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カーナビの試乗インプレッション、カーオーディオ機器の試聴。気になる製品を徹底的にテスト!

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ケンウッドから360度ドライブレコーダー第2弾

あおり運転が多発している影響で、いまやドライブレコーダーは前後2カメラ・タイプが標準になってきました。が、それでも不安の人はいると思います。例の常磐道でのあおり運転殴打事件の現場を捉えたのは室内用のカメラで「やはり室内や左右も映らなきゃ…」と思っている人は多いんじゃないかと思います。

そんな心配性のあなたにぴったりのドライブレコーダーがケンウッドにあります。8月には、360度の全方位を記録するDRV-C750というドラレコ を出し好評ですが、その第2弾としてDRV-CW560というモデルを11月下旬に出します。オープン価格ですが、市場推定価格は33,000円前後。DRV-C750よりもお求めやすい価格になりそうです。

このDRV-CW560は下向きに付いたカメラで前後左右の360度を記録します。解像度は2160×2160と業界最高(2020/10/27現在)。前方や後方からのあおり運転も、側面からの幅寄せや衝突も、高精細に記録できます。CMOSセンサーは、約840万画素を持つ高感度のソニー製「STARVIS」。F1.8の明るいレンズを組み合わせて、夜間やトンネルなどの暗いシーンでも高画質に記録できます。

ドラレコ本体にモニターはありませんが、無線LANを搭載していてスマートフォンで映像を確認できます。だからスマホがあれば取り付け時の映像確認も大丈夫。記録した映像は、ストリーミング再生できるだけではなく、必要な動画を選んでスマホへ転送することもできます。だからSNSにドラレコの動画をアップしたいと思った時にも手軽ですね。

専用のスマホ・アプリは「Street Tracker Mobile」。これを使えば後からパノラマ、2分割、4分割、切り出しなど5種類のビューモードで、様々な角度から映像を再生できます。ダウンロードは無償。もちろんAndroidとiOS版の両方があります。

GPSに加え、みちびきやグロナスにも対応した測位衛星受信ユニットを内蔵しているので、アプリやビューワーソフトで走行記録の確認も可能。3軸Gセンサーを搭載しているので、イベント記録や駐車監視録画も可能です。駐車監視録画は、別売の車載電源ケーブル、JVC CU-BC100を使用することで可能に。最長約10時間の駐車監視録画に対応しています。

WDR(ワイド・ダイナミック・レンジ)機能を搭載しているので、逆光時やトンネルの出入り口などの明暗差が大きい場所でも白とびや黒つぶれを抑えてクリアに記録。フレームレートが27fpsなので、全国どこでもLED信号の色が消える心配はありません。また地デジやラジオへのノイズ干渉を抑える地デジ干渉対策も万全。警告やお知らせなどのメッセージを日本語の音声で案内してくれる親切さも備えています。

独自の記録システムによって、SDカードの定期的なフォーマットは不要。使用カードはmicro SDで、32GBの大容量micro SDを付属しています。万が一、車両の電源がアクシデントを起こした時でもファイルが破損しないように、バックアップ電源のスーパーキャパシタを搭載しているのも安心ですね。

サイズは幅61×高さ74×奥行81mmと、ちょっと目立つサイズですが、これくらい目立った方が、相手も記録されていることがわかって躊躇するかもしれません。心配性の人にはぴったりのドライブレコーダーかと思います。

レイヤードサウンドのデモカーがGクラスのイベントに出展

レイヤードサウンドってユナイテッド・サウンドの扱いだとばっかり思っていましたが、勘違いしていました。レイヤードサウンド・セールス&マーケティングという会社があるんですね。その体験デモカーが、11月1日に山梨・ふじてんスノーパーク特設会場で行われるGクラス・ファンミーティングに出展するそうです。

レイヤードサウンドは標準装備または市販品のオーディオに追加で装着することで、車内の音響を向上することができる製品です。サウンド・ドライバとアンプのセットで、2チャンネルセットのLST-AD3-01(140,000円/税別)と4チャンネルセットのLST-AD3-02(230,000円/税別)の2モデルがラインナップされています。

サウンド・ドライバは幅31×長さ82×奥行20mmというコンパクトなもの。これを左右のAピラーや天井などに埋め込んで、間接音を鳴らすわけです。これを純正スピーカーなどの直接音と最適にミックスすることで、車内という狭さを忘れるような音の広がりと、明瞭かつ立体感あるサウンドを生み出すわけですね。

実際に音は聴いたことがありませんが、現在(10/1現在)レイヤードサウンドの正規取扱店は98店舗あり、その中にはクァンタムやウイニング、トリガー、マイスターなどの専門店も含まれているので、間違いないと思います。BMWのカスタマイズに強いスタディでも全国的に扱っていますね。

正規取扱店については、公式サイトでご確認のこと。僕も興味があるので、11月1日にふじてんスキー場へ行ってみようかな? と思っています。ただし早起きできたら、ですが(笑)

