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JLオーディオのエントリー・サブウーファー

良質なサブウーファーで定評のあるアメリカ・JLオーディオのエントリー・サブウーファー、W0シリーズがバージョン2に進化した。リーズナブルな価格ながら、DMAオプティマイズ・モーターシステムやエレベートフレーム・クーリングシステムなど、独自の技術を投入して上質な低音再生と優れたパワーハンドリングを追求したコストパフォーマンス優秀モデルだ。ラインアップは25cm口径の10W0v2(19,425円)と30cm口径の12W0v2(23,100円)の2種類。ともにインピーダンスは4Ωで、シングルヴォイスコイル仕様のみ。

■12W0v2●定格入力:300W●取付奥行:137mm ●推奨エンクロージャー容量:38.9リットル(シールド)
■10W0v2●定格入力:300W●取付奥行:137mm ●推奨エンクロージャー容量:18.4リットル(シールド)

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・イース・コーポレーション

ロックフォードPUNCHスピーカーが4年ぶりに一新

ロックフォード・フォスゲートのミドルグレード・スピーカー「PUNCHシリーズ」が4年ぶりにフルモデルチェンジした。ラインアップはセパレート2ウェイシステムが2モデル、コアキシャルスピーカーが4モデルの計6機種。
左:P1652-S/右:P1653

セパレート2ウェイシステムは16.5cmウーファー採用のP1652-S(29,190円)と13cmのP152-S(27,300円)。コアキシャルスピーカーは、16.5cmウーファー採用のP1653(13,650円)のみ3ウェイで、13cmのP152(12,390円)、10cmのP142(9,450円)、8.7cmのP132(8,715円)が2ウェイ。

VASTという技術によって、従来の同じ口径のスピーカーに比べて、振動板の有効面積を25%拡大したり、クロスオーバーネットワークをスピーカー内部に隠したICC、スピーカーの取付位置をフレキシブルに微調整できるFLEX FITなど、ユニークな技術を取り入れている。P132を除くスピーカーには、マルチアダプタープレートを付属しているので、純正スピーカー位置に特殊な加工なしで装着できる可能性が高いのもありがたい。

■P1652-S●スピーカー構成:16.5cmセパレート2ウェイ●最大入力120W●定格入力:60W●公称インピーダンス:4Ω●再生周波数帯域:60〜22,000Hz●能率:89dB●取付穴直径:141mm(ウーファー部)●取付奥行:55mm(ウーファー部)
■P152-S●スピーカー構成:13cmセパレート2ウェイ●最大入力100W●定格入力:50W●公称インピーダンス:4Ω●再生周波数帯域:70〜22,000Hz●能率:87dB●取付穴直径:122mm(ウーファー部)●取付奥行:48mm(ウーファー部)
■P1653●スピーカー構成:16.5cmコアキシャル3ウェイ●最大入力120W●定格入力:60W●公称インピーダンス:4Ω●再生周波数帯域:60〜24,000Hz●能率:87dB●取付穴直径:165mm●取付奥行:55mm
■P152●スピーカー構成:13cmコアキシャル2ウェイ●最大入力80W●定格入力:40W●公称インピーダンス:4Ω●再生周波数帯域:70〜22,000Hz●能率:87dB●取付穴直径:122mm●取付奥行:46mm
■P142●スピーカー構成:10cmコアキシャル2ウェイ●最大入力60W●定格入力:30W●公称インピーダンス:4Ω●再生周波数帯域:100〜22,000Hz●能率:86.5dB●取付穴直径:102mm●取付奥行:43mm
■P132●スピーカー構成:8.7cmコアキシャル2ウェイ●最大入力40W●定格入力:20W●公称インピーダンス:4Ω●再生周波数帯域:120〜22,000Hz●能率:85dB●取付穴直径:82mm●取付奥行:35mm

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米ロックフォードからプレミアムパワーアンプ2機種

アメリカを代表するカーオーディオメーカーの一つ、ロックフォード・フォスゲートからパワーシリーズの追加ラインアップとしてプレミアム・パワーアンプ2機種が登場した。
T2500-1bd

T1000-4(224,490円)は、ロックフォードのエンジニアがAB級動作にこだわり、音質を追求した渾身作。アメリカのカーオーディオ専門誌各誌で“High Power Hi-Fi”として絶賛されているという。本体中央に配置されたLEDシグナルメーターがポイントで、フロント+リア出力を表示する。

もう1台のT2500-1bd(258,300円)は、定格出力1000W(4Ω)のモノラルアンプ。1Ω駆動にも対応し、1Ω時は2500Wの出六を発揮する。こちらのシグナルメーターは、出力+電圧を表示。

■T1000-4●定格出力:150W×4(4Ω)250W×4(2Ω)500W×2(4Ωブリッジ)
●周波数特性:20~20,000Hz(±0.5dB)●S/N比:86dB
●入力感度:150mV~5V ●クロスオーバー:ハイパス50Hz~500Hz(-24dB/oct) 
ローパス 50Hz~500Hz(-24dB/oct)●サイズ(幅×奥行×高さ):207×556×54mm
●PEQ対応

■T2500-1bd
●定格出力:1000W×1(4Ω)1800W×1(2Ω)2500W×1(1Ω)●周波数特性:20~250Hz(±0.5dB)●S/N比:86dB●入力感度:150mV~5V●クロスオーバー:ローパス35Hz~250Hz(-24dB/oct)
●サイズ(幅×奥行×高さ):207×556×54mm
●PEQ対応

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サンヨーからAVゴリラのニューモデルが2機種登場

サンヨーから2DINサイズのAV一体型ナビ「AVゴリラ」が2機種登場した。ハイグレードな地デジモデルのNVA-GS1609FTとワンセグ内蔵のスタンダードモデル、NVA-GS1409DT(ともにオープン価格)だ。ともにSSD(ソリッドステートドライブ)を使用したメモリーAVナビで、NVA-GS1609FTはメモリーナビでは最大容量の16GB SSDを内蔵。NVA-GS1409DTはポータブルタイプのゴリラと同じ8GBのSSDを搭載する。
NVA-GS1609FT

まずはNVA-GS1609FTだが、16GBの大容量のおかげで8GBを音楽データの保存領域に割り当てることができた。そのため音楽CDからSSDに約1,300曲をリッピングできるミュージックストッカーを採用。最大約12倍速で録音できるマッハリッピングではCD1枚を約8分で録音。音楽を聴きながら録音する追っかけ再生録音もでき、この場合は最大8倍速で、CD1枚のリッピング時間は約9分だ。またUSBを装備し、USBメモリーに保存した圧縮音源(MP3/WMA)やiPod内の音楽再生もできる。

容量の半分を音楽データに使用しても8GB残っているから、地図データも充実。建物の形や道幅まで表示できる最大5mスケールの詳細市街地図を1,157エリア収録しているほか、検索データも職業別&個人宅合わせ約4,000万件の電話番号、約3,500万件の住所地番、約450万件のジャンル検索データなど豊富。案内画像も約5,440の3Dリアル交差点、約29,310の方面看板など多彩だ。これらの情報量は、同社のHDDナビに匹敵するレベルだ。ほかにもルート学習機能、スマートIC考慮探索、時間規制考慮探索などのナビ機能を採用した。

内蔵の地デジチューナーは12セグ/ワンセグ自動切り替えのフルセグ対応で、B-CASカードリーダーまでナビ本体に内蔵。本体に装備するアンテナ端子は2つだ。ほかに映像・音声入局・映像出力、バックカメラ入力、ビーコンVICS入出力、ETCなどの接続端子を装備する。

NVA-GS1409DTはSSDの容量が8GB、内蔵チューナーはワンセグのみ、USB無しでコストを抑えたモデル。ナビデータはNVA-GS1609FTと同等で、1,157エリアの詳細市街地図、約4,000万件の電話番号検索データなどを搭載。ただしルート学習機能、スマートIC考慮探索といったナビ機能は採用していない。

音楽のリッピングはSDカードで対応。ナビに音楽CDをセットして、SDカードに等倍速で直接録音することができる。またパソコンからSDカードにコピーした音楽データの再生も可能。対応フォーマットはMP3/WMA/AACの3形式だ。またGPS信号と車速情報を元に、運転中の加速/減速/アイドリング時間などを計算し、エコ運転を促すエコドライブ情報機能や盗難多発地点警告機能は、両モデル共通して搭載。発売はNVA-GS1609FTが09年6月20日、NVA-GS1409DTが09年6月25日の予定。

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・カーナビ&カー用品/三洋電機コンシューマーエレクトロニクス

キューブデザインの小型パワードサブウーファー

クラリオンSRV110(20,760円)は、コンパクト&リーズナブルなパワードサブウーファー。ボディは一辺が215mmの立方体で、軽自動車のラゲッジルームにも難なく設置可能。横向き、上向きのどちらでも設置できる。使用スピーカーは口径17cmのデュアルボイスコイルタイプ・MIPPコーンウーファー。スピーカーの背圧を圧縮してダクトに送るエアーコンプレッシブル構造に加えバスブースト回路を搭載し、力強い低音を再生する。内蔵アンプは最大出力120W(60+60W)。RCA入力とスピーカー出力を接続できるハイレベル入力の両方に対応する。カットオフ周波数50〜120Hz可変、カットオフスロープ−12dB/octのフォーパスフィルターを内蔵。エンクロージャーはMDF製。発売は7月下旬の予定。

