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ステップワゴンに市販9型ナビを装着するキット

9型モニターを標準装備するクルマが増えてきて、9型の市販ナビもクラリオンにアルパイン、ケンウッド、カロッツェリアと増えてきました。ただし、9型モニターが付くからといって、実際にクルマにつけるときは、車種専用の取り付けキットが必要。というわけで、今回はホンダ・ステップワゴン/スパーダ用のカーAVインストレーションセットです。

このTBX-H008(22,000円/税別)はステップワゴン/スパーダのオーディオレス車(ナビ装着用スペシャルパッケージ付車含む)に市販9型ナビを取り付けるためのキット。パネルのほか、ブラケットやコネクター、変換コード、アンテナ変換コード、アンテナ電源用変換コード、クッションなどがセットで、これと9型ナビを用意すれば、ステップワゴン/スパーダに取り付けられます。取り付けられるのは平成27年4月以降に発売されたモデル。平成29年8月から現在までのハイブリッドにも装着可能です。

ただしカロッツェリアとアルパインのカーナビを取り付けるには、別売の電源ケーブルが必要なので注意。またディーラーオプションの9インチナビ付き車にも取り付けられますが、別途、純正部品のアンダーカバーが必要です。なので新車を手に入れる時は、市販ナビを入れることを前提に考えて、オーディオレス車を選ぶのが良いかと思います。

カロッツェリアの新しいサイバーナビなら、別売の電源ケーブルは必要ですが、ハードキーの無いフルフラットなデザインなので純正以上にすっきりとスタイリッシュに取り付けられるはず。せっかく9インチが入るスペースがあるところに7型ナビを入れると、周囲のパネル部が広くなって画面が小さく見えるので、もし9インチが入るクルマに乗っていたら、頑張って9型ナビを入れることを考えましょう! このステップワゴン/スパーダ用のインストレーションセットは12月12日に発売開始の予定です。

【レビュー】イクリプス録ナビAVN-D10Wに乗った

イクリプス「録ナビ」AVN-D10Wのデモカーに乗る機会があったので報告します。デモカーはトヨタ・ハリアー。このクルマ、ディーラーオプションで9.2型ナビが用意されていて、それを装着するスペースがあるので、7型ワイドのナビだと周囲に余裕があります。横幅200mmのボディだと、右サイドのハードキーの部分までフルフラットで、見た目はスッキリ。これは良いですね。ハードキーが出っぱったモデルが、急に古臭く感じてしまいます。

このAVN-D10Wというモデル、録ナビというサブネームが付いているように、ドライブレコーダーを内蔵しているのが特徴です。付属のカメラはフロント用のひとつだけですが、オプションのバックアイカメラを追加すれば後方の録画もできます。映像は前方も後方も、ナビの画面で確認できるから便利ですね。後方映像は鏡像なので、バックミラーに映ったのと同じような映像で記録されます。

カメラの画素数は約200万画素。フルHDなど目に付く表記はありませんが、クリアな映像で記録できます。暗くなってからは試していないのでわかりませんが、日中であれば、前方のクルマのナンバープレートの細かい文字もくっきり映ります。フレームレートは1秒間に28フレームなので全国どこでもLED信号機の色が消える問題はなさそうだし、画角は水平117度×垂直70度と、もっと広い画角を持つモデルもあることはありますが、十分な広さです。

このドラレコ内蔵ナビの良いところはカメラがコンパクトなところと配線が楽なところでしょうか。本体がナビの中に入っているから、カメラはコンパクト。一体型のようにディスプレイがないので、視界のじゃまになりません。また接続はナビ本体にケーブルをつなぐだけ。ケンウッドやカロッツェリア、パナソニックなどドラレコ連携のカーナビは多々ありますが、それらはカメラがコンパクトでもドラレコ本体をどこかに置くことが必要ですから、それよりはずっと配線が楽です。トヨタ/ダイハツ車なら接続ケーブルを同梱しているので、さらに楽でしょうね。

だからカーナビを替えるついでにドラレコもと考えている人には、候補に入れる価値はあるんじゃないでしょうか。カーナビ部分は正直いって「ここがすごい」という部分は見当たりませんが、わかりやすさとか使いやすさを重視した設計のようで、スムースに使えます。画面上にオーディオの表示をしたり、曲送り/戻しボタンを配置しているのも、画面を見て瞬時にわかることを意識したものでしょう。ナビ操作とAV操作のキーが上下2段に別れていて、それぞれ個別にフリック操作できるのも、操作回数を極力減らす工夫でしょう。

Wi-Fiを内蔵して「つながる」機能も持っています。できるのは、毎月の地図の自動差分更新や施設情報、イベント情報、自車マークなどのダウンロード。Gracenoteから最新のCDDBの取得もできます。デモカーの自車マークはピンク色だったので、おそらくかぐや姫のアイコンでしょうか。こういうのを見ると、富士通テン時代のカーマーティの犬のアイコンを思い出して、懐かしく感じます。ただ、ヘディングアップにしていると、後ろ姿しか見えないんですよね(笑)。だからと言ってノースアップに変えると、かつて紙の地図を使っていた人以外はわかりづらいと思います。そこがもどかしいところです。

地図の自動更新は、テザリング可能なスマートフォンをお持ちなら、テザリングして簡単にできます。2022年10月までは無料。それ以降は、年1回の地図データ年と更新版を有料で販売する予定です。

音もチェックしてみました。それほど大きな声で高音質をうたっているわけではありませんが、ヌケの良いクリーンなサウンドは好感が持てます。もちろんタイムアライメントは簡易タイプだし、イコライザーはパラメトリックの7バンドだし、ちょっと使いづらい部分もありますが、車内音響特性のピークやディップを抑えるのには十分。中心周波数やQを変えられるので、音響特性を整えるには十分でしょう。本気でカーオーディオをシステムアップしようと思ったら物足りないでしょうが、お得な価格で買えるなら、奥さん用のクルマとかセカンドカーに簡単にナビをつけようと思った時に、ドラレコも付いていることだしアリかもしれません。

オーディオ部同様、ナビ機能もとくに突出してすごいというところはありませんが、使いやすくてわかりやすいモデルなので、そんなナビが良い人には好まれると思います。ただ、最初にも言ったように7型モデルしかないんですよね。つくづく、そこが残念です。

バイアスを変えられるグラウンドゼロの新アンプ

ドイツのグラウンドゼロからGZUA SQ-Plusシリーズというパワーアンプが発売されます。2チャンネルのGZUA2.250SQ-Plus(135,000円/税別)と4チャンネルのGZUA4.150SQ-Plus(135,000円/税別)、そして6チャンネルのGZUA6.200SQ-Plus(245,000円/税別)の3モデルです。

アルミヘアラインを配したガングレー・アルマイトのボディは2chと4chが幅360×奥行209×高さ46mmとわりとコンパクト。6chは幅550mmと大きくなります(奥行と高さは2&4ch機と同じ)が、シャープでスッキリしたデザインは良い雰囲気を醸し出しています。

定格出力は2ch機が4Ω時で180W×2。2Ω時は320W×2で、なんと1Ωでも使えます。この時は500W×2の定格出力です。またブリッジ時は4Ωで640W。2Ωだと1200Wだから、SQ(サウンドクオリティ)仕様とはいえ、SPLにも使えそうですね。ちなみに4ch機は110W×4(4Ω)/190W×4(2Ω)で4Ωブリッジ時は380W×2の定格出力です。6ch機は110W×4+160W×2(4Ω)/160W×4+280W×2(2Ω)で、4Ωブリッジ時は320W×2+280Wの3チャンネルアンプとしても使えます。