ダイハツ/トヨタ車にバック時ガイドラインを表示できます

市販カーナビに純正バックカメラの映像とステアリング連動ガイドラインを表示できるオプションコードです。カナック企画の関連会社、ワントップからダイハツ・キャスト/ムーヴ/ムーヴキャンバス/ウェイク/ミライース、トヨタ・ピクシスメガ/ピクシスエポック用のオプションコードが出ました。

これはステアリング連動バックカメラ変換アダプター(TPW062GA)とセットで使うもの。上記のクルマにオプションコードを介してステアリング連動バックカメラ変換アダプターをつなげは、後付けの市販ナビにガイドライン付きのバックカメラ映像を映し出せるわけですね。

例えばダイハツのアップグレードパックなんかはステアリングスイッチや、バックカメラ、オーディオパネル、スピーカーなどがセットで提供されます。本来は純正ナビを装着するためのものですが、アップグレードパックが安い代わりに純正ナビは割と強気な値付けがされています。

そんな純正ナビの代わりに市販ナビを選べば、性能はユーザーに応じて自由に選べるし価格面でも有利。ただ、せっかくのバックカメラがつながらないのがネックでしたが、アダプター&オプションコードを使うことでバックカメラがつながるし、しかもガイドラインも出るし最近のカーナビはステアリングリモコンにも対応しています。つまり純正ナビ同様の操作性が、市販ナビでも得られるということ。これは市販ナビにしない手はありません。

とくにオーディオをグレードアップしたい人には有利。アップグレードパックのスピーカーは無駄になりますが、クルマを購入する際はアップグレードパックを付けてナビレス&オーディオレスをオーダーするのが常道です。オプションコードは3,000円(税別)です。

電子ミラーで前後の映像を記録できる

これ、なんか良くないですか? セイワのドライブレコーダー付き電子ミラー、PIXYDA PDR785SMです。24,800円(税別)で、本日10月27日から発売です。

ルームミラーに取り付けるタイプだから、邪魔にならずにセットできて、後方カメラもついた前後2カメラ・タイプだから、普通に後方確認用にも使えます。だから、今はほとんど見かけませんが、ラゲッジルームにサブウーファーの壁を作って積んでいる人でも後方がしっかり見えます。ここ、大事。もちろんワンプッシュで電子ミラーと通常ミラーの切り替えも可能です。

前後ともフルHDで記録可能で、フロントカメラは水平120度/垂直65度、リアは水平123度/垂直63度の範囲を録画可能。フロントカメラにはHDR機能を搭載しているので、トンネルの出入り口など明暗差が大きい場所でも白とびや黒つぶれを抑えた映像を提供してくれます。GPSも内蔵しているので、PCビューワーでの確認時に、自車位置や速度、日時も見られます。ただしMacには対応していないのでご注意。

電子ミラー部分は横幅270mmのワイド鏡。反射を軽減して液晶を見やすく表示する仕様です。またタッチパネルで映像の表示範囲を上下左右に調整できるのも便利です。フロントカメラは、下方へスライドする設計。だから純正のルームミラー裏側に安全支援装置などがあっても、その映り込みを軽減できます。ETC内蔵型など、集めの純正ミラーでも、付属のサポートバンドで固定できるのもありがたい点です。

オプションの常時接続ケーブルを使って接続すれば、エンジン停止後でも振動検知時に30秒間の映像を録画。つまり駐車監視もできるってことですね。またリバースギアと連動しておけば、シフトレバーをリバースに入れた時にローアングル表示に変わり、ガイドラインも表示されるので駐車をサポートしてくれます。リアカメラはF2.0の明るいレンズなので、夜間の暗がりでの駐車でも障害物等を確認できます。

前方の車両に近づきすぎると警告音を発する前方接近警告や、車線を逸脱した時に注意ガイダンスが流れる車線逸脱警告といった安全運転サポート機能もあり。リアカメラは車内でも社外でもどちらでも取り付け可能なステーを付属しているので、車外への取り付けは配線が難しいという場合には、車内に取り付けるといいでしょう。

あおり運転の影響もあって、最近は前後2カメラ・タイプのドライブレコーダーが標準化されつつあります。人とはちょっと違ったものが欲しいというなら、このような電子ミラー型で普段は後方の確認にも便利なタイプ、いかがでしょうか?

パナソニックが新レヴォーグ等のビルトインナビに採用

パナソニックのビルトインカーナビがSUBARUのディーラー・オプションとして採用され、10月から順次発売されます。対応車種は新型レヴォーグとインプレッサ、XV、フォレスターで、画面サイズはレヴォーグが9型、残り3車種は8型です。

新型レヴォーグのビルトインナビとして採用されているのは今のところパナソニックとケンウッドの2メーカーですが、パナソニックの強みはBD(ブルーレイ・ディスク)の再生ができること。また、今回はプラットフォームを刷新したことでHD画質で地図を描画できるようになっています。ちょっと前に発表された有機EL搭載のストラーダもプラットフォームは従来のままで、地図描画はHDではなかったので、それよりも進化しているようです。

たとえば2画面表示時のサブ画面は、ユーザーがおきたい位置に指でフレキシブルに動かすことが可能(地図と地図の2画面は不可)。スマートフォン感覚で心地よく操作できる高速レスポンスのユーザーインターフェイスを実現しているし、電源オンから地図が立ち上がるまでの時間も大幅に短縮しています。地図データはゼンリン。全国の詳細な市街地図を利用できます。

