしますが、コーン型だから広い帯域を再生できるのが特徴。推奨クロスオーバー周波数は1000Hzとなっていますが、Fsが145Hzだから、もっと低い周波数まで使えそうです。このあたりは、装着した後に一番良いポイントに調整するって感じですかね。このあたりの楽しみもあります。

再生周波数帯域は40Hzから20kHzで、高域はハイレゾ帯域までは再生できませんが、十分に可聴帯域をカバーする設計。ハイレゾ再生には超高域再生よりも中高域の密度感が重要という意見もありますから、このへんはそれほど気にしなくていいだろうし、超高域をもっと出したいならスーパーツィーターを追加して超高域を加える手もあります。

他とは異なるアプローチで、高音質再生を実現したい人にはちょっと気になるスピーカーかと思います。

ケンウッドが高画質化を実現する画像処理IPを開発

ケンウッドが映像関連機器の高画質化を実現する画像信号処理IP「IPSILOS(イプシロス)」を開発。同社のドライブレコーダー等、さまざまな映像関連機器に搭載するほか、他社へのIP提供も想定しています。

IPというとインターネット・プロトコル? と思ってしまいましたが、インテレクチュアル・プロパティ=知的財産ということらしいです。IPSILOSとはIntellectual Property of Special Imaging Logical Optimized Systemの略。つまり特別なイメージング論理最適化システムの知的財産ということですね。

これは同社が独自に開発してきたFALCONBRIDという画僧信号処理SoCをベースに、車載用途にも応用できるように改良したもの。基本性能の強化・拡張も図っており、スマートフォンを始め、さまざまな機器に使用されている信号処理SoCを開発するメーカーなどへ、IPとして提供することも想定。またSoC開発メーカーとの開発協業によって、さらなる高画質化技術の構築を図っていくとのことです。

このIPSILOSとは、一般的にISP(イメージ・シグナル・プロセッサー)と呼ばれる回路ブロックで、主にセンサーモジュールからのRGB電気信号を受けてY/Cビデオ信号に変換処理するための信号処理の回路。他社への提供に関しては、回路設計データをIP提供するとともに制御ドライバーソフト環境をSDK(ソフトウェア・デベロップメント・キット)提供することで、ライセンス供与や開発協業をやりやすくしています。SoCの供給を受けた商品開発メーカーも、SDKを使って映像に関する各種パラメーターを設定することで、短期間で幅広い商品ラインナップの開発が可能になりますね。

新しいIPSILOSを使った画質と従来のものを比較した写真を見るとその差は歴然。特にトンネル出口は、トンネル内にいても明暗差が激しい出口の先の映像がはっきり捕らえているし夜のビル街も暗いビルの壁面や輪郭がはっきり見えます。かなりの高画質化が図られているのがわかります。

今後のケンウッドのドライブレコーダーなど映像関連機器には、さらに期待大だし、この技術を使った様々なメーカーの機器が出てくるとなると、映像機器全般が大きくレベルアップすることになるでしょうね。

ステッグの高級スピーカーは振動板にグラフィンを採用

master stroke MSK3ウェイスピーカーの紹介から10日近く経ってしまいましたが、再びステッグの新製品を紹介していきます。2つ目はフラッグシップ機に次ぐセカンドポジションの高級スピーカー。MSSシリーズです。こちらにもmaster strokeの名前がつけれてれいます。

このシリーズはツィーターのmaster stroke MSS1(85,000円/税別)とミッドレンジのmaster stroke MSS3(90,000円/税別)、ウーファーのmaster stroke MSS6(140,000円/税別)が、それぞれ単品売りという構成。ツィーターのMSS1は推奨カットオフ周波数が1500Hzと低くかなり広い帯域をカバーしてくれそうなので、MSS1+MSS6の2ウェイでもいけそうだし、3ウェイ化してより中域を厚く充実させることもできます。

ツィーターは独特な形をしていますが25mmのドーム型で、外径寸法は68.5mmか55.5mmとなります。プレートをつけたときには68.5mm、グリルで埋め込むときには55.5mmということなのでしょう。取り付け方法によって見た目も変わります。再生周波数帯域は1.3kHzから22kHzです。

振動板には新素材のグラフィンを採用。Wikipediaによると、グラフィンは結合炭素原子のシート上物質だそうで、ダイヤモンド以上に炭素同士の結合が強く、熱伝導や電気の伝道度もトップクラスと言われています。1層のカーボンナノチューブは筒型のグラフィンとみることができるのだそうで、現在ポーランドのナノ・カーボン社で本格生産に入っているのだとか。このような、軽量・高剛性の新素材を振動板に使っていることも注目です。

ミッドレンジは80mm口径で再生周波数帯域は100Hzから12kHzまで。ウーファーは160mm口径で60Hzから4500Hzまでを再生します。ともに振動板には軽量・高剛性のカーボンファイバーを使用。磁石にはネオジウムを採用しているようです。磁気回路の周囲のラインに赤と緑と白をあしらっているあたり、イタリア製らしくてお洒落ですね。

木箱に入っているあたりも、所有欲をそそられるポイント。ツィーターの再生周波数が22kHzまででハイレゾ帯域に達していないという懸念は少しあるものの、ちょっと聴いてみたいスピーカーのひとつです。

くらしのマーケットがドラレコ出張取り付けをスタート

みなさん「くらしのマーケット」は使っていますか? ハウスクリーニングを始め、多種クリーニングから家事代行、不用品回収、エアコン取り付け、写真撮影など、200以上のカテゴリーの生活関連の出張・訪問中心のサービスが見つかる、日本最大級のインターネット商店街だから、愛用している人も多いと思います。ここに新たに「ドライブレコーダー取り付け」のカテゴリーが新設されました!

