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雨に濡れても大丈夫! 新しいソニーnav-u(ナブユー)

ソニーからPNDの新作、NV-U35(オープン価格/市場推定価格は37,000円前後)が登場した。ブラック/ホワイト/オレンジの3色あり、ブラックとホワイトが3月13日、オレンジは一足遅れて4月10日に発売の予定だ。



従来のNV-U3Cの後継となる3.5型モニター採用のコンパクトモデルで、防滴対応なのが特徴。完全防水ではないが、IPX5相当の防滴性能だそうで、これはあらゆる方向からの噴流水による有害な影響がないというものだ。

つまりアウトドア・ユース、とくにここ数年ブームの自転車での使いやすさを高めたのが、NV-U35。雨が降っても気にせず使えるだけではなく、専用の自転車モードを採用したり、自転車店、サイクリングロード、MTBフィールド、駐輪場といった、自転車向けの地点情報を収録したり、速度・距離・経過時間・消費カロリーを表示するサイクルコンピューターを採用するなど、自転車で楽しく便利に使える仕様だ。自転車用のクレードル、NVA-BU2は市場推定価格5,000円で、3月13日に発売の予定だ。

バッテリーの持続時間も延長。NV-U3Cは通常モードで約4時間、スタミナモードで約5時間のバッテリー持続時間だったが、NV-U35は通常モードこそ約4時間と同じだが、スタミナモードが約6時間に延長。スーパースタミナモードでは約11時間と長持ちする。だから朝からサイクリングに出かけても夕方まで使える。ちなみにスーパースタミナモードとは、普段はディスプレイがオフ状態で、操作時のみオンになるモード。画面が消えていても、ルート走行時は音声で案内するし、画面にタッチすればすぐにガイド画面に復帰する。

メモリーは8GBに容量アップし、1,335エリアの詳細市街地図や渋滞統計情報、個人宅電話番号検索を収録するなど、情報量は主力モデルのNV-U75レベル。目的地方向や目的地周辺の最寄り検索ができるのも、NV-U75と同じだ。ただし、センサーで方向検知&速度の算出を行うポジション・プラスGTを採用せず、GPSのみで測位を行うため、測位性能に関してはそれなりだ。

電子コンパスを採用しているので、徒歩ナビとしての実用性も向上。ガイドブックはプリインストール数がU3Cの4冊から6冊に増えたほか、ペタマップのサイトからダウンロードして最新情報を追加することもできる。メモリースティックデュオに走行ログを記録しておけば、走った軌跡をペタマップやGoogleアースに表示できるのも便利。またメモリースティックデュオに保存した音楽、動画、静止画が楽しめるし、ソニー製ブルーレイディスクレコーダーをお持ちなら、お出かけ転送も使える。

ちなみに再生に対応したフォーマットは、MP3/ATRAC/WMA/AAC/HE-AAC/リニアPCM/MPEG4/AVC/WMV、そして静止画のJPEGだ。

【関連リンク】
・ソニー ナブ・ユー

従来のNV-U3Cの後継となる3.5型モニター採用のコンパクトモデルで、防滴対応なのが特徴。完全防水ではないが、IPX5相当の防滴性能だそうで、これはあらゆる方向からの噴流水による有害な影響がないというものだ。

つまりアウトドア・ユース、とくにここ数年ブームの自転車での使いやすさを高めたのが、NV-U35。雨が降っても気にせず使えるだけではなく、専用の自転車モードを採用したり、自転車店、サイクリングロード、MTBフィールド、駐輪場といった、自転車向けの地点情報を収録したり、速度・距離・経過時間・消費カロリーを表示するサイクルコンピューターを採用するなど、自転車で楽しく便利に使える仕様だ。自転車用のクレードル、NVA-BU2は市場推定価格5,000円で、3月13日に発売の予定だ。

