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カーナビの試乗インプレッション、カーオーディオ機器の試聴。気になる製品を徹底的にテスト!

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引き続きオートサウンドWebグランプリ2021について

引き続きオートサウンドWebグランプリについてお伝えしましょう。今年のグランプリは12月初旬に発表され、アルパイン・ビッグXの最新モデルがゴールド・アワードに選出されました。ビッグXは昨年もゴールド・アワードに輝いたと思いますが、確か僕を含めて数人は最高点3点のうち2点止まりだったと思います。ところが今年は全員が最高点の3点を入れています。文句なしの満点での選出です。

その理由は、さらに磨き上げた内蔵アンプの素晴らしさでしょう。昨年モデルも確かに、ホーム用のB&Wスピーカーを軽々とドライブしていて、内蔵アンプの良さは実感できました。しかしAVナビとしてトータルで考えるとネットにつながり様々なエンターテインメントを提供してくれるサイバーナビのほうがインパクトが大きいと感じたし、3点を与えるほどでもないな、と思ったわけです。

ところが今年は違います。昨年のグランプリが終わったあと、アルパインではさらなる高音質化を進めるべく徹底的に解析を行ったそうで、低音の音程がわずかにずれていることを突き止めたんだそうです。まさにピアノの調律のようなもので、その音程を整えたことの効果たるや絶大。音に芯がピーンと通った感じといいますか、安定感がまったく違います。微妙な音程の違いを正確に整えるだけで、ここまで音の安定感が違うのか! と審査員の皆さんが驚いたのだと思います。少なくとも僕はそうでした。そこで最高点の3点を入れたわけです。

僕が最高点の3点を入れたモデルは、他に2機種あります。ひとつは前回お伝えしたダイヤトーンのDS-G400、もうひとつはマイクロプレシジョンの7シリーズ・モノアンプです。これは単純に今年のエントリー・モデルの中からどれを付けたいかを考えたときにスピーカーならDS-G400、パワーアンプならマイクロプレシジョンだろうなぁと思ったわけです。もっともマイクロプレシジョンのモノアンプはペアで70万円超と、おいそれと買えるものではないので、お金を湯水のように使えるならという前提はつきますが(笑)

DS-G400は前回お伝えしたのでそちらを参考にしてもらうとして、マイクロプレシジョンのパワーアンプの音は、リアルさが他のモデルとはまったく違っていました。今回は、11月に発売されたカーオーディオパーフェクトセオリーブック5「誰にでもできるカーオーディオ調整法」に付属したCD内に収録している楽曲を2曲、試聴用に用意したんですが、スタジオのモニタースピーカーで何度も聴いた音にもっとも近い音がしていたのが、このマイクロプレシジョンのパワーアンプです。

試聴用の曲のひとつはピアノ、アコースティックギター、ヴォーカルのトリオで録ったバラードなんですが、これがわりと再生が難しくて、ところどころに入ったギターの短いフレーズがピアノの音に埋れてはっきり分離しないんですね。ところがマイクロプレシジョンのパワーアンプは、普通のオーディオ機器で聴くとピアノに紛れてうやむやに聴こえるギターの短いフレーズも、はっきりと浮き立って聴こえるんです。これがはっきりと聴こえたのはこのアンプとダイヤトーンのスピーカー、そしてアルパインのビッグX、カロッツェリアのサイバーナビくらいでした。

もう1曲はツインドラム、ツインキーボード、ベース、ギターのインストルメンタルなんですが、左右に振り分けたツインドラムの細かいドラミングもはっきりと聴こえて、なんだか音数が増えたように感じます。またキーボードの一人は、ドイツ製のモーグのシンセサイザーを使っていたんですが、この音色がすごく良かったんですね。スタジオでも「あのキーボード、めちゃ音がいいね」と話題になっていました。そのリッチな音の感じがはっきりと表れていたのは、マイクロプレシジョンのアンプだけだったんです。それほどリアル。スタジオのモニタースピーカーで聴いた時のような音がします。だからアンプ部門では最高得点を入れたわけです。

今回は全員の合計点が10点を超えたものがグランプリに選出されましたが、惜しくも選外となったものの中にも、個人的には惜しいなぁと思ったモデルも含まれています。ひとつは、やはりマイクロプレシジョンのスピーカー、7.16iです。これ、ウーファーがものすごく良いんですね。紙のように自然でレスポンスが良く、軽快な音がします。ツィーターがちょっと合わない感じなんですが、ネットワークが邪魔をしているのかもしれません。試したわけではないのですが、マルチアンプ・システムできっちりと調整すれば、ものすごい音が出る可能性は大いにありです。

もうひとつ2点を与えながら選外となったモデルが、ブラムのパワーアンプ、LA4100です。たぶん、どおってことのない音のアンプなんですが、このブランドの首領、ギー・ボンネビル氏が好きそうな音がするんです。この音には、思わずにこにこ笑ってしまいました。もうひとつ、ブラムでは5万8000円のお安いDSPアンプがあったんですが、これもやはりギーさんの顔が思い浮かぶんですね。この音の傾向の統一性は見事です。