ドライブレコーダー取り付けは、自動車関連のサービスとしては車内清掃(ルームクリーニング)に続いて2つ目。あおり運転厳罰化などの影響でドラレコ需要は激増しているので、これはありがたいですね。ネットショッピングでドラレコを入手したものの、作業する時間がないとか内張りを壊しそうで外せないとか、配線がわからないとか、様々な理由で買ったまま箱に入っているという人もいそうです。そんな人なら、迷わず近くに取り付けてくれる人がいるか探してみるのもいいと思います。

料金は対応する人によって異なりますが、フロントカメラのみの取り付けで8000円くらいから対応してくれます。ドラレコ出張取り付けの相場は同じくフロントカメラのみで1万円から1万5000円くらいですから、お得ですね。

もちろん対応するのはプロですから、安心して任せられると思います。PayPay決済が可能なところがあったり損害保険に加入しているところがあったり、対応する会社、人によってサービスはそれぞれ違いますが、あらかじめサービスや料金はサイトで確認できるし、口コミで評判も調べられるので、それらを見て条件があったところにお願いすれば良いと思います。

サイトを見てみましたが、さすがに全国どこでもというわけにはいきません。たとえば東北だと青森市と福島県郡山市のみ。中国は鳥取県と島根県だけで四国はありません。また九州は福岡と佐賀のみです。とはいえ対応地域外の相談もOKのところもあるし、今後は参加店舗も増えてくると思います。

カーオーディオを専門店で取り付けるなら、ついでにドラレコも付けてもらったほうが安心でしょうが、最近のドラレコ需要の高まりでついネットで買っちゃった人もいるかと思います。それを手早くクルマに取り付けるなら、くらしのマーケットのサービスを利用してみるのもいいかもしれませんね。

Mベンツ専用のカスタムフィット・ウーファーがブラムから

ブラムからもうひとつ。リラックス・シリーズの車種専用カスタムフィット・スピーカーに、メルセデス・ベンツ専用のウーファー、MB200WR(78,000円/ペア・税別)が追加されました。

対応車種ですが、まずCクラスは2016年までのコンバーチブル(A205)と2015年までのクーペ(C205)、2014年以降のセダン(W205)とTモデル(S205)。Eクラスは2017年以降のコンバーチブル(A238)とクーペ(C238)、それに2016年以降のセダン(W213)とTモデル(S213)、そして2015年以降のGLC(X253)とクーペ(C253)の全10車種です。

これらの車種にはフロント用のMB100S(42,000円/ペア・税別)とセンター用のMB100Center(16,000円/1本・税別)というカスタムフィット・スピーカーが既に発売されていますから、これらと合わせてウーファーも交換することですべてブラムのスピーカーに統一できて、ブラム・サウンドを堪能できるわけですね。

プラグ&プレイ接続だから簡単にスピーディに取り付け可能。純正システムにはダメージを与えないし、純正に戻すのも手軽。振動板の素材は記載されていませんが、写真を見る限りクロスカーボンですかね。しっかりした作りです。だからクルマをしょっちゅう乗り換えるから、ガッツリとオーディオを取り付ける気はないという人にも良いかと思います。

このウーファーの再生周波数帯域は55Hzから2kHzまで。定格入力は150Wだから、もし外部パワーアンプに替えてシステムアップを図ったとしても対応できると思います。入力インピーダンスは2Ω。出力音圧レベルは87dBで、写真は左ハンドルモデルですが、国内で売られるものは右ハンドル専用のモデルです。

メルセデス・ベンツにお乗りのかたは、オーディオを派手に交換するのもちょっとなぁ…と考える人も少なくないでしょう。が、純正の音に不満の人も少なからずいると思います。そんな人にこそ、スピーカーを交換してより良い音に変えてもらいたいもの。そんなときにこのブラムのスピーカーはぴったりです。

光城精工のヒット作、バーチャルアースが進化して一新

ホーム用ではトランスの唸りを抑える機能を搭載した電源タップ、クリスタルH1Pを発表し話題を読んでいる光城精工ですが、車載用も忘れていません。大好評のバーチャルアースボックス、VE-01のコンセプトを進化させてフルモデルチェンジした、ve-02(28,000円/税別)を2月1日に発売する予定です。バーチャルアースではなくアース・リインフォース=ボディアース強化ボックスと呼ぶみたいですね。

コンセプトはVE-01の基本理念を受け継いでいて、取り付けを考慮したトップカバーがついているので筐体は同じもののわずかに大きくなっていますが、素材、構造、形状等を一から再検討してフルモデルチェンジ。レイヤー数は増えているし、1枚あたりの表面積もアップしています。さらに各レイヤー間に0.5mmのスペースを設けてレイヤー間の面接触を完全回避しています。

また音質を左右する異金属プレートの各素材の枚数や積層順位も試聴を繰り返して再検討。VE-01ではアルミ+銅×5+真鍮×4という10層構造だったのがve-02では銅×5+真鍮×5+ステン(SUS)の11層構造にかわっていて、一部素材変更も行っています。さらにシャーシの素材や板厚も変更。VE-01ではトップカバーが2mm厚のスチール、ボトムシャーシが1.5mm厚のアルミだったのを、ve-02ではトップを2mm厚のアルミ、ボトムも2mm厚のスチールに変更。低重心化を測ったことで、音質向上にも貢献しています。

この進化により、VE-01と比べても段違いの音質改善を確認しているそうです。基本的にはVE-01同様、S/Nの改善が中心ですが、それに伴う細かな音の再現や輪郭の深さ、ステージの広さなど、表現力が高まっているとのこと。これは期待大です。

このve-02はVE-01同様、各カーオーディオ機器の電源マイナス極に接続するだけで使用できるほか、アンプ等の空いているRCA端子に接続して使用することも可能。また既発売のピュア・コンディメンタNve-03の増設アース極に接続すればアース表面積が大幅に拡大してアースがますます安定化するので、さらなる高音質の領域へと導いてくれます。

ve-02にオーディオ機器2台以上の接続はアースループを発生させてしまうので、オーディオ機器1台に対してve-02も1台が鉄則。そのため大掛かりなシステムで機器の数が増えるほどve-02の数は増えてしまいますが、VE-01のヒットからもわかるように、カーオーディオ・フリークには信用されているアイテム。それがさらに音質向上したというのだから、VE-01をすでに使っている人も、こちらに替えたくなるのでは?

