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ディスプレイオーディオ搭載のクラシック・ミニ登場

明日、7月31日から幕張メッセで開催されるオートモービルカウンシルで日本初お披露目されるクルマの紹介です。

それが、このデビッドブラウン・ミニ・リマスタード。世界限定25台のクルマです。ぱっと見はモンテカルロ仕様の古いミニなんですが、単なるレストア車ではありません。オリジナルのエンジンは完全に分解し、新品の部品を使ってリビルド&チューニング。出力は30%も向上しています。

同時に、エンジンブロックはサンドブラスト処理の後、パウダーコートペイント。ボディシェルはアルミニウムでゼロから作り、継ぎ目は取り払われています。剛性や遮音性も大幅に向上しているのでまったくの別物と言っていいでしょう。

そして室内はクラシカルなオリジナルのインテリアを残しながら、7インチ・インフォテインメントシステムを標準装備。Apple CarPlayとAndroid Autoの両方に対応したいわゆるディスプレイオーディオですね。この最新装備によって、ドライブは快適です。

デビッドブラウンオートモーティブ社は2013年に設立された新しい会社。英国産のプレミアムな素材と伝統的な職人技によって、すべてイギリス国内で手作業で生産されており21世紀のコーチビルダーとしての地位を確立しています。そんな伝統的なイギリスのクラフトマンシップに先端の装備を組み込んだクラシックミニ、古いクルマ好きなら興味を持つ人も多いかも。

販売は名古屋のホワイトハウスが担当します。

センチメーター級の測位が可能なGNSSアンテナ

直径140mmと聞くとGPSが初めて車載された当時のGPSアンテナを思い出しますね。小峰無線電機が発売を開始した、マルチGNSSアンテナのフラッグシップモデル、QZG1256fQです。

GNSSとはGlobal Navigation Satellite System(グローバル・ナビゲーション・サテライト・システム)の略。GPSはGlobal positioning System(グローバル・ポジショニング・システム)で、アメリカが運用する衛星を使った測位システムですが、GNSSはGPSだけではなく、ロシアのグロナスやEUのガリレオ、日本のみちびきなど、さまざまな衛星の情報を使う衛星測位システムのことです。

今回発売したQZG1256fQは高精度な4周波マルチGNSSアンテナで、みちびきからのL6信号を利用することで、センチメーター級の位置精度を得ることができます。つまり、誤差数センチの精度で、正確な測位を行うことができるわけですね。

このような高精度な測位システムはクルマのナビゲーションように使われるわけではなく、IT農業とか建設機械の情報化施工とか、測量や正確な地図の作成、津波・高波予測などの海洋管理などに利用させることが想定されています。が、クルマに使われたら自動運転も一気に近づきそうで、期待がもてます。もっとも、もっとアンテナがコンパクトにならないといけないでしょうけど。

ともあれ測位システムはどんどん進んでいて、高精度になっています。いずれは自家用車の自動運転にも使われることを期待しましょう。

AIセンシングが後方のあおり運転車を捕捉する!

先週、ケンウッドが9月に発売予定の360度全方位ドライブレコーダーの話題をお伝えしましたが、もう1モデル、フラッグシップ機が出ていましたね。こちらも9月の発売予定です。

こちらは、DRV-MR8500というモデルです。前方も後方も記録可能な2カメラ・タイプで、オープン価格ですが42,000円前後で売られる予定です。このモデルがすごいのはAIセンシングという機能を搭載していること。AIが後方車両を見張り、後ろのクルマが急接近したり蛇行運転したりとあおり運転を行うと、自動で検知して警告音や画面表示で知らせてくれるとともに、自動で録画保存してくれるんです。

まさに後方からのあおり運転対策は万全という作り。従来の後方カメラでは、衝撃などでセンサーが働かない限り通常の記録だから、タイミングによっては上書きされて消えてしまうこともありましたからね。それがこれなら、急接近や蛇行運転を検知することで録画&保存するから、あおり運転の証拠をしっかりと残すことができます。これは心強いですね。ただ、あおり運転される前に、追い越し車線を走るのは追い越す時だけで、普段は走行車線を走るなど、当たり前の運転マナーを守ることは大事です。