バッテリーの持続時間も延長。NV-U3Cは通常モードで約4時間、スタミナモードで約5時間のバッテリー持続時間だったが、NV-U35は通常モードこそ約4時間と同じだが、スタミナモードが約6時間に延長。スーパースタミナモードでは約11時間と長持ちする。だから朝からサイクリングに出かけても夕方まで使える。ちなみにスーパースタミナモードとは、普段はディスプレイがオフ状態で、操作時のみオンになるモード。画面が消えていても、ルート走行時は音声で案内するし、画面にタッチすればすぐにガイド画面に復帰する。

メモリーは8GBに容量アップし、1,335エリアの詳細市街地図や渋滞統計情報、個人宅電話番号検索を収録するなど、情報量は主力モデルのNV-U75レベル。目的地方向や目的地周辺の最寄り検索ができるのも、NV-U75と同じだ。ただし、センサーで方向検知&速度の算出を行うポジション・プラスGTを採用せず、GPSのみで測位を行うため、測位性能に関してはそれなりだ。

電子コンパスを採用しているので、徒歩ナビとしての実用性も向上。ガイドブックはプリインストール数がU3Cの4冊から6冊に増えたほか、ペタマップのサイトからダウンロードして最新情報を追加することもできる。メモリースティックデュオに走行ログを記録しておけば、走った軌跡をペタマップやGoogleアースに表示できるのも便利。またメモリースティックデュオに保存した音楽、動画、静止画が楽しめるし、ソニー製ブルーレイディスクレコーダーをお持ちなら、お出かけ転送も使える。

ちなみに再生に対応したフォーマットは、MP3/ATRAC/WMA/AAC/HE-AAC/リニアPCM/MPEG4/AVC/WMV、そして静止画のJPEGだ。

【関連リンク】
・ソニー ナブ・ユー

3月23日、パナソニックがDSRC車載器を発売


パナソニックがDSRC車載器、CY-DSR1000D(29,800円)を発表。3月23日から販売をスタートする。

DSRCは、道路に設置されたアンテナと車載機器間で双方向通信を行い、渋滞や事故、合流などの情報を案内するシステム。たとえば、高速道路で事前に入口からの合流車が来ることを音声で知らせたり、先の見通しが悪いカーブで曲がった先の渋滞を教えてくれたりする。まだ、利用エリアは限られているが、今後、順次拡大していく予定の新しい情報提供サービスだ。

パナソニックCY-DSR1000Dの特徴は、単体発話型のDSRC車載器であること。他のメーカーからもいくつか、DSRC車載器は発売されているが、現時点ではすべて、カーナビと連動して音声案内や画面案内の動作をするが、CY-DSR1000Dは画面表示できないものの、単独で音声案内できるので、低予算でDSRCを導入できるというわけ。また、2010年度内に発売予定の同社DSRC対応カーナビと連動し、音声&画像で情報を案内するようにもなる。

ETC機能も搭載しているので、高速道路のノンストップ料金支払いも可能。またDSRCは有料駐車場やドライブスルーの決済など、さまざまなサービスへの活用が期待されていて、それにも対応予定。いち早く、次世代ITS(高度道路交通システム)を味わいたいなら、ETC車載器のかわりにDSRC車載器を導入するのもひとつの手だ。

【関連リンク】
・スポット通信サービス(DSRCサービス)
・パナソニック・カーナビ/カーAV

マックス720Wのコンパクトアンプがケンウッドから

ケンウッドから、純正システムやリーズナブルなAVナビなど、RCAの音声出力を持たないシステムでも、スピーカーの配線を利用してアンプを増設できる、スピーカー入力対応のパワーアンプ、KAC-8405(42,000円)を発表した。発売は5月の予定。