N-BOXやトールなどにナビを付けるキットがカナックから

N-BOXシリーズは国内販売台数が4年連続ナンバーワンだそうですが、そんなN-BOXに市販の横幅200mmワイドナビゲーションを取り付け可能なカーAVインストレーションセット、TBX-H009(23,000円/税別)をカナック企画が開発。本日1月21日からの発売です。

取り付けに適合しているのは平成29年9月以降に発売されたN-BOXおよびN-BOXカスタムと令和元年8月以降に発売されたN-WGNおよびN-WGNカスタム。型式でいうとJF3、JF4、JH3、JH4です。これらのオーディオレス車かナビ装着用スペシャルパッケージ付き車なら適合します。

だから新車購入時に最初から市販ナビにしたいと思っていたらホンダ純正ナビを選ばなければいいし、純正ナビ付きの中古車を買っても市販ナビに替えられるというわけですね。付属のパネルはピアノブラック塗装。インテリアに溶け込むよう違和感のないデザインとしています。このようなパネルは、市販カーナビを付けるときにありがたいですね。

と思ったら、1月7日にはダイハツ・トール/トヨタ・ルーミー/スバル・ジャスティ用のカーAVインストレーションセットも出していました。こちらは8インチ用のTBX-D004(17,000円/税別)と9インチ用のTBX-D005(7,000円/税別)の2種類。9インチ用のほうが安いのはうれしい限りです。まあ、もともと9インチナビが付くクルマなので、パーツが少なくて済むんでしょうけど(笑)

このインストレーションセットの価格差を考えると、どのサイズを選ぶか悩んでしまいます。たとえばサイバーナビの9型ネットワークスティックセットのモデルが、価格コムの最安値で約21万3000円。対して8型の同モデルが約19万5000円。これにインストレーションセット代をプラスすると22万円対21万2000円になります。8000円の違いなら、個人的にはでかい画面のほうを選びそうな気がします。

このインストレーションセットが適合するのは令和2年9月以降のトール/ルーミー/ジャスティのオーディオレス車。型式でいうとM900S、M910S、M900A、M910A、M900F、M910Fです。たぶん純正ナビでは満足できない人が多いと思うので、最初から市販ナビを装着することを考えて、新車購入時にはオーディオレスを選ぶことをお勧めします。

オートモーティブワールドは本日から22日まで開催中

オートモーティブワールドが今日1月20日から22日まで東京ビッグサイトで開催されています。今年は新型コロナウィルスへの感染が心配なため行くのをためらっていましたが、主催者側もそれを考えてオンラインでも開催。僕もオンラインで参加することにしました。

リアルなイベントでは、細かいブースがずらりと並んでいる上に来場者がものすごく多いため後半のほうでは疲れ果てて見逃しているものもあったと思います(笑)。その点、オンラインなら歩かなくて済むので見逃す心配はありません。その点、オンラインのほうがありがたいのですが、なにしろ数が多い。ケンウッドも今年新たに開催されるMaaS ExpoにIoT・AIベースのテレマティクスサービス構築を短期間・低コストで実現するSTZ-DR00開発パッケージを初公開しているそうなんですが、まだたどり着いていません。結局、根気の勝負ですかね(笑)。まだ2日あるので追って見ていこうと思っています。

このオートモーティブワールドは一般向けというよりはメーカー対メーカーの商談会という趣が強いので、一般の人が見て「これは!」と思えるものは少ないと思います。みる人が見れば、これはあのパーツのこの部分に使えるかもとか、こんな部品を探しているけどないかなぁとかといった感じですかね。が、中にはエスプレッソマシンとかキックボード用充電器といったようなものも。あと自動運転系のものも多いですね。パーツとかシステムとか、いろいろと。

だからクルマ好きが見たら、今後どうなるかを考えることも含めて興味深いものが見られるかもしれません。今回はプレス登録が見つけられなかったので、一般として名前やメールアドレス等を入力して入ったんですが、普通に入れたので皆さんも申し込めば入れると思います。そのURLをリンクしておきますね。

しかし、ブースを見にいっただけピコンピコンとうるさいのは親切なんだけど、どうにかなりませんかね(笑)

ブラムから広帯域を再生可能なミッド(フル)レンジ3種

ステッグのスピーカーを順に紹介していこうと思っていたんですが、ブラムからかなり気になるスピーカーが登場したので、こちらを先に紹介します。Liveシリーズのミッドレンジ・スピーカーです。

80mmと50mmの2サイズあって、80mmのほうは高性能で高いのとリーズナブルなのの2種類あるので計3モデル。既存の2ウェイ・システムを3ウェイ化するなど、さまざまな用途に対応できるスピーカーです。

この中で、僕がとくに注目したのがフルレンジを謳った50mmユニットのLFR50(25,000円/ペア・税別)というモデル。再生周波数帯域は200Hzから40kHzとかなり広帯域ですから、フルレンジを名乗っていいと思います。ハイレゾ・マークは付いていませんが、高域はハイレゾ帯域までカバーしています。周波数特性のグラフを見ましたが30kHzあたりにピークがあるものの40kHzまで80dBを確保しています。

ちなみにカロッツェリアのCSTドライバーの再生周波数帯域は173Hzから90kHzまで。ただしこちらはワンユニットながら2ウェイで、しかも口径は7.3cmと少し大きめです。それを考えると、フルレンジ・ユニットで200Hzから40kHzの帯域をカバーすることがいかにすごいかがわかると思います。