その他に僕が2点以上を入れた機器は、すべてが10点以上を獲得してグランプリに輝いています。今年はエントリー台数が少なかったわりに、けっこう音の良いモデルが多くて、すべてにグランプリを与えてもいいのでは? と思ったほど。とくにAVアンプの音の向上ぶりはすごくて、内蔵アンプでこれだけ良い音を出していたら、外部アンプは困るだろうなぁと思ったほどです。とはいえ、マイクロプレシジョンのような高額だけど音が良いアンプもあるわけで、上には上があるということでしょうか。

いずれにせよ、今季はコロナ禍による半導体不足で製品の供給体制は不安定だし、価格が上がるという情報もポツポツと入ってきています。だから、欲しいものを店頭で見つけたときには迷わずに購入する。そんな姿勢で製品を探す心構えが正しいかもしれません。

オートサウンドWebグランプリのご報告

夏にMacの調子がおかしくなり、どうにか復旧したかとおもったら芸文社のムック本「誰にでもできるカーオーディオ調整法!!」の企画が持ち上がり、構成&取材&執筆で忙しくなり、ようやく終わったと思ったら、すかさずオートサウンドWebグランプリの選定が始まって、気付いたら4ヶ月近くも更新が滞ってしましました。ごめんなさい。

再開の1回目はオートサウンドWebグランプリの試聴で気になった機器を紹介しようと思います。2021年のグランプリ対象機器はコロナ禍もあって数が少なかったのですが、わりと粒揃いの機器が並んでいたのは確かです。もちろん、価格帯は様々だし中には一般の人が手を出しづらい高価なモデルもあるんですが、それぞれがハイファイ的な音、エンジニアの個性が感じられる音を出していました。

中でも驚いたのは、各社のAVナビが昨年モデルよりも大幅にクオリティアップしていたことです。例年は、まずAVナビを聴いた後にスピーカーを試聴し、スピーカーをリファレンス機に戻したあとでパワーアンプ類を聴くという順番で試聴しています。というのも、ある程度価格順に試聴しないと、途中でがっかりするものが出てきて、試聴に気合が入らないということが起きかねないからです。価格的にはパワーアンプに高価なものが多いため、最後に回しているわけですね。


ところが今回、作業の効率を考えてスピーカーの試聴を最初に行い、パワーアンプ、AVナビの順番に聴いたわけです。交換作業が面倒なスピーカーは体力のある最初に済ませて、交換がもっとも簡単なAVナビは最後にしたわけです。

当然、100万円超のモデルもあるパワーアンプの後に、AVナビのしかも内蔵アンプの音を聴くわけですから、急に音がランクダウンしてまともに試聴なんかできるのかな? と心配していました。ところが、わりとすんなり聴けるんです。もちろん100万円超のアンプと比べると、そりゃ同等というわけにはいきませんが、普通のユーザーなら十分といえるくらいの楽しい音がしているんです。

個々の機器についての詳細は次回以降に回しますが、今回グランプリ試聴に参加したカロッツェリア、ケンウッド、パナソニック・ストラーダ、そしてアルパインのどれを買ってもがっかりすることはないし、気持ちよく音楽を楽しめるでしょう。

はたして、このような急激なクオリティ向上はなぜ? と不思議に思ったのですが、おそらく2年前にアルパインが開発したパワーICを、今年は各社が搭載しはじめたようなんですね。もちろん、パワーICひとつで大幅にクオリティ・アップすることはないでしょうが、このパワーICの音質向上への貢献度は大きいものと思われます。そしてアルパインはさらにデジタル(D級)アンプに進化して、さらにクオリティ向上を果たしています。

AVナビの話は、今回はこれくらいにしておき、今回の試聴でもっとも気になったモデルといえば、なんといってもダイヤトーンのスピーカー、DS-G400です。このモデル、実は春先に発表されたものの緊急事態のせいで試聴もできなかったんですよね。



まあ、型番からみても偶数始まりの400番だから、それほど注目はしていませんでした。というのもダイヤトーンのスピーカーというと、DS-SA1やSA3、SA1000、G50にG50、G300と奇数の数字で始まるのが定番。G20というのもあり、それはそれで良かったのですが、ちょっと低音の鳴りが弱いなど中途半端な感じが拭えなかったのです。だから400という型番を聞いたときに、なんか中途半端なイメージがあって試聴する機会がなくても「まぁ、いいか」程度にしか思っていなかったんです。

が、今回初めて試聴してみて「なんでもっと早く試聴する機会を作らなかったんだろう」と後悔しました。このスピーカー、良い! 何が良いかって、音がとっても素直なんですね。ウーファーとツィーターの振動板が同じNCV-Rということで、当然といえば当然なんですが、音色に一体感があります。で、NCV-R自体が内部損失が大きく固有の音を持たないものだから、音が本当に素直。今回は試聴用に先日、スタジオで録音したての楽曲を用意したんですが、スタジオモニターで聴いた音、そのものの音がします。



レスポンスも抜群。NCV-R振動板はこれまで最上級のSA1000のウーファーにしか使われていないものだから、G300などに使われているNCV振動板と比べても伝搬速度に優れています。G500の伝搬速度が5,600m/s、G300が5,900m/sなのに対して、G400は6,300m/s。これは2000m/s程度の紙に比べても断然速く、5000m/s以下のマグネシウムとか5000m/s程度のチタン&アルミニウムと比べても優れた数値です。これがウーファー&ツィーター共に使われているのだから、レスポンスが優れているのもうなづけます。