■主な仕様●再生周波数帯域:25〜200Hz●入力感度RCA入力10mV〜10V/スピーカー入力:0.58〜15V●電源電圧:DC14.4V●消費電力:7A●質量:4.3キログラム

クラリオンからリーズナブルな1DINレシーバー2種

クラリオンが1DINサイズのレシーバーを2機種発表した。1台はUSB/MP3/WMA/AACレシーバーのFZ409(26,250円)。CDやDVD、MDなどのディスクドライブメカを持たないレシーバーで、USB接続によりiPodやUSBメモリーなどのUSBデバイスに保存した音楽ファイルを聴くためのモデルだ。再生可能な圧縮音源はMP3/WMA/AACの3形式。

特徴はフロントパネルに静電非接触スイッチを採用したこと。フロントパネルに「タッチ」する、指を「スライド」するの操作で、再生/停止、選曲、音量調整など、すべてのオーディオ操作ができる。たとえば、ボリューム調整は、ディスプレイの左横に走るブルーの縦ライン上をなぞるという具合。これまでのカーオーディオにはない操作方法なので使い始めは戸惑うが、慣れてくるとスムーズに操作できるだろう。またiPodは本体での操作も可能だし、iPod本体での操作中でもFZ409側で簡単な操作ができるシンプルコントロールモードも便利。別売のケーブルを用意すれば、手持ちの映像入力付きモニターでiPodのビデオを見ること可能だ。

ディスプレイにはOELフルドット有機ELを採用。自発光だから日中でも視認性が高いのがありがたい。表示行数は2行と少なめだが、曲名やアーティスト名の漢字/かな表示にも対応する。サウンド調整機能は、音楽の圧縮によって失われた高音域を補正して原音に近いディテールやニュアンス、暖かみを加味するBBE MP、3つのプリセットパターンから好みのサウンドテイストを選べるBeatEQ&3バンドパラメトリックイコライザー、50Hzの低音をブーストするマグナベースEXを搭載。6ch音声出力端子を装備しているので外部パワーアンプのシステムアップが可能だし、ハイパス/ローパスフィルターを内蔵しているので、サブウーファーを追加した際の調整もできる。

内蔵アンプは最大出力50W×4(定格20W×4)。背面にステレオミニジャックの音声入力を装備しているので、USBに対応していない携帯デジタル音楽プレーヤーの音楽も楽しめる。発売は7月下旬の予定。

CZ109(14,700円)は、リーズナブルな価格がうれしいベーシックCDレシーバー。前面AUX入力端子を装備しているので、さまざまな携帯オーディオ機器のと接続が可能。別売のブルートゥーストランシーバーを接続すれば、携帯電話等のブルートゥースオーディオ対応機器の音楽をワイヤレスでストリーミング再生することもできる。

CD-R/RWに保存したMP3/WMAの圧縮音源の再生も可能。オーディオ昨日は、音楽ジャンルに会わせて3つのイコライジングパターンを選択できるZ-エンハンサープラス&2バンドパラメトリックイコライザー、50Hz付近の低音をブーストするマグナベースEXなど。内蔵アンプは最大出力50W×4(定格20W×4)。2chラインアウトを装備。発売は6月上旬を予定。

クラリオン・スムーナビが3機種に増殖

クラリオンがメモリー2DIN AVナビ「スムーナビ」の09年モデルを5月13日に発表。6月中旬から発売する予定だ。従来モデルはDVDビデオ再生あり/なしの2機種だったが、09年モデルでは3機種に拡大。従来通りのDVDビデオあり/なしNX309/NX209に加え、フルセグ対応地デジチューナーを内蔵するなど、機能を充実させたNX609を「スムーナビ」最上位機種に据えた。ちなみに全機種、オープン価格の設定だ。

内蔵メモリーはすべて8GBで、ディスプレイは7型ワイドQVGAの解像度。NX609&NX309は1,171都市の詳細市街地図や約3,000万件の個人宅電話番号検索データ、TVサーチの情報も収録している。またメモリーに音楽を保存/再生できるミュージックキャッチャーは、NX609&NX309が1,000曲で、NX209が500曲だ。

メモリー容量がすべて同じなのに、NX609&NX309とNX209では地図や検索の情報量が違うし、ミュージックキャッチャーの収録曲数も違う。この辺が気になっていたので訊いてみたら、NX609&NX309とNX209ではOSもプラットフォームも異なるというのだ。つまりNX209は昨年モデルのマイナーチェンジ版で、NX609&NX309は新規開発というわけ。そういえばNX609&NX309はUSB装備で、NX209は未装備だった。したがってNX209は実用性十分であれば安いモデルがいいという人向け。NX609&NX309は、エンターテインメント性も求める人向けということがいえるだろう。さらにNX609は、地デジはフルセグ対応で無くては物足りないし、オーディオの発展性もある程度確保したい。しかも、渋滞情報は正確でなくては困るという欲張りな人用だ。

そのNX609だが、フルセグ対応の地デジチューナーは4チューナー×4アンテナの高性能タイプで、B-CASカードリーダーも含めて本体に内蔵。全国の中継局・系列局のチャンネルや近隣県情報を自車位置と連動させることで、自動的にスムーズにチャンネルサーチができるチャンネル高速自動サーチは、サーチ時間を従来の約半分に短縮しているという。

09年クラスヴィアで初めて採用したオンライン交通情報検索も採用。これはブルートゥース携帯電話経由で日立交通情報センターから配信される交通情報をリアルタイムで取得できるもの。タクシーや、クラリオンナビユーザーからリアルタイムに情報を収集したプローブ情報に独自の推定補完技術を加えた渋滞情報だから、VICSではわからない高精度な渋滞情報を取得できる。この情報提供エリアは当面、東京23区内だが、エリアは徐々に拡大していく予定とのことだ。

そんな機能を搭載しているから、当然、ブルートゥースを内蔵。交通情報の提供エリア外の人でも、ブルートゥース携帯電話をお持ちであればワイヤレスでハンズフリー通話ができるし、音楽再生機能付き携帯電話やデジタル音楽プレーヤーをお持ちならワイヤレスで音楽のストリーミング再生もできる。さらに別売ケーブルの使用でビデオiPodの映像をナビ画面で見ることができるし、4chプリアウト+サブウーファー出力やローパス/ハイパスフィルターを装備しているから、外部アンプやサブウーファーを追加できるなど、オーディオの発展性もある。

NX309は、NX609の地デジチューナーをワンセグチューナーに代え、ブルートゥースやプリアウト&ローパス/ハイパスフィルターといったオーディオ系の装備を省いたものと思えばいい。サイドビューカメラ、CC-2016A-A(25,200円)や後方確認カメラCC-2017A-A(25,200円)の追加は全モデル対応。シンプルかつ実用性に優れ、手頃な価格が魅力のスムーナビは、ハイスペックモデルのNX609が追加され、ますます魅力が高まった。

【関連リンク】
・クラリオン・スムーナビ

ヘリックスから6chデジタルクロスオーバー

ブラックスの兄弟ブランド、へリックスからはデジタルクロスオーバーのDXP-6(57,750円)の登場だ。入力はアナログ4chとコアキシャルのデジタル。アナログ4ch入力は、A/Dコンバーターでデジタル化し、FL/FR/RL/RR/FL+FR/RL+RR)の6ch出力できる。

各チャンネル独立してローパス/ハイパス、サブソニック、バスブースト、タイムアライメント、位相の調整が可能。調整は本体の表示部を見ながら、本体のスイッチで行う。パソコンでの調整には対応していない。このあたりが、リーズナブルな価格の秘密か。

各機能の調整範囲は以下の通り。
●ハイパス/ローパス:40〜10,000Hz(スロープ−12/−24dB)
●サブソニックフィルター:15〜30Hz
●バスブースト:30〜45Hz(0〜+18dB)
●ディレイ:0〜480㎝(6.8㎝ステップ)、0〜14mS

■DXP-6の主なスペック
●全高調波歪率:0.01%(アナログ入力時)●全高調波歪率:0.005%(デジタル入力時)●S/N比:95dB以上(アナログ入力時)●S/N比:100dB以上(デジタル入力時)●入力インピーダンス:10KΩ●出力インピーダンス:10KΩ●入力感度:0.2V~8V●出力電圧:最大値4V●サイズ:幅235×奥行140×高さ33mm●質量:860g

ブラックスの超高級アンプ、Matrix X4登場

ブラックス/へリックスという高級カーオーディオ・ブランドを有するドイツのカーオーディオ・メーカー、AUDIOTEC FISCHER社の製品は、09年5月1日から輸入総販売元がエムズラインに変わったが、インポーター変更後初めてのニューモデルが、ブラックスの超ハイエンド・パワーアンプ、Matrix X4だ。