だからLFR50とドアのウーファーを組み合わせて2ウェイ・システムを構築する手はあり。またダッシュボード上に埋め込まれた純正スピーカーをこれに替えれば、高域がよく伸びた音にグレードアップするでしょう。ダッシュボード上の高い位置で広帯域を再生した時の音場感の素晴らしさはCSTドライバーでも体験しているので、それと同様の効果が得られると思います。しかも25,000円とリーズナブルですしね。

80mmユニットはLFR80(34,000円/ペア・税別)とLM80(20,000円/ペア・税別)の2種類。LM80はミッドレンジですがLFR80はフルレンジ。再生周波数帯域は、LM80で100Hzから25kHz。LFR80はハイレゾ帯域までもう少しの150Hzから37kHzをカバーしています。

これらもダッシュボードよりも高い位置で再生するのが理想。個人的には、できる限り低い帯域から使って広帯域再生できる良さを活かしたい感じです。または、今2ウェイ・スピーカーを使っているなら、これをプラスして3ウェイ化を図るのも良いでしょう。中域の厚みが増した心地よいサウンドが楽しめるようになります。とくにブラムのスピーカーはヴォーカルの生々しさが魅力なので、その魅力がいっそうひきたつと思います。

LM80は既存の2ウェイ・システムに加えて3ウェイ化を図るのが最適かと思われますが、LFR50とLFR80に関しては、高域が伸びているのでウーファーを加えた2ウェイ・システムでも十分に楽しめそう。CSTドライバーの代わりに使ってみるのもおもしろいかもしれません。

ステッグのフラッグシップ・スピーカーを紹介

新製品を投入する今年から体制が変わってスタジオジータが輸入総代理店として取りまとめることになった、STEG製品。とはいえ、従来のビーブレイド、ウィズコーポレーション、タム、グルーブインターナショナルは販売代理店としてこれまで通り流通を続けますので、これまで空白だった東海・北陸・関西エリアのフォローをスタジオジータが行う形。つまり一般ユーザーから見たら、全国のショップで今までよりもより手に入りやすくなったということですかね。

そんなSTEGの新製品を順を追って紹介していきます。まずはスピーカーから。STEGというと、なんといってもマスターストロークというパワーアンプが有名ですが、そのネーミングをスピーカーも受け継いでいます。ハイエンド・モデルはmaster stroke MSK3ウェイスピーカー。SS!というツィーター、SS3というスコーカー、SS6というウーファーで構成された3ウェイ・システムです。

パッシブ・クロスオーバーネットワークの無い3ウェイで、価格は800,000円(税別)。今のところバラ売りは設定されておらず、受注対応品なので多少の納期はかかりそうですが、ちょっと聴いてみたい気にさせる作りです。

SS1は25mm口径のシルクドーム型。周囲のプレートの直径が約6cmあり、結構な大型です。その割に奥行きは13.71mm。取り付け性はそれほど悪くなさそうです。再生周波数帯域は1.3〜22kHz。ハイレゾ帯域には対応していませんが、わりと低い帯域から使えそうなので、スコーカーとの音の繋がりはスムースに調整できそう。1.5kHzでハイパスしたときの定格入力は30Wです。

スコーカーはグラスファイバーの振動板を使った80mm口径のもの。ソリッド・アルミニウムのフレームが薄く、精巧に作られているのがわかります。マグネットはネオジウムを採用。再生周波数帯域は80Hz〜11kHzと広く、さまざまなクロスポイントを試せそうです。奥行きは45.8mm。コーン型なので背面にある程度の量の空気が必要でしょうから、取り付けには気を使いそうですね。

ウーファーはカタログでは160mmと記載されていますが、6.5インチなので正確には165mmでしょう。スコーカーと同じく振動版はグラスファイバー。アルミフレームは振動版ギリギリまで薄い設計で、なかなかカッコいいのですがネジを打ち込む時には気を使いそうです。マグネットはフェライト。奥行きは71mmもあるので、アウターバッフルでがっつり取り付ける感じでしょうか。

音が良いスピーカーはデザインも良いことが多いのですが、このスピーカーはデザイン的には優秀。イタリア製品らしい音楽性に溢れた音を聴かせてくれそうな予感のあるスピーカーですが、まずはどこかで聴いてみたいと思っています。

CESのイノベーション・アワードにキッカーのサブウーファーが選出

1月11日から14日までオンラインで開催されていたCESも終了し、イノベーション・アワードが公開されています。優れたデザインとエンジニアリングを称えるために行われるイノベーション・アワードの今年の受賞数は計算に間違いなければ386。このうち、21がベスト・オブ・イノベーションに選ばれています。

まあ、イノベーション・アワードのオノリーには、金さえ出せば選ばれる確率が高いとの噂(未確認情報です)もあるし、LGとかサムソンとかの韓国企業の製品がやたら多いところを見ると「そうなのかな?」という気がしないでもありませんが、イノベーション・アワードのオノリーに選出されるということは、素晴らしさがあるのだと思います。

以前、速報でお伝えしましたが、キッカーのサブウーファー、ソロバリックL7Xもイノベーション・アワードに選出されています。キッカーは今年、CESへのオンライン出展は無いので、正真正銘のイノベーション・アワード選出でしょう。そのためか、ページを見ても名前以外の説明はなにもありません(笑)。だから詳細はわからないのですが、キッカー製品の輸入を担当しているオージー(キッカー・ジャパン)のFacebookページによると今年発売する予定とのことなので期待大です。そこには12 Volt Newsの記事も載っていたのですが、細かいところはよくわかりませんでしたね(笑)

他にもカーオーディオ関連のイノベーション・アワード・オノリーに絞ってお伝えすると、まずJBLのArena Xというスピーカーがあります。このスピーカー、ツィーターの形を見るとかつてあった60周年記念のフラッグシップ・スピーカー、660GTiの後継のような感じですが、こちらは3ウェイ。革新的な取り付けリングにより、目に見える止め具が無いんだそうです。クロスオーバーは付属しておらず、アクティブなクロスオーバーが必要とのことですが、デジタル・チューニングが主流のハイエンド・カーオーディオでは問題ありませんよね。まあ日本で売られるのかはわかりませんが、期待したいところです。

