Android Autoは、対応機器も徐々に増えてきて、知っている人も増えていると思います。使っている人もいるでしょうか。僕はiPhoneなので、CarPlayを使うので関係ないですが(笑)。要するにスマホやタブレットで使うアプリで、ディスプレイオーディオなどの対応車載器とつないで使います。車載ディスプレイのタッチパネルでGoogle Mapsのナビゲーションを使ったり、音楽を聴いたり、さまざまなことができるわけですね。
一方、Android Automotive OSというのも出てきました。ややこしい(笑)。いま開催中のGoogle I/O 2019に、Android Automotive OS初の採用事例としてボルボの電気自動車・ブランド、ポールスターがPolestar 2の車載器を展示しているみたいです。Tech CrunchやMONOistなんかも記事にしています。
これはAndroid Autoとどう違うのか。Android Autoがスマホ&タブレット用のアプリで、Android Automotive OSは車載器にあらかじめ組み込まれたOSということらしいです。つまり、Android AutoはAndroidのスマホがあれば、対応の車載器とつなぐことで利用できますが、Android Automotive OSは車載機器に内蔵しているので、そのまま使えます。たぶん、クルマに応じてカスタマイズもされているでしょう。より使いやすくなっているということですね。
これに合わせて、アプリの開発が可能な環境も公開される予定なので、Android Automotive OSで使えるアプリは、どんどん増えていく可能性もあり。このあたりは、楽しみですね。今でもSpotifyやNPR、YouTube Musicなどのアプリが使えるそうです。もちろんGoogle MapsやGoogleアシスタント、Google PlayストアなどのGoogleサービスも使えるようです。
自動車メーカー各社は、これまで独自のインフォテインメント・システムを作ろうと頑張ってきましたが、通信を利用したシステムではGoogleなどとの格差が広がるいっぽう。クルマ・ユーザーの中にもスマホが浸透し、クルマ・ユーザーが若返るにつれ通信と一体化したサービスも違和感なく使いこなしています。となると、いくら性能が優れていたとしてもメーカー独自のサービスよりも、圧倒的にユーザーが多いサービスのほうが支持されますよね。トヨタ、ホンダ等の、独自サービスである程度成功しているメーカーはさておき、日産等のメーカーは、それに気づいたんだと思います。ルノー・日産・三菱連合もAndroid Automotive OSの採用を公表しています。他にも、いろいろありそうですね。
いずれにしても、近い将来、Android Automotive OSやCarPlayを搭載したクルマだらけになっていきそうな気がします。その時、サウンドをグレードアップするとなると、ますます難しくはなりそうではありますが…。もうお手上げというわけではないので、楽しみにクルマの進化を見守りましょう。なお、Android Autoのアプリのダウンロードはこちらで。