最大出力720Wのハイパワーな4チャンネルアンプで、1チャンネルあたりの最大出力は180W。サブウーファーを強力に駆動できるブリッジ接続にも対応する。ブリッジ4Ωでの定格出力は180×2。スピーカーレベル入力端子で受けた信号を自動検出してアンプの電源をONするシグナルセンシング・ターンオン機能を搭載しているので、純正システムなどリモート出力を取り出しにくいヘッドユニットと組み合わせても、接続が容易。連続可変ハイパス/ローパスフィルターを内蔵しているので、サブウーファーを組み合わせたときも調整しやすい。低音を増強するバスブーストも内蔵。

【主な仕様】
●定格出力:60W×4(4Ω)/90W×4(2Ω)/180W×2(ブリッジ4Ω)●周波数特性:5Hz ~50kHz●SN比:95dB●入力感度:0.2〜5V(定格出力)●HPF:50Hz~200Hz(−12dB/oct)● LPF:50Hz~200Hz(−12dB/oct)●バスブースト周波数:40Hz/0〜+18dB●電源電圧:14.4V(11〜16V)●消費電流:34A●サイズ:幅280×奥行238×高さ59ミリ●質量:2.8キログラム

ケンウッドから高音質スピーカーブラケット登場

ケンウッドが、スピーカー取付部周辺の剛性を高めて、スピーカーの能力をより発揮させることができるブラケットを2種類開発した。SKX-100S(5,775円)がトヨタ・ニッサン・スズキ車用で対応スピーカーサイズが17/16センチ。SKX-200S(5,775円)も同じ17/16センチスピーカーに対応するスピーカーインナーブラケットだが、こちらはホンダ・ニッサン・三菱・スズキ車用だ。詳しい対応車種は各ブラケットのサイトにある取付適合車種一覧表を参照してもらいたいが、SKX-100Sが120車種、SKX-200Sが48車種に対応する。

ブラケットは剛性の高いアルミダイキャスト製。これに制振用のNBRラバーを組み合わせることによってスピーカーがドアにしっかりと固定されるため、共振による付帯音が抑えられ、スピーカーの能力を引き出しやすい。

ケンウッドのカスタムフィットスピーカーが一新!

ケンウッドがカスタムフィットのセパレート2ウェイシステム「XSシリーズ」&「SSシリーズ」各2モデルと、コアキシャルタイプの「RSシリーズ」4モデル、チューンアップトゥイーター1モデルを発表。楕円スピーカーの「Uシリーズ」以外のカスタムフィットスピーカーが一新した。

    KFC-XS170
上級のXSシリーズは、25ミリの大口径ワイドバンド・ソフトドームトゥイーターを採用。ウーファーは高剛性グラスファイバー振動板を採用し、スムースモーションエッジ、アルミダイキャストフレーム、AFC+トルネードダンパー、スムースウェーブイコライザー(フェイズプラグ)、スクエアボイスコイル、アルミショートリングといった高音質技術を投入。磁気回路には、コンパクト&軽量ながらハイパワーを生み出すネオジウムマグネットを採用する。サイズラインアップは、17センチウーファー採用のKFC-XS170(37,800円)と16センチウーファー採用のKFC-XS160(36,750円)の2種。

    KFC-SS170
SSシリーズは、XSシリーズと同じく17センチウーファー採用のKFC-SS170(27,300円)と16センチウーファー採用のKFC-SS160(26,250円)の2モデル。ただし、こちらはトゥイーターに25ミリ口径のチタニウムドーム振動板だし、マグネットはフェライトを採用しているあたりがXSシリーズとは異なる。ウーファーの振動板も、素材は同じ高剛性グラスファイバーだが、色が異なる。アルミダイキャストフレーム、スクエアボイスコイル、AFC+トルネードダンパー、スクエアボイスコイルといった高音質技術の採用はXSシリーズと共通だ。