標準色がブラックで、価格は577,500円。ステンレス・スティール仕様も630,000円で用意される。またシルバー・バージョン(577,500円)とクローム・バージョン(630,000円)も受注生産で入手可能だ。

出力270W×4の4chアンプで、ブリッジ接続時は540W×2。通常接続時もブリッジ時も4Ωから1Ωの低インピーダンスドライブに対応し、インピーダンスが異なっても出力は変わらないという。その理由は、このアンプの最大の特徴である電源部にある。6個の異なる電源部を持ち、ソフトウェアによってパワーアンプ部を総合的にコントロール。スピーカーのインピーダンスが異なっても、同じ出力を維持するように動作させ、余分な発熱を抑えるのだそうだ。

動作領域はAB級で、パワーアンプ部は4パラレルのハイエンドMOS-FETで構成。電源部のコンデンサーは、12Vラインに40,000μF、ファイナル電源には26,400μFと、大容量のものを使用している。

ドイツのカーオーディオ専門誌、AUTO HiFi誌では「世界で最高のカーオーディオアンプ」との評価を受けたというこのブラックスMatrix X4、幅330×奥行330×高さ74㎜と、大きすぎない適度なサイズなのもいい。ちなみに重量は8.5㎏。夏以降には2chのMatrix X2も登場予定だ。


■ブラックスMatrix X4の主なスペック
●出力:280W×4(4Ω/2Ω/1Ω)/560W×2(4Ω/2Ω/1Ω)●全高調波歪:0.001%以下●乱変調波歪:0.006%以下●S/N比:110dB以上●ダンピングファクター:800以上●入力インピーダンス:10KΩ●入力感度:0.6V~8.0V●内蔵ヒューズ:130A

スウェーデンのDLSの高級スピーカーがモデルチェンジ

北欧スウェーデンのカーオーディオブランド、DLSの高級スピーカーが2機種モデルチェンジした。

従来のNobeliumシリーズに代わる新しいスピーカーがNordicaシリーズ。16.5㎝ウーファーを採用したセパレート2ウェイシステム、Nordica6.2(189,000円)の1機種で、13㎝セパレート2ウェイシステムは従来のNobeliumシリーズが継続販売される。Nobeliumシリーズはアルミコーンウーファーを採用していたが、Nordica6.2はケブラーコーンを採用。またNobeliumシリーズでは磁気回路にフェライト+ネオジウムのハイブリッドマグネットを採用していたが、Nordica6.2は大型のフェライトマグネットに変更した。トゥイーターは28mmシルクドーム型。付属のクロスオーバーネットワークには高品位パーツを使用し、トゥイーターレベルは4段階に切り替えできる。


もう一つのGothiaシリーズは、従来のIlidiumシリーズの後継となるモデル。こちらも16.5㎝セパレート2ウェイシステムのみの設定で型番はGothia6.2(168,000円)となる。Ilidiumシリーズでラインアップされていたセパレート3ウェイシステムIlidium6.3に代わるGothia6.3も発売予定だが、こちらは当分先になりそうだ。Gothia6.2もNordica6.2同様、マグネットをフェライト/ネオジウムのハイブリッドタイプから、大型フェライトに変更。ウーファーの振動板は。Ilidiumシリーズのノンプレスペーパーコーンから、Gothia6.2ではカーボンファイバーコーンに変更されている。トゥイーターは28mmのシルクドーム型。付属クロスオーバーネットワークはトゥイーターレベルを4段階に切り替え可能。

■Nordica6.2のスペック●最大入力:180W●定格入力:100W●再生周波数帯域:30〜25,000Hz●出力音圧レベル:91dB●インピーダンス:4Ω●クロスオーバー周波数:4,000Hz●カットオフスロープ:−6dB/oct(ローパス)、−12dB/oct(ハイパス)
■Gothia6.2のスペック●最大入力:180W●定格入力:100W●再生周波数帯域:30〜25,000Hz●出力音圧レベル:91dB●インピーダンス:4Ω●クロスオーバー周波数:4,000Hz●カットオフスロープ:−6dB/oct(ローパス)、−12dB/oct(ハイパス)

【関連リンク】
・シーアート

AV機能を強化したAVナビ、ケンウッドHDV-909DT

ケンウッドのAVナビが2年ぶりにモデルチェンジした。新しいHDV-909DT(オープン価格)は、サブネームで「AVマスター」と謳われているように、充実したオーディオ&ビジュアル機能と音質を追求した設計が特徴。一般的なAVナビがカーナビにAV機能をくっつけたイメージだとすれば、HDV-909DTはAV機器にカーナビをくっつけたという感じだ。

それは基本設計を見てもわかる。一般的なAVナビはナビ基板もオーディオ基板もひとつのシャーシに詰め込まれているケースが多いが、HDV-909DTはナビ部とオーディオ部を独立したシャーシに収め、きっちりと分離している。これはナビ部が発生する高周波ノイズが、オーディオ基板に影響するのを避けるため。ケンウッドでは従来モデルでもこの手法をとっているが、HDV-909DTはさらに、CDの2倍の88.2kHzでオーバーサンプリングするサンプリングレートコンバーター、16bitデータを24bit化するハイビット処理、デジタル信号の時間軸の揺らぎを排除するマスタークロックシステムなど、ホームオーディオで培った音質改善技術を投入し、高音質を追求しているのだ。

多彩なメディアや圧縮フォーマットへの対応も、HDV-909DTの魅力だ。パソコン内の圧縮音源をカーナビのHDDへ転送できるモデルはいくつか登場しているが、HDV-909DTは音楽だけではなく圧縮動画も転送できる。しかもUSB経由だけではなくCD-R/RWやDVD±RWからの転送も可能。対応する圧縮フォーマットは音楽がMP3/WMA/AACの3種類で、動画がMPEG-1&2/DivX。JPEGやBMP/GIFF/PNGの静止画も転送できるし、CDの高音質ダイレクト録音にも対応している。

iPodへの対応も充実。別売のインターフェースケーブル、KNA-i909(6,850円)を使えばiPod touchやiPhone3Gなど最新のiPodファミリー接続して音楽&動画再生/タッチパネルでのコントロール/充電が可能だし、PinP機能でナビの地図とiPodビデオの映像を同時に画面表示することもできる。内蔵の地デジチューナーは4チューナー×4フロントダイバシティアンテナで、受信感度を向上。アマチュア無線機などで培った独自のノウハウを活かし、ツインシールドでノイズの影響を排除するなど、受信感度の向上を図り、高速走行時の寿人感度も大幅に向上している。

高性能DSPによるチューニング機能も搭載。デジタルクロスオーバーはフロント/リア/サブウーファーの音のつながりを調整でき、イコライザーは13バンドの良性が可能。デジタルタイムアライメントはユニットごとの調整ではなくフロント/リア/サブウーファーの距離差を補正できる。またフロント1系統、リア/サブウーファー切り替え式1系統のRCA出力を装備し、外部パワーアンプの増設にも対応。外部パワーアンプ仕様時は、内蔵アンプへの電源供給と音楽信号の供給をカットするアンプデリートサーキットも採用し、音質への影響を極力抑えている。

AV機能がメインといっても、ナビ部をおろそかにしたわけではない。基本性能と操作のわかりやすさを重視したタイプで、モーションGUIや、よく使う機能を自動的に学習するランキングショートカット、ハイウェイモードでSAやPAの混雑状況を表示する機能、スマートICを考慮したルート探索、抜け道探索など便利な機能を搭載した。またモニターの逆チルト機能も、他の2DIN一体機にはない機能。インパネがスラントしたクルマに2DIN AVナビを設置した場合、反射によって画面が見えにくく、もう少しモニターを立てたいなと思っても、他社の2DIN AVナビはその方向への画面の角度調整はできないがケンウッドなら調整できるのだ。ナビ機能は基本機能がしっかりしていればシンプルでいいので、サウンド面の発展性を持ったAVナビが欲しいという人に向いたモデルだ。

【関連リンク】
・ケンウッド
・HDV-909DTスペシャルコンテンツ

TD理論を応用したトレードインスピーカーTDX1700

イクリプスは高級カーオーディオの「サウンドモニター」シリーズのスピーカーを皮切りに、5.1chサラウンド用のセンタースピーカーTDX700C(26,250円)、サテライトスピーカーのTDX700S(34,650円)、サブウーファーのTDX700W(58,800円)と、タイムドメインスピーカーのラインアップを広げてきた。そして今回、トレードインタイプのフロント用タイムドメインスピーカーTDX1700を発表。フロントスピーカー+サブウーファーのシンプルなシステムから5.1chサラウンドシステムまで、手軽にタイムドメインの高音質を楽しめるようになった。