解像度も高く、今回の試聴曲のなかでトリオのバラードには随所にアコースティックギターのおかずが散りばめられているのですが、普通のスピーカーではピアノの音に埋れて聴き逃してしまう部分もありました。が、ダイヤトーンのスピーカーではすべてのパートで、はっきりと聴き取れます。これがすべて聴き取れたのは、スピーカーではダイヤトーンくらい。それほど、個々の楽器が分離してはっきりと聴こえます。



そんなだから音像の定位も良好。ミキシングで指定した位置にはっきりと音像が浮かび上がります。他のスピーカーだと、こんなジャンルの曲にはぴったりだけど、この曲には合わないなとか、すごく魅力的だけど低音がもう少し欲しいなとか、この個性は好きだけど、嫌いな人もいるだろうなとか、一長一短のところがありましたが、ダイヤトーンのスピーカーはまさに真水。ダイヤトーンの信条である「なにも足さない、なにも引かない」をしっかりと形にしたスピーカーと言えるでしょう。

そんなだから、どんなジャンルの音楽でもソツなくこなします。それでいて優等生すぎてつまらない感じではなく、熱気も伝えてくれます。試聴に使った曲がレコーディング現場にいた曲だからこそ、そのへんはしっかりと伝わってきます。スタジオモニター的な正確な鳴り方をすると同時に、現場の熱さも伝えてくれるんです。これが、この値段で買えるんだったら、コストパフォーマンスは抜群に高いといえるんじゃないでしょうか。歴代Gシリーズ・スピーカーの中でも出色の出来の良さと言っても過言ではないと思います。

モンスターからディストリビューションブロック8種

最近、アクセサリー系の小物の情報が多いですが(笑)電源周りを中心に配線をしっかりと行うことは、カーオーディオの音を良くする上でとっても重要です。今回はモンスターから新しくでたディストリビューションブロックの紹介です。

今回出たのはヒューズホルダー2モデルとヒューズディストリビューションブロック3モデル、アースブロック3モデルの計8モデル。8月2日発売なので、すでにお店で購入できます。

各ブロックのベース素材は、高い伝導率を持つ純銅ブロックを採用。ブロック表面は質感の高いサテン仕上げのニッケルメッキを施しています。また衝撃や熱に強いポリカーボネイト製の保護ケースを備えていて、エンジンルームへの装着も万全です。

パワーケーブルの接続はイモネジ圧着式だから接続は確実。4ゲージ専用のインラインヒューズホルダー、M800-AFS1(9,350円/税込)以外はすべて1/0ゲージ対応で、変換アダプターを外すことでケーブル外径が16mmφにもなる1/0ゲージの太っといパワーケーブルを使うことができます。

各製品の価格は以下の通り。1/0ゲージ対応インラインヒューズホルダー、M800-ANL1(10.340円)。ヒューズディストリビューションブロックは2分配のM800-AFS2が13,800円、3分配のM800-AFS3が16,170円、4分配のM800-AFS4が18,150円。アースブロックは2分配のM800-DB12が9,460円、3分配のM800-DB13が9,900円、4分配のM800-DB14が10,560円(価格はすべて税込)。

電源周りの配線をしっかり行うことはオーディオのクオリティアップにつながるので大事。システムに合わせて選ぶことをおすすめします。

ケンウッドがオンラインストアをリニューアル

これまでは「コトSquare by JVCKENWOOD」というオンラインストアを運営していたJVCケンウッドですが、新たな公式オンラインストア「JVCケンウッドストア」を立ち上げました。

これまでの「コトSquare by JVCKENWOOD」はヘッドホンやイヤホン、ホームオーディオなど、おもに家庭用商品を取り扱ってきたのですが新しい「JVCケンウッドストア」にはカーナビやドラレコなどのカーエレクトロニクス機器もエイマウ。また業務用無線やセキュリティカメラ、医療用画像表示モニターといったB to Bソリューションもありますし、ビクターエンタテインメントが手がける音楽・映像コンテンツもあります。JVCケンウッド・グループが手がける商品やソリューションが幅広く用意されているんです。

カーエレクトロニクスに絞って紹介すると、彩速ナビもあるしポータブルナビのココデスもあります(ただしほとんどが在庫切れですがw)。また各種ドラレコから低濃度オゾン発生器まで。アルコール検知器もあるので、タクシーや配送会社なんかにもいいですね。

うれしいのは、アウトレット商品のモニターキャンペーンを行なっていること。リニューアルオープンキャンペーンとして提供されているのは、デジタルミラー型ドライブレコーダーのDRV-EM4700とポータブルナビのEZ-750で、使用時の意見、感想、要望などのアンケートに協力すれば、入札による特別モニター価格で購入できます。

また保証期間の延長とかオンラインストア限定商品の販売もあるので、まめにチェックしておくと掘り出し物が見つかるかもしれません。カーエレ機器の取り付け業者の紹介もあるとのことですが、みたところSeibiiによる出張取付しか見つからなかったので、オーディオを本気で取り付けたい人には向かないでしょうね。という意味ではDIY派向けのサイトといえるでしょう。