すべてクロスオーバーを内蔵しており、4ch機と6ch機はバンドバスにも対応。また2ch機にはベースブーストも搭載しており、45Hzを最大12dBブースト可能です。ベースコントローラーも標準装備しているので、サブウーファーを接続した場合は、調整がラクそうです。

そして、このシリーズの最大の特徴は、バリアブル・バイアスコントロール機能を搭載していること。モスコニなどいくつかのアンプも搭載している機能ですが、バイアス電流の流し具合を調整できるんです。これを調整することで、通常のAB級動作から、A級動作の領域まで調整が可能。何Wの出力までA級で動作するのかは資料には書いてありませんが、A級動作領域で使えるのは魅力ですね。ただし、調整のツマミがアンプの底のパネルにあるので、音を聴きながらセットすることは難しそうですが。

実はこのアンプの中の2ch機と4ch機は、オートサウンドWebグランプリの選考のために試聴しています。しかし、僕的には残念ながらあまりピンときませんでした。というのも、同時に聴いたアンプが、あまりにも凄すぎたから。ブラックスのMX4PROは値段が違いすぎるのでしょうがないなとも思えますが、フェーズ・モガミモデルのクオリティがあまりにも高かったので、グラウンドゼロが霞んでしまった印象です。

モガミモデルのレビューはこちらを参考にしてもらうとして、価格は210,000円(税別)のところクーポンコードの入力で126,000円(税別)で出せるというので、それならモガミモデルのほうが断然良いと思った次第。とはいえ、グラウンドゼロが悪いわけではけっしてありません。オートサウンドWebグランプリでは5点を獲得し、みごと受賞しています。とくに脇森さんと藤原さんからは2点ずつを獲得していますから、実力は高いといっていいでしょう。ただ、僕がモガミモデルを聴いてしまったために(他の選者は聴いていません)評価が上がらなかっただけでしょう。

バーブラウンのオペアンプやWIMA社製のハイエンドキャパシタを使うなど、ハイエンド・オーディオ用の最高品質パーツを厳選して使うなど、細部にこだわった作りはドイツ製らしい真面目さを感じます。10〜15万円クラスで質の良いアンプを探している人には、十分に候補になるんじゃないでしょうか。

セルスターからセパレート式のセーフティレーダー

しばらくレビューが続いたので、今日は新製品の情報を。最近、各社からレーザー式オービスに対応したレーダー探知機が続々と出ていますが、セルスターからも発売されました。AR-1とAR-2です。

特徴は、本体とアンテナが別体なこと。3.2インチMVA液晶を搭載した本体とコンパクトなレーザー受信部をそれぞれお好きな場所に設置できるので、取り付けの自由度が増します。本体は幅105×高さ54×厚み21.5mmとコンパクト。またアンテナを、電波を拾いやすいガラスの近くに設置すれば、より早く受信ができるかもしれませんね。

光学フィルターと独自の判定システムにより、離れた場所から広角にレーザー光を受信可能。最速をうたっているので、きっと速いんでしょう。また受信レベルを強弱の2段階で受信。受信レベルによって、取り締まり機の距離感などを把握できるので便利です。さらに、独自の判定アルゴリズムによる識別機能を搭載しているので、自動ドア等の誤報も軽減しています。

GPS警告とレーザー受信によるダブル警告で、逃さず警告するのもありがたい点。GPSデータは毎月無料で配信されるので、配信されたらすぐに更新するといいでしょう。AR-1とAR-2の違いは無線LANを搭載しているかしていないかで、無線LAN搭載のAR-2なら無線LANを搭載しているので、スマホアプリのMy Cellstar+Syncによって無線LAN経由でデータ更新ができます。AR-1の場合、パソコンやAndroidスマホ経由でmicroSDカードに更新データを保存して利用する方式なので、無線LAN内蔵機が便利かと思います。

準天頂衛星みちびきのサブメーター級測位補強サービスに対応したほか、31基のGPSと24基のグロナス、22基のガリレオで測位をするので、GPS警告は高い精度で警告を行います。また災害・危機管理通報サービスの災害通報も表示。音声でも知らせてくれるので、いざという時に心強く情報収拾ができます。

リアルCG警告は、昼/朝夕/夜と、走行時間や場所に合わせたリアルなCG画像を表示するので、見た目にも楽しいもの。新設の取り締まり機も随時、無料で更新できるので、頼もしいものです。製品は設計から基板実装、組み立てまで国内の自社工場で行い、3年の保証が付いているので安心。価格はオープンですが、まだAmazonにも出ていないので、残念ながら売価は不明です。発売は12月中の予定です。

【レビュー】サイバーナビを聴いた、乗った!

オートサウンドWebグランプリが発表されました。ゴールドアワードに輝いたのは、フルモデルチェンジしたカロッツェリアのサイバーナビ、AVIC-CQ910-DCです。なぜこのモデルが選ばれたのかを、試聴や試乗を含めて考えていきましょう。

まずオートサウンドWebグランプリに選ばれるには「音が良い」という前提があります。これは試聴で確認しています。昨年のサイバーナビもS/Nが良く素晴らしい音でしたが、今年のモデルは、それに輪をかけてクリアさが増しています。聞くと、プリアウトのノイズフロアは-144dB。昨年のサイバーナビより8dBもノイズフロアが下がっています。 ノイズレベルは4分の1以下に下がっているんです。

これだけスペックが違うんですから、音を聴いても明らかに違います。とにかくクリーン。そして静か。スペック的にはカロッツェリアXを超えているんじゃないでしょうか。音のキレ、シャープさ、クリーンさは、カロッツェリアXを彷彿とさせるものがあります。ダイヤトーン・サウンド・ナビの登場以降、AVナビの音質は一気に上がった感がありますが、ついにここまで来たかという感じです。

なお、-8dBという数値は、プリアウトでの話。内蔵アンプでは-4dB止まりです。-4dBでもノイズレベルは半分以下に下がっているわけですから凄いのですが、新サイバーナビの良さを実感するなら、やはりプリアウトを使って外部アンプをつないだ時だと思います。

これは35,000円(税別)のリーズナブルな250W×2パワーアンプ、PRS-D800を接続して聴いた時に確認できました。昨年モデルも、同じように外部アンプ有り/無しで聴き比べしたんですが、その時は「内蔵アンプってわりといいね」という感想でした。ところが今回、外部アンプに変えたとたん、音が激変したんです。「PRS-D800って、こんなにいいアンプだったんだ」という感想です。

これはプリアウトのクオリティが大幅に高まって、接続したアンプの能力を引き出しやすくなったおかげでしょう。このようなリーズナブルなアンプでも、しっかりと能力を発揮するのですから、是非ともお好きなパワーアンプを接続して聴いてほしいものです。今回はプリアウトにバッファーアンプを追加しているそうです。

この音の良さがあった上で、僕が何より素晴らしいと感じたのは「もう車内に音源を持ち込まなくていい」という点です。すでにCDなどのパッケージメディアをクルマに持ち込む機会はめっきり減り、ほとんどUSBメモリーにハイレゾ音源を貯めて持ち込むということが増えている今、メディアを持ち運びすることさえ面倒になってきていますが(笑)、新サイバーナビならほとんどストリーミングでいけてしまうんです。

