昨年秋からオートバックスドットコムで販売を開始した「音BACS車種専用スペシャルチューニングセット」。AVナビとスピーカー、取り付けに必要なキットや工賃、サウンドセッティングまでコミコミの全国統一価格で提供するこのセットは、トヨタ・ハリアーやプリウス&プリウスα、スバル・レヴォーグ、WRX、スズキ・ハスラーと、対応車種を増やしてきた。
このセットではAVナビがカロッツェリア・サイバーナビAVIC-ZH009-AB、ケンウッドMDV-X701、ダイヤトーン・サウンド・ナビNR-MZ90から選べ、車種によってはアルパイン・ビッグXやカロッツェリア楽ナビAVIC-RZ09も選択できる。スピーカーは、フロント&リアともに、その車種専用のソニックデザインで統一。またオートバックス・オリジナルブランド、ダイナクェストのパワードサブウーファーDQC-800Bもセットに組み込まれている。価格は選んだAVナビや車種によって異なるのでサイトで確認してもらいたいが、オーディオレス車なら取り付け費用や部材もコミコミで、お得な価格設定となっている。
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スピーカーはソニックデザインを使用 |
このセットを用意したのは、全国のオートバックのどこで装着しても同じクオリティの「良い音」を提供するためだ。カーオーディオは、なんだかんだ言って、最終的には取り付けや調整の技術が占める割合が大きい。つまり、同じナビやスピーカーを使用していても、インストール&セッティングする人のスキルによって、出てくる音のクオリティに差が出てしまうのだ。
そんな違いを極力排除したのが、今回のセット。ソニックデザインのスピーカーはエンクロージャー入りでデッドニング不要。トレードインタイプで取り付け位置も決まっているから、取り付け技術による差は出ないし、車種を絞ってオートバックス本部のサウンドスペシャリストが綿密にサウンド調整したデータを全国のオートバックスで共有し、調整の手順までマニュアル化しているから、セッティングによるサウンドクオリティの差も出ない。つまり、全国どこのオートバックスで取り付けを行っても、クルマが良い音に生まれ変わるのだ。
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オートバックス本部の音の専門家が個々のクルマを綿密に測定して調整する |
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プリウス+カロッツェリア・サイバーナビのイコライザー調整がこれ |
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それぞれの車種&AVナビの調整
法をマニュアル化し全国のオートバックスで共有 |
プリウスをベースに、アルパイン・ビッグX、カロッツェリア・サイバーナビ、ケンウッドX701、DIATONE SOUND.NAVI MZ90と4種類のナビを付け替え(スピーカーはソニックデザイン&ダイナクエストに換装済み)音楽を聴き比べてみたが、エネルギッシュなアルパイン、音のきめ細かさと透明感が際立つDIATONE、メリハリのある音が楽しいケンウッド、繊細な感じのカロッツェリアと、カーナビによって音の印象は異なる。が、どれも純正とは見違えるほどクリアで気持ちのいい音に変わる。払った金額以上の満足度が得られること間違いなしだし、せっかくこれほど良い音で音楽を楽しめるポテンシャルを秘めているのに、カーナビだけ入れ替えてスピーカー交換やセッティングはしないままというのは、非常にもったいないとつくづく思う。
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アルパイン・ビッグXは大画面とフィット感、力つよい音が魅力 |
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きめ細かな音の再現性と透明感ならDIATONEが圧倒的 |
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ナビ性能を重視するならカロッツェリア・サイバーナビが安心 |
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ケンウッドはコストパフォーマンスの高さが魅力 |
また東京オートサロン2015の会場内に展示されていたスズキ・ハスラーの音も体感した。こちらはDIATONE SOUND.NAVI MZ90シリーズを装着したセット。ダッシュボード上のトゥイーター、フロントドアのウーファー、リアドアのスピーカーは、すべてソニックデザインに交換。パワードサブウーファーは運転席の下にあるのだが、広がりのあるサウンド空間は、軽自動車の狭さから解放してくれる。音量を下げてもヴォーカルや各楽器の音がはっきり聞こえるのは音がクリアで通りがいい証拠だし、ボリュームを上げても透明感が損なわれず音楽をエネルギッシュに楽しめるのもいい。
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ハスラーの純正位置にソニックデザインのトゥイーターが組み込まれる |
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中身はソニックデザイン。見た目はノーマルのまま |
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シート下のパワードサブウーファーで低音を強化 |
このセットは当初、オートバックスコムでオーダーするシステムだったが、現在はオートバックス各店でもオーダーできる。対象車のオーナーなら、検討してみる価値アリだし、対象車の購入予定者ならナビ&オーディオレス車をディーラーに発注し、オートバックスでこのセットを組み込むことをお勧めしたい。
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オートバックスドットコム