ともあれ今後はD to C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)マーケティングへの取り組みを強化していくとのこと。音楽情報もあるので、情報の発信源としても期待したいところです。

光城精工から高周波ノイズに効くノイズフィルター

ボディアース強化ボックス、ve-02が大人気の光城精工から新製品、N-04(27,500円/税込)が出ます! 正式な発売は8月20日ですが8月9日から先行販売。8月4日までに予約すれば、生産数が足りていてば9日に手に入る確率が高いので、欲しい人はすぐに予約したほうがいいでしょうね。なにしろve-02は生産が追いつかず、手に入れるのが大変な時期がありましたから(笑)

さてこのN-04ですが、既発売のピュア・コンディメンタ、Nve-03からフィルター部のみを取り出したカーオーディオ用電源フィルターです。ボディアース強化機能を省いているので、コンパクト化と低コスト化を実現。もちろんボディアース強化ボックスの接続は可能なので、ve-02やVE-01をすでに持っているという人が、さらなる音質向上を期待して増設するという手はあるでしょう。

N-04の特徴はこのところ問題になっている高周波ノイズに対応している点です。従来のカーオーディオ用電源フィルターは、おもに大容量の電解コンデンサやチョークコイルの複合回路で形成され、バッテリーの電圧変動や比較的低い周波数のノイズに作用していました。が、ハイブリッド化やEV化が進んだ現在は各種機器のデジタル化も進んで、車内は様々な高周波ノイズで溢れているんです。

このような高周波ノイズに対応し、N-04では高周波特性に優れたフィルムコンデンサーを要領別に配列して高周波インピーダンスを低減。インバーターやスイッチング電源、内部クロックなどが発生する高周波ノイズを抑えてくれます。

フィルターを構成するフィルムコンデンサには、岡谷電機製ノイズサプレッションキャパシタやTDK製EMIサプレッションキャパシタを採用。これは同社のホームオーディオ向け製品にも採用しているパーツで、高信頼性パーツによる高いノイズリダクション効果が期待できます。またフィルターを構成するフィルムコンデンサ群はバスバーに直接実装。ストレート近接並走敗戦によって不要なインダクタンス成分の発生を抑えて、より効果的なノイズリダクション効果を生みます。

ところでノイズリダクションの効果が大きいと聴感上の特性に影響し「音がつまらなくなった」とか「なんか物足りない」という感覚が生まれるものですが、光城精工では聴感上の特性を重視して試聴優先で開発。確認を行った上で製品化しています。だから音質に対する影響は少ないでしょう。

大容量パワーアンプにも対応できるよう最大100Aにも耐える端子台を採用。2端子タイプの端子台は4ゲージのケーブルを接続可能で、出力のGND端子にボディアース強化ボックスを増設すればさらなる音質向上が図れます。黒色アルマイト処理を施したトップカバーやサテン調の黒塗装仕上げを施したデザインは堅牢なイメージ。これも品薄になりそうな予感なので欲しい人は早めに注文を。

ケンウッド彩速ナビタイプMの2021年モデルが登場

F2Musicの新製品に気を取られている間にケンウッドの新製品を見逃していました…。彩速ナビの2021年モデルが発表されたんですね! 7月下旬から8月下旬にかけての発売です。

今回登場したのは彩速ナビ上位シリーズであるタイプMの4モデル。9型大画面がフローティングモデルのMDV-M908HDFと9型開口のあるクルマにフラット装着できるMDV-M908HDLの2モデルで、残り2機種は7型のワイドボディ、MDV-M808HDWと普通の2DINサイズのMDV-M808HDです。

すべてオープン価格ですが、市場推定価格はMDV-M908HDFが163,000円前後でMDV-M908HDLが152,000円前後。7型モデルはともに99000円前後(すべて税込)で発売日は2DIN機のみが8月下旬。他は7月下旬に発売する予定です。もちろんすべてハイレゾ対応。その上でこの価格はコストパフォーマンスがものすごく優れていると言えるでしょう。

彩速ナビタイプM2021年モデルの最大の特徴は、新たにチューニングされた新・HD描画マップを採用したことです。地図色は目の負担を減らして見やすさを追求した新色のスマートカラーをはじめ、ダイナミックカラーやダークモードの3パターンを用意するなど、高精細HDパネルを生かした見やすくうぐくしい地図表示を実現しています。

またドライビング3Dマップには、ランドマークに隠れたマップを可視化できるランドマークの半透過オン/オフ機能を追加。さらにドライビング3Dマップの方位ボタンを長押しすると3Dスライダーが表示されて、仰角を1度単位で調整できます。地図はインクリメントPを採用。パイオニアから離れたインクリメントPですが、以前の縛りがとれてより自由に他社向けの要望を聞くことができるようになったようです。そういう意味では両社にとって良かったんじゃないでしょうか。

ハイレゾ再生は192kHz24bit再生に対応。DSDもPCM変換するものの11.2MHzまで再生できるしMQAの再生にも対応しています。またBluetoothでハイレゾ相当の高音質が楽しめるLDACにも対応。ハイレゾ音源を含めCD、ラジオなどのアナログ音源もすべて192kHz/32bitへアップコンバートして再生するので、すべての音源がハイレゾ並みとはいわないものの。普通よりも高音質で楽しむことができます。ハイレゾ対応に関しては、今度出るアルパインF#1Staatusを除けば車載ではトップクラスと言っていいでしょう。