XSシリーズとSSシリーズの両方に共通しているのは、トゥイーターのダイレクトフィットマウントブラケットを付属したこと。トヨタ/ホンダ/三菱車の純正トゥイーター位置に取り付けられるブラケット構造により、見た目にもすっきりしたトゥイーターの取付が可能だ。現在、ダイレクトフィットマウントブラケットにより取付が可能な車種はHPを参照してもらいたいが、先代プリウス、現行ウィッシュ、ステップワゴン、オデッセイ、アウトランダー、パジェロなど21車種ある。また、ダイレクトフィットマウントブラケットに対応していない車種でも、付属のアングルマウントやサーフェースマウントで、ダッシュボード上やドアの内張り等へ装着できる。

    KFC-RS170
RSシリーズは、17センチのKFC-RS170(11,340円)、16センチのKFC-RS160(10,500円)、12センチのKFC-RS120(9,975円)、10センチのKFC-RS100(8,820円)の4サイズ。ウーファーは、パールマイカとPP(ポリプロピレン)を混合したハイブリッド振動板で、独自のダイヤモンドアレイパターンにより、クリアで歪み間の少ない音を再現。トゥイーターは周囲のリングを回転させることでディフューザーにより音の方向を変えられるリボルビング構造。高域をリスナーにダイレクトに伝えることができるため、高域特性の改善に効果がある。

KFC-RS170には幅広い車種に取付可能なマルチブラケットを付属し、現在172車種のトレードインに対応。KFC-RS120は日産車対応4×6ブラケットを同梱しているので、4×6インチ楕円スピーカー付きの日産車の純正スピーカーとも手軽に交換できる。

    KFC-ST100
チューンアップトゥイーターのKFC-ST100(10,500円)は、チタン合金にダイヤモンドをコーティングした小型設計の25ミリ・チタニウムハードドーム振動板を採用。ドアミラー裏の純正位置に手軽に装着可能なダイレクトフィットマウント、アングルマウント、サーフェースマウントの3種類の取付に対応する。アングルマウント時にはトゥイーターの上下方向の角度調整が可能。手持ちのスピーカーにプラスすれば、高域の解像度が高まると共に、クリアで定位が安定した音場を再現が可能。

【主な仕様】
■KFC-XS170
●定格入力:45W●瞬間最大入力:180W●インピーダンス:4Ω●再生周波数帯域:25~96,000Hz●能率:92dB

■KFC-XS160
●定格入力:40W●瞬間最大入力:180W●インピーダンス:4Ω●再生周波数帯域:25~96,000Hz●能率:92dB

■KFC-SS170
●定格入力:45W●瞬間最大入力:160W●インピーダンス:4Ω●再生周波数帯域:25~96,000Hz●能率:92dB

■KFC-SS160
●定格入力:40W●瞬間最大入力:160W●インピーダンス:4Ω●再生周波数帯域:25~96,000Hz●能率:92dB

■KFC-RS170
●定格入力:35W●瞬間最大入力:160W●インピーダンス:4Ω●再生周波数帯域:25~30,000Hz●能率:92dB

■KFC-RS160
●定格入力:30W●瞬間最大入力:150W●インピーダンス:4Ω●再生周波数帯域:30~30,000Hz●能率:92dB

■KFC-RS120
●定格入力:23W●瞬間最大入力:100W●インピーダンス:4Ω●再生周波数帯域:45~30,000Hz●能率:91dB

■KFC-RS100
●定格入力:20W●瞬間最大入力:100W●インピーダンス:4Ω●再生周波数帯域:50~30,000Hz●能率:91dB

■KFC-ST100
●定格入力:45W●瞬間最大入力:180W●インピーダンス:4Ω●再生周波数帯域:5,000~96,000Hz●能率:92dB

ケンウッドからUSB装備のCDレシーバー2種

ケンウッドからiPodなどのデジタルメディアも快適に楽しめるUSB装備のCDレシーバーが2機種登場した。



上位モデルのI-K77(31,500円)は、メカレスタイプのI-K99とデザインテイストが同じ。ただし、こちらのディスプレイはフルカラーではなく、動画再生は不可。かわりに(でもないが)ディスプレイの裏にCDプレーヤーが搭載されていて、CDも再生できる。