また地図のデータ更新も大幅に楽になりました。従来はSDカードをナビ本体から取り出して、パソコン上で地図データを更新していたんですが、新プラットフォームではSDカードをいちいち抜き差ししなくてもスマートフォンでできるようになりました。スマホの通信費用は実費だしスマホ側に専用ナビアプリの「ナビアップ」をダウンロードすることは必要ですが、地図データの更新がかなり楽になります。

BDの再生に加え、ハイレゾ音源に再生しているのもポイント。192kHz/24bitの音源ならそのままのクオリティで、車種専用チューニングを施した状態で楽しめます。ハイレゾに対応した「音の匠スピーカー(フロント70,620円/リア46,970円)」スピーカーも用意されているので、ハイレゾを聴きたいをメインにするなら、スピーカーもセットで導入するのが良いかと思います。

さて、そもそもディーラオプションナビを入れるのがいいのかということですが、クルマのインテリアとの統一感を高めたデザインは、純正ならでは。オープニング画面もSUBARUだし、インテリアとの一体感はやはりディーラーオプションならではといえるでしょう。

一方、最初からオーディオのグレードアップを考えている人には正直、向きません。より良い音を求めていく上で限界があるだろうし、そもそも305,800円とけっして安いものではありませんから、インテリアとの一体感を諦めれば、より自由に好きなシステムを構築できると思うのです。そもそも、動いている間はテレビや動画はみられませんしね。

だからこれを選ぶなら、そもそもカーオーディオをどんどんグレードアップしていく予定はないけど、手軽に良い音を楽しみたいという人。クルマで手軽にBDを見たいしハイレゾを聴きたいという人にも良いかと思います。この辺りは自分のクルマをどうしたいのかを良く考えてから選んだほうが良いかと思います。以前、純正のマッキントッシュを入れたものの満足できなくて、市販のマッキントッシュに変えたという人をよく見たものですから。

イクリプスからドラレコ内蔵ナビの2021年モデル

あおり運転の厳罰化もあって、最近はクルマの必需品とも言われるようになっているドライブレコーダー。あおり運転が大きく報道されるようになる前の2016年からカーナビにドラレコを内蔵してきたデンソーテンが2021年モデルを発表しました。イクリプスの国内発売25周年モデルです。

新イクリプス・カーナビはDシリーズ、Rシリーズ、Pシリーズの3シリーズ。この中のDシリーズがドライムレコーダー内蔵モデルで、Rシリーズがベーシックモデル。Pシリーズは特定販路向けのモデルです。それぞれに型番が数字で終わる2DINモデルと末尾にWが付くワイドボディモデルがあるので、計6モデルのラインナップです。型番を羅列すると、AVN-D10/AVN-D10W、AVN-R10/AVN-R10W、AVN-P10/AVN-P10Wです。
   AVN-D10W

「あれっ? 型番が変わってないじゃん」と思った人はかなりのイクリプス・ウォッチャーだと思います(笑)。安心してください。地図データは最新のものに変わっています。またDシリーズは、別売のバックアイカメラで後方も記録できることを大きく謳っています。といっても、昨年モデルでも可能だったんですがね(笑)。あおり運転を抑止するにはバックカメラが重要と考え、大々的に打ち出しているようです。

カーナビにドラレコ本体を内蔵していることの良さはコンパクトなカメラを設置して配線するだけで記録できること。GPSアンテナやマイクもAVNと供用しているので追加で取り付けるのは小型のカメラだけでOKです。そのため見た目もスッキリ。これで、別売のリアカメラも取り付ければ、前後の記録が可能です。

撮った映像は、カーナビの画面で確認可能。カーナビの大画面を生かしたインターフェイスで、事故等のハプニング映像も、景色の良い道の映像もすぐにみられます。ドライブした道の映像を見て思い出に浸るのもいいですね。画像、地図、リストの3タイプの選択画面で選べます。ちなみに画面サイズはすべて7型です。

またスマートフォンでも撮影画像の確認が可能。アプリをダウンロードしWi-Fi接続が可能な状況なら、AVNとセンターサーバーをつないで様々な「つながるサービス」を受けられます。ドラレコとの録画データをWi-Fi接続で手軽にスマホへ転送することもできるので、ドライブ映像をSNSに上げるのも楽ですね。

以上はドラレコ内蔵モデルの良さですが、RシリーズやPシリーズでも「つながるサービス」を受けることが可能。毎月、新しく開通した道路の差分情報を自動で地図更新できるし、サーバー情報検索や目的地周辺駐車場検索もWi-Fi接続で利用可能。つまりスマホのテザリングを使えば、できるというわけです。

またDシリーズに戻りますが、200万画素のカメラと1/2.7型CMOSセンサーを採用し、フルHDの高画質で記録可能。HDR技術により、逆光など明暗差が大きい場所でも、白とびや黒つぶれを防いでくれます。