ひとつ気になるのは昨年までのカタログには記載されていたAKMやベルベットサウンドの文字が消えていること。やはり工場火災が影響しているのでしょうか。DACのメーカーまで調べられなかったので確定情報ではありませんが、おそらくAKMから他社のDACに変更しているものと思われます。

ただしDACを代えたことで音が悪くなったと言われるのはメーカーとしては許しがたいので、そこは特に注意深く開発しているでしょうね。非ハイレゾ音源もマスター音源のクオリティに近づける独自のK2テクノロジーなどビクター・スタジオのノウハウを生かした技術も搭載。他社のハイレゾ対応ナビと比べればリーズナブルな価格ながら、高音質技術が詰まっています。 DSPによるサウンド調整がちょっと弱い面もありますが、プロモードEQを使いこなせば周波数特性の微調整も可能。ガチガチのマニアには物足りない面もあるでしょうが、少しでも良い音で音楽を楽しみたい音楽好きには、とても良い商品化と思います。

F2Musicからハイエンドな端子&ヒューズが登場

再々々緊急事態宣言で取材に出られないし新製品の情報は出てこないしとぼやいていたら(笑)F2Musicより素敵な新製品情報が届きました! カーボンナノチューブを使ったハイエンドな端子類です。
F2Musicといえばロジウムコーティングの高性能な端子類で一躍有名になりましたが、新製品はカーボンナノチューブと銀の複合メッキ。銀メッキの中にカーボンなのチューブを均質に封入してコーティングすることで、接触抵抗を減らして優れた導電性を発揮するんだそうです。 銀はもともと金属の中で最高の導電性を持つ素材なんですが、空気中のわずかな硫黄と結びついて硫化すると絶縁性を持ってしまうため導電性が著しく低下してしまうのが弱点。それを無くすために導電性が圧倒的に優れるカーボンなのチューブを銀メッキの中に均質に封入したんですが、弱点をカバーするどころか硫化後でも硫化前の銀メッキ本来の導電性を上回って、理想を超える銀メッキが完成したそうです。
ラインナップは棒端子が12AWGケーブル用のCNT12G、10AWGケーブル用のCNT10G、8AWGケーブル用のCNT8G、4AWGケーブル用のCNT4Gの4種類。価格は12AWGケーブル用と10AWGケーブル用が4個で27,500円(税込)、8AWGケーブル用が2個で16,500円(税込)、4AWGケーブル用が2個で33,000円(税込)と、棒端子にしては相当高いです。
が、その音は圧巻で、2次元だった音場が3次元に変わるし、楽器やヴォーカルが生き生きとするし、ロジウムメッキと比べてもさらにレスポンスが良くリズム感が増すし、いいことだらけとのこと。ハイエンドなオーディオを目指す人なら、変えずにはいられないでしょう。 発売は7月末から随時ですが、なにしろ生産技術が高度なため、少量ずつしか生産できないとのこと。早く手に入れたいなら、すぐにでも注文したほうがよいかもりれません。なお、カーボンナノチューブ・シルバーコーティングを施したMIDIヒューズのCNT MIDIも発売。30A/40A//60A//80A/100Aの5タイプあり、すべて1個22,000円(税込)です。

kmのニューノーマルタクシーにケンウッドCAX-DS01

以前お伝えしたケンウッドの低濃度オゾン発生器、CAX-DS01(オープン価格/市場想定価格は税込23,000円)ですが、タクシーやハイヤー事業を展開する国際自動車(kmグループ)が7月19日から運行するニューノーマルタクシーに搭載されるそうです。

このCAX-DS01は多重リング式のコロナ放電によって低濃度オゾンとイオンを効果的に生成&放出して、ウイルスやニオイを抑制する仕組み。フィルターの交換が不要で手入れが簡単だし、コンパクトだからダッシュボードにも設置可能。電源はシガーソケットに対応しているほかソーラーパネルを搭載しているので駐車中の太陽光駆動も可能です。

だから長時間走行するタクシーにはぴったり。もちろん、一般の自家用車にも使えて、このコロナ時代の安心感を高めてくれます。

kmグループのニューノーマルタクシーは、東京都内を走行する4,068台(業務提携会社を含む)全車両にCAX-DS01を搭載予定。このオゾン発生器のほか車内飛沫感染防止仕切り板や抗菌加工も施して、万全の体制でお客さんを待っています。どうせなら、このような安心感の高いタクシーに当たりたいですね(笑)

ドラレコは「撮るだけ」から「繋がる」に変わっていく?