USBは本体の裏側から出ていて、iPodやUSBデバイスはこちらに接続。iPodの音声はデジタル転送で、iPod接続ケーブルも付属している。USBデバイスの再生対応ファイルは、MP3/WMA/AACの3形式だ。

I-K99同様、音質向上DSPを搭載し、SMS、DTA、クロスオーバーネットワーク、dBイコライザーPROによるサウンド調整が可能。iPod EQやニュー・サプリームも採用している。

ディスプレイは約1,000色から好みの色に調整できるバリアブルカラーイルミネーションで、日本語表示に対応。ダイレクトサーチ、アルファベットサーチ、リレーテッドサーチなどの検索機能も、I-K99と同様だ。

I-K55(26,250円)は、従来のI-K50とI-K70の中間的なモデルだ。デザインはCDスロットがむき出しで、ロータリーダイヤルがひとつなど、I-K50に近く、USBもフロントフェイスに装備。ただしI-K50では英数表示しかできなかったディスプレイが、日本語対応になっている。



iPodに入っているお気に入りの音楽を簡単に呼び出せるマイ・プレイリストやiPodコントロールハンドモードなど、iPodの音楽を快適に楽しめる設計だ。

【関連リンク】
・ケンウッド

iPodのビデオも見られる1DINレシーバー

2010CESで注目を集めていた、iPodのビデオも見られる1DINサイズのメカレスレシーバーがケンウッドのKIV-700。この日本仕様がI-K99(42,000円)として日本に登場した。発売は5月の予定だ。


1DINサイズのフロントフェイスにはフルカラーの3インチTFTモニターを装備。これで、iPodのビデオが見られる。iPod接続ケーブルは付属している。MPEG4/WMA/H.264形式の動画ファイルにも対応。だからYouTubeからダウンロードした動画をUSBメモリーなどのUSBデバイスに記録しておけば、その動画も見られたりする。もちろん、USBデバイス内の音楽再生も可能。再生できるファイル形式はMP3/WMA/AAC/WAVだ。また本体にもメモリーを内蔵していて、USBから音楽や動画のデータを転送できる。

デッキの背面から出たUSBケーブルには市販のUSBハブを使用可能。USBハブを介せば、iPodを接続したままで、他のUSBデバイスを2つまで接続できる。付属のiPodケーブルはDockコネクターの逆側がUSB/音声出力/映像出力の三又に分かれたタイプ。つまりiPodの音声はアナログ出力だ。

iPodの操作は本体のボリュームキーでできるほか、iPodコントロールハンドモードに切り替えれば、iPod側でも可能。また、聴きたい曲名を1〜3文字入力して直に曲を検索できるダイレクトサーチや、アーティスト/アルバムなどの頭文字からスピーディに聴きたい曲を絞り込めるイニシャルサーチ、再生中の曲に関連する曲を検索できるリレーテッドサーチなど、独自のミュージックサーチ機能も備え、さまざまな方法で曲の検索ができる。

音質向上DSPを内蔵し、調整機能も充実。クルマの種類など簡単な設定でクルマに応じた適正な音場空間を作り出せるSMS(サウンド・マネージメント・システム)、各スピーカーからリスニングポイントまでの距離の違いを補正するDTA(デジタル・タイム・アライメント)/ポジションコントロール、フロント/リアのハイパスとサブウーファーのローパスを13周波数4スロープで設定できるクロスオーバーネットワーク、8つのプリセットカーブのほか5バンド19ポイントグライコによるマニュアル調整も可能なdBイコライザーPROといった調整ができる。

iPodに搭載されている22種類のEQカーブを反映させながら、ケンウッドがカーオーディオ用にチューニングしたEQカーブを選択できるiPod EQや、音楽の圧縮時にカットされた高域から中域を補正して、ボーカルをクリアに、低音をパワフルに再生するニュー・サプリームなど、iPodの音楽やUSBデバイスの圧縮音源をより良い音で楽しむ機能も充実している。