静電容量式タッチパネルは光沢パネルを採用することで、色鮮やかな画面に。フラットデザインで黒も引き締まっているので、クルマのデジタルメーターのようなメリハリある画像です。地図表示の下にオーディオ表示があり、一画面ですべてが見られるのもイクリプスの特徴。シンプルで見やすい画面は、とても使いやすい仕上がりです。

価格はすべてオープン価格。2020年モデルが出た当初の実売価格で11万円前後だったので、おそらく同じくらいだと思います。ちなみに現時点で2020年モデルの最安値は約83,000円。Amazonでは84,800円(10/20現在)で売っています。2021年モデルの発売は11月上旬の予定。ドラレコ込みで安くカーナビを手に入れたいなら狙い目かもしれません。

スターウォーズ好き必見! デス・スターのドラレコ登場

ドライブレコーダーが大人気だとは聞いていましたが、バンダイからスターウォーズ好きにはたまらないこんなのが出ました。デス・スターとタイ・アドバンストx1をモチーフにしたドラレコです。

前後2カメラタイプで、フロント用がデス・スターでリア用がタイ・アドバンストx1。フロント用はスーパーレーザー砲の位置にレンズが付いています。レンズが少し奥まっていますが画角は対角144度。広いエリアを撮影可能です。背面には1.3インチのカラー液晶モニターを搭載しているので、車内で映像の確認も可能です。

リア用のタイ・アドバンストx1は機体中央のコクピット部分にレンズを備えています。横に大きく広がった翼がものものしいですね。ダース・ベイダーが乗っている機体なので、後方のクルマがこれを見つけたら「やばそうだから、ちょっと離れておこう」と思うかもしれません(笑)。という意味では、あおり運転の抑止効果もありそうですね。

両カメラとも200万画素のCMOSセンサーを搭載し、1920kakeru1080のフルHD画質で記録できます。Gセンサーを内蔵しているので、衝突検知や安全運転支援も可能。価格は54,800円(税込)とちょっと高めですが、スターウォーズ好きなら気になりますよね(笑)

スターウォーズ好きの中には「デス・スターって初代と2代目があるはずだけどどっち?」という人もいると思いますが、エピソード4をモチーフにしているということなので初代デス・スターのようです。ただし初代デス・スターのように爆発したりはしないのでご安心ください(笑)。購入はバンダイの公式ショッピングサイト、プレミアムバンダイからも可能です。

サイバーナビがレコーダーアクセス機を増やして進化

カロッツェリア・サイバーナビが2020〜2021年モデルにリニューアルしました。11月の発売予定で9型がAVIC-CQ911-DCとAVIC-CQ911の2モデル。以下、8型モデルもAVIC-CL911で7型の200mmワイドボディモデルがAVIC-CW911、2DINモデルがAVIC-CZ911。それぞれネットワークステーションがセットのDCモデルとDCなしの2モデルが用意されていて、計8モデルのラインナップです。

価格はオープンですが実売価格はAVIC-CQ911が19万円前後、CL911が17万円前後、CW911とCZ911が15万円前後で、DCモデルはそれぞれ2万円アップする予定です。つまり9型モニター搭載のネットワークステーション付きモデル、AVIC-CQ911-DCは21万円前後というわけです。

昨年、Xシリーズ以外はオンデマンド機能に対応してフルモデルチェンジを果たしたサイバーナビなので今年の進化は小幅ですが、docomo in Car ConnectのLTE通信を使ったオンライン機能がより充実しています。

ひとつはレコーダーアクセス機能の対応機器が増えたこと。従来はパナソニック、シャープ、東芝のBDレコーダーや、I/OデータのREC-ON、バッファローのLS411D0401XといったNASがDiXiMに対応していて、サイバーナビと4G回線でつなぐことで家庭の機器の映像をクルマの中でも楽しめましたが、あたらにNTTぷららのひかりTV対応チューナーとドコモのひかりTV for docomo対応チューナー、ドコモテレビターミナルにも対応。スマートフォンにDiXiM Play for carrozzeriaをインストールしておけば、自宅のBDレコーダーやチューナーとペアリングして、DVDなどにダビングすることなく録画した番組をストリーミング再生できるんです。

また遠方に出かけた時にも、自宅でいつも見ている放送局の番組が見られるしBSやCS放送の試聴も可能。TVを見るために宿に泊まらずクルマのなかにいるという人はさすがにいないと思いますが(笑)テレビ好きにはたまらない機能かと思います。

12月に発売予定の別売2カメラ・ドライブレコーダー・ユニット、VREC-DS800DC(オープン価格)の接続にも対応しています。あおり運転の厳罰化によって後方カメラの必要性が増していますからこれは重要ですね。カメラの映像はナビの画面でできるから、ドラレコ本体にモニターは不要でコンパクト。前方と後方の映像を自在に切り替えできるし、P in Pによって前後の映像をナビ画面で同時に再生することも可能。まだドラレコを導入していない人なら、サイバーナビの購入と同時に、2カメラドラレコを装着するのも手かなと思います。