タイムドメイン理論とは、音を周波数領域だけで捉えず、時間軸で捉える理論。詳しい解説はタイムドメイン社のサイトなどを参考にしてもらいたいが、簡単に説明すると、どんなに周波数特性が整って歪みが少ないスピーカーでも、時間領域にずれが生じると原音への忠実性が失われてしまうわけで、周波数成分を忠実に再生するのではなく、時間領域を考えて音の形を正しく再生するというのが、タイムドメインである。

そのためには音が出るポイントが動かないことが重要。スピーカーでいえば、磁気回路が固定されていることだ。ところが、ドアスピーカーの場合は、自らが発生した音のエネルギーで、スピーカーを固定しているドアの鉄板まで振動させてしまうために、音が出るポイントが前後に動いてしまう。それを解消するためにTDX1700は、ウーファーのフレームを2柔構造にしてフローティング。ドア取付時に音を濁らせる原因となる不要振動を抑え、タイムドメイン理論に近づくようにしている。また振動板の足場となるマグネットは従来の約2倍の大型。これがグランドアンカーの役割となり足場を強固に固めることで、振動板をより正確に動かす。

ウーファーの振動板は、新素材テクノーラとPEN(ポリエチレンナフタレート)の複合素材。不要振動を適度に吸収するため正確な音を再生するという。トゥイーターは4㎝と大きな口径のソフトドームタイプだ。強固かつ大型の密閉箱に入った状態のTDX1700を展示会場で軽く聴いてみたが、音の立ち上がりの鋭さが印象的。小口径スピーカーを思わせるほど、レスポンスがいい。しかもそのレスポンスの良さは、全帯域に渡っているから、低音楽器の音像もぼやけたりせず、明確な定位感をともないながら自然な音場を作り出す。

もちろん、車載状態ではないからドアに付けた状態で、こんな音を再現できるのかはわからない。またタイムドメイン理論に基づくと、ウーファーから出る音とトゥイーターから出る音のタイミングをぴたりと合わせなければ、本来の意図している音はでないだろうから、取付や調整がシビアであることは想像できる。とはいえ、素晴らしいポテンシャルを持ったスピーカーであることは間違いない。発売は7月上旬の予定。

【関連リンク】
・ホーム用のイクリプスTDスピーカー
・タイムドメイン社のホームページ

09年イクリプスAVNはUSBで音楽を高速転送

2DINサイズのAV一体ナビというスタイルを早くから貫き続けているのがイクリプスのAVN。HDD AVNの09年モデルは、USB接続に対応し、パソコンに貯まった音楽ファイルをUSBメモリー経由でAVNに短時間で転送できるのが、進化したポイントだ。

転送速度は約11Mbpsで、CD1枚分の曲を転送するのに約30秒。HDDには約3,000曲の音楽を保存できる。また別売のブルートゥースユニット、BTU109(18,900円)を使用すれば、対応携帯電話のハンズフリー通話だけではなく音楽のストリーミング再生も可能。ブルートゥース機器の登録は、カンタンペアリングで容易にできるし、AVN側でタイトル表示や再生曲の切り替えも可能だ。さらに別売のiPod接続コード、IPC109(6,300円)を用意すれば、iPodの再生/操作/充電もできる。もちろんビデオiPodの映像再生にも対応だ。
左がハイグレードなAVN779HD、右がスタンダードモデルのAVN669HD

09年HDD AVNのラインアップはAVN779HDとAVN669HDの2機種。ともに40GB HDDを搭載し、4チューナー+フロント4アンテナのフルセグ地デジチューナーを内蔵。USB接続やケータイリンク、iPod接続への対応といった部分は共通している。違いは上級のAVN779HDが7型WVGAディスプレイを採用しているのに対して、AVN669は新しい「AVN Lite」AVN339Mと同じデジタルTFTのEGAディスプレイを採用。他に、AVN779HDは5.1chデコーダーを内蔵したり、オートEQ&オートTAといったサウンド機能が充実しているのに対し、AVN669HDは5.1chデコーダー非搭載で、内蔵のタイムアライメント機能は簡易型といったあたりが違いだ。

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・イクリプスHDDナビゲーション

イクリプスAVN LiteにDVD&フルセグ対応機が追加

地図データを収録するメディアにPND同様のメモリーを採用し、2DIN一体のAVナビで取付工賃込み約10万円のリーズナブルな価格を実現したイクリプスの「AVN Lite」にエンターテインメント性を高めたニューモデル、AVN399M(オープン価格)が追加された。


従来モデルはお手頃価格を追求してコストダウンを図ったため、ユーザーからはDVDビデオが見られないなど、エンターテインメント性にものたりないという声があったのも事実。そのあたりを中心に、機能&性能の向上を図ったのが、新しいAVN399Mというわけだ。

具体的にはDVDビデオが見られるようになり、家庭で録画したDVD-VRモードのディスクにも対応。地デジチューナーはワンセグだけではなく12セグ放送も見られるフルセグ受信に対応した。しかも4チューナー×4アンテナの高性能タイプで、アンテナ可変マッチングシステムも搭載。12セグが広範囲で受信できるし、ワンセグと12セグの自動切り替えもシームレスにできる。

最新のデジタルTFTを採用し、ディスプレイをデジタル化したのも大きな変更点。解像度はEGAだが、映像のデジタル伝送により、地図はにじみが無く見やすいし、地デジやDVDの映像も色鮮やかでクッキリとした映像が楽しめる。

シンプルでわかりやすい操作は従来モデルゆずり。GPS+ジャイロセンサー&車速信号のハイブリッド測位で、自車位置表示はメモリーナビに比べて正確だし、2DINスペースにジャストフィットするから、装着後の見た目もすっきりしている。バックアイカメラ対応、iPod接続対応、ケータイリンク対応など、従来モデルが持つ機能はすべて残し、エンターテインメント性を高めたAVN339Mの発売は6月上旬の予定だ。

イクリプスからトレードインスピーカー4モデル登場

富士通テンのカーナビ&カーAVブランド、イクリプスからトレードインスピーカーのスタンダードシリーズが4モデル発表された。セパレート2ウェイのハイグレードが17㎝のSGS1771S(32,550円)と16㎝のSGS1671S(31,500円)の2機種、コアキシャル2ウェイのエントリーグレードが17㎝のSGS1701(11,550円)と16センチのSGS1601(10,500円)の2機種のラインアップ。これら4モデルでトヨタ/ニッサン/ホンダ/マツダ/三菱/スバル/ダイハツ/スズキの幅広い車種にトレードインし、トヨタ/ニッサン/ホンダ用の変換コードも同梱する。

17㎝セパレート2ウェイのSGS1771S

ハイグレードのセパレート2ウェイタイプは、ウーファーにグラスファイバー振動板を採用。軽く強い振動板がレスポンスに優れ自然なサウンドを再現する。トゥイーターは3㎝口径のソフトドーム型。首振り機構を採用しているので、設置した後にリスニングポイントに合わせて角度を微調整可能だ。またウーファーの振動板の背面から出る音の空気の流れをスムーズにすることで振動板の動きをより正確にするためにエアロスムージングダイキャストフレームを採用するなど、細かいところまで音に気をつかっている。

17㎝コアキシャル2ウェイのSGS1701

エントリーグレードのコアキシャル2ウェイスピーカーはウーファーの中心にトゥイーターを埋め込んだポイントソース構造。トゥイーターがウーファーの前面に配置されたコアキシャルスピーカーの場合、ウーファーから出た音がトゥイーターの背面に干渉して特性が乱れるケースもあるが、SGS1701&SGS1601は少なくとも、トゥイーターがウーファーの音に干渉することはない。トゥイーターは2.5㎝ソフトドーム型でウーファーはPP(ポリプロピレン)振動板を採用。セパレートタイプ、コアキシャルタイプともに、発売は6月上旬の予定。

■SGS1771S●定格入力:40W●瞬間最大入力:160W●出力音圧レベル:90dB●再生周波数帯域:25〜70,000Hz●インピーダンス:4Ω
■SGS1671S●定格入力:40W●瞬間最大入力:160W●出力音圧レベル:90dB●再生周波数帯域:25〜70,000Hz●インピーダンス:4Ω
■SGS1701●定格入力:30W●瞬間最大入力:120W●出力音圧レベル:92dB●再生周波数帯域:30〜50,000Hz●インピーダンス:4Ω
■SGS1701●定格入力:30W●瞬間最大入力:120W●出力音圧レベル:92dB●再生周波数帯域:30〜50,000Hz●インピーダンス:4Ω

イクリプスからコンパクトなデジタルアンプ登場


イクリプスのEA4200(47,250円)は、コンパクト&リーズナブルなフルレンジ・デジタルパワーアンプ。ボディサイズは幅190×奥行256×高60mmで、これまでの同社パワーアンプの半分の面積。最大出力は90W×4、定格で60W×4(4Ω)/85W×4(2Ω)と、それほど大きくはないが、同社チューンナップサブウーファー・TDX700W(58,800円)をシステムに加えて5.1chシステムとかフロント&リア+サブウーファーシステムを組んだときに適度なパワーのアンプといえる。またブリッジ接続で150W×2の2chアンプとしても使える。