フロント&リアの両カメラには、F1.6の明るいレンズを採用。500万画素のSTARVIS CMOSセンサーを搭載しているので、フルハイビジョンの約1.8倍の解像度となるWQHDで、暗い環境でもノイズの少ない高感度&高画質録画ができます。

HDR(ハイ・ダイナミックレンジ)機能を搭載しているので逆光時やトンネルの出入り口など、明暗差が大きい場所でも白飛びや黒つぶれを抑えて録画。リアカメラには3段階調整可能なスモーク・シースルー機能を搭載しているので、リアがスモークガラスのクルマでも、後方を明るく鮮明に録画できます。

また、microSDカードのスロットはダブルで搭載。スロット1からスロット2へのリレー録画ができるので、長時間の記録が可能です。ちなみにmicroSDカードは最大容量128GBまで対応。付属のmicroSDカードは32GBです。

SDカードのエラーを未然に防止するSDカードメンテナンスフリー機能を搭載しているし、付属のmicroSDまたはケンウッド製のKNS-DS8A/AS16A/SD32Aの使用時には、交換時期を画面表示と音声案内で知らせるSDカード寿命告知機能もあり。また別売の車載電源ケーブルを使用すれば駐車録画も可能で、フロントカメラ内蔵のGセンサーが動作すると、前後2台のカメラで映像を記録します。

AIセンシングによる後方車異常接近警告や後方車田行運転警告に加え、前方衝突警告や車線逸脱警告、発進遅れ警告といった運転支援機能も搭載。単に、なにかあった時に記録するだけのドラレコと違って、ドライブをサポートしてくれます。これだけ高機能だと、安心してドライブできますね。

あおり運転が厳罰化されて、ますますドライブレコーダーの重要性は高まっています。まだ付いていない人はそれほどいないんじゃないか? という気もしますが、まだ付けていない人なら最新鋭のモデルが安心です。

マグネット式のスマホホルダーがアマゾンで699円!

ディスプレイオーディオが増えているし、スマートフォンをカーナビとして利用する人もいて、スマホを車内にどう設置するかに頭を悩ませている人も多いと思います。

非接触充電のQi(チー)の専用置き場が設置されているようなクルマならいいんですが、だいたいはセンターコンソールに置いたり、助手席に置いたり、スマホホルダーを使ったりだと思います。でも、なかなかスマートでかっこいいスマホホルダーって、ないんですよね。だいたいが、スマホを左右から挟むタイプだからやはり挟む爪が気になってしまう。だから2の足を踏んでいます。

という時に見つけたのがこれ。オーキーの車載ホルダー、HD-C5です。7月30日までならAmazonでクーポンコード「AUKEYHDC5」の入力で22%オフセールをやっているので、699円! 安いし、入手してみようと思っています。

4つのレアアースマグネットを内蔵したマグネット式だから、取り付けも取り外しも簡単。マグネット式だからGPSとか通信の電波に影響しないのか? という心配はありますが、メーカー側が「影響は無い」と言っているので、信じましょう。ただクレジットカードやキャッシュカード、スイカ、パスモなどはちょっと心配なので、スマホのケースに入れて置くのはやめようと思っています。

エアコン吹き出し口に挿す方式で、ホルダー部には十字の切れ込みがあるから、エアコン吹き出し口が縦型でも横型でもどちらでも対応。爪の内側には高品質なシリコン素材を使っているので、通気口に傷をつけることなく取り付けられます。

あとは固定強度ですかね。急ブレーキを踏んだ時に落ちないか、路面の凹凸を超えた時の揺れでスマホがずれないか。この辺は気になるところですが、実際に乗ってみて確かめるしかありませんかね。誰か、使っている人がいたら教えて欲しいものです。

ともあれ、安いのでひとまず入手してみようかと考えています。

ケンウッドから360度全方位が撮れるドラレコ

6月30日に妨害運転罪が新設され、あおり運転が厳罰化されてから、ますます重要になってきたドライブレコーダー。最近は、従来の前方だけを撮るドラレコだけでは不十分で、前方と後方の両方が撮れる2カメラタイプが主流となっていますが、それでも足りないと感じる人も多いのでしょう。そこで車室内まで360度全方位を録画できるドライブレコーダーに注目が集まっています。