サイバーナビだから、docomo in Car Connectによるインターネット接続が可能。HDMIにFire TVスティックを差し込んでおけばネットフリックスやDAZNなどの動画の定額配信サービスが楽しめるし、YouTubeの動画も楽しめます。音楽を楽しむならSpotifyとかAmazon Music HDも楽しめるし、Radikoなどのインターネットラジオも楽しめます。まあAmazon Music HDはULTRA HDでもHDMI経由なのでフルスペックのハイレゾではありませんが、けっこうな高音質で楽しめます。

ナビ機能が充実しているのはいわずもがな。自車位置の測位精度が優れているし、地図の動きもスムース。自動地図更新機能により最大年6回配信のデータバージョンアップインターネットで可能。最大3年分ついてくるんですが、MapFanスマートメンバーへ新規加入するとバージョンアップ1年延長がプレゼントされるので、最大4年に延長。これはありがたいですね。

スマートループ 渋滞情報によって最適なルートを導き出すスーパールート探索の精度の高さも素晴らしいもの。カーナビ内で探索するのではなく、サーバーの強力なコンピュータで導き出すので圧倒的に高精度なルートです。ハードキーをなくしたフルフラット・デザインも先進的。音も良く、比較試聴したことはありませんが、サイバーXにするかこちらにするか悩むところです。

もちろんハイレゾ音源の再生が可能。しかもオンラインでデータ量無制限で使い放題。DCモデルなら1年間の通信料が含まれているのでエンターテインメント性を重視するならDCモデルがお得です。昨年モデルと大きく変わっていないサイバーナビですが、他のナビと比べるとものすごく先進的で楽しさ満載なことに変わりはありません。

新しい反射防止フィルムをパナソニックが開発

カロッツェリアの新製品の話題が続いたので、ちょっとパナソニックのネタを挟みます。といっても自動車メーカーや部品メーカーなどの法人向け製品で一般ユーザー向けではないし、カーナビに採用されるのかもわかりませんが、アンチグレアタイプの車載ディスプレイ用反射防止フィルムを製品化しました。

このMUAG8(G200N)という製品は、メータークラスターやインフォメーションディスプレイなどの車載ディスプレイへの使用を想定して開発されたもの。最近、クルマの中はディスプレイの面積がどんどん増えていて、これらが直射日光を受けて反射したら最悪。情報が見えづらくなるどころか、安全性に支障をきたすこともあり得ます。ディスプレイの外光反射を抑えることは大事です。

この反射防止フィルムは反射率0.5%の低反射率を持ち、耐候性も良好。ウェット製法だからコストパフォーマンスにも優れています。従来、ウェット製法だと反射率を低く抑えるのが難しかったんですが、パナソニックでは独自のナノコーティング技術などを使って、初めて0.5%以下を実現したそうです。

また高い赤外線透過率を持っているので、フィルム越しに赤外線の検知が可能。ということはDMS(ドライバー・モニタリング・システム)にあるDMSカメラ部分とか赤外線センサーの受光部などに穴を開けるような加工が不要。使いやすさを高めています。

自分で買って貼れるものではありませんが、自分のクルマのディスプレイにこのような反射防止フィルムが使われているとうれしいですね。

楽ナビ2020モデルは全14機種。12機種はHDパネルを搭載

楽ナビの2020〜2021年モデルが全14モデル発表されました。発売時期は11月で、価格はオープンですが最も高い9型モデルで12万円前後。お安い7型モデルは5万円前後の予定です。

美しいHDパネル搭載したモデルが9型モデル1機種、8型モデル3機種、7型の200mmワイドボディモデルが4機種、2DINサイズのモデルが4機種の12機種。これに加え、ワンセグチューナーを内蔵したWVGAモニター搭載モデルが7型で2DINと200mmワイドボディの2機種あります。これで全14機種。多彩なラインナップです。
   AVIC-RQ911
型番で見るなら数字は911/711/511/111の4種類。その前に付くアルファベットのRQが9型モデルでRLが8型機、RWが200mmワイドモデルでRZが180mmの2DINモデルという具合です。つまりAVIC-RQ911なら9型モニター搭載機、AVIC-RZ711なら2DINモデルという具合です。

911と711の違いですが最新地図データバージョンアップの期間です。911は最大3年分のデータバージョンアップがついてきますが、711は最大1年分。この差はデカいですね。511も1年分のバージョンアップは付いていますが、CDの自動録音機能がありません。ざっと見た限り、違いはここだけです。最リーズナブルな111となると地図データの無料バージョンアップは付かないし、CD自動録音機能もなし。地デジチューナーは内蔵していないしHDMIの入出力もありません。実売価格でいうとRZ511が6万円前後、RZ111が5万円前後なので、1万円の違いなら個人的には511以上を手に入れることをお勧めします。

ここまでがHDパネルを搭載したモデルで、111を除けばすべて12セグ/ワンセグのフルセグチューナーを内蔵。残りの2機種は200mmワイドボディのAVIC-RW303IIと2DINサイズのAVIC-RZ303IIで、これは従来モデルの地図データを最新版にしたものと考えていいと思います。プラットフォームは現在の911〜111系よりも一世代前のものでしょう。