それがdocomo in Car Connectの最大の良さでしょう。車内がつなぎ放題、データ容量無制限のWi-Fiスポットになりますから、周辺の環境さえ整えておけば車内で様々なコンテンツが楽しめます。ハイレゾ音源を聴きたいなら、自宅にNASを整えて、その中にハイレゾ音源を貯めておけばいいんです。もちろんUSBメモリーの音源を記録して持ち込んでもいいのですが、それさえ面倒に思えるほどの使い勝手の良さです。

また自宅のBDレコーダーと接続してHDDに記録した番組を楽しむこともできます。日本人はTVが好きなので、車内で好きな番組を好きな時間に見られるのはうれしいんじゃないですかね。もちろんYouTubeも楽しむことができるし、新サイバーナビのHDMI端子にFireTVスティックを差し込んでおけば、数々の動画配信サービスを楽しむこともできます。これだけ映像コンテンツが充実していると、車内にいる時間が伸びそうですね(笑)。

Amazon Music HDだって楽しめます。ただし、Amazon Music HDはFire TVスティックを経由して聴くので再生時に制限がかかって、たとえ192kHz/24bitの音源だとしてもそのままのクオリティで楽しむことはできません。そのあたりはちょっと残念ですが、同じ曲をSpotifyと聴き比べてみると断然にクオリティが高く、じっくり聴きこむわけではないなら十分なクオリティで楽しめます。このあたりはマスターサウンドリバイブという、CDや圧縮音源をハイレゾ化してマスター音源に近づける技術が効いているのかもしれません。

いずれにしても、映像にしろ音楽にしろこれだけコンテンツが充実していれば、もうクルマにメディアを持ち込まなくても良し。ついに車内でもストリーミングの時代が現実になったという時点で、画期的な商品だと思います。僕が新サイバーナビを入手したら、すぐにサイバーナビに対応するNASを手に入れてハイレゾ音源を貯めておくでしょう。そうすることで、車内にメディアを持ち込まなくても簡単に車内でハイレゾ再生ができるのですから。ちなみに通信が途切れることがないかを、担当者や各地の営業まで巻き込んで全国を走り回ったそうですが、ほとんど途切れることがなかったそうなのでご安心を。

カーナビ部分にも触れておきます。基本的にカーナビ部分は従来モデルを踏襲。メニューの変更やハードキーを無くした関係で多少、操作感は変わっていますが、機能に大きな違いはありません。試乗したヴェルファイアはMAユニットも加えたフル装備仕様で、借りた時には実写映像でナビゲートするスカウタービューのモードになっていました。

僕はこの画像が嫌いなので(笑)というか、この画像時に道を間違えることが多々あり、一般的な交差点拡大図に切り替えようと思いましたが、その手順がどうも以前よりも深い階層にあるような気がして、切り替えに手間取ることがありました。また実際の画像で道路状況を見せてくれるスポットウォッチャーも、実際の走行中に瞬時に場所を確定するのは不可能だし、かすかに自車位置マークが見えているとはいえ地図を隠してしまう悪影響が大きいため、正直いって無駄な機能と感じてしまいます。

このようなオーバークオリティな機能も多々ありますが、やはりカーナビとしては一級品。サイバーナビを使ったあとに他社のナビを使ってみると「えっ? 機能ってこれだけ??」と、物足りなさを感じてしまいます。それほど、飛び抜けて機能が多いのがサイバーナビです。

細かいところでいうと、スーパールート探索。カーナビでルート走行をしていると「実際にはもう一つ先の出口で降りたほうが早いのになぁ…」と思うことが多々あります。それでも「カーナビだからしょうがない」と思うでしょう。ところがスーパールート探索はサーバーの高性能なコンピューターで計算しますから、より早く着くルートを導き出してくれます。だから多少距離が伸びて遠回りするルートになっても、所要時間が短ければOK。こんな計算ができるのはスーパールート探索だけなんです。

スマートループ渋滞情報のおかげで、走行中の渋滞考慮オートリルートもバンバン行います。これが出た時に他社のナビなら新ルートと旧ルートを見比べてどちらを走るか検討するところですが、サイバーナビなら迷わず新ルートに切り替えます。というのは、これまでサイバーナビを使ってみて実感した経験からくるもの。ルートに関しては、ほんとうに信頼できるし、渋滞情報もきめ細かく正確。このあたりは、スマホナビはともかく、他社のナビでも真似できるものではありません。

また本当に細かいことですが、コンビニのアイコンを見て、駐車場の有り/無しがわかるんです。地方だと、だいたいコンビニには広い駐車場がありますが都内だと駐車場がないコンビニも多々あり、せっかくコンビニがあるのに路駐しなければならないこともあります。駐車場の有り/無しが事前にわかると動きに無駄が出ないので、ドライバーの立場に立った本当にありがたい表示だと思います。

ともあれ昨年末に会社が投資ファンドの傘下に入り、この先どうなるか心配されたパイオニアでしたが、その心配をよそに攻めた素晴らしい製品を作り上げたあたりに拍手を送りたいと思います。

【レビュー】オーディソン AP F8.9bitを聴いた

アンプ内蔵DSPの2機種目はオーディソン のPRIMA AP F8.9bitです。従来のAP8.9bitよりも少し大きくなって、定格出力が35W×8から85W×8へと大幅にパワーアップしています。コントローラーのDRCが付かないモデルが14万円(税別)、DRC付きが15万円(税別)。純正システムをベースに手軽に音質向上が図れます。

アンプは内蔵していないけど、bit OneというDSPを出した先駆者的メーカーだけに、洗練されていますね。まずデザインがいい。天板が軽く丸みを帯びていて、サイドのラインも軽くカーブしています。このあたりのデザインの良さがイタリアを感じます。型番に追加された「F」の文字は「Forza(フォルツァ)」の意味。イタリア語でパワーを意味するそうです。1チャンネルあたり35Wから85Wにパワーアップしたのですから、フォルツァを名乗ってもいいと思います(笑)。2Ω駆動なら130W×8、4Ωブリッジでは260W×4でも使えます。

内蔵アンプが8チャンネル分あるからシステム対応力は豊富。フロント3ウェイ+リアスピーカーでもいいし、フロント2ウェイ+リア2ウェイのマルチシステムも組めます。DSPは9チャンネル分あるから、サブウーファーの追加も可能。また5チャンネルアンプ内蔵のAP5.9bitや4チャンネルアンプ内蔵のAP4.9bitもあって、システムに応じて必要なチャンネル数が選べるのも嬉しい点です。このあたりは、さすがにこの手のモデルに早くから取り組んでいるなぁということを感じます。

パワーは増えましたが音はおとなしいというか、ちょっと細身というか、Hi-Fi的には少し物足りない面もあります。が、より高音質を求めるならbit One HDがあるし、好きなパワーアンプも選べます。このAP F8.9bitはより手軽なサウンド向上を狙う人向けなので、これで良いんだと想います。ハイレベル入力やRCA入力、スピーカー出力、リモート入出力など、付属の端子類も充実。調整をしっかりと行えば、純正システムを活かしたままで手軽にサウンドクオリティの向上を図ることが可能です。