ハイパス/ローパスフィルターを内蔵しているので、サブウーファーとフロント&リアスピーカーとの音のつながりを調整可能。クロスオーバー周波数の調整範囲は30〜500Hzでカットオフスロープはハイパス/ローパスともに−12dB/oct。18Hz以下の信号を−18dB/octのスロープでカットして、スピーカーが不要振動を起こす原因となる低域ノイズを排除するサブソニックフィルターや、45Hzの低音を強調するバスブーストも搭載する。またプリアウト端子を装備しているので、パワーアンプを連装する際の配線は効率良くできる。

【関連リンク】
・イクリプス

イクリプスからドライブレコーダーの新作DREC3000

衝突や急ブレーキなどの衝撃があったとき、その前後の映像を記録するドライブレコーダーは、いざというとき事故原因の解明の手助けになるし、記録されていることを意識するから運転マナーの向上につながったりもする。そのため、タクシーやトラックでは普及がずいぶん進んできた。イクリプスでは、乗用車にもドライブレコーダーを普及させるべく、数年前から販売しているが、第3世代となるモデルがDREC3000(52,500円)だ。


カメラと本体が分離したセパレートタイプで、フロントガラスにはコンパクトなカメラだけを設置できるから、ドライバーの視界の邪魔にならないし、外からの見栄えも良し。カメラは約21万画素のCMOSで、水平135度、垂直105度の広画角だから、広範囲の画像を撮影できる。

このモデル、衝撃に反応してその前後計20秒(トリガー前12秒、トリガー五8秒)間の映像を記録するイベントメモリーに加え、ビデオカメラのように好きなタイミングで録画を開始&停止して動画を撮れるビデオモード、デジカメのように静止画を撮れるワンショットメモリーモードを採用。いざというときに備えるだけではなく、積極的にレジャーユースできるようになったのも特徴だ。

たとえばドライブに出かけて景色のいい道に出会ったらビデオモードやワンショットメモリーで録画、撮影したり。ビデオモードでは連続20分、最大5件の記録ができ、ワンショットメモリーは600枚記録できる。また画像記録時は、本体に内蔵したマイクで音声も録音できる。

記録メディアはSDカード。保存フォーマットは、資料に明記されていないが、ドライブの思い出になるし、ブログのネタにも使えそうだ。個人的にはカーナビの動画と同時にDREC3000で外の映像を記録しておけば、どんなシチュエーションでカーナビがどんな動きをするのか、わかりやすくお伝えできるのでは? などと考えている。

カメラのブラケット部にスピーカーを搭載し、急ハンドルや急加速時にアナウンスで注意を促す音声ガイダンスも新しい機能。安全運転とエコドライブに寄与するための機能だ。また映像出力専用の操作スイッチを本体に追加し、カーナビなどで映像を見る時の操作を簡素化するなど、使い勝手も向上。活用範囲が広がったことで、自家用車へのドライブレコーダーの普及が進むか!?

レインボウからゴルフⅤ用トレードインスピーカー

純正オーディオの音に不満を抱えているゴルフⅤのオーナーなら、ぜひ検討したいのがスピーカーの交換。純正スピーカーを外して簡単に入れ替えできるゴルフⅤ用トレードインスピーカーは、イートンAXISなどいくつかあるが、ドイツのレインボウから最新のゴルフⅤ用トレードインスピーカー、VW-403F(99,750円)が登場した。

レインボウにはこれまでもゴルフⅤ用トレードインスピーカーがあったが、新しいVW-403Fはウーファーを純正の16センチ口径から20センチ口径にサイズアップできるのが最大の特徴。これにより、従来のものより、低音の再生能力が大幅に向上している。もちろんトレードインスピーカーだから、純正スピーカーを外して入れ替えるだけと、装着の容易さは確保している。

この20センチウーファーと10センチミッドレンジ、25ミリトゥイーターの3ウェイ構成で、ウーファーはPPコーン、ミッドレンジはペーパーコーン、トゥイーターはシルクドームを採用。磁気回路にはウーファーからトゥイーターまですべてネオジウムマグネットを使用しているから、ウーファーが680グラム、ミッドレンジが290グラムと、軽量に仕上がっている。

付属のクロスオーバーネットワークはゴルフⅤに合わせてチューニングした専用設計。このネットワークをドア内に効率良く設置するためのアルミ製ステーやドアの鉄板の共振を効果的に抑える制振材、ドア内張り内で発生する定在波の吸収などに効果的なウェイブガイドがセットのパーフェクトインストールキット、PIK-403F(14,700円)も用意。これを使えば、VW-403Fのポテンシャルをより効率的に引き出すことができる。なお、2009年内にVW-403Fを購入すれば、このパーフェクトインストールキットがもれなく付いてくる。なおレインボウの総輸入元はジャンライン(株)、総発売元は明宝自動車IQ事業部(03-3223-4300)となる。

■VW-403Fのスペック●再生周波数帯域:40〜30,000Hz●最大入力:180W●定格入力:100W●出力音圧レベル:90dB/W/m●インピーダンス:4Ω

iPodもいい音で。高音質CDメインユニット登場

カロッツェリアから抜群にコストパフォーマンスが優秀なハイエンド・カーオーディオ、DEH-P01(105,000円)の登場だ。P01といっても、CDトランスポートとデジタルプロセッサーが分かれた、これまでのDEX&DEQ-P01〜P01Ⅱの構成とは異なり、デジタルプロセッサー内蔵アンプレスCDメインユニットに、小型の外部6chアンプを付属するというスタイル。価格的にもシステム面でも、P01の後継ではなく、新しいカテゴリーの製品と思えばいい。


内蔵デジタルプロセッサーには、高速演算処理が可能な32bit浮動小数点DSPを新規に採用。L/R独立4ウェイデジタルクロスオーバーやL/R独立31バンドデジタルイコライザー、デジタルタイムアライメントといったデジタル補正機能の仕様は、カロッツェリア・カーオーディオのフラッグシップモデル「Xシリーズ」と比較してみても、クロスオーバーのスロープが−36dBまで(Xシリーズは−72dBまで)に変更されている以外は、ほぼ同じ内容だ。加えて、Xシリーズにはないオートタイムアライメント&オートイコライザーも搭載。装着後に試聴位置にマイクをセットして調整をONにすれば、明確な音像定位と自然な音場、滑らかな車内音響特性に自動チューニングしてくれる手軽さも持ち合わせている。

また入力信号を忠実に伝送するリニアテクノロジー社製高性能ハイスルーレートオペアンプ、デジタル信号の時間軸の揺らぎ=ジッターを低減するサウンドマスタークロック回路、高電圧駆動によりダイナミックレンジを確保するハイボルテージボリューム回路、CDメカモジュールをシャーシ全体で押さえ固有振動を吸収&分散することで信号の読み取り精度を高めるダンパー機構、外部ノイズの影響を最小限に抑える銅メッキシャーシなど、音のクオリティに関わるデバイスや装備にも抜かりはない。D/Aコンバーターはバーブラウンではなく国産のAKM高性能24bitアドバンストマルチビット方式DACを採用。最近、ホームオーディオでも評判の国産DACを採用したのは、ブランド名よりもサウンドクオリティを重視した結果。これがハイエンド機ながら10万円という低価格にも結びついている。

パワーアンプはPower MOS FETを採用し、最大出力は50W×6。電源部にはフルカスタム大容量音響用コンデンサーの採用と放熱効果を高めることで、安定駆動を実現。またパワーICを含めた回路を左右独立構成にすることで、信号の相互干渉を抑え優れたチャンネルセパレーションを実現している。

ハイエンドカーオーディオにふさわしい設計にも関わらず、USBを装備してデジタル音源に対応しているのも特筆すべき点。なぜかハイエンド機には、iPodをいい音で楽しむという発想のモデルが皆無だったからだ。このDEH-P01の場合、iPodやUSBメモリーなどのデバイスに保存した音楽ファイルは、デジタルのままDEH-P01に伝送され、DEH-P01内の高性能DACでアナログ音声に変換される。しかもサウンドマスタークロック回路の効果も受けるので、iPodとは思えない高音質で音楽が楽しめる。再生可能なフォーマットはMP3/WMA/AACといった圧縮音源のほか、非圧縮のWAVフォーマットにも対応。もちろん、iPodのWAVファイルもデジタル伝送ができる。だから、より高音質で聴きたいならiTunesに楽曲をWAVファイルで取り込んでおくのがおすすめだ。

もちろんDEH--P01に接続したiPodは充電が可能。最新のiPhone/iPodにも対応しているし、iPhone/iPod側で選曲等の操作が可能なコントロールモードを搭載しているのもうれしい点。CDもiPodもデジタルメディアもいい音で楽しみたい人に、超おすすめのメインユニットだ。

カロッツェリアDEH-P930の後継機が5万円台!