ケンウッドでもDRV-C750(オープン価格)というモデルを出しました。発売は8月下旬の予定です。360度カメラなので、これ1台あれば前方も後方も左右方向も全方位を撮影可能。オプションで後方撮影用リアカメラ、CMOS-DR750(オープン価格)も用意しているので、これを併用すれば後ろのクルマの動きも鮮明に撮影できます。あおり運転対策が主目的なら、オプションのリアカメラも装着したほうが良いかと思います。

360度を撮影するパノラマモードだけではなく、前後2分割録画や前後4分割録画、前後左右を俯瞰して録画できるラウンドモードの4つの録画モードに対応。オプションのリアカメラ 利用時は、リアカメラの映像を重ねて表示することもできます。

レンズはF1.8の明るいもの。HDR機能も搭載しているので、逆光時やトンネルの出入り口などの明暗差が大きい場所でも、白とびや黒つぶれを抑えて、安定してクリアに撮影します。また最長24時間の駐車監視タイマー録画にも対応。これは別売の車載電源ケーブル、CA-DR350を使った時に可能になるのですが、駐車中の衝撃や動体を検知することで、検知前の5秒間と検知後の15秒間の計20秒間、しっかりと録画できます。

スーパーキャパシターを搭載して電源をバックアップしているので、車両電源が故障してもファイル破損を防ぐことが可能。GPSのほかにGセンサーも搭載しているので、衝撃を検知するし、運転のしかたを自己診断するエコドライブ表示もできます。まあ、これは余計なお世話かもしれませんが(笑)。

オプションのリアカメラは、スモークシースルー機能を搭載しているので、リアウインドウがスモークガラスのクルマでも、濃度に合わせて3段階に調整可能。スモークガラスでも明るく鮮明な映像を記録できます。クーペタイプなど、リアウインドウが小さくて見えづらかったり、荷物を積んでいるのでリアの見通しが悪いクルマなどは、必須でしょうね。

せっかくあおり運転が厳罰化されて安心と思ったものの、いざ被害にあった時に十分な証拠が無くて処罰の対象にはならなかったというのはあまりにも残念。これからは、前も後も右も左も、全方位をしっかり記録して、身を守るようにしましょう。オープン価格のこのドラレコの実売価格は、DRV-C750が4万円前後、オプションのCMOS-DR750は1万円前後になる予定です。

カロッツェリアのDAのデモカーに乗ってみました

トヨタが続々と純正採用し始めたおかげで、あまり評判が芳しくないディスプレイオーディオですが、市販機は状況が異なるようです。カロッツェリアのDMH-SF700は当初の予定販売台数の2倍以上の売り上げをコンスタントに上げているとか。その人気のわけを確かめるために、デモカーを借りてみました。

デモカーはホンダN-BOX。2DINのオーディオスペースの下段半分を利用して、本体部が1DINのDMH-SF700が付いています。カロッツェリアではDMH-SZ700という6.8型画面を採用した2DIN機のディスプレイオーディオも出しているので、こちらも装着できるんですが、やはり画面がデカイほうがいいですよね。

人気のひとつの要因として、本体が1DINサイズであることもあるでしょう。思えば以前は1DINサイズのインダッシュモニターを装備したカーナビが存在していました。ところが最近のAVナビといえば2DINの本体を採用したモデルばかり。2DIN機に比べて1DIN+1DIN機は販売台数が少ないなど、さまざまな理由があるのでしょうが、ちょっと古い輸入車など、1DINしか取り付けスペースがないクルマも存在します。

おまけに最近のクルマはオーディオスペース自体が変形のものも多く、DINというサイズでは括れないものも増えています。となると、本体が2DINのものよりはよりコンパクトな1DINのほうが装着しやすいという判断になるのでしょう。おまけにディスプレイは9型の大画面。となれば、選んじゃいますよね。 ディスプレイオーディオとは、文字通りディスプレイを備えたオーディオ機器のこと。本体にカーナビなどの機能は備えておらず、接続したスマートフォンのアプリを利用して使います。DMH-SF700はApple CarPleyとAndroid Autoの両方に対応しているので、接続するスマートフォンは思いっきり古く無い限り、だいたいは使用可能。Alexaにも対応しています。