内蔵チップはクロックスピード147MHzのシーラスロジックの32bitチップ。光デジタル入力を装備していて最大192kHz/24bitのファイルを読み込むことができるので、光出力のあるDAPなどを繋げば、ハイレゾ音源を楽しむことができます。ただしネイティブで再生できるのは96kHz/24bitまでのようですが。今のハイレゾ音源は96/24のファイルが主流なので、これで十分でしょう。

システム設定はあらかじめ11のモードが用意されていて、最初にスピーカー構成を選べばのちのちの調整も楽。その設定はフロント2chの簡単なものからフロント2ウェイアクティブ+センタースピーカー+サブーファーといったものまで用意されているので、ほぼどんなシステムでも対応可能でしょう。もちろんフロント3ウェイアクティブも可能です。

純正システムが様変わりしてオーディオの入れ替えが難しいクルマに対してグレードアップを図る時、アンプ内蔵DSPはもっとも手軽な手段。おそらく、きちんと調整さえすればスピーカーを変えるだけよりも効果が高いと思います。このアンプ内蔵DSPを入れて、リーズナブルなもので良いのでスピーカーも入れ替え、きちんと調整を行えば確実に音質向上できるので、これから増えると予想されるディスプレイオーディオ標準装備車のオーディオを手軽に音質アップするには、良いアイテムなんじゃないでしょうか。

【レビュー】マッチM-5DSP MK2を聴いた

高いスピーカーがひと段落したので、次は比較的リーズナブルな製品を。純正システムに追加して手軽に音質アップを図るためのアンプ内蔵DSPです。

カローラがディスプレイオーディオ(DA)を標準で採用するなど、純正オーディオの形は変わりつつあります。いや、すでに異形の純正オーディオは増えているし、9インチなどの大画面モニターを純正で搭載したクルマも増えています。それよりも、純正システムを外すとエラーが起きて、ヘタするとクルマが動かなくなる事態もありますよね。もうオーディオをグレードアップするのに1DINや2DINサイズのヘッドユニットに変える時代は終わったのかもしれません。

そんな時代に、純正システムを活かしたままでオーディオをグレードアップするにはDSPを足して、それ以降をグレードアップするという手段があるわけですが、それをより手軽にするのがアンプ内蔵DSP。今回、試聴した中でちょっと驚いたのが、マッチのM-5DSP MK2(95,000円/税別)というモデルです。

ボディは幅110×奥行85×高さ35mmというコンパクトさ。シート下など、どこにでも置ける小ささです。この小さなボディに定格で35W×4+90W(すべて4Ω/ノーマルモード)の5chパワーアンプと7chをコントロールできるDSPを内蔵しています。おもしろいのはノーマルモードの他にハイパワーモードが用意されていること。こちらに切り替えると定格出力は60W×4+160W(サブウーファーのみ2Ω、他は4Ω)に切り替えられます。

スペックを見ると「どうせデッキの内蔵アンプに毛が生えた程度だろう」と思いがちですが、国産モデルでは一般的な表記の最大出力に直すとノーマルモードで70W×4+180W。ハイパワーモードだと180W×4+320Wに達します。十分に外部アンプのスペックですよね。そういえば数年前、モスコニの超小型アンプ、pico2を試聴して衝撃を受けたことを思い出しました。最近のD級アンプ、ものすごく進化していますよね。

今回はハイパワーモードで試聴しましたが、音はまとも。そりゃ、80万円越えのブラックスのアンプや同時に聴いたフェイズ・モガミモデルにはかないませんが、低域から高域まで素直に全域に厚みのある音でしっかりと再生してくれます。内蔵アンプだと、どうしても低域の押しの弱さが気になるところですが、このモデルにそれはなし。低域の解像力も確保されているし、けっこう力もあります。このコンパクトさでこの値段でこの音が得られるなら、満足度はかなり高いと思います。

内蔵アンプが5chだから3ウェイシステムをそのままコントロールすることはできないし、ハイレゾは48kHz/24bitまでしかネイティブで対応していません。そのため使用するには割り切りが必要です。でもフロント2ウェイ+サブウーファーのシステムなら問題なし。僕は調整がめんどうだしミッドレンジが目立つ取り付けはどうにも嫌いなたちで、3ウェイにするなら質の良い2ウェイを探したいタイプなので、これで十分と思っています。ハイレゾに関しては、できれば96/24まではネイティブに再生してもらいたいし、プレーヤーも内蔵しているのが理想ですが、純正オーディオをベースにして手軽に音質を向上させるというコンセプトを考えると十分でしょう。

純正オーディオの入れ替えが難しいクルマがどんどん増えていますが、そんなクルマでも純正システムをベースに手軽に音質向上を図ることができるアンプ内蔵DSPは、今後のカーオーディオにとって救世主といえるかもしれません。

【レビュー】イートンCORE S-3を聴いた

試聴したスピーカーの新製品は、今回はこれが最後です。イートンの3ウェイ・システム、CORE-S3です。なんと左右ペアで70万円(税別)! 高いですね。まあダイヤトーンDS-SA1000は2ウェイで67万円(税別・ネットワーク付き)だし、最近高いスピーカーが多いので驚きはしませんが、やはり高いと感じます。

昨年のオートサウンドWebグランプリを受賞した2ウェイのCORE S2に8cmミッドレンジのCORE-80を加えて3ウェイ化したもので、ツィーターからウーファーまで、すべてのユニットは、マグネシウム振動板を採用。ツィーターはケロナイト加工を施し、マグネシウムの表面をセラミックに変えています。ミッドレンジとウーファーは、陽極酸化皮膜加工を施したマグネシウムで、センターキャップはシルク製。全ユニット、磁気回路にはネオジウムを採用しています。

高いから良いに決まっているという思いで試聴に臨みましたが、聴いた後は思っていたよりも良いという感想。実はこのスピーカーで音楽を聴いたのは2度目で、1度目は新潟・胎内スキー場でのイベントで岩手のサウンド・フリークスのデモカーに乗った時。このクルマはブラックスのDSP&アンプにイートンのCORE S-3を組み合わせて鳴らしていたのですが、今までクルマの中で聴いた音の中でも1、2位を争うほどの出来の良さでした。

その時は「ブラックスのDSPとアンプ、すげえ」と思っていたのですが、後でこのスピーカーを聴いてみると、このスピーカーだからこその、あの音だったんですね。とにかく自然な音。情報量も抜群で、音源の情報をすべて描き切ってくれる感じです。しかも、振動板素材が同じだから、それぞれのスピーカーが鳴っているような違和感がなく、一体感のある音です。紙のスピーカーのような自然でしなやかな音色。それでいて分解能は高いし、小音量で聴いても爆音で聴いても同じイメージで鳴ります。

またミッドレンジが加わったことでボーカル帯域が充実。本当にそこでしゃべっているような声に、ドキッとしました。さすが、ヨーロッパでもユニット・メーカーは数少なくなっているようですが、そんなメーカーが本気で作るとこうなるかという底力を感じます。

クロスオーバーネットワークがないので、マルチアンプ・システムで鳴らすことになりますが、このスピーカーを使う人のほとんどはDSPを使うでしょうから、そこは心配しなくていいでしょう。今回の試聴時は、あいにく編集部がDSPを設定ミスして、2チャンネルが鳴らない状態だったので、急遽、ツィーターをダイヤトーン・サウンド・ナビの内蔵アンプで鳴らし、ミッドレンジとウーファーをDSP経由でブラックス・アンプで鳴らすという変則的なシステム構成だったのですが、各ユニットのレベル合わせもままならない状態ながら良い音を奏でて、少しずつレベルを合わせていくうちにどんどん良くなっていくことが確認できました。機器側の調整に敏感に反応するあたりも、持ち味だと思います。

高いのでなかなか手は出ないだろうし、3ウェイだと取り付け場所を確保するのも大変。しかもツィーターとミッドレンジの角度も含めセッティングも重要だから、試聴室で聴いた音が簡単に出るとも思えませんが、チャレンジしがいのあるスピーカーだと思います。我こそはと思う人は、ぜひチャレンジを。

サイバーも楽ナビも。年3600円で最新地図に!