ハイエンド・カーオーディオの入門機として人気のカロッツェリアDEH-P930の後継機となるCDメインユニット、DEH-P940が登場した。価格はなんと52,500円! DEH-P930が78,750円だったから、25,000円以上もお安くなった計算だ。

当然、コストダウンを図っているわけだが、機能面のダウンは一切無し。クルマごとに最適な音場&周波数特性に自動チューニングするオートタイムアライメント&オートイコライザーを搭載しているし、ネットワークモードに切り替えればハイ/ミッド/ローのL/R独立3ウェイデジタルクロスオーバーも使える。またL/R独立16バンドデジタルイコライザーで、左右のスピーカーから出た音の特性の差を解消することも可能だ。

音質に関わるデバイスもほぼ同じ。D/Aコンバーターはバーブラウンの24bitアドバンストセグメント方式DACだし、リニアテクノロジー社製高性能ハイスルーレートオペアンプ、ハイスピードクロック回路、ハイボルテージボリューム回路、フルカスタム大容量音響用電源コンデンサーも採用している。

見た目での大きな違いはシャーシ。コストがかかる銅メッキシャーシの採用は止めている。これは、コスト対費用を考えたものだそうだ。ただし、シャーシを変更したことで、CDメカモジュールをシャーシ全面で押さえ込み、固有振動を吸収・分散するダンパー機構など、新たに採用できたものもある。このダンパー機構によって、信号の読み取り精度は大幅に高まったという。

他にロータリーボリューム&ロータリーコマンダーの材質が変わったり、細かな変更はあるが、音と機能に関しては基本的にDEH-P930と思っていい。最新設計の機器ではないのでUSBの装備はないが、フロントにAUX入力を装備しているので、携帯デジタルプレーヤーを聴くことは可能。また、ちょっと古いiPodなら別売のiPodアダプターCD-IB10Ⅱ()を使えば、DEH-P940側でのiPod操作ができるし、USBアダプターやBluetoothアダプターの接続にも対応している。CDを中心に聴く音楽ファンには、コストパフォーマンスが抜群にいい買い物だと思う。

カロッツェリアから同軸カスタムフィットスピーカー

カロッツェリアから、幅広い車種にトレードインできるコアキシャル2ウェイタイプのカスタムフィットスピーカー「Jシリーズ」が登場した。公表のPRSシリーズから始まり、Vシリーズ〜Cシリーズへと引き継がれた「Open&Smoothコンセプト」に基づき、トランジェント、ワイドレンジ、無共振化を追求。トゥイーターの低域側の再生範囲を中域まで拡大し、中域の定位感と音場感を向上させるとともに、クロスポイント付近の周波数特性の乱れを抑えて、音のつながりがいいスムーズな音楽再生を実現するのも「Open&Smoothコンセプト」が意図するところだ。
写真は17センチ・コアキシャル2ウェイのTS-J1710A

ウーファーの振動板は長繊維配合の発泡PPと高強度アラミド繊維テクノーらを一体成形した2層IMX構造のIMXファイバーコーンを採用。軽量かつ高剛性という優れた特性を持つこの振動板は、曲げ、ねじれ、圧縮に強いため、歪みを抑えることができ、大振幅でもたわまずに入力信号を忠実に再現できるのが特徴だ。

トゥイーターはTS-J1719AとTS-J6910Aが3.2センチ口径で、TS-J1610AとTS-J1010Aが2.7センチ口径。チタンダイヤフラムを採用したハードドーム型で、バックチャンバーを組み合わせることで、高域側の再生限界を確保しつつ、低域側のピストンモーション域を拡大を図っている。そのためクロスオーバーポイントを低く設定でした。また、振動板の前には高域の指向性を制御するデフューザーを採用。ディフューザーにはロータリー機構を装備しているので、デフューザーを回転させてフィンの向きを調整すれば、指向性を制御してステレオイメージが明確な音場を得ることも可能だ。

ラインアップは17センチのTS-J1719A(22,050円)、16センチのTS-J1610A(21,000円)、10センチのTS-J1010A(21,000円)、16×24センチ楕円のTS-J6910A(26,250円)の4種類。各スピーカーのスペックは以下の通り。

■TS-J1719A●瞬間最大入力:150W●定格入力:40W●再生周波数帯域:33〜34,000Hz●出力音圧レベル:91dB●インピーダンス:4Ω
■TS-J1610A●瞬間最大入力:120W●定格入力:30W●再生周波数帯域:34〜34,000Hz●出力音圧レベル:90dB●インピーダンス:4Ω
■TS-J1010A●瞬間最大入力:100W●定格入力:25W●再生周波数帯域:39〜34,000Hz●出力音圧レベル:87dB●インピーダンス:4Ω
■TS-J6910A●瞬間最大入力:180W●定格入力:50W●再生周波数帯域:32〜34,000Hz●出力音圧レベル:92dB●インピーダンス:4Ω

スピーカーの能力を引き出す高音質インナーバッフル

カロッツェリアの「サウンドエンジニア」はドアに装着したスピーカーの性能をフルに引き出すために開発された高音質インナーバッフルキット。シナ合板のインナーバッフル+遮音クッションのスタンダードパッケージと、ハイブリッド・メタルダイキャストインナーバッフル+各種吸音/遮音/制振材がセットのハイグレードパッケージが用意されているが、ハイグレードパッケージに、純正16×24センチ楕円スピーカーを搭載したアルファード/ヴェルファイアなどのトヨタ車用高音質インナーバッフル、UD-K718(26,250円)が追加される。発売は7月下旬の予定。



内容は既発のハイグレードバッケージと同じで、インナーバッフルは不要共振を排除する、アルミニウム、鉄、真鍮の異種金属を組み合わせた高剛性&高比重のメタルダイキャスト製。スピーカー背面からの逆相音によって生じる定在波や反射音を吸収するとともにドア外板の不要振動を抑える4層構造のマルチファンクションマット、ドア内のサービスホールなどを通して回り込む逆相音を遮へいする遮音クッション、防音パッドおよび遮音シートも同梱する。

一般的なデッドニングキットと異なり、防水シートをはがしたり、アルミテープ等でサービスホールを塞いだりせず、効果的な施工ができるのもサウンドエンジニアの特徴。そのため、ドアウィンドウの調整等のメンテナンスが通常通りできるし、クルマを手放す時にも苦労しなくて済む。スピーカーの交換は、よりいい音で楽しむための第一歩。現状より楽しく気持ちよく音楽を聴きたいなら、サウンドエンジニアを使ったスピーカー交換を検討してみては? 対応車種は以下の通り。
・アルファード(H20/5以降)
・ヴェルファイア(H20/5以降)
・マークXジオ(H19/9以降)
・カムリ(H18/1以降)
・マークX(H16/11以降)
・ハリアー(H15/2以降/ハイブリッド車を除く)
・ハイラックスサーフ(H14/11以降)
・ランドクルーザープラド5ドア(H14/10以降)

【関連リンク】
・高音質インナーバッフル車種別適合一覧表
・ハイグレードパッケージの取付手順

カロッツェリアから小容積設計のパワードSW

TS-WX210A(26,250円)は、取付場所を選ばない小容積設計のパワードサブウーファー。スピーカーはわりと大きめの20センチ口径で、新開発のアルミニウム平面振動板の採用で薄型設計が可能に。現時点でスペックは不明だが、エンクロージャーの奥行きは10〜15センチ程度だと思われ、ラゲッジルームのサイドなどに設置しても、さほど邪魔にならないだろう。


内蔵アンプはコンポーネントアンプ並みの低歪率のPowerMOS-FETアンプで、最大出力は150W。クロスオーバー周波数50〜125Hz可変、カットオフスロープ-12dB/octのローパスフィルターも内蔵する。ワイヤードリモコンを付属し、これでゲインやクロスオーバー周波数、位相を調整できる。スペックは以下の通り。

●再生周波数帯域:37〜200Hz●出力音圧レベル(車室内音圧):102dB●最大消費電流:7A●質量:3.8㎏

カロッツェリア・サイバーナビの09年モデル登場!