JBLではこのような製品もイノベーション・アワードのオノリーに選出されています。BassPro Goというポータブル・ブームボックスです。どうやらBluetoothのパワードサブウーファーのようで、クルマに簡単に取り付けて充電できるように設計されているとのこと。車外での使用も可能のようです。

イノベーション・アワードには選出されませんでしたが、モレルでもいくつかの新製品が出ているようで、今後日本にも入ってくることでしょう。モレルでは最新カタログをダウンロードできるようになっていましたが、すでにできなくなっているみたいですね。残念。

カーオーディオ関連は少ない今年のCESでしたが、キッカーのサブウーファーがイノベーション・アワードに選ばれたのは喜ばしい限り。日本での発売を待ちましょう。

オートサロンがWeb上で開催中。今日は入れました(笑)

昨日は入ろうと思っても重くて動かず、あげくに僕のMacが固まってしまって大変なことになったヴァーチャル・オートサロン。SNSでも入れない、動かないと呟いているひとが続出していましたね。さて今日はどうなのかと、恐る恐る改めてチャレンジしてみたら、今日は入れましたね。途中、エラーが起きたブースがいくつかありましたが。

さて今年のオートサロンですが、やはり現物を間近で見られないので寂しいですね。特にカーオーディオ・メーカーが今年は少ない…。純粋なカーオーディオ・メーカーといえばアルパイン・スタイルくらいでしょうか。あとエーモンがオーディアを出しているくらい。いつもは、現地へ行けば尾林ファクトリーの派手なクルマがあったり、オーディオカーがそれなりにあって楽しめたんですが、Web上だとなかなか探せないですね。

さてアルパイン・スタイルのブースではアルファード/ヴェルファイア用のDA移設ナビパッケージや車種専用アンビエントライトなどが紹介されています。アルファードS「Cパッケージ」やヴェルファイアZ「Gエディション」はディスプレイオーディオの設定しかないため、市販ナビに変えるのは大変。そこをアルパイン が解決したわけです。

福岡R3、横浜246、大阪171のアルパイン・スタイル限定発売の商品ですが、純正ディスプレイオーディオをアルパインのビッグX 11に変えられます。希望小売価格は税抜きで35万円からとそれなりの価格ですが、より良い音を楽しみたいならやはりビッグX。デジタルアンプを搭載した最新のビッグXはハイレゾを楽しめるしかなり良い音にまとまっているので、音楽好きには満足できる仕上がりになると思います。

ほかにはエーモンが生まれ変わったニュー・オーディアを出していました。スピーカーは無く、デッドニングに絞ったアイテムです。大きく分けてサウンドのための製品とサイレント=静音のための製品があり、サウンドのためには制振シートや吸音シート、防音テープを紹介。静音のためのアイテムは2020年の日刊自動車新聞用品大賞を受賞したロードノイズ低減シートなどを紹介しています。クルマを静かにすることはカーオーディオの音を聴きやすくすることにもつながるので、静音も合わせて施工すれば相乗効果があると思います。

カー用品ではほかにセルスター工業がドライブレコーダーやセーフティレーダー、ジャンプスターター、車両用エアコン内部クリーンシステムの2021年発売予定新製品を紹介していたり期間限定の特価セールを行ったりしています。オウルテックもあったので見に行ったのですが、ブースだけでなにもありませんでした。残念ながら。

このヴァーチャル・オートサロンは365日楽しめると書いてあるので、1年中見られると思います。またオートサロンTVではスペシャル番組をライブ配信でお届け。明日17日も9時から15時まで配信予定なので、時間がある人はご覧になってください。

ケンウッドから前後用と室内用の2つの2カメラドラレコ

彩速ナビを発表したばかりのケンウッドが、今度は2カメラ・ドライブレコーダーを2タイプ3モデル出しました。ナビ連動モデルでは無くスタンドアローン型で、一般ユーザーが買えるモデルは前後の撮影に対応した「リアレコ」のDRV-MR760と社室内撮影対応の「ナカレコ」DRV-MP760の2種類あります。両方ともオープン価格ですが、市場推定価格はDRV-MR760が35,000円(税込)、DRV-MP760は37,000円(税込)。リアレコは2月中旬に発売の予定で、ナカレコは1ヶ月遅れの3月中旬の発売予定です。

この2モデルは、音声コマンド機能を搭載して、いざという時に声で操作できるのが特徴。声でできるのは、録画開始、写真撮影、表示切り替えという3つの基本操作だけですが、とっさの時に録画開始と話すだけで手動録画を開始し書き換えされない専用フォルダに自動保存するので、たとえば前方で事故が発生したり、いきなり綺麗な景色が目に飛び込んできたり、とっさのハプニングの時に使えます。ボタンを探していたりすると、瞬間を逃す可能性大ですからね。ステアリングから手を離さずに操作できるのも便利です。

また緊急イチ押し録画ボタンという大きなボタンも本体底面に搭載。これを押すだけで手動録画がスタートし書き換えされない専用フォルダに保存するので、しゃべるのが苦手な人でも素早く映像を残せます。これ、クルマから降りて近づいてきた相手への牽制にもなるかもしれませんね。録画を開始したら、マズいと思って引き返す人もいるかもしれません。まあ、怒ってたらそのまま近づいてくるでしょうけど。そんな時は、ドアをしっかりロックしてすぐに警察へ電話ですね。

前方で急な割り込みがあったり蛇行運転を繰り返したりした場合はドライバーに警告音と画面表示でしらせ、設定によって自動的に録画もできるあおり運転検知機能も追加。リアレコの場合は後方急接近にも対応します。従来の運転支援機能は前方衝突警告や車線逸脱警告、発進遅れ警告などだけでしたが、これが強化された形です。