今どき、Googleマップを始め、無料のWeb地図や地図アプリがたくさんあるから、なかなか「地図に金を払う」人はいないと思うんだけど、カロッツェリアのカーナビ・ユーザーはちょっと違います。なにしろ、地図データの更新にダウンロード版では16,000円(税別)かかるところが、年3,600円(税別)で済むんですから。

それが、インクリメントPが行なっているサブスクリクション・サービスの「MapFanプレミアム」で行なっている地図割プラスというサービス。この会員になっておくと、カロッツェリアのカーナビの地図を毎月最新の地図に更新できます。年会費を払っておけば、地図更新時に追加費用は一切なし。これまで対象機種は2011年から2015年モデルのサイバーナビだけでしたが、2019年11月からは、2011年〜2018年モデルの楽ナビ/楽ナビLite/楽ナビポータブルにまで対応機種が広がり、全118機種になりました。

マイカーのカーナビが対象機種かを詳しく知りたいならこちらを参照してもらうとして、対象のカーナビをお持ちの会員は、毎月最新の地図データをダウンロードできるから安心。今、都心は2020東京五輪に向けて新しい道路がバンバンできているので、都内に住んでいる人には、とくにありがたいですよね。SDカードでの地図更新を望むユーザーも、MapFanプレミアムに入会すれば特別価格で購入できるプランがあります(19,000円が6,380円・ともに税別)。

また地図割プラスのカロッツェリア楽ナビ対応を記念して、期間限定のキャンペーンを実施中。MapFanのツィッター公式アカウント(@MapFan_iPC)からも確認できますが、地図割プラスのホームページからMapFanプレミアムの年額コースに会員登録すれば、抽選で1000名に3,600円分のAmazonギフトカードをプレゼントします。期間は2020年の1月31日まで。マイカーのカロッツェリア・カーナビが地図割プラスの対象機種なら、迷わずMapFanプレミアムに入会して、Amazonギフト券を当てましょう!

【レビュー】オーディソン THESISIIスピーカーを聴いた

今日は雨が降っているので、部屋でのんびり原稿を書いています。オーディソン からもフラッグシップ・スピーカーの新製品が出ました。THESISスピーカーの新型「THESIS II」の2ウェイモデルです。

この新型、従来同様、ツィーターとウーファー、それぞれ単体に価格が付けられています。ツィーターのTH1.5II Vioninoはペアで125,000円(税別)、ウーファーのTH6.5II Saxはペアで180,000円(税別)。2ウェイ・システムを揃えると305,000円(税別)。結構な値段です。従来モデルはミッドレンジもありましたが、今回も年明けの発売が予定されているようです。

見た目はウーファーが大きく変わりました。振動板が半透明なんです。どうやらTPX(ポリメチルペンテン)という樹脂系の素材で、三井化学の登録商標だそうです。耐熱性と耐薬性が高く、電気絶縁性も優れています。密度が低いのは、素材固有の音が出にくいという点で優れているんでしょうね。

さっそく音を聴いてみます。瑞々しいというか艶っぽいというか、一言で言うととてもエロい音がします(笑)。この中高域にどっぷりハマる人は多いんじゃないでしょうか。ツィーターにはViolinoという名前が付けられていますが、まさにヴァイオリンなんかは極上の響き。ちょっとゾクゾクっとする音色がします。だから弦楽器中心の音楽が好きなひと、バラード系の音楽が好きな人なんかにはピッタリなんじゃないですかね。

このように聴く音楽を選ぶ傾向があるスピーカーなので、僕のようにロックをガンガンに聴くタイプにはちょっと物足りない面もあります。中高域のインパクトはものすごくあるのですが、それに比べて低域のインパクトは弱め。もちろん反応は速いし自然な音色なんですがインパクトが穏やかなんです。僕の場合、スネアの音がバシッと響いてこないとイヤなので、物足りないなぁと感じた次第。このあたりは好みなのでしょうがないかなぁ、と。

聴く音楽や好みがピッタリ合う人には、これ以上のものはないくらいに最上のものだし、音楽が合わなければ「なんだこれ?」なサウンドのスピーカーだと思います。最近は、どんな音楽もまんべんなく鳴らすスピーカーが多く、結果、残念ながらつまらない音になってしまっているものも多々ありますが、そんな中で個性を発揮しているスピーカーは貴重だと思います。

もし、弦楽器だったりバラード系だったりが大好きな人がいたら、このスピーカーはぴったりハマるんじゃないでしょうか。

【レビュー】ブラムSignature Multixを聴いた!

モレルの次はフランスのブラム。フォーカルのカーオーディオの責任者を務めたギー・ヴォンネビル氏が約5年前に立ち上げた、比較的新しいブランドです。

聴いたのは同ブランドのフラッグシップ・シリーズ「Signature Multix」の25mmピュア・マグネシウム・ドームツィーター、TSM25MG70HR(75,000円/税別・ペア)とマルチマグネットを採用した165mmウーファー、WS6Multix(150,000円/税別・ペア)を組み合わせたセパレート2ウェイシステム。基本的にマルチアンプ・システムでの使用を前提としており、パッシブ・クロスオーバーネットワークは用意されていないのですが、今回は一緒に送られてきた何かのクロスオーバーネットワークを利用して聴いています。

そのためか、なんとなくネットワーク部分がボトルネックとなっているような雰囲気もあったのですが、それでも魅力的な音がします。とにかくヴォーカルが生々しいのが魅力。フランスのスピーカーは、優しく囁くような歌声に魅力があると勝手に思っているのですが、このスピーカーはまさしくそんな感じ。という意味では、とてもフランスっぽいスピーカーです。グローバル化が進んだ最近では、お国柄が出るスピーカーは少なくなったのですが、コンセプトに「フレンチ・サウンド」を掲げているだけあって、フランス製っぽさが色濃い、今となってはとても貴重なスピーカーと言えます。

ただし、フォーカルなどフランスのスピーカーというと、低音がゆるくて膨らむ感じがどうしても許せなかったのですが(笑)、ブラムのスピーカーにはそれがありません。レスポンスがよく解像度もあります。その上で、厚く深い低音。このあたりはギー氏の好みなのでしょう。僕の好みともピッタリと合っていて、いろんな曲を長く聴き込んでしまいました。

ギー氏には、来日のたびに何度かお会いしましたが、とても音楽好き。しかも低音好き。このあたりは、僕と共通しているところがあります。フランスでのフォーカルのセミナーに出かけた時に、自分のクルマだったと思うのですが、サブウーファーがガンガン鳴っているクルマに乗せられ、大ボリュームで音楽を聴き「どうだ、いい音だろう」と自慢するものだから、ちょっとビビったのを思い出しました(笑)