なんか、このところ通信型ドライブレコーダーの発表が相次いていますね。ケンウッドは三井住友海上と組んで、同社の自動車保険「見守るクルマの保険(ブレミアムドラレコ型)」にケンウッド製通信型ドライブレコーダーを供給。一方パナソニックは損保ジャパンとの共同開発で、安全運転支援サービス「Driving!」に端末を提供します。

ケンウッドは2019年から三井住友海上のDX Valueシリーズに通信型ドラレコを供給していましたが、2022年1月からは大幅に機能アップしたプレミアムドラレコ型を販売。その追加される機能はドラレコ本体を2カメラ一体型とすることで360度撮影に対応し、クルマのサイドや後方を撮影できるだけでなく脇見運転等も検知。アラートで安全運転を支援してくれmす。

また長時間の駐車監視機能を搭載し、駐車中の当て逃げや盗難等の映像も記録。さらに緊急通話ボタンを押すことで三井住友海上のオペレーターと通話して事故や故障、あおり運転等の連絡ができるし、ドラレコ本体を外して車外での利用も可能な作りで、事故の際には本体を取り外して安全な場所からコールセンターと通話することも可能です。

一方のパナソニックは損保ジャパン取扱代理店ですでに申し込み受付を開始しており、2021年の9月1日からサービスの提供をスタート。三井住友海上は通信型ドラレコを含む一体の料金設定のようですが、パナソニック×損保ジャパンはドラレコの特約保険料が月々850円と明記されているので、明朗会計感があります(笑)

こちらも端末本体から損保ジャパンのオペレーターと繋がるし、必要に応じてALSOKかけつけ安心サービスを手配するなどのサポートを提供します。また普段の運転中は前方衝突警告など、4つの安全運転サポート機能が働くのでできるだけ事故を起こさない運転を心がけけることができます。

思えば昨年、パイオニアがサブスクで通信ドラレコのサービスを始め、Makuakeのクラウドファウンディングでも販売して成功しています。パイオニアの製品は自動車保険とセットではありませんが、HELPNETのオペレーターとボタンひとつで繋がるし、JAFのロードサービスも呼べます。また通報の情報はLINEかメールで登録した連絡先へ自動送信してくれるので、いざというときに役に立ちます。

今でも大半のドラレコは単に撮るだけの機能しか持っていませんが、事故を起こした時など、いざというときに本当に役に立つのは通信機能を持って保険会社だったりJAFだったりと繋がるドラレコでしょう。僕も、次に買うドラレコは通信型にしようと思っています。

フルスペックのハイレゾに対応したアルパインF#1Status

1年くらい前から「出るらしい」との噂は聞いていましたが、ついに出ましたね。アルパインF#1Status(エフ・ナンバーワン・ステータス/略称エフワン)。前モデルが確か2004年の登場だったはずだから、なんと17年ぶりの新製品です。型番も7909。それ以前のjuba7909とはボタンの位置が左右逆になったとはいえ、四角いボタンが計6個並んでいるあたりがかつての名機を思い出させ、本気度が伝わってきます。

その新しいエフワンですが、素晴らしい点と残念な点がひとつずつ。まず素晴らしい点ですがカーオーディオでは初めて384kHz/32bitのハイレゾ再生を実現しています。現在カーオーディオで行われているハイレゾ再生は96kHz/24bitのスペックが一般的。ハイスペックなモデルでも192kHz/24bitです。これでもCDの6.5倍というデータ伝送量を持ち高音質再生が可能なんですが、現在のレコーディング現場の最新スペックでは384kHz/32bitが採用され始めています。その音源はCDの実に17.4倍という圧倒的なデータ量。これを再生できるから、元の音源の波形に忠実でよりスムースな再生が可能というわけです。

この高精度かつスムースな音楽再生をクルマの中で実現するためにパーフェクトシンクロという技術というか思想を導入しました。従来は音源を再生するヘッドユニットとチューニングを行うオーディオ・プロセッサーを分け、それぞれがクロック(水晶)を持ってそれぞれのタイミングで信号を処理していました。これが原因でジッターというデジタル信号のズレが発生していたんですね。

これを解消するために開発したのが、マスタークロック・マネジメントシステム。心臓部には水晶発信器として世界最高の精度を持つOCXO DuCULoNを採用。ヘッドユニットとオーディオ・プロセッサー菅野伝送システムをひとつのクロックで完全にシンクロさせ、ジッターの発生を限りなく抑えることに成功しています。

この高精度クロックを活かすため、DA変換用クロックとして直接供給する構成。D/Aコンバーターは384kHz/32bit再生の実現に向けて採用したES9038PROで、ジッターに起因する音質劣化を最小限に止めハイレゾのポテンシャルを十分に引き出せる構成となっています。

正確なサウンドチューニングを実現すつためのDSPもパソコンのCPUと同等の処理能力。最大1GHz/64bitのDSPを4基搭載しています。これにより、たとえばアルパインではタイムコレクションと呼んでいるタイムディレイまたはタイムアライメントは、従来が7.2mmステップで調整できたのが新エフワンでは約0.9mm刻みでの調整が可能です。より着座位置にシンクロした音の到達タイミングの調整ができるわけです。

スピーカーはサブウーファーも含めて4ウェイ分を用意していますが、全ユニットの振動板を炭素繊維強化樹脂=CFRPで統一しています。つまりすべてのスピーカーユニットから出る音色が完全にシンクロしているということ。磁気回路はそれぞれの帯域によってDDドライブやDDリニア、デュアル・エミッション磁気回路を使い分け、それぞれのユニット間の低歪化も実現しています。

このように、内容を見るほどどんな音がするのかワクワクする新しいアルパイン・エフワンですが、残念なのが今のところ国内に4店舗しかないアルパインスタイルでしか受注を受け付けない点。つまり馴染みのあるカーオーディオ専門店では今のところ購入できないんですね、これが。