内蔵アンプは最大出力50W×4。6chプリアウトを装備しているので、外部パワーアンプの増設もできる。

【関連リンク】
・ケンウッド

ソニックキット第2弾は3種の13cmセパレート2ウェイ

昨年、ソニックキットとして77ミリドライバー+18ミリトゥイーターのセパレート2ウェイセットを限定発売したソニックデザインだが、今年は13センチセパレート2ウェイシステムを3種類、ソニックキットとして限定発売する。

従来のサブウーファーモジュールに搭載されている13センチユニットと25ミリトゥイーター、クロスオーバーネットワークを組み合わせたシステムで、ベーシックモデルのKIT-2130F(90,000円)、上級モデルのKIT-2130R(180,000円)、最上級モデルのKIT-2130N(360,000円)の3種類。トゥイーターは3種共通で、振動板にピュアアラミドドームを採用したSD-25Kというタイプだ。

販売台数はKIT-2130FとKIT-2130Rが限定100セット、KIT-2130Nは限定50セット。欲しい方は、お早めにソニックデザイン製品認定販売店へ。

          KIT-2130F

          KIT-2130R

          KIT-2130N

2010CESで見た、ちょっと気になる最新モデル その4

オーディソンの新スピーカー「Voceシリーズ」

オーディソンからは、新しいスピーカーも登場した。Voiceのイタリア語の「Voce(ヴォーチェ)シリーズ」。このネーミングからも、ヴォーカル再生を重視したスピーカーということがわかる。ラインアップはクロスオーバーネットワーク付属のセパレート2ウェイ・システムが、13センチウーファー採用のAV K5と16.5センチのAV K5の2種類。コアキシャル2ウェイ・スピーカーが13センチのAV X5.0と16.5センチのAV X6.5の2種類。ほかに28ミリトゥイーターのAV1.1、7センチ・ミッドレンジのAV3.0、16.5センチウーファーのAV6.5、30センチサブウーファーのAV12の単品ラインアップもある。

外観は同社のフラッグシップ・スピーカー「THシリーズ」のイメージを踏襲。ウーファーのフレームは、開口部が大きく、背圧の抜けがスムーズなエアロダイナミック・バスケットだし、エッジはトリプル・ウェーブ・サラウンドというギャザー・エッジ。スピーカーグリルも、THシリーズと同じデザインだ。ウーファーの振動板はコットンファイバーをプレスしたペーパーコーンで、センターキャップは独特の円錐状。トゥイーターはテトロンドームだ。またコアキシャル・スピーカーのトゥイーターは、回転機構を採用している。

価格はTHシリーズよりも大幅にリーズナブルになる予定。7センチ・ミッドレンジがあるので、3ウェイ・システムを組みたい人にもいい。AV3.0は単品でも買えるから、まずは2ウェイ・システムを手に入れておき、後々AV3.0を加えて3ウェイ化という手もアリだ。AV3.0の振動板はウーファーと同じくコットンファイバーをプレスしたペーパーコーン。マグネットはネオジウムを採用している。AV3.0の再生周波数帯域は200Hz〜14kHz。能率は93dBだ。

ロックフォードも上級スピーカーを開発中

ロックフォード・フォスゲートも新しいスピーカーを開発中だ。近々に登場しそうなのは、現行のパワーシリーズ・スピーカーの上級モデル、T2コンポーネント・シリーズ。ウーファーの振動板やフレームは現行のパワーシリーズ・スピーカーを踏襲ているが、トゥイーターをアルミドーム型に変更。ウーファーにはアルミ・フェイズプラグを備えたモデルだ。

また、さらに上級のスピーカーも開発中。ダイヤモンドオーディオの創業メンバーだった技術者がロックフォードに移籍してスタートしたプロジェクトだそうで、従来のロックフォードのスピーカーとは、まったく違う。ウーファーの振動板は、ケブラーではないようだが、それによく似たファイバー系の編み込みタイプ。フラッグシップとして開発中のスピーカーは、真鍮っぽいフェイズプラグを採用したウーファーと、リングトゥイーターの組み合わせだ。