ビビったといえば、ツィーターのプレートの色(笑)。ブラムはアラブの国々でも人気のようで、その好みに合わせてゴールドも用意しているのですが、今回試聴したモデルは、まさしくそれでした(笑)。これはちょっと…と思ったのですが、ブラックのプレートのバージョンもあるので安心してください。この外形は51mm。けっこう大きいので、ゴールドだと目立ちますからね(笑)。

ウーファーは複数のネオジウムマグネットを使ったマルチマグネット方式を採用。実は、この方式のウーファーにはあまり良いイメージが無くて、フォーカルの時も低域の一部の帯域だけ力が抜けるというか音圧が出ないような感覚だったんですよね。ところがブラムのこのスピーカーは全域で力があります。フォーカルで感じたネガティブなイメージはひとつもありません。低音好きな僕がいうんですから、間違いありません(笑)。

今回は2ウェイでの試聴でしたが、このシリーズには80mmのフルレンジというか、ミッドレンジ・スピーカーも用意されています。このスピーカーを加えて3ウェイで聴けば、もっと中域が充実するんだとは思うのですが、ツィーターの再生範囲が1.18〜43kHzと広いため2ウェイでも十分に中域に厚みのある音が楽しめます。

その前に試聴したモレルなんかは、2ウェイと3ウェイでは明らかに中域の情報量に違いがあって、圧倒的に3ウェイのほうがよかったのですが、ブラムの場合は2ウェイでも十分に厚みのある声で情報量も十分。もちろん、3ウェイにすれば一段と良くなることは間違いないとは思いますが、2ウェイでも十分に満足できる音です。ならば、むしろ取り付けや調整が難しい3ウェイよりも、2ウェイを選ぶ手はありです。

ギー氏が作ったフラッグシップ・モデルだし僕の好みにぴったり合っているということで、多少贔屓目に見ている感もあるかもしれませんが、それを抜きにしても良いスピーカーであることは確実。フランスを感じさせるし、音楽を表情豊かに聴かせるという点でも、優れたスピーカーに間違いありません。 ※追記 Webカタログを見たところ専用クロスオーバーネットワークの記載がなかったため「専用ネットワークはない」との趣旨の記載をしましたが、Signature Multix専用の2ウェイ・クロスオーバーネットワークは45,000円(税別)で用意されているとのこと。輸入代理店から連絡がありました。

【レビュー】モレルVIRTUS NANO602/603を聴いた

先週はオートサウンドWebグランプリの試聴があり、試聴室でじっくり新製品を聴くことができました。スピーカーは4ブランド5セット。すべて10万円以上の高級機で、1メーカーを除いて最上級のフラッグシップ・モデルでしたね。だから、試聴するのも楽しみ。その中で唯一、フラッグシップではなかったモレルのVIRTUS NANO CARBON 602(128,000円/税別)と603(172,000円/税別)の印象を、まずはお届けしましょう。

まずは見た目の印象。ウーファーがとにかく薄くてびっくりします。スペックを見ると、取り付け奥行きはわずか17mm。ツィーターや3ウェイのミッドレンジよりも奥行きが短いんじゃないの? というくらいに薄いユニットです。

だから軽自動車など、ドアの厚みがあまりなくてあまり奥行きのあるスピーカーの取り付けは不可能というクルマでも安心。今後、自動運転時代が始まると快適性を高めるためにインテリアの形状がガラリと変わって、ドアからスピーカーが無くなるんじゃないか? とも言われていますが、そうなった時にもこの薄さなら対応できそうですよね。まあ、今のクルマにはまだほとんど関係はありませんが、普通に付けられます。

薄いスピーカーというと、どうしても「低音が鳴らないんじゃないか?」と思いがちですが、このスピーカーは普通に低音を再生できます。もちろん、低音の解像力に優れたモデルに比べると正直いってかないませんが、薄くないスピーカーのように普通に鳴ります。「薄いスピーカーにしては」という前置きは要りません。

音色は自然。解像度がめちゃくちゃ高いわけではないし、高域レンジがめちゃめちゃ伸びているわけでもありませんが、聴き心地のよいナチュラルなサウンドが楽しめます。音にエッジを付けてインパクトや鮮度を出すタイプではないので、音楽から受けるインパクトは弱めですが、じわじわ〜っと心に響いてくるタイプ。案外、運転しながら聴く音楽だと、解像度がバリバリ高くて集中して聴き込んでしまうタイプのものより、ある程度ルーズだけど聴き心地が良いこちらのタイプのほうが向いているかもしれません。

確かに、低音側でちょっと力が抜けているところがあって、低音好きの僕には物足りない点もあるのは事実ですが、この自然さと聴き心地の良さは、モレルらしいところ。2ウェイと3ウェイだと、3ウェイのほうが中域の密度がグンと上がるので、ミッドレンジを取り付けられる場所があるなら、絶対に3ウェイのほうが良いでしょう。ということは、2ウェイは少し物足りないということでもありますが(笑)。

JVCからリア専用のドライブレコーダー

JVCケンウッドから、JVCブランドのドライブレコーダー「Everio(エブリオ)」の新ラインナップが出ました。GC-BR21。あおり運転対策として最近流行りの後方撮影専用モデルです。

とはいっても先に出ていたGC-BR20とサイズもスペックもまったく同じ。リア用なのにモニター用のディスプレイも付いています(笑)。まあ、取り付け時に、映る範囲を確認しやすいという点では前後2カメラタイプやカーナビ連動型よりはやりやすいかと思います。ルームミラーを見たときに画面が見えて気になるのと、やはりモニター無しのものに比べると大きいので視界に入りやすいという点は、どうかな? とは思います。まあ、1分以上操作しないと画面は消えるので、ルームミラーを見るたびに画面が気になるということはなさそうですが。

という具合に、リア専用とはいえ本体はGC-BR20と同じといっていいものですが、違うところといえば取り付けブラケットの粘着テープがスリット入りのところと8mのロング・シガープラグコードを付属しているところ。8mあれば乗用車ならダッシュボードから電源を取る時でも、十分に足りるでしょう。まあ、リアカメラ用にわざわざダッシュボードから電源を引くかという問題もありますが(笑)。粘着テープにスリットが入っているのは重要ですね。熱戦を入れて粘着部がドロドロになると剥がすのも大変ですから。

機能的にもGC-BR20と変わりませんからWi-Fiも搭載しています。だから映像をスマホに転送することも可能。映像をそのままストリーミング再生することもできるし、必要な動画だけをスマホに転送することもできます。専用のアプリ「JVC Cashcam」を使えば日時を自動に設定されるので、まあまあ便利です。

スマホアプリではフロント/リアカメラの2台同時接続はできない(切り替えて使えばOK)など、リア用も必要なので慌てて出した感がありありの製品ですが(笑)、あおり運転が問題になっているこのご時世、リア用カメラの設置は必要。まだフロント用のドラレコしか付けていない人なら、このモデルもありかと思います。録画中のステッカーも付属しているので、あおり運転を抑止する効果もあります(笑)。

毎度のソニックデザイン試聴会情報です

しょっちゅう試聴会の情報をお伝えしているので「ネタがだぶった?」という感じですが(笑)、この情報はまだでしたね。ソニックデザインが11月23日と24日の2日間、全国のソニックプラスセンターで、SonicPLUSを装着したトヨタ車デモカーの試聴体験会を行います。