デモ用にメーカーが用意したiPhoneも借りたのですが、自分のiPhoneを接続してみました。すると、自分のiPhoneにインストールしてあるアプリの中でCarPlayに対応しているものがディスプレイに表示されます。地図アプリでいえばAppleのMapのほかにGoogleマップやYahoo!カーナビなど。中国の百度地図も対応しています。

音楽系のアプリではAppleのMusicのほか、定額音楽配信のSpotifyにも対応しているしAmazon Musicも使えます。一番嬉しかったのはTune inに対応していたこと。僕は部屋で仕事中はだいたいTune inでイギリスBBCの6Musicを聴いていることが多いのですが、クルマの中でもそれと同じ環境が楽しめます。あと、Webブラウザを搭載しているのでYouTubeを見るのもアリです。ほかにZoomもできるとの話でしたが、クルマの中でまでWeb会議はしたくないので(笑)知らないことにしておきましょう。

近場を走ってみましたが、カーナビアプリはわりと使えます。もちろん本格ナビと比べてしまうと、リアルな交差点拡大図が出たりはしないし音声案内も合成音で、たまに読みを間違えたりしているのですが、それを知った上で利用すれば大きな不満は出ないと思います。

逆に驚いたのは、地下駐車場でも自車マークが動いていること。スマホナビの場合、GPSやWi-Fiのアクセスポイントをもとに測位を行っているので地下やトンネル内などGPSの電波が拾えない場所では測位が不得意と言われていましたが、DMH-SF700は地下駐車場でも自車位置を追従します。聞くところによるとDMH-SF700は本体にジャイロセンサーやGPSを内蔵しているとのこと。それを測位に利用しているかはアプリに依存するため、実際に利用しているのかはメーカーでもわかりませんが、どうやら効いている感じがします。ちなみに使用アプリはAppleのMapです。

では、肝心の音。おそらく、ハイエンドなカーオーディオ好きには物足りないと思います。いちおうDSPを内蔵しタイムアライメントやイコライザー、クロスオーバー調整はできますが、タイムアライメントはフロントL/RとリアL/Rの4chの設定。イコライザー13バンドです。またクロスオーバーはサブウーファーを加えるための調整でプロモードも搭載していないので、緻密な調整をしようと思ったら物足りないでしょう。僕も、より高度な外部DSPを追加すると思います。

ただしハイレゾ音源に対応していて、FLACなら192kHz/24bitまで、WAVなら192kHz/32bitまで再生が可能。またDSD64とDSD128の音源も再生します。ただし再生時には96kHz/24bitのLPCMに変換しますが。だから音楽のコレクションがハイレゾ中心になっていても大丈夫。再生できることが大事なのです。

だから、音質にとことんこだわるハイエンドなユーザー向けというよりは、音楽が無くては生きていけないという音楽好きにこそお勧めしたいモデルです。普段はSpotifyとはTune inのようなアプリで音楽を聴き、たまにスマホの音楽再生アプリやUSBに入れたハイレゾ音源を楽しむような使い方が良いかもしれません。iPhoneなので関係ありませんがLDACに対応しているので、対応機があればBluetooth経由のワイヤレス再生でもハイレゾ相当の高音質が楽しめます。

ただし、サイバーナビのように通信量無制限なわけでは無いので、使えば使うほどデータ量が気になりますね。ヘビィユーザーなら、できるだけ容量が大きいプランに入っておくことをお勧めします。

TADの技術を標準装備したレクサスLC500

1500万円の高級車、レクサスLC500コンバーチブルがモデルチェンジしました。レクサスといえばオーディオはマークレビンソンと思いきや、なんとLC500コンバーチブルの標準装備のサウンド・システムはパイオニア製。TAD(テクニカル・オーディオ・デバイセズ)の技術も搭載されているんですよね。もちろん、リファレンス・サラウンドシステムとしてマークレビンソンも用意されていますが。