まあ、911〜111系も基本的にはマイナーチェンジですが、これまでHDパネルなのかWVGAなのかわかりづらかった型番を整理してラインナップを拡充したという感じでしょうか。911〜111系はすべてHDパネルを搭載、303はWVGAパネルを採用という感じです。

7型モデルは200mmモデルも2DIN機も911から111までフルラインナップですが、9型のRQは911のみ、8型のRLは911から511までの3種類。HDMIの入出力を持っているのは511以上なので、12月に発売される車載Wi-Fiルーター(25,000円/税別)を積んでFire TVスティックを差し込んでおけば、ネットフリックスなどのサブスク・サービスもYouTubeも使い放題です。

いちおうカーナビなのでナビ機能も説明しておくと、20年以上にわたって磨き上げてきた自車位置の測位精度は抜群に優れているし、地図も見やすいもの。スマートループ を活用した渋滞情報や渋滞回避の精度も高いし、年2回配信予定のデータバージョンアップもあるので、地図データは最新を保てます。このような高性能を、楽に簡単に使いこなせるのも楽ナビの強み。

ナビも最先端で最高のものをと望むならサイバーナビでしょうが、最先端でなくていいのでコストパフォーマンスに優れたものを狙うなら、新型楽ナビは良い選択肢かと思います。

サイバーナビXシリーズは地図を最新にして新型に

ハイエンド・オーディオに属するカーナビ、サイバーナビXシリーズもモデルチェンジしました。8型モニターを搭載したAVIC-CL902XSIII(278,000円/税別)と7型モニターのAVIC-CZ902XSIII(248,000円/税別)の2モデルです。

モデルチェンジといっても、従来モデル902XS〜902XS IIをベースにして地図データを最新版に変えたものといっていいでしょう。型番を見ても数字は902のままですから、現在のサイバーナビの910〜911の一世代前。Wi-Fiルーターになる最新のサイバーナビとは違います。手法としてはダイヤトーン・サウンド・ナビがMZ300PREMI〜PREMI2〜PREMI3と進化していったのと同じですね。

とはいえ、開発時に音を最重視して作り上げたモデル。その時の最高のオーディオ性能のものを出したわけですから、毎年変わることはないと思います。むしろ音に関する部分に関して変わっていないのは自信のあらわれと言ってもいいのかなと思います。

それを裏付けるように、まずノイズを徹底的に遮断。製品の側面と背面だけではなく、オーディオ基板とカーナビ基板を分離する内部の中間シャーシにも銅メッキを採用しています。製品の右側面に集中的に銅メッキビスを採用しているのもノイズの低減に貢献しています。これはオーディオブロックへノイズが回り込まないようにコントロールするためで、トライ&エラーを繰り返してこの方法を採用しています。

背面のヒートシンクにも銅メッキを使用。さらに絶縁シートを加えることで、カーナビ基板とオーディオ基板のGNDシャーシ間にノイズが回り込まないようにしています。このように徹底的かつ緻密にノイズをコントロールすることでS/Nの良いクリーンな良音を実現しているわけです。

製品の裏にはファンを搭載していますが、ノイズを極力減らすために静音タイプを採用。固定用ビスを追加することで、振動そのものを抑制するとともに振動や騒音が音にもたらす影響を徹底的に排除しています。背面に配置したT字スリットも振動を抑制するため。堅牢かつ振動に強いシャーシ構造で、高音質を追求しています。

電源ケーブルやAV入出力ケーブルにはOFCケーブルを採用。端子には金メッキ処理を施し、安定した電源供給とロスの少ない信号伝送を実現しています。オペアンプには新日本無線のMUSEシリーズ・ハイエンドオーディオ用オペアンプを搭載したのもサイバーXならでは。I/V変換回路にはバイアス電流の低いMUSE8920を搭載して低ノイズ&低歪率と高スルーレートなどを実現し、LPF回路にはMUSE8820を搭載することで、自然かつ豊かな音楽表現を実現しています。

ほかにもサイバーX専用のフルカスタムオーディオ電源用アルミ電解コンデンサーや超低位相雑音特製のサウンドマスタークロック回路、リップルフィルターなどを搭載。DSPはフルタイム52bit高性能トリプルコア浮動小数点タイプで、D/Aコンバーターはバーブラウンの32bitアドバンスド・セグメント方式電流出力型。SN比-123dBのスペックを持っているので大幅な低ノイズフロア化を実現し、ダイナミックレンジと静粛性は圧倒的です。

もちろんハイレゾ音源の再生が可能で96kHz/24bitまでネイティブ再生が可能。チャンネル間独立の31バンド・グラフィックイコライザーは±0.5dB単位で調整できるしタイムアライメントは0.35cm単位で調整できるなど、細かい調整が可能です。またネットワークモードでは3ウェイ・マルチアンプ・システムの調整に対応しています。

また2023年4月30日までにMapFanスマートメンバーズへ新規入会すれば、最新データのバージョンアップ期間が最大3年から4年へと延長。最大年6回配信のバージョンアップを、2024年10月31日まで受けられます。