2010CESで見た、ちょっと気になる最新モデル その3

オーディソンの新ベーシックアンプ登場

オーディソンはSRXシリーズの後継モデル「SRシリーズ」を発表した。ラインアップは、2チャンネルのSR2、4チャンネルのSR4、モノラルアンプのSR1D&SR1Dkの計4台。SRXシリーズにあった3チャンネル&5チャンネルは無く、シンプルな商品構成となる。サイズはSR2とSR1Dが幅288×奥行213×高さ53.5ミリで、SR4とSR1Dkが幅408×奥行213×高さ53.5ミリ。従来のSRXシリーズよりも、若干大きくなっている。

外観はSRXシリーズとは違って、けっこうごつい。力強い音がしそうなイメージだし、音もそうなっていることを期待したいものだ。出力はSR2が60W×2、SR4が60W×4、SR1Dが250W、SR1Dkが520W。2台のモノラルアンプはクラスDアンプで、SR2とSR4はDYNABという方式。これはバイアス電流を自動コントロールして、AB級のクオリティとB級のシンプルさを融合した独自の方式だそうだ。

SR2にはハイパスフィルター、SR4にはハイパス&ローパスフィルター、SR1D&SR1Dkにはローパスフィルターを内蔵しているので、手軽にマルチシステムを組めるのも便利。クロスオーバー周波数の設定は50〜5kHz(SR2&SR4)と幅広いので、フロントスピーカー+サブウーファーだけではなく、トゥイーター+ウーファーの組み合わせにも対応できる。ちなみにSR1Dのクロスオーバー周波数は50〜500Hz、SR1Dkは50〜220Hz。カットオフ周波数はSR2が−12dB/oct、SR4が−12&−24dB/oct、SR1Dが−12dB/oct、SR1Dkが−24dB/octだ。

クロスオーバー調整等のつまみは本体上部にあるから、アンプを装着後の調整がしやすいし、ハイレベルインプットに対応しているので純正システム等のスピーカー出力を利用してパワーアンプを接続可能。価格も手ごろだから、純正システムをベースに軽くグレードアップを図るといったパターンに最適なアンプだと思う。

キッカーからパワフル&コンパクトなクラスDアンプ登場

キッカーも新しいパワーアンプを発表した。コンパクト&ハイパワーのクラスDアンプ、IXシリーズだ。定格出力125W×4の4チャンネル機、IX500.4と、500WモノラルのIX500.1、1000WモノラルのIX1000.1の3種類で、すでに日本での価格も決定。発売も間近だ。その価格はIX500.4が102,900円、IX500.1が113,400円、IX1000.1が144,900円だ。

サイズは2台のモノラルアンプが幅238ミリで、IX500.4だけがひと回り大きい幅288ミリ。奥行き×高さは3機種とも同じで、200×55ミリだ。スタックインストレーション=積み重ねて取付ることができ、そのためのアダプターも付属している。このアンプは、近々、試聴できる予定なので、インプレッションをお伝えしたい。

2010CESで見た、ちょっと気になる最新モデル その2

パワーアンプの注目はフォーカルのFPSシリーズ。以前販売されていたFPシリーズの後継シリーズで、現行モデルのSOLIDシリーズよりは上級となる。ラインアップはFPS2160/FPS4160/FPS2300RX/FPS1500の4種類。FPS2160とFPS2300RXが2チャンネルアンプで、出力はFPS2160が100W×2、FPS2300RXが125W×2。FPS4160は100W×4の4チャンネルアンプで、FPS1500が500Wのモノラルアンプだ。なおFPS2300RXは、とくにKRXシリーズ・スピーカーとのマッチングを考えてチューニングしてあるそうだ。