しかも基本的にはアルパイン・エフワンを搭載したフルコンプリートカーを受注生産発売するという仕組み。フルコンプリートカーはトヨタのアルファード・エグゼプティブラウンジSで、フロントドアや後席スライドドアへのデッドニング、後席・トランク床部への制振材、天井への制振と吸音材、タイヤハウス裏側への制振加工などを施しているそうです。

価格はアルパイン・エフワン一式が250万円で、インストール費用が150万円。車両が800万円だったとしたら、フルコンプリートカーは1200万円になる計算です。もちろん他のクルマへのインストールも行うそうなんですが、やはりアルパインスタイルでのみの受注。このあたりはどうなんでしょうね。いずれ、全国のプロショップでも販売できるようにしてもらいたいものです。

最後にそれぞれの型番を羅列しておきます。ヘッドユニットがHDS-7909でどうやらA&Kのものっぽい(笑)DAPがDAP-7909。オーディオプロセッサーがHDP-H900でパワーアンプがHDA-F900。これ、100W×4のモデルなので4ウェイを鳴らすなら最低でも2台必要です。そしてスピーカーはサブウーファーがHDZ-9000SWでウーファーがHDZ-9000WF、ミッドレンジがHDZ-9000MID、ツィーターがHDZ-9000TWという内容。これすべてで250万円です。

スズキの全方位モニターが市販ナビでも見られます

スズキの全方位モニター付き車に乗っている人はいますかね。確かに便利だけど、これを使うとナビを市販モデルに変えられないんですよね。それが残念なんですが、3Dビュー機能無しの全方位モニター付き車であれば、市販ナビに替えても全方位モニターの映像を写し出せる変換アダプターがワントップから出ました!

このTPS087BA(10,780円/税込)は平成29年12月から現在までのラパンのほかイグニス(H29/12〜R2/2)、スイフト/スイフトスポーツ(H29/9〜R2/5)、ソリオ/ソリオバンディット(H29/12〜H30/7)、ハスラー(H27/12〜R2/1)、ワゴンR/ワゴンRスティングレー(H29/9〜R2/1)の各車。原稿車ではラパンだけに限られますが中古車を手に入れt全方位モニターがついていたら、ナビを市販機に替えても全方位モニターを利用できるんですね。これ便利です。

純正互換のボタンスイッチが付属していて、これをボタンホールに設置すれば、後付け間のない自然な見た目。10Km/n以下の状態でボタンを押すかギアをRに入れると全方位モニターの映像が表示され、各ビューの切り替えもボタンスイッチでできます。

全方位モニターを活かしたいからカーオーディオのグレードアップを諦めるというのはもったいないものですが、そういう人も多いことでしょう。これを使えば、高性能な市販ナビに変えても全方位モニターが使えるので、市販ナビに替えて音を良くしたいものです。Amazonでも買えます。

JVCケンウッドが開発したHUDの新技術が興味深い

4月9日の発表なのでちょっと古いネタですが興味深いので紹介しておきます。HUD(ヘッドアップディスプレイ)は市販ナビではイマイチ売れていませんが純正ではADAS(先進運転支援システム)として普及が進んでいます。でも特殊ガラスを使っているのでコストがかかってしまうのが現状。フロントガラスの表と裏で二重像が生じてしまうので、それを解消する特殊ガラスが必要なわけです。

その二重像の解消を特殊ガラスを使わず普通のガラスで実現したのが、JVCケンウッドが開発した新技術。従来はダッシュボードから画像を投射し、フロントガラスの反射を用いて画像を映し出す方式だったんですが、ガラス自身の表面反射を利用することになり、その裏面の反射が二十蔵を原因となっていたんですね。それを防ぐために、面と裏面にわずかな角度を付けたくさび型特殊ガラスが必要だったんです。

JVCケンウッドが開発した技術はガラス表面反射と裏面反射の光路を最適にほどこすことによって一般的な閉口ガラスのフロントウインドウでも違和感の少ないHUD表示を実現しています。高価なくさび型特殊ガラスは不要だし、凹面鏡に新たな合額部品を追加することも不要。HUDトータルでコストダウンを実現しています。従来のフロントガラスが使用できるということは、市販品が出てくる可能性もありですね。
開発したプロトタイプ

この技術に関しては国内特許登録が11件で出願中が7件。海外特許ものべ18件の登録をしています。ADASがより身近なものになりそうな技術だけに、既存のクルマへ実装できそうな製品をぜひ出してもらいたいものですね。

Pioneer Smart Syncアプリがアップデート

スマートフォンリンクに対応したカロッツェリアのメインユニットを使っている人はいますかね。MVH-7500SCなどがそのモデルです。Pioneer Smart Syncというスマホアプリ(iOSとAndrroid向けの両方あり)を」使えばさまざまなアプリケーションや機能を楽しめるようになるんですが、そのPioneer Smart Sync自体もVer3.3にアップデートして、より使いやすくなっています。

なにがアップデートしたかというと、Amazon Alexaの表示カードに対応したことがひとつ。すでにAlexaには対応していたんですが、Alexaと対話すれば必要な情報が画面に表示されるようになり、よりわかりやすく使いやすくなっています。