Wi-Fiでつながる最新のサイバーナビが良いか、音質を追求したサイバーナビXシリーズが良いか、実際に比較試聴したわけではないのでわかりませんが、どっちを選ぶかはけっこう悩むところ。今年は単体の車載Wi-Fiルーターも出たことだし、個人的にはカーナビをサイバーXにして車載Wi-Fiルーターを加える手もあるかな? と考えています。

助手席足元から低音を。新感覚のパワードサブウーファー

カロッツェリアから助手席足元に置けるコンパクトなパワード・サブウーファーが出ます。一般的な重低音を再生するサブウーファーとは異なり、ビート感のある低音を補強する新スタイルのサブウーファーなので「ベース・サウンド・クリエーター」と名付けています。

このTS-WX010Aというモデルは、幅230×奥行116×高さ70mmというコンパクトさ。11×5cmトラック型アルミニウム振動板を採用したスピーカーを内蔵し、20〜200Hzの周波数を再生します。内蔵アンプの出力は定格で50W、瞬間最大出力は160W。スペックを見ると、純正システムに追加するとか、内蔵アンプで鳴らしているシステムに合う感じです。

このサブウーファーの良さは、コンパクトだから助手席の足元に置けること。サブウーファーを下向きにセットして低音を効率よく放射するダウンファイヤリング方式だし、狭い助手席の足元に設置するのでコーナー音響効果も最大限に活かすことができ、コンパクトながら量感ある低音を再生します。

そしてなにより、低音の再生源が前にあることが重要。ラゲッジルームなど後方に置いたサブウーファーも、クロスオーバーやタイムアライメントをきっちり合わせることによって、低音が前から聴こえるように調整できますが、後ろで鳴っている事実は変わりません。

ところがTS-WX010Aは実際に本体が前にあるため、フロントスピーカーの音とのつながりがスムース。自然な前方定位でフルレンジ再生のような一体感ある音場が楽しめます。設置は、横置き・縦置きの両方に対応していますが、コーナー音響効果を最大限に活かすならやはり足元の奥に横置きでしょうか。ひとりでクルマに乗ることが多い人なら問題ないし、助手席に人が乗ったとしてもフットレストのように使えば役立つかも?(笑)です。

大きいサブウーファーのような本格的な重低音は鳴らないでしょうが、ビート感のある歯切れのよい低音を加えて音楽をより楽しくするのにはぴったり。自然な低音を補強して、車内での音楽ライフをより充実させたいものです。発売は11月。オープン価格ですが実勢価格は14,000円前後の予定です。

クルマのオンライン化を実現するW-iFiルーター

昨年、Wi-Fiルーターにもなるカーナビを発売して話題となったカロッツェリアですが、今年は単体の車載専用Wi-Fiルーターを発表しました。25,000円(税別)で12月の発売予定です。

このDCT-WR1000Dは、docomo in Car Connectの高速LTEデータ通信を定額で制限なく使用できるWi-Fiルーター。最大5台のインターネット機器を同時にWi-Fi接続できます。料金は1日500円、30日1,500円、365日12,000円(ともに税別)の3パターンあり、365日コースならひと月1,000円(税別)でWi-Fiが使い放題。機器代を入れても365日プラン2年間で計算すると1ヶ月2,042円だから、WiMAXなどの格安ポケットWi-Fiと比べてもお得です。

また12月3日から2021年1月31日までに365日プランを申し込んだ人には2,000ポイントのdポイントをプレゼントするキャンペーンも行うので、どうせならこの期間中に365日プランを購入するのがお得です。

まあ、使用場所がクルマの中に限られているからの料金でしょうが、自分の生活を考えてみてクルマの中でWi-Fiルーターを利用していることが多いと思えるなら、思い切ってDCT-WR1000Dに乗り換えてしまう手もありかと思います。

クルマでの利用はシガーライターソケットから電源を取っているかなどで判断しているのでしょう。またGセンサーなどを内蔵しているのかもしれません。この辺は後日確認しますが車内以外での利用など、不正な利用が検知されたら通信が制限されることがあるそうなので注意。シガーライターソケットは12V/24Vの両方に対応します。またdocomo in Car Connectの申し込みにはdアカウントの登録が必要。dアカウントを持っていれば、本体裏のQRコードをスマホで読み込むだけで簡単に使えます。

利用の条件というか利用可能な状態ですが、まずクルマのキーONで電源ON。これで30分間は停車中でも利用可能です。最近のクルマはあまりやらないでしょうが、暖機運転中に動画を見ることもできますね(笑)。そして走行中は利用可能。Spotifyなどのサブスクリプション・サービスやインターネット・ラジオなどを楽しみながら、ドライブできます。その後停車しても2時間は利用可能なので運転中には見られない動画を楽しむことも可能です。

標準でも市販でもディスプレイオーディオが増えているし、Alexa対応のカーオーディオ機器も増加中。またHDMIを搭載したカーナビやカーAV機器が増えていて、Fire TVスティックを差し込める環境も整ってきました。つまり車内でのWi-Fiの必要性がどんどん高まっています。それに対応する車載Wi-Fiルーター。今後のカーエンタテインメントの必需品になりそうです。