さてパイオニア製のプレミアムサウンド・システムですが、自動車メーカー的に言うと12スピーカーシステムということになりますが、インパネの両サイドに9cmCSTユニットが付きフロントドアに16cmウーファーを装着。インパネのセンターには9cmミッドレンジもあります。またリアシートバックにも9cmCSTが付き、25cmサブウーファーもあります。つまりオーディオ的にいえば、フロントスピーカーはCST(同軸2ウェイ)+ウーファーの3ウェイ構成。これにサブウーファーが加わるという4ウェイ構成で、センタースピーカーとリアスピーカーも付いているという感じでしょうか。

ここで注目したいのは、やはりCSTです。TADのリファレンス・スピーカーにも搭載されている技術です。CSTとはCoherent Source Transducerの意味。コヒーレントとは整合性とか論理的一貫性といった意味を持ちますが、この場合、位相が整っているという意味で使われているものと思われます。9cmミッドレンジとツィーターを同軸上にまとめたシステムで、KEFのQシリーズみたいなものといえばわかりやすいでしょうか。9cmミッドレンジのセンターキャップの部分にツィーターがあり、コンパクトに2ウェイがまとめられている上に位相もぴったり合うというスピーカーです。

9cmなので、TADのマイクロ・エボリューション・ワンに搭載されているCSTドライバーと同じサイズ。残念ながら振動板の材質は公表されていませんが、音波の乱れを排除し、点音源のサウンドを奏でるという作りは同じなので、位相が整った、安定した高音質が楽しめるのは間違いないでしょう。

となると、気になるのはこのCSTドライバーが市販機にも採用されるのかということですが、これはまだわかりません。ただ、せっかくの技術を持っているパイオニアなので、これをLC500コンバーチブルのためだけに止めておくのはもったいないと思います。市販でもぜひCSTドライバーを出してもらいたいと願うばかりです。

最先端の技術で破損したドラレコ データを復元

いろんな商売があるもんですね。AOSデータというクラウドやシステム、リーガルデータなどのアセットマネジメント事業を展開する会社が、ドライブレコーダーの映像を証拠として調査するドライブレコーダーフォレンジックのサービスの提供を始めました。

このドライブレコーダーフォレンジック・サービスとは、最先端の画像解析技術で、識別困難な状態からでも、証拠となる画像や動画の抽出を行うサービス。破損したデータを復元して再生できるようにする動画フレーム復元と、ブレた画像やボケた画像を鮮明にする画像鮮明化という2つのサービスメニューがあります。フォレンジックとは鑑識調査とか情報解析といった意味。AOSグループの先進技術は損保会社の調査技術の先進化にも貢献しているそうで、個人が依頼するというよりは損保会社などのビジネス対応がメインなんでしょうが、走行中の車内の人物像やブレたナンバープレートなども、超解像度の鮮明か技術を駆使して、捜査の手がかりとなるデータ解析を行うそうです。

通常の動画ファイルの復元はファイルシステムやファイル自体のどちらかのヘッダー情報をもとに行っているため、ヘッダー情報が破損した場合は動画データ全体を喪失してしまい復元できません。その点、AOSの動画フレーム復元は断片化された動画フレームを検出して証拠データとして取り出すことができるので、動画ファイルのヘッダーが上書きされていても破損していても、またOSがサポートしていない動画データでも復旧し、証拠データとして抽出できるのです。これは、日本で初めての画像解析フォレンジック・ソリューションだそうです。

警察庁が実施したあおり運転に関するアンケート調査では過去1年間に被害経験ありという回答が全体の35%となり、約3人に1人は被害経験があるとの結果でした。また、あおり運転の抑止策の必要性については、被害経験がない人も含めて全体の9割以上が必要と回答し、抑止策の内容で最も多いのが74.6%の罰則強化。それに続いて60.9%がドライブレコーダーの普及促進を挙げています。このように、ドライブレコーダーの映像は、あおり運転でも交通事故の裁判でも、証拠として扱われるケースが増え、重要な役割を果たしているのです。

おそらく、このドライブデータフォレンジックを直接以来することはないかと思いますが、このような最先端尾画像解析技術がドライブレコーダーのデータ復元に貢献して、操作の先進化にも寄与しています。そのことを知っておくとともに、ドライブレコーダーの必要性を認識しておきましょう。