また画面デザインをカスタマイズできるインターフェイスも採用。画像や動画がそれぞれ数種類用意されていて、背景を好みのBGP(バックグラウンドピクチャー)やBGV(バックグラウンドビデオ)に設定することができます。

さらに画面を上下にフリックするとボリュームのアップ/ダウンができたり、ホーム画面に置ける機能アイコンの数が6種類に増えたり、より使いやすいインターフェイスになっています。置き方も、画面下に横並びで置けるDashモードと左右に3つずつ置くMuxicモードが選べるなど、カスタマイズ性も高まっています。

Alexaに聞けば天気もわかるし周辺施設の情報も教えてくれます。その候補一覧から行きたい施設を選択するとナビアプリが自動で起動して、目的地設定やルート探索も手軽に。オーディオをがっつり付けた人は、いまさらスマートフォンリンク対応機に変えるなんてことはないでしょうが、それとは別のセカンドカーとか、ちょい乗りに利用する奥さん(またはパートナー)用のクルマにとかにはちょうど良いかもしれませんね。

史上最強のゴリラを超える2021モデルが登場

東京五輪のワールドワイドオリンピックパートナーでもあるパナソニックは昨年、2020年の開催を見越してゴリラ史上最強モデルを発売しましたが、新型コロナウイルス の影響で残念ながら五輪は延期に。さすがに今年はやる気が失せているのでは? と思っていましたがゴリラ史上最強の2020年モデル以上に性能を高めたモデルを出してくれました。CN-G1500VDです。

このモデル、全国の市街地図を100%カバーする全国どこでも市街地図を搭載しているのは昨年モデルと同じですが、GPSモジュールを一新して、準天頂衛星みちびきの24時間受信に対応しています。昨年モデルはみちびき1号機のみの対応だったから受信できる時間に制限がありました。それでも十分、測位精度は高かったのですが、新モデルは24時間1から4号機のいずれか(3号機は静止衛星なので非対応)のみちびきが天頂近くにいるため、常に高精度な測位が可能になるわけです。高いビルが立ち並ぶ市街地などではとくに高い精度を発揮してくれそうです。

さらにGPSとみちびき、ロシアの衛星グロナスを加えたトリプル衛星受信とGジャイロまで手伝って測位をサポートしているわけなので、本格ナビ並みの測位精度と言っていいでしょう。

また全国どこでも市街地図は地方の町を走っている時の安心感が違います。というのも多くの人は、地方に出かけた時、地図情報のスカスカぶりに不安を抱いた経験があるかと思います。ところが全国どこでも市街地図なら、建物があれば家形が表示されているから町中であれば地図のスカスカ感は感じません。これだけでもかなり安心感が増しますね。

最大3年間に1回は全地図更新が無料でできるし、部分地図更新なら3年間何度でも無料で可能なあたりも太っ腹。加えてVICSワイドの情報をもとに、スイテルート案内で渋滞を回避してくれるので、渋滞に巻き込まれるリスクも軽減できます。さらに安心・安全サポートも充実しているし交差点拡大図等もカラフルで分かりやすいもの。これだけ至れり尽せりのナビはスマホでは無理でしょう。

昨年モデルはゴリラ史上最強でしたが、早くも史上最強を超えるモデルが出てしまいました。シンゴジラならぬ史上最強のシンゴリラとでも呼ぶべきでしょうか(笑)。オープン価格の商品ですが、実売では65,000円(税込)前後で売られそうです。発売は7月上旬の予定です。

今、電源強化がブーム。安定化電源のすごいの出ました

ハイエンド・オーディオの世界では今、ホーム、カーを問わず電源系の強化が熱いようです。光城精工のアース強化ボックスなんかがいい例ですね。ドイツのハイエンド・カーオーディオ・ブランド、マイクロプレシジョンからもすごいの出ました。オーディオレギュレーターというか安定化電源の7-Sreries DC/DC Conberterです。

価格は352,000円(税込)と、ちょっといいアンプが買えるほどの金額ですが、マイクロプレシジョンの7-Series MONO Amplifierと同一の筐体デザインとサイズだから、複数台を並べて設置してもレイアウトしやすいのが良いところ。なにしろ7-Series MONO Amplifierは1チャンネル分で704.000円(税込)ですからね。ステレオだと約140万円、さらに2ウェイ・マルチアンプ・システムだとその倍と、どんどん高額になるわけですから、安定化電源が約35万円といわれてもしょうがないと思えるのかもしれません。僕には無縁の世界ですが(笑)

この安定化電源は接続するオーディオ機器の動作電圧に合わせて、サイドパネルに備えたディップスイッチで、出力電圧を調整できます。設定できるのは12.6Vから15.5Vの範囲で9パターン。出力電圧は定格で90Aに対応しているので、1台あれば6台の7-Series MONO Amplifierを接続できるというわけです。

となるとパワーアンプだけで450万円以上。約35万円の安定化電源も安く感じられます。いや、無理か(笑)。金額はともあれ、これがあれば車両側の電圧変動の影響を受けずに、クリーンで安定した電源電圧をパワーアンプやプロセッサー等に供給することが可能で、上質なHi-Fiサウンドを楽しむことができます。良い音のためなら金に糸目はつけないという太っ腹な人にはおすすめです。