カロッツェリア・サイバーナビといえば、市販ナビの中で常に最先端の価値を提供してきたモデル。それが09モデルに進化し、5月下旬から発売される予定だ。
AVIC-VH9900

AVIC-ZH9900

09サイバーナビの進化ポイントは大きいものでふたつ。スマートループと高音質化だ。まずスマートループ。ドライブ中のサイバーナビ・ユーザー同士が、通信サーバーを介して交通情報を共有することで、VICSだけではわからない細かく正確な渋滞情報を得られるスマートループ渋滞情報は、従来のサイバーナビでも有益なものだった。

スマートループ渋滞情報の提供道路が拡大

そのスマートループ渋滞情報の対象道路が、08年モデルの約2.4倍に拡大。距離でいうと約70万キロの道路で、渋滞情報の提供が可能になる。ちなみに、08年サイバーナビが渋滞情報を提供可能な道路の総延長は約33万キロで、VICSは約7万キロ。日本の道路の総延長距離は約120万キロで、09年サイバーナビが渋滞情報を提供可能な約70万キロは、道幅5.5メートル未満の細街路を除く、ほぼ全道路に相当するという。

そのおかげで、従来サイバーナビよりも効率的な渋滞回避ルートの探索ができるようになるし、目的地への到着予想時刻もより正確にわかるというわけ。ただし、このスマートループ渋滞情報の正確さは、情報提供者=ドライブ中のサイバーナビ利用者の数にも左右される。

スマートループによるリアルタイム道路データバージョンアップも、今年からスタートする。今年の夏の全データバージョンアップは08年モデルのユーザー。それにより、08年モデルも09年モデルと同等の機能が使えるようになる。

09年モデルの購入者が最初にバージョンアップを行うのは09年冬の予定。購入者は3年分(5回分)の最新データバージョンアップが無料でできる(それ以降は有料)ほか、年10回の地点上法データバージョンアップも3年間無料でできる。また新規開通道路は、開通日の当日に地図上に反映可能。資料には書いていないので詳細はわからないが、サイバーナビの地図は差分更新できるフォーマットではないはずなので、おそらく全データバージョンアップ時にあらかじめ開通予定の道路データを組み込んでおき、開通日が過ぎたら表示できるようにする仕組みなのだろう。いずれにしろ、新規開通道路がすぐに地図に反映されるのはうれしいことだ。

ほかにもエアーナビで実現していたガススタ価格情報の表示や、シャープとの協業によって実現したフォトリモ@ナビなどの新しいナビ機能を搭載。フォトリモ@ナビとは、夏以降に発売されるフォトリモ@ナビ対応携帯電話とブルートゥース(別売)を介して連携し、携帯電話で取得した地点情報をナビに炭層したり、メールの送受信が簡単にできたり、電話やメールの着信をナビ画面にアイコン表示できたりする機能。また、DSRCユニットND-DSRC1を接続することで、次世代のITSサービスにも対応できる。

可逆圧縮でミュージックサーバーが高音質に

もうひとつのポイントである高音質化だが、オーディオ機器同様、幾度にもおよぶ試聴を行い、パワーアンプ周辺にカスタム仕様の電解コンデンサーを採用するなど、高品位音響パーツを使って音質の向上を図ったという。またミュージックサーバーの音質向上を図るため、録音時のデータ圧縮にATRACアドバンスト・ロスレス方式を採用。MP3やATRAC3のように完全に元通りの音にはならない非可逆圧縮ではなく、可逆圧縮方式なので、CDの音楽情報を失うことなく、約50%のサイズに圧縮できるATRACアドバンスト・ロスレス方式ですべての音楽を録音すれば、録音曲数は最大約2,000曲。従来通りの非可逆圧縮のリッピング(最大約10,000曲)もできるから、曲数を選ぶか音質を選ぶか、ユーザーの用途に応じて選択できる。またiPhoneを始め、最新のiPodにも対応する。

ラインアップは、1DINサイズの7型ワイドインダッシュモニター内蔵DVD/CDメインユニットと1DIN HDDナビを組み合わせたAVIC-VH9900(378,000円)と2DIN一体型のAVIC-ZH9900(357,000円)、1DINナビ単体のAVIC-H9900(189,000円)の3タイプ。AVIC-VH9900とAVIC-ZH9900は地上デジタルチューナー内蔵で5.1chサラウンド再生に対応。ミュージックサーバー機能を搭載しているほか、WMA/MP3/AAC/DivXといった圧縮音源&動画の再生もできる。モニターはもちろん高精細なVGAだ。

AVIC-H9900は、1DINインダッシュAVメインユニットのAVH-P900DVA(231,000円)や1DINインダッシュモニターのAVX-P90DV(157,500円)との組み合わせを想定したモデル。よりサウンドにこだわりたいニーズに向けたモデルだ。こちらは、地上デジタルチューナーは別途必要。ミュージックサーバーにも対応していない。各種オプション品は以下の通り。

■Bluetoothユニット ND-BT10 15,750円
■DSRCユニット ND-DSRC1 52,500円(発売時期未定)
■バックカメラユニット ND-BC4 21,000円

カロッツェリア・エアーナビが第2世代に進化

通信機能も使える高性能&多機能PND=カロッツェリア・エアーナビが、AVIC-T10からAVIC-T20(オープン価格)へとバージョンアップ。6月下旬の発売を予定している。

ボディは従来モデルのAVIC-T10がベースで、5.8型ワイドVGAモニターの採用、ワンセグチューナーの内蔵といった装備面は、AVIC-T10と変わらず。自車位置の測位精度を高めるジャイロセンサー/加速度センサーの内蔵や、別売電源ケーブルによって車速信号を取り込めるあたりもAVIC-T10と同じ仕様だ。

では、なにが違うのかというと、まず操作レスポンスの向上を図ったという。確かに従来モデルは、操作に対するレスポンスがスピーディとはいい難かったのでありがたい改良だ。また、地図やメニュー画面の背景色などを見直し、より美しく見やすくしたというし、通信機能を使った時に可能なガススタ価格情報検索の表示速度を改善したり、ガソリン価格が安い順に表示できるようにするなど、使いやすさの向上も図っている。

ウィジェットも、新しく採用した機能だ。地図画面上に置いた専用アイコンにタッチすると、さまざまな通信コンテンツに簡単にアクセスできるので、通信機能の使い勝手が格段に高まる。選択可能なウィジェットは「周辺登録スポット」「ガススタ価格表示」「周辺おすすめ情報」「番スポ!」「地域イベント情報」「天気予報」だ。

取付スタンドを吸盤タイプに変更したのも、ユーザーにはありがたい改良だ。従来の貼り付けタイプのスタンドに比べると、クルマへの脱着が格段に簡単にできる上に、見た目にもスマートに取付できる。また、他のクルマへの載せ替えも手軽だ。

なお、8月にリリース予定のバージョンアップソフトによって、従来のAVIC-T10もAVIC-T20相当の機能にバージョンアップできる。バージョンアップ関連および、AVIC-T20用のオプション品は以下の通り。

■エアーナビマップTypeⅡ Vol.2ダウンロード版 CNVU-A200DL 15,750円
■エアーナビマップTypeⅡ Vol.2ダウンロード版(地図得料金) CNVU-A200DL 5,250円
■エアーナビマップTypeⅡ Vol.2 SD更新版 CNSD-A200 18,900円

■電源ケーブル RD-031 4,200円
■モニター取付金具 AD-V1 3,150円
■載換キット AD-T20 8,400円

【関連リンク】
カロッツェリア・エアーナビ
エアーナビの通信料金について

スウェーデンDLSからコンペティション用スピーカー

DLSはおもにスピーカーを主軸とする、北欧スウェーデンのカーオーディオメーカー。日本では知名度が低いが、ヨーロッパではEMMA(Europe Mobile Media Association)のスポンサーにパイオニアやフォーカルなどとともに名を連ね、競技会にも積極的に参加。好成績を上げることで知名度を高めてきたメーカーだ。

そんなDLSからコンペティション専用スピーカー「Scandinavia(スカンジナビア)」シリーズが発売される。28ミリ・ソフトドームトゥイーターのScandinavia1(78,750円)、75ミリ・ミッドレンジのScandinavia3(78,750円)、2ウェイ専用の16.5センチ・ミッドベース、Scandinavia6/2(152,500円/予価)、3ウェイ用の16.5センチ・ミッドベース、Scandinavia6(152,500円)の4モデルで、すべてバラ(左右ペア)売り。2ウェイシステムならScandinavia1+Scandinavia6/2の組み合わせ、3ウェイシステムであればScandinavia1+Scandinavia3+Scandinavia6を組み合わせればいい。なお、2ウェイ用のパッシブクロスオーバーネットワークは発売を予定。パッシブクロスオーバーネットワーク、3ウェイシステムはマルチアンプが前提となる。
左がトゥイーターのScandinavia1、右はミッドレンジのScandinavia3

トゥイーターのScandinavia1は再生周波数帯域が1〜30kHzと幅広く、耐入力も最大で200Wと高い。ミッドレンジのScandinavia3は、振動板にケブラーを採用。フリーエアまたは密閉型エンクロージャーでの使用を推奨しており、エンクロージャーに入れる場合の推奨容量は1リットルだ。Scandinavia6/2はカーボンファイバーの振動板。2ウェイ用だから、再生周波数帯域は50〜6,000Hzと、高域側の再生レンジが広い設計になっている。Scandinavia6の振動板はアルミコーン。3ウェイ用だけに再生周波数帯域は30〜1,000Hzと高域側を欲張らず、より低い周波数まで再生できる設計だ。なお、Scandinavia6/2は遅れて発売を予定。スペックは以下の通り。
左が2ウェイ用のScandinavia6/2。右はScandinavia6