今回、試聴体験会を行うのは京都、大阪、神戸、金沢、札幌、柏、神奈川、山梨、豊田の9店舗。京都、大阪、神戸のソニックプラスセンターではRAV4を、金沢ではカローラ・スポーツを、札幌、柏、神奈川ではC-HRを、山梨、豊田ではプリウスのデモカーを用意します。ほとんどがハイグレードモデルを装着していますが、神戸だけはスタンダードモデルを装着したデモカーです。

確か今、ソニックデザインでは秋のプレミアムセール&ツアーを敢行中で、11月23日は山梨、24日は柏の予定なので、ここではトヨタ車のほかにツアーで回っているフォレスターの試聴もできるということですかね。

今回は、来場プレゼントとしてソニックデザイン特製ボトルホルダーをプレゼント。500mlペットボトルがすっぽり入るもので、アルミ蒸着フィルムを内側に入れているので保冷と保温のどちらにも対応。外側にはソニックデザインのロゴが入っています。これをもらいに行くだけでもお得かもしれません(笑)。プレゼントは1組1個だそうです。

ソニックデザインといえば小口径のユニットをエンクロージャーに組み込んだ独自のスタイルで、ボルトオン&カプラーオンで装着できるので、加工作業を一切行わないのが特徴。外部への音漏れが少ないし、取り付けによる不安定さがなく安定して良い音を提供できるのが特徴です。その良さを確認しに、出かけてみませんか?

【レビュー】フェーズ・モガミモデルを聴いた!

昨日(11月12日)と今日の2日間、ステレオサウンドの試聴室で試聴だったので、ついでにフェーズ・モガミモデルも試聴してきました。その結果は?

結論を先に言うと「古くても良いものは良い!」です。今回はオートサウンドWebグランプの試聴で、今年の新製品が集められたのですが、パワーアンプは少なくて、13万円台のものが2機種と80万円台の超高額機が1台というラインナップ。その中に混ぜてもらったのですが、クオリティ的に13万円台のモデルは比較にならず。80万円台のものと比べるとさすがに低域の押しの強さあたりにかなわないところはありますが、中高域のクオリティに関しては、けっしてひけをとりません。最新モデルと比べて聴いてもそうなのですから「古くても良いものは良い!」なのです。

実は、試聴前は、多少の不安もありました。従来のフェーズの青いアンプは自分のクルマに積んで使っていたことがあったので、その良さは十分に知っていましたが、試聴したモガミモデルは長く未使用な状態が続いていたので、コンデンサー等、中のパーツから電気が抜けてしまって、十分に電気がたまるまでは音がスカスカなんじゃないかと。しかし、アンプだけでは無くAVナビやDSP、スピーカーの試聴もあるから、電気がたまるまで待っている時間は無いよな…と。これで実力を発揮できる前に聴き終わったらどうしよう、と思っていたんです。

しかし、そんな不安は音が出た瞬間に吹き飛びました。音が出た瞬間から、質の高い密度の高い音が流れます。ほっとすると同時に、思わず拍手をしてしまいました(笑)。組み合わせたスピーカーは、一世代前のダイヤトーンのフラッグシップ機、DS-SA1。ヘッドユニットはダイヤトーン・サウンド.ナビのNR-MZ300PREMI2です。

このスピーカー、今でも素晴らしい音がするのですが、少し鳴らしづらいところがあって、アンプに制動力がないと低音がうまく鳴ってくれません。したがって、アンプの制動力を測るのには、良いスピーカーとも言えるわけです。そしてモガミモデルは、この気難しいアルミハニカムを挟んだアラミド・コーンを、しっかりと制動してくれます。AVナビの内蔵アンプやアンプ内蔵DSP、そして13万円台のアンプでは鳴らしきれなかった低い周波数の音を、はっきりと聴き取れるように再生してくれました。このあたりは青いアンプから進化した部分じゃないですかね。

音の密度感、情報量も上々。細かい音、小さい弱い音まではっきりと聴き取れるので、内蔵アンプのものを試聴した時よりも、音数は一気に上がった感じです。まあ、これは当然として、なんとなく聴こえるのではなく、音像をはっきりと描いているところが見事。それは小さい弱い音でも同じで、サウンドステージのあちこちから小さい音がピンポイントで聴こえてくるのは、感動すら覚えます。

そして質感の良さ。たとえばシンバルが鍋ぶたを叩いたような安っぽい音じゃなく、重さのあるちゃんとしたシンバルの音に聴こえるし、ヴァイオリンの音色も艶を伴って気持ちのいいもの。ただし、アンプで音色を作っているわけではなく、正確そのものといっていいでしょう。一緒に聴いていたオートサウンドのスタッフは、このアンプを聴いた時に初めて「ようやくハープの音だってわかった(笑)」と言っていました。それは上原ひろみとハープ奏者のエドマール・カスタネーダのデュオのライブを聴いていた時。僕は都内でやったライブを見ているのでハープだとわかっているのですが、普通の優雅なハープの弾き方と違うので実際に見ていなかったらなかなか音色でハープと認識するのは難しいのでしょう。それでもハープだとわかったというあたりは、国産アンプの正確さ、真面目さと言えるでしょう。ちなみにハープと認識できたのは、これと80万円台のアンプだけだったとのことです。

この音の良さは、やはり聴いてみないとわかりませんよね。僕も不安だったくらいですから(笑)。でも、この良さは、聴いてみてしっかり確認しました。友人には126,000円(税別)で買えるから、すぐにクーポンコードを入力して注文するように伝えておきました(笑)。

確かに2チャンネルアンプだから、マルチアンプが主流の今のハイエンド・オーディオ市場ではウケないかもしれません。でも、クオリティの高さは本物。幸い、幅280×奥行235×高さ55mmと、わりとコンパクトに作られているので、4チャンネル分必要なら、2台並べるという手もありです。1台3.4Kgと、サイズのわりにけっこう重いですが。その重みが、音の良さを感じさせる点でもあります。

気になるのはトラブルが発生した時に、ちゃんと修理できるのかということですが、その点は設計者の最上さんが元気だから大丈夫とのこと。もっとも、これまでめったにトラブルはなかったそうですが。ただし、端子への結線時にドライバーとボディが接触してショートする可能性もあるので、とくに自作のかたはご注意を。ボディにテープを貼って絶縁してから作業するなどの対策が必要でしょう。なにしろ、今は生産を終了したパーツも使われているので、大事に使いたいものです。

前回もお伝えしましたが、このアンプは、定価が21万円(税別)のところ、読者には126,000円(税別)で出してもいいとのこと。その際は「CAP2019」というクーポンコードが必要で、販売元のクラスAにメールや電話で伝えてください。販売店で、お客に売りたいという人も同じです。クラスAのサイトはこちらお問い合わせのサイトも載せておきます。

2チャンネルアンプだし、マルチアンプ・システムを組んでいる人には少し使いづらい面もありますが、これ買わなきゃ損でしょ、くらいの勢いでおすすめしたい気持ちです。質の良いアンプを探している人は、最新モデルだけに気をとられないで、多少古くても良い物にも目を向けてみてください。