クラリオンから法人&レンタカー向けのDA

純正オーディオでも市販モデルでもディスプレイオーディオが増えていますが、フォルシアクラリオンは一般ユーザー向けではありませんが、法人向け、レンタカー向けのディスプレイオーディオ、TY-1000A-Bを新発売します。

まあ、一般の人がお店で買えるわけではないのでサラッといきますが、2DINサイズのボディに6.75型のVGAディスプレイを搭載したモデルでCDドライブはありません。SDカードスロットもありません。音楽を聴くのはスマートフォンかUSBメモリー、またはFM/AMラジオです。

Apple CarPlayとAndroid Autoの両方に対応しているのでiPhoneでもAndroidのスマホでもどちらでも使用可能。さすがにガラケーでは使えませんが(笑)スマホがあれば音楽再生やカーナビなど、さまざまな機能が使えます。

ナビアプリの使用時にありがたいのは、ジャイロセンサーや車両信号といった自律航法の情報を送り、自車位置の測位精度を高めていること。スマホナビの測位は基本的にGPSがメインなのでトンネル内などの電波の届かない場所で測位が不安定になるなどの弱点がありますが、これなら安心。おそらくアプリ側が対応しているのかにもよるでしょうが、高精度の自車位置測位性能を実現と発表しているので大丈夫なのでしょう。

新型コロナウイルスの影響で来日する外国人が激減している状況ですが、画面に表示される言語は日本語のほか英語、中国語、韓国語の4ヶ国語に対応。コロナ禍が明けて外国人観光客がレンタカーを借りてドライブすることが増えた時にも安心して操作できます。

CDドライブなどを排除したのは、消耗部品を極力減らし、耐久性を重視して設計しているから。レンタカーなどでは、荒い使い方をする人もいると思いますが、壊れにくいのはありがたいですね。以前から、レンタカーを借りたらカーナビはクラリオンだったということがけっこうあったのですが、これからはディスプレイオーディオがクラリオンだったということが増えるかもしれません。

モンスター・ケーブルから全5種類のケーブル登場

M&Mデザインなどの超高級ケーブルが出る前は、高級ケーブルの代表格だったモンスター・ケーブル。最近はホーム用、プロ用、楽器用、ヘッドホン&イアホンなどにシフトしている感がありましたが、久しぶりにカーオーディオ用の新製品が出ました。 今回登場したのは、最上級のラインケーブル「Mシリーズ」のM900iを始め、リーズナブルなM200i、M100iとラインケーブルが3種。加えてスピーカーケーブルのM800SとリモートケーブルのM800R18の計5種類を用意しています。

フラッグシップのM900iは0.5mから1m、2m、3m、5mの計5種類で、もっとも高い5mで50,000円(税別)。0.5mなら24,000円(税別)なので、0.5mで130,000円(税別)のM&Mデザインのフラッグシップ・ケーブルと比べると、ものすごくリーズナブルに感じます。

それはさておき、M900iはモンスター独自の3ウェイ・バンドウィズバランス構造やタイムコレクト構造を採用。ハイ/ミッド/ローの帯域ごとに芯線の太さを変えて3分割したり、周波数の違いによる到達時間の差を補正したりして、全帯域にわたりエネルギーに満ち溢れ、正確な音像定位と奥行き感ある音を再現します。

導体は錫メッキPC-OFC。端子はマイナス側に螺旋状のスリットを8本入れて設置面積を増大させ、伝送効率を高める24金メッキ8カット・ターバインプラグを採用。プラス側にも端子部にスリットを1本入れて設置面積を増大させるスプリット・チップ・センターピンを採用しています。

M200iは2ウェイ・バンドウィズバランス構造やタイムコレクト構造を採用し、導体は高純度OFCを採用。6カット・ターバインプラグやスプリット・チップ・センターピンも採用しています。価格は0.5mで2,900円(税別)から5mで3,800円(税別)まで5種類。M100iも2ウェイ・バンドウイズバランス構造やタイムコレクト構造を採用し、価格は1,200円(0.5m/税別)から2,100円(5m/税別)まで。こちらも5種類の長さを用意しています。

スピーカーケーブルのM800Sは12ゲージと14ゲージ、16ゲージ、18ゲージの太さを用意。すべて2芯並行型で12ゲージが1m1,200円(税別)、14ゲージが800円(税別)、16ゲージが500円(税別)、18ゲージが300円(税別)という価格です。それぞれバルク品も用意しています。

中高域用と低域用に線径を変えた2ウェイ・バンドウィズバランス構造とタイムコレクト構造を採用した高純度OFCケーブルで、プラス側が赤の四角形状、マイナス側が黒の丸形状にして認識性を高めたデザイン。中央から容易に2分割可能な新ジャケットです。

リモートケーブルのM800R18は18ゲージのリモートケーブルで、1mにつき100円(税別)とリーズナブル300m巻きのバルク品(30,000円/税別)も用意しています。超高級ケーブルが音が良いのはわかりますが、ラインケーブルがヘッドユニットより高かったり、スピーカーケーブル代がスピーカー代を超えているのでは「?」マークが付いてしまいます。なによりもバランスが大事。そういう意味ではちょうどよいケーブルかと思います。