■Scandinavia1●インピーダンス:4Ω●推奨アンプ定格出力:50〜200W●再生周波数帯域:1,000〜30,000Hz●Fs:655Hz●能率:93dB●推奨クロスポイント:4/5/6kHz●外形:95ミリ●取付内径:84ミリ●奥行:28ミリ
■Scandinavia3●インピーダンス:4Ω●推奨アンプ定格出力:50〜200W●再生周波数帯域:80〜16,000Hz●Fs:80Hz●能率:84dB●推奨クロスポイント:LP300Hz/HP6kHz●外形:84ミリ●取付内径:78ミリ●奥行:45ミリ
■Scandinavia6/2●インピーダンス:4Ω●推奨アンプ定格出力:50〜200W●再生周波数帯域:50〜6,000Hz●能率:85.4dB●外形:165ミリ●取付内径:140ミリ●奥行:67ミリ●Fs:42.7Hz●Re:3.7Ω●Qms:2.97●Vas:15L●Qes:0.54●Qts:0.45●Sd:127c㎡●BL:6.17
■Scandinavia6●インピーダンス:4Ω●推奨アンプ定格出力:50〜200W●再生周波数帯域:30〜1,000Hz●能率:86.7dB●外形:165ミリ●取付内径:140ミリ●奥行:67ミリ●Fs:39Hz●Re:3.4Ω●Qms:2.59●Vas:18.55L●Qes:0.38●Qts:0.33●Sd:129c㎡●BL:6.71

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シーアート
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キッカーの中・上級スピーカーがモデルチェンジ

キッカーの中級&上級スピーカーがモデルチェンジした。中級スピーカーは従来と同じ「RSシリーズ」のネーミング。が、マグネットの背面にもセットできる円形のクロスオーバーネットワークを角形の大型ネットワークに変更して新設計。音響用デバイスをふんだんに使い、高音質化を図ったほかバイアンプ接続にも対応している。カットオフスロープは、ハイパス−18dB/oct、ローパス−12dB/octの非対称型だ。

サイズバリエーションは、16.5センチウーファー採用のRS65.2(88,200円)と16センチのRS60.2(79,800円)の2種類。トゥイーターは2.5センチ口径のテトロンドーム型で、セパレートとコアキシャルの両方に対応できるコンバチブル2ウェイ式。スピーカーグリルの変更により、見た目も大きく変わった。

「QSシリーズ」は従来のSSシリーズに代わる新世代のフラッグシップスピーカー。RSシリーズ同様、クロスオーバーネットワークが大型の四角いタイプに変わり、バイアンプ対応となった。こちらのネットワークのカットオフスロープも非対称型で、ハイパス側−24dB/oct、ローパス−12dB/octと、トゥイーターのスロープがより急峻な設計だ。

ウーファーのサイズバリエーションは16.5センチと16センチ。16.5センチがQS65.2(144,900円)で、16センチモデルがQS60.2(130,200円)という型番になる。RSシリーズ同様、現時点では従来モデルにラインアップされていた13センチモデルが無くなっている。

ウーファーの振動板はドイツ・ローム社製のTRI-TECHコンポジット・コーン。カーボンファイバーとポリプロピレンの3層構造で、軽量&高剛性を両立する。またサブウーファーにも採用しているTカット・トッププレートを採用し、強力な磁界と適切な温度管理を両立。また銅ショートリングで磁気変調歪みを抑えクリアな中高域を確保するなど、高音質を追求した設計だ。

トゥイーターは3センチ口径のテトロンドーム型。シールドタイプのバックチャンバーを装備し、低域側の再生能力を高めている。ウーファーのアルミフェイズプラグを外してトゥイーターをねじ込めば、コアキシャル2ウェイとしても使用できる。ウーファーのグリルは一般的なメッシュタイプに変更。デザインがキッカーらしくないと感じる人もいるだろうが、デザインもサウンドも、大人っぽくなった新世代キッカーのフラッグシップスピーカーだ。

■RS65.2●耐入力:最大200W/定格100W●出力音圧レベル:87dB(1W/1m)●周波数特性:40〜21,000Hz●取付奥行:13.8センチ●クロスオーバーポイント3.5kHz
■RS60.2●耐入力:最大180W/定格90W●出力音圧レベル:87dB(1W/1m)●周波数特性:50〜21,000Hz●取付奥行:12.7センチ●クロスオーバーポイント3.5kHz
■QS65.2●耐入力:最大200W/定格100W●出力音圧レベル:87dB(1W/1m)●周波数特性:40〜22,000Hz●取付奥行:13.8センチ●クロスオーバーポイント2.8kHz
■QS60.2●耐入力:最大180W/定格90W●出力音圧レベル:86dB(1W/1m)●周波数特性:50〜22,000Hz●取付奥行:12.9センチ●クロスオーバーポイント2.8kHz

キッカー・サブウーファーの名機が復刻

キッカーの名を世に知らしめたのが、ソロバリック・サブウーファー。半分のスペースで質の高い低音再生を実現したソロバリック・サブウーファーは、いま主流のスモール・エンクロージャー型サブウーファーの原点ともいえる。そんな初代ソロバリック・サブウーファーが、ファンの要望に応えて「ソロ・クラシック」シリーズとして復刻した。
写真は25センチ口径のS10C

オリジナルの初代ソロバリックがベースだから、最新ソロバリックのスクエアタイプではなく、オーソドックスなオーバルタイプ。ただし、ソロコーンなど最新ソロバリックに使用されている素材や技術がふんだんに盛り込まれている。とくにうれしいのは当時に無かったデュアルボイスコイルの使い勝手が非常に良いことだ。もちろん、当時と同じく、コンパクトなエンクロージャーで、ディープな低音再生を実現する。サイズバリエーションは38センチのS15C(86,100円)、30センチのS12C(66,150円)、25センチのS10C(56,700円)、20センチのS8C(46,200円)の4種類で、それぞれ2ΩDVCと4ΩDVCを用意。スペックは以下の通り。

■S15C●耐入力:最大1,500W/定格750W●出力音圧レベル:88.0dB(1W/1m)●周波数特性:18〜100Hz●取付奥行:20センチ●推奨エンクロージャー容量(密閉型の場合):35.4リットル
■S12C●耐入力:最大1,200W/定格600W●出力音圧レベル:87.2dB(1W/1m)●周波数特性:20〜100Hz●取付奥行:16センチ●推奨エンクロージャー容量(密閉型の場合):24.92リットル
■S10C●耐入力:最大900W/定格450W●出力音圧レベル:86.8dB(1W/1m)●周波数特性:24〜100Hz●取付奥行:14.6センチ●推奨エンクロージャー容量(密閉型の場合):18.69リットル
■S8C●耐入力:最大600W/定格300W●出力音圧レベル:82.7dB(1W/1m)●周波数特性:28〜100Hz●取付奥行:11センチ●推奨エンクロージャー容量(密閉型の場合):9.34リットル

ロックフォードから低価格の「PRIME」アンプ登場

ロックフォード・フォスゲートから、お手軽価格のベーシックシリーズ「PRIME」が登場した。パワーアンプは2chのR150-2(20,790円)と4chのR300-4(29,715円)、モノラルのR500-1(38,640円)の3モデル。国産機よりも安いくらいの金額で、アメリカン・ブランドの製品が手に入るのだから、好きな人にはうれしい限り。

R150-2は定格で50W×2(4Ω)/75W×2(2Ω)/150W×1(4Ωブリッジ)の出力。R300-4は50W×4(4Ω)/75W×4(2Ω)/150W×2(4Ωブリッジ)で、R500-1は320W×1(4Ω)/500W×1(2Ω)。サイズは、R150-2が幅293×奥行き194×高さ61ミリと小さく、R300-4とR500-1は同じ大きさで幅434×奥行き194×高さ61ミリ。R150-2とR300-4には80Hz固定のハイパスフィルターと50〜250Hz可変のハイパスフィルターを内蔵。R500-1は40〜130Hz可変のローパスフィルターとパンチレベルコントローラー付き。ハイパス/ローパスフィルターのスロープはすべて-12dB/oct。
R150-2


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ロックフォード「PRIME」のスピーカーは1万円以下

ロックフォード・フォスゲートの新ラインアップ「PRIME」シリーズのスピーカーは、なんと! 1万円以下の超リーズナブル・プライス。13センチモデルのR152がコアキシャル2ウェイで7,245円。16.5センチモデルのR1653はコアキシャル3ウェイで、7,770円だ。

公称インピーダンスは両モデルとも4Ωで、定格入力はR152が35W、R1653が40W。取付奥行きがR152で49ミリ、R1653は51ミリと、わりと短いほうなので、ドアの厚みが少ないクルマでも装着できる可能性が高い。
左が13センチ2ウェイのR152、右が16.5センチ3ウェイのR1653

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ロックフォード「PRIME」シリーズのサブウーファー

ロックフォード・フォスゲートの「PRIME」シリーズは、ボックスサブウーファーもラインアップ。25センチウーファー搭載のR1L-1×10(19,740円)と30センチウーファー搭載のR1L-1×12(22,365円)の2モデルだ。

サイズこそ違えど、搭載ユニットはともにインピーダンス4Ωのシングルボイスコイルタイプで、エンクロージャーは密閉型。定格入力はともに150Wだ。サイズはR1L-1×10が幅401×奥行き311×高さ305ミリ、R1L-1×12が幅445×奥行き311×高さ356ミリ。

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