前方用のメインカメラに加え、後方用や室内用カメラもフルハイビジョン録画に対応しているので、走行時の映像を細部まで記録。前方カメラにはHDR機能を搭載して明暗さが激しいシーンでの白とびや黒つぶれを抑えてくれますが、リアレコの後方用カメラにもHDRを搭載。後続車のヘッドライトが当たっても、わりと安定した映像を記録します。

別売の車載電源ケーブルを使用すれば、24時間365日の駐車録画にも対応。Gセンサーが振動を検知すると、ドラレコが起動して前後2台のカメラで映像を記録します。高速起動により従来よりも素早く起動するので、撮り逃しを防ぐあたりもうれしいですね。

ナカレコは主にタクシーやトラックのドライバーのニーズに応えたものですが、使いようによってはYouTuberなんかにも使えるかもしれません。室内用カメラには赤外線LEDを搭載し、香料の少ない夜間やトンネル内などでも室内録画に対応します。また水平152度、垂直80度、対角182度の広視野角レンズを採用しているので、窓越しの側面の映像まで捉えることができます。

それ以外のカメラにはF1.8の明るいレンズを搭載。フレームレートはLED信号の点灯周期と干渉しない設定だからLED信号の無点灯記録を防止できるし地デジ干渉対策も万全。大容量の32GB microSDHCを付属しているのも嬉しいですね。

ウィンドウズPCでもMacでもドライブ情報を確認できる専用ビューアーソフト、KENWOOD ROUTE WATCHERも用意。ドラレコ としての装備&性能に抜かりはありません。もうすでにドラレコを装備している人も多いとは思いますが、買い替えを考えている人はいかがでしょう。声で操作できるのは思いのほか便利かと思います。もう1モデルは、レンタカーなどに採用される特定販路向けモデルです。

エクセレントクライオよりもさらに高品位なフューズ登場

今日は車両用のフューズの紹介です。エクセレントクライオヒューズはご存知の方が多いですよね。厳密な温度管理のもとで超低温処理して信号の流れを向上させる技術を施したヒューズです。

そのエクセレントクライオヒューズの考案したのがサブゼロ処理研究所。すでに創立から15周年になるそうですが、このたびさらに品質を極めたハイパー・サブゼロ・フューズを発売しました。1月12日の発売だから、すでにお店で手に入るかもしれません。

このハイパー・サブゼロ・フューズはエクセレントクライオフューズの高品位製品という位置付け。ハイパー・サブゼロ・トリートメントは、サブゼロ処理研究所と熱処理専門会社である八田工業との共同開発によって生まれました。

液浸法では不可能と言われる厳密な温度管理を、高度なガス法によって行い、分子をきちっと整えて電気の流れをスムースにします。結果、オーディオ機器ではノイズレベルが下がりS/Nの良いサウンドが得られるわけですね。

カーオーディオのオーディオが向上すると同時に、燃費や加速性能が向上したり、エンジンの回転フィールがスムースになるといった相乗効果も得られるとのこと。これはクルマには欠かせないものになりそうです。

種類は低背のLPフューズ、Hyper Sub-zero Fuse-LPが2Aから30Aまで9アイテムあり各1,500円(税別)、MINIフューズのHyper Sub-zero Fuse-MINIが同じく2Aから30Aまで10アイテムあって各2,000円(税別)。ATOフューズのHyper Sub-zero Fuse-ATOは1Aから40Aまで12アイテムあって各2,500円(税別)、MIDI(AFS)フューズのHyper Sub-zero Fuse-SBFW-L(SE)は30Aから100Aまで6アイテムあって各5,000円(税別)です。ほかに、MIDIヒューズホルダー用のメタルコンポーネント、Hyper Sub-zero-Metal component(SE)1(6,000円/税別)も用意されています。

車両用からオーディオ用まで多彩に用意されているので、用途に合わせてマイカーに施工してみましょう。イース・コーポレーションが扱っています。

CES2021がオンラインで開催中

CESが始まっています。今年は1月11日から14日まで。新型コロナウィルスの影響が大きく、アメリカ・ラスヴェガスに集まるのではなくオンラインでの開催です。

10年ほど前までは、年明け早々の大規模イベントとして現地に通っていました。名だたるカーオーディオ・メーカーがいち早く新製品や新技術を展示していたからです。たしかノースホールだったと思いますが、その広いスペースのほとんどがカーオーディオ関連の展示で埋まっていたほどです。

ところがそのうち、自動運転がらみで自動車メーカーの出展が増えたり、ドローンなどさまざまな出展が増えて、カーオーディオ・メーカーの展示が減っていったんですね。ロックフォードなんかは、CESの時期にホテルを借りて展示会を行い、CES本体の会場には出さなくなりました。出展料が高騰したのも原因の一つでしょう。

またキッカーなんかは、CESの展示よりも早く行われるCEMAショーに力を入れたりしています。これはターゲットを絞ったほうが、ユーザーにインパクトを与えるという考えからでしょう。この理屈もわかります。

そんなこんなで、どんどんカーオーディオ・メーカーが減っていったため、高い旅費を出して行くのも辛くなってきて行かなくなったわけです。が、今年はオンライン。現物を生でみる迫力はありませんが、旅費なしで手軽に見られるというわけで、久々に覗いてみることにしました。

プレス登録すれば、無料で見られるのでさっそくブレス登録。わりとあっさり登録できました。一般の人の場合は有料(最安で$149との未確認情報あり)で見られると思います。

で、見たんですが、カーオーディオ・メーカー、めちゃくちゃ少ないですね。CES自体の出展数も従来の4400から1900へ激減したとか。ま、それでも1900社という規模はでかいですが、縮小した感は拭えません。

検索でヒットしたのはオーディオテクニカ、パイオニア、パナソニック、ボーズ、キンバーケーブル、そしてモレルくらい。もちろんメルセデス・ベンツのディスプレイなど自動車メーカーのものはそれなりに「おっ」と思わせるものがありましたが、純粋にアフターマーケットのハイエンド・カーオーディオはモレルとキンバーケーブルくらいしか探せませんでした。