FPSとは「フォーカル・パワー・シンメトリック」の意味。2チャンネルアンプはモノラルアンプが2つ、同一筐体に収まったような、左右対称の回路構成。4チャンネルアンプは2チャンネルアンプが2つ、左右対称に収まっている。そのため、電源の配線が中央にあり、ライン入力のRCA端子とスピーカー端子は左右が離れて配置されている。ボディサイズは幅353ミリと幅429ミリの2種類(奥行き×高さは254×59ミリで同一)あって、FPS2160とFPS1500が幅353ミリ、FPS4160とFPS2300RXが幅429ミリだ。


特徴はオプションで専用のキャパシタを用意したこと。LANケーブルほどの大きさの4品のカプラーで簡単に脱着できる設計で、左右チャンネルに各1個ずつ、キャパシタを接続する端子がある。四角いケースの中には、4個のコンデンサが並んでいる。

FPS2160を試聴することができた。最初はキャパシタ無しの素の状態。この状態でも、以前のFPシリーズアンプに比べて低域が引き締まって、リズムのノリがいい。中高域の質感も上々だ。ところがキャパシタを接続すると、音は激変する。低域はよりエネルギッシュになるし、中高域の質感も向上。音場の広がりも増すし、音像のフォーカスも良くなる。キャパシタを繋ぐ前は、それでも十分に満足できるクオリティだったが、キャパシタを繋いだ音を聴いた後にもう一度、キャパシタ無しで聴くと、なんかもの足りない。それほど、大きく違う。発売時期は未定だが、今年、話題のアンプに鳴ることは間違いないと思う。

2010CESで見た、ちょっと気になる最新モデル その1

今年のCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)の様子は、1月末発売のカーオーディオマガジンでも紹介しているが、あまり詳しく説明できなかったので、気になる製品をピックアップして、もう少し詳しく紹介していこうと思う。

ヘッドユニットは、今やiPod/iPhoneを接続できないと売れない状況らしい。そんな状況を見越してアルパインは数年前からiPodをはじめとしたデジタルメディアの再生に的を絞ったメカレス(CDプレーヤー無し)のヘッドユニットを発売し、今年のCESでもiDA-X305をマイナーチェンジしたiDA-X305Sを展示していたが、他のメーカーでもこの手のモデルを開発中だ。

ケンウッドが展示していたのがKIV-700とKIV-BT900というモデル。1DINサイズのメカレス・レシーバーで、フロントフェイスに3インチTFT液晶を装備する。KIV-700が標準モデル、KIV-BT900はブルートゥースを内蔵した上級モデルだ。液晶ディスプレイにはiPodのアルバムアートワークを表示できるほか、iPodのビデオ再生も可能。選曲操作は回転&上下左右の操作を統合したアドバンスド・コントロールホイールと、その右横のハイスピードサーチバーを使ってスピーディにできる。iPodの音楽をよりよいクオリティで再生できるように、iPod EQを搭載したのもユニークだ。

パイオニアも1DINサイズのメカレス・レシーバー、MVH-P8200&MVH-P8200BTを展示していた。ケンウッド同様、MVH-P8200が標準モデル、MVH-P8200BTがブルートゥース内蔵モデルだ。フロントフェイスに搭載したディスプレイは3インチ液晶で、USBとミニジャックのAUX入力もフロントフェイスに装備している。このフロントフェイスはリムーバブル式で、裏側にはSDスロットを装備。SDメモリーカードに保存した圧縮音源の再生にも対応しているのが、この機器の特徴のひとつだ。iPod/iPhoneのビデオ再生もできる。8バンドグラフィックイコライザーや2ウェイクロスオーバーなどの調整機能も内蔵している。

どのモデルが日本で発売されるか、また、そのタイミングは? は、今のところ未定だが、どうやらわりと早いタイミングで発売しそうなメーカーもありそうな気配。クルマでiPod/iPhoneの音楽を聴きたいと思っている人なら、これらの発売を待ってから導入を考えてもいいと思う。