TDKが「人くる展」を擬似体験できるWebを公開

新型コロナウイルスの影響で11月に開催予定だった「東京インターナショナルオーディオショウ2020」も中止になり、オーディオ好きには悲しい限り。クルマ好きのためのイベントは「オートモービル・カウンシル」が7月31日から8月2日までの3日間、幕張メッセで開催されるなど徐々に復活してきていますが、5月20日〜22日まで行われる予定だった「人とクルマのテクノロジー展2020横浜」は中止。例年とは違い、イベント好きには寂しいシーズンとなってしまいました。

そんな中、TDKは「人とクルマのテクノロジー展2020横浜・名古屋」で公開する予定で準備を進めてきた製品やソリューションを動画で擬似体験できるWebサイトを公開しています。

TDKと言えば、僕らの世代だと圧倒的にカセットテープなどの磁気メディアのメーカーというイメージですが、実はフェライトを事業化する目的で1935年に設立された老舗メーカー。現在は積層セラミックコンデンサやアルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサといったコンデンサ類、インダクタ、フェライトコア、高周波部品などのパーツをはじめ、センサやセンサシステムなどもあります。また磁気ヘッドや電源、二次電池などもあって、幅広い製品を扱っています。

今回、Webで公開しているのは「人にも環境にもやさしいモビリティの実現を目指して」をテーマに開発した製品とソリューション。環境・ECU ・快適の3つのカテゴリーに分けて、量産中の製品から新製品、開発中の製品&ソリューションを動画やPDFで紹介しています。

例えば開発中の製品だと、ピエゾ環境発電デバイスや薄型・ハイパワーピエゾスピーカーなど。新製品は車載用パワーインダクタやMEMSマイクロフォンなどがあり、量産中のものでは3Dホール磁気センサや車載通信用フィルム・インダクタなど様々な製品があります。いずれも、我々一般人にはちんぷんかんぷんのものが多く、クルマ関連メーカーの技術者向けの製品ではありますが、この機会に深く勉強してみるのもいいでしょう。

myTDK会員なら、すぐに動画やPDFにアクセスできますが、会員以外でも名前やメールアドレスなどの必要事項をインプットすれば見られます。コロナ自粛の期間も終わって、徐々に外に出ている人も多いとは思いますが、東京では今日、過去最多の224人の感染者が確認されるなど、まだまだ油断できません。こんな時こそ、家でじっくりと勉強するチャンスです。

ミラー型ドライブレコーダーの出張取り付けを展開

以前紹介したミラー型ドライブレコーダー「ミラーカム」ですが、クルマの整備・修理の出張ベンチャー、seibiiと協業して、出張取り付けサービスが可能になりました。

これは、ネオトーキョーのWebサイトからミラーカム・シリーズを購入した人が対象のサービス。seibiiの専用ページでネオトーキョーのクーポン「NTS2020」を伝えれば、1,000円オフのサービスが可能になります。また電話で「ネオトーキョーのクーポンを利用したい」と伝えるのも可能です。ただしネオトーキョー・ストアで購入したミラーカムの注文番号が必要なので注意。注文時には取り付けるクルマの車種も必要です。

基本的な出張設置の参考価格は国産車で23,000円、輸入車で33,000円。これがクーポン適用でそれぞれ22,000円と32,000円になります。作業の内容は、シガーソケットを使用せずに、配線を隠して綺麗に取り付けるほか、整備士によるクルマの無料点検も付いています。またバックギアと連動した取り付けも行います。リアカメラは、基本的に室内の取り付けのみに対応ですが、室外に取り付けたい場合も相談に応じます。もし室外取り付けを希望するなら、相談してみるといいでしょう。

seibiiは青森や岩手、新潟、静岡、三重、福井、和歌山、鳥取、島根、山口、四国4県、佐賀、長崎、熊本、鹿児島など、一部対応していない県もありますが、全国29県で対応できるネットワークを持っています。作業時間はだいたい2時間30分程度。出張費も工賃の中に含まれているので安心です。

ミラー型のドライブレコーダー、ミラーカムは24,800円(税込)、前後カメラのほかに赤外線室内カメラも装備したミラーカムPROは32,800円(税込)。これらをクラウドファウンディングやWebサイトで購入したのはいいけど、きれいに取り付けられなくて困っている人がいたら、この機会にseibiiにお願いしてみるのもいいかもしれません。