TwitterやFacebookなどの投稿を探っていると、純正ですがマッキントッシュのオーディオがあったり(勘違いか?)、さまざま見かけるのでこれから探っていこうと思っています。皆さんも、興味があったらCESのサイトのRegister Nowから登録してみて、探ってみてください。現地時間の14日までなので、日本だと15日朝までですかね。今日は一般の人が参加できる2日目。夜9時からスタートのはずです。まずは中間報告まで。

ケンウッド彩速ナビ・タイプLも2021年モデルに進化

ケンウッド彩速ナビは、ハイレゾ対応ではないエントリークラスのタイプLも2021年モデルに進化しました。8型モニター搭載のMDV-L308Lと7型で横幅200mmのワイドモデル、MDV-L308W、2DINサイズのMDV-308の3モデルです。すべてオープン価格ですが、市場推定価格は税込でMDV-L308Lが77,000円、MDV-L308WとMDV-L308は60,500円。1月中旬から発売の予定です。

エントリーモデルながらジェットレスポンスエンジン3を搭載し、レスポンスは高速。スマホ同様の快適さで操作できます。特に8型モデルは光沢パネルを採用。見やすく使いやすいモニターに仕上がっています。

タイプS同様、ドライビング3Dマップやダークモードを搭載したのも変更点。ドライビング3Dマップは俯角視点を5段階に切り替えることができ、好みの角度で地図を表示できるし、ダークモードは黒を基調とした地図色で、シンプルかつメリハリのある地図表示に切り替えられます。

GPSに加えて準天頂衛星みちびきにも対応し測位性能を向上。VICS WIDEに対応しているので渋滞情報や気象・災害情報も得られます。iPhoneをケーブル接続した時にはNaviConも動作。多彩なNaviCon対応アプリを使って、さまざまな検索ができます。

地デジ放送はワンセグのみ。USBデバイスやSDカードに入った音楽データを手軽に再生できるし、CDの音楽を最大2倍速でSDカードに録音することもできます。

前後撮影対応の2カメラドライブレコーダー、DRV-MN940Bとの連携にも対応。これをつければ、ナビ画面でドラレコの映像を手軽に操作・再生できます。またナビ連動型高度化光ビーコン対応ETC車載器や専用リアビューカメラの接続もできます。これだけ接続できれば拡張性も十分でしょう。

KENWOOD MapFan Clubの会費が1年間無料になる優待券を同梱しているので、期間中なら地図更新が無料。ぎりぎりで更新すれば最新の地図で使える期間が1年延びます。まあ、2年後以降も会費をはらって継続すればいいんでしょうけど。

サウンド面はほどほどでいいので、リーズナブルで快適に使えるナビが欲しいという人には勧められるモデルかと思います。

ケンウッド彩速ナビ2021モデル第1弾はタイプS!

こんなコロナな時期ですが、ケンウッドからも彩速ナビ2021年モデルが出ました。ハイレゾ再生可能なタイプSです。8型モデルのMDV-S708Lと7型で横幅200mmワイドモデルのMDV-S708W、そして2DINサイズのMDV-S708の3モデル。1月中旬からの発売です。

新モデルは地図の見やすさを高めたのが特徴。ハイレゾ再生ができて音を重視しているといえども、カーナビだからここは大事です。新しく採用したのは3D地図の俯角視点を5段階に切り替えられるドライビング3Dマップの採用。個人的に最近3D地図を見ることはめっきり減りましたが3D地図を多用している人には楽しいでしょうね。好みの角度で地図を表示できるので、遠方を見たい時にも便利です。

もう一つ。黒を基調とした地図=ダークモードも採用しています。シンプルで見やすくなるし、道路表現にメリハリが付いて見やすくなります。まあ、この辺はスマホのダークモードと同じで、好みで使い分ければ良いかと思います。

また3Dポリゴンランドマークの収録数が従来は全国主要都市の400箇所だったのが、1200箇所に拡大。3D地図でランドマーク付近を検索すると3Dアニメーションのような地図画面を表示できます。表示された3Dランドマークは360度回転させてみることができ、3Dポリゴンの透過オン/オフ機能も搭載しています。透過オンでは進行方向が透けて見えるので、3D地図表示も見やすくなりますね。

FLAC、WAV(192kHz/24bit)のハイレゾ音源に加え、さまざまな音楽ファイルフォーマットに対応。独自の高音質化技術、K2テクノロジーにより、限りなくマスター音源に近いサウンドを再現します。

サウンドチューニング機能もリスニングポジションや13バンドグラフィックイコライザー 、ナチュラルEQ、フロントフォーカスなど多彩。複数の音楽ソースから横断的にコンテンツを選べるマルチAVブラウザも便利です。

MapFanAssistに対応しているので、KENWOOD MapFan Clubに会員登録すればスマートフォンの連携が可能。KENWOOD Drive Info.に対応しているので開通予定情報のダウンロードやガソリンスタンド価格表示、天気予報情報などが利用できます。ただしスマートループ 渋滞情報や駐車場満空情報、テレビdeみ〜たは有償です。

ハイレゾ対応でこれだけの機能を持っているのに、市場推定価格が8型モデルで税込99,000円、7型モデルが77,000円と10万円を切っているのにも驚き。手軽にクルマでハイレゾを楽しみたい人なら狙い目かもしれません。

アルパインがスタイリッシュなデジタルミラー発売

アルパインから2021ビッグXと同時に車種専用のデジタルミラーも登場しました。2月中旬から発売の予定です。

このデジタルミラーはもっともお安いベースモデルのDME-M01が49,800円(税別)ですが、ドライブレコーダーを搭載したDMR-M01Rだと59,800円(税別)。49,800円のモデルだと、後方の映像を映し出すだけですが、ドラレコ搭載モデルはフロントとリアのカメラが付き、映像を記録できます。