香川・高松でDENONのフラッグシップ試聴会

ホームオーディオで、しかも香川・高松というピンポイントなネタですが…。11月10日、高松のオーディオ専門店、オーディオサミットでデノンのフラッグシップモデル、SX1 LIMITEDシリーズの試聴会が行われます。

用意されるのはプリメインアンプのPMA-SX1 LIMITED(780,000円/税別)とSACDプレーヤーのDCD-SX1 LIMITED(750,000円/税別)。それにレコードプレーヤーのDP-1300MK2(220,000円/税別)もあります。これでB&Wのスピーカー802D3/PEを鳴らします。

デノンといえば、かつてカーオーディオも出していたので、おなじみの人も多いでしょう。当時は「デンオン」と呼んでいましたが(笑)。ヘッドユニットが素晴らしく、僕もしばらく愛用していました。

このSX1 LIMITEDシリーズは、サウンドマネージャーの山内慎一氏が4年の歳月をかけて作り上げた新世代のフラッグシップ・モデルで、37種にもおよぶカスタムコンデンサーを使い分けてサウンドを磨き上げているとか。とにかく、サウンドマネージャーとして培ってきた経験、技術、感性のすべてを注ぎ込んで4年もかけて作りあげたモデルなので、評判が良いのもうなづけます。

日時は11月10日の10時から17時まで。場所は繰り返しになりますが、高松市のオーディオサミットです。メーカースタッフによる解説もありますが、基本的にはフリー試聴会なので、音源の持ち込みも可能。普段から聴いているお気に入りの音源を持ち込んで聴けば、より違いがわかると思います。

カーオーディオの音を良くするには、まず良い音を知ることが大事。という意味では、家のオーディオシステムを充実させるのも重要です。これを買えとは言いませんが、試聴会でもいいので良い音を体験しておけば、クルマの音の向上を図る上で優位に働くはずです。

ロードノイズ等の外来ノイズを低減する遮音・吸音材

もうひとつ、オーディオテクニカのネタです。先日発売されたAquieTの追加製品。ドア内部やフロア、天井などに貼って、ロードノイズなどの外来ノイズを提言させる、ノイズレスラグを、HDMIケーブルと同じく11月15日から発売する予定です。

このノイズレスラグは、遮音効果のあるソフトゴムマットと、吸音・断熱層のスポンジ層の異種2層構造。異なる種類の材質を組み合わせることで、遮音・吸音効果を高めています。スポンジ層は5mm厚。これが吸音効果を高めるだけではなく断熱効果も発揮します。

最近、軽量化のためなのかコストダウンなのか、天井の吸音がされていなくて、雨が降ると屋根がやたらとうるさいクルマが増えているような気がしますが、そんなクルマの天井に貼るのも効果があるかもしれません。最近、乗って音がとっても気になったのはアクアだったと思います。

ソフトゴムとスポンジの柔らかい素材だから、凸凹の多いドアのインナーパネルとかフロアパネルにも追従性がよく、簡単に施工可能。接着剤も強力だから、しっかりと貼り付いて長時間の使用も可能です。寒い地域にお住まいのかたは、屋根とフロアに貼って外に熱が逃げるのを防ぐこともできますよね。逆に熱い場所にお住まいなら、遮熱のために貼ることも可能です。

サイズは500×750mm。これの1枚ものがAT-AQ430で2,600円(税別)、10枚入りのセットがAT-AQ431P10で26,000円(税別)です。ドアに貼るなら2枚あれば十分でしょうが、フロアや天井なども防音するなら10枚は必要でしょうね。セットを手に入れても、安くはなりませんが(笑)。

高級車に乗っていれば、あとで防音は不要かと思いますが、リーズナブルなクルマほど気になってくる外部からのノイズ。これがイヤなら、遮音材等で高級車並の静かな空間を手に入れるしかありません。これで、音楽を聴く環境としても一段、レベルが上がるんじゃないでしょうか。

オーディオテクニカがHDMIケーブルを2種発売

HDMIを装備したカーナビが普通になって、リアモニターを搭載するには必需品になったのがHDMIケーブルです。ほかにも変換アダプターを利用してスマホを繋げば、カーナビの画面で動画を楽しむ(動画配信サービスの中には不可能なものもあり)こともできるし、音声と映像をデジタルで同時に送受信できるので、なにかと便利です。

そんなHDMIケーブルの車載用がオーディオテクニカから出ます。長さは5mのAT-BC93/5.0(4,000円/税別)と、3mのAT-BC93/3.0(3,000円/税別)の2種類。11月15日に発売予定です。

車内の過酷な温度環境にも対応した耐熱シースを採用しているほか、シースが柔らかいので取り回しが楽。芯線はOFCを採用しているので、高音質&高画質で信号を伝送できます。またプラグは金メッキなので、接触抵抗が小さく経年変化にも強い仕様。車載用としてはぴったりです。

リアモニターがない人でも、カーナビにHDMIがあるなら、3mのケーブルをグローブボックスあたりに出しておけば、あとあと何かと便利に使えるかもしれません。

128万円! RSオーディオの3ウェイスピーカー

ドイツのRSオーディオが、スーパーハイエンドな3ウェイスピーカー・システム、RS Master 3 MkIIを発表しました。価格はなんと128万円(税別)! 10%の消費税を加えると140万円越えです。しかし高いですね。消費税。このスピーカーは完全受注生産品で11月中旬からの発売です。

MkIIだから、従来のRS Master 3の改良モデルと思いきや、ほぼ新設計と言っていいでしょう。ウーファーは、新開発の18cm口径。ミッドレンジは10cm、ツィーターは28mmと、従来モデルよりもサイズアップしています。それに伴って重量もアップ。18cmウーファーは、3.14Kgもあるそうです。アルミ合金の無垢材を切削加工したフルバスケットタイプのフレームを使い、取り付け奥行きも88.5mmと超巨大。ゴツいという表現じゃ済まないゴツさがあります。

10cmミッドレンジもウーファー同様の作りで取り付け奥行きは39mm。ツィーターも取り付け深さは31mmもあります。いずれのユニットも、アルミ合金の無垢材を削ってアルマイト加工を施したもの。磁石は強力なネオジウムで、ウーファーはカーボンファイバーの振動板を採用。ミッドレンジはセルロース素材に特殊コーティングを施したもので、ツィーターは特殊コーティング処理を行なったテキスタイルドーム型だそうです。

資料に記載されているのはこの程度で、細かい技術的なトピックスはありませんが、この製品は受注後にひとつひとつ丁寧な手作業によって組み上げられるとのこと。納品時は、専用のアタッシュケースに入れられて送られてくる特別なプロダクトというから、音も素晴らしいんでしょう。きっと。

ちなみに再生周波数帯は、ウーファーが50Hz〜4kHz、ミッドレンジが100Hz〜8kHz、ツィーターが630Hz〜30kHzで、ツィーターが低い帯域まで再生可能なので、2ウェイでも使えそうです。マルチアンプ・システムでの使用を想定しているので、パッシブ・クロスオーバー・ネットワークの設定は無し。これは、無駄になるものが無いので良いと思います。

一般的なカー用のスピーカーとはサイズが異なるし奥行きも深いので、取り付けには大加工が必要だし、取り付け強度も一般的なスピーカーよりも要求されるとは思うので、付いたからといってすんなり良い音が出るとは思えませんが「いや。俺が付けて良い音を出してやる!」という剛気な人はいませんかね(笑)。