そして車種専用モデルはすべてドラレコ搭載モデルで、アルファード/ヴェルファイア専用のPKG-M01R-AV-30とヴォクシー/ノア/エスクァイア専用のPKG-M01R-NVE-80、そしてハイエース/レジアスエース専用のPKG-M01R-HI-200の3モデルあり、価格はすべて65,800円(税別)。これらはすべて、ほかに車種専用取り付けキット(価格未定)が必要ですが、装着するならドラレコ内蔵を選ぶんでしょうね、たぶん。

ここからはドラレコ搭載モデルを中心に説明していきます。画面は11.1型の大画面で、フロント/リアのカメラともフルHDの高画質。STARVISを搭載したカメラなので、夜も見やすい高画質で記録できます。また後続車のライトで画像調整を行ってくれる自動防眩機能や、室内の明るさに応じて液晶画面を調整するオートディマー機能も搭載。ルームミラーとしてもクリアで鮮明に見えます。

視野角は左右/上下ともに160度で、優れた視認性を覚悟。逆台形のフォルムはスタイリッシュで、車種専用リアカメラカバーをセットで取り付ければ、スマートな取り付けを実現します。HDRも搭載。常時録画や衝撃録画、手動録画、静止画撮影に対応し、駐車中の録画も可能です。これはリアル動画と2モードのタイムラプス録画があります。

今時は少ないと思いますが、ラゲッジルームに壁を作って、普通のルームミラーじゃ後ろが見えないクルマなら、ベースモデルを付けるだけで後ろがクリアに見えるし、安心&安全も手に入れたいならドラレコ内蔵タイプがいいでしょう。それなりに高いですが、スタイリッシュに前後ドラレコ付きのデジタルミラーが入手できます。

アルパイン・ビッグXの2021年モデルが登場!

なんと! なんの前触れもなく2021年型のアルパイン・ビッグXが突然、発表されましたね。2020年モデルは旭化成の関連工場の火災の影響で出荷できないモデルもあったので、そのため発表が前倒しになったのかもしれません。

ラインナップは11型の大画面から10型、9型、8型、7型まで全25機種。7型以外は全て車種専用のモデルが用意されています。11型はフローティング・タイプも用意されていて、ハイラックスのほかエスティマ、シエンタ、アクア、プリウス、ランクル・プラド、C-HRなどの車種専用取り付けキットも用意。プリウスなんかは車種専用の埋め込み型は9型ですがフローティングの11型も選べるわけです。
   ハイエースに装着したフローティング・ビッグX

本体は昨年フルモデルチェンジしていて、ハイレゾ再生に対応、デジタルアンプ搭載など、音の面でもかなり進化しています。それは、昨年末のオートサウンドWebグランプリでゴールドアワードを獲得したことからも証明されています。これをベースにシステムアップしていく方向性のものではありませんが、デジタルアンプはスピーカーの制動力に優れ、位相が整っているため情報量も多く、最新のデジタルアンプと言っても過言ではありません。

加えて2021年モデルはApple CarPlayとAndroid Autoにも対応。Amazon Alexaも搭載し、音楽再生など、ふだん使い慣れているスマホのサービスが使えます。といったら「カーナビ要らないじゃん」という声も聞こえてきそうですが、内蔵のナビは6軸ジャイロセンサーによる高精度の自車位置表示を実現。探索ルートを自分好みにチューニングできるルートチューニングも搭載しているし、300m先の信号を〜という音声案内に加え、3つ目の角を〜、2つ目の角を〜という具合にカウントダウンで案内してくれるので分かりやすさも高めています。

また、ボイスタッチはトリガーとなる言葉が不要。地図の拡大や縮小、コンビニなどの周辺スポット検索、オーディオソースの変更など、できる操作は限られていますが「ヘイ、シリ」とか「アレクサ」といったトリガーとなる言葉は要らないので、恥ずかしさは少し薄れるかもしれません。

この2021ビッグXは2月から順次、販売を開始。7型モデル以外のビッグXは車種専用で対応車種が限られているので、マイカーに合うビッグXはあるか、サイト等で調べてみてください。

あけましておめでとうございます。今年も情報を発信していきます

1都3県ではまた緊急事態宣言を発出するとかで、コロナ禍はまだまだおさまりそうな雰囲気を見せない今日この頃ですが、2021年も明けました。おめでとうございます。

さて、年末に発表されたアルパインの新製品、フローティングビッグDAですが、不明点がいくつかあったので質問をしていたところ、今頃になって(笑)回答が届いたので、それをお知らせします。

まずパワーアンプ。資料のどこを見ても内蔵アンプの出力がなかったので「もしかして?」とは思っていたのですが、アンプレスだそうです。つまり外部アンプを加えないと音は出ないということです。フローティングしていない7型モデルはスタッキングタイプのアンプが用意されているのでまあ良いとして、9型や11型のモデルは外部アンプが必須。好意的に捉えるなら、好みのアンプでシステムアップできるという意味で、カーオーディオ好きに向いていると言えるかもしれません。

もう一つの謎。Flac対応という記述はあるのですがハイレゾ対応とは書かれていません。だからハイレゾへの対応がいまいちわかりにくかったんです。これは、Flacフォーマットのハイレゾ音源は再生できるけど、ダウンサンプリングしての再生なので、ハイレゾ音源をハイレゾのままネイティブで再生することはできないということだそうです。まあ、ダウンコンバートするものの再生できることはできるので良しとしましょう。たとえダウンコンバートしても、元々の音源のクオリティが高ければそこそこは良い音で楽しめると思います。

何しろスマホを繋いで手軽に楽しむものですから、音質をとことん追求する必要はなし。そういう意味では、とても良い製品かと思います。安いですしね。このコロナ禍の中で、デモカーは当分作る予定がないというし、作ったとしても外出自粛で取材に行けそうにもありませんが、コロナが落ち着いた頃には一度デモカーの音を聴いてみたいと思っています。