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JBLのパワードサブウーファーがアップデート

CLUBシリーズのエントリー・スピーカーの発表とほぼ同時に、JBLは新しいパワードサブウーファーも発表しました。こちらは5月中旬に発売を予定しています。

新しいパワードサブウーファー、BASSPRO SL2(40,000円/税別)は、従来のBASSPRO SLのアップデート版。とはいえ、20cmウーファーを搭載し、サイズは幅250×奥行344×高さ71mmとまったく同じ。内蔵アンプも定格出力125WのD級アンプと変わりません。さらに周波数特性は35〜120Hzと変わらずで、50Hzから120Hzの間で調整できるクロスオーバーを内蔵など、機能的にも変わりはなく、どこがアップデートしたのか正直わかりません(笑)。とはいえ、アップデート版なので、良くなっているのでしょう。もしくは、型落ちして安くなった従来モデルを手に入れる手もアリかもです。

RCA入力の他にスピーカーレベル入力にも対応しているので、純正システムなど、ヘッドユニットにライン出力が無い場合でも接続できます。スリムなボディだから、様々な置き場所を考えられるのもいいですね。最近のクルマはシート下にも様々な機器が置かれているのでシート下に置けないケースも増えていますが、この手のサブウーファーはラゲッジルームに置くと、どうしても鳴りが弱くなってしまうので、できれば車内のリスナーの近くに置きたいところ。シート下に余裕がありそうならシート下がベストだろうし、それが無理なら後席足下とか助手席足元など、できるだけ室内のどこかへ置きたいものです。スリムなサブウーファーなので、工夫すればそれができると思います。

音楽再生にとって低音が持つ役割はとても重要。純正システムの音も、低音を追加するだけで迫力が増し、音楽再生がグンと楽しくなる可能性もあります。手軽に低音を追加できるパワードサブウーファーで、より楽しい音楽再生に挑戦してみてはいかがでしょうか。

JBLのエントリー・スピーカーが4月に発売

JBLの最新スピーカー6モデルが、4月10日から順次発売されます。今回の新製品はエントリーモデルのCLUBシリーズ。写真の16.5cmセパレート2ウェイシステム、CLUB602CTPが20,000円(税別)。もっとも安い98mmコアキシャル2ウェイスピーカーのCLUB322Fは9,000円(税別)というお手軽さです。

他のラインナップは10cmコアキシャル2ウェイのCLUB422F(10,000円/税別)、16.5cmコアキシャル2ウェイのCLUB622(12,000円/税別)、10cm×15cm楕円のコアキシャル2ウェイスピーカー、CLUB6422F(10,000円/税別)、そして単体シルクドーム・ツィーターの3412T(9,000円/税別)の計6モデルです。

ウーファーはコーンエリアを拡大して低域再生能力の向上を図った独自のPlus Oneテクノロジーを採用したポリプロピレン製。ツィーターはエッジ駆動のシルクドーム型で、滑らかな高域再生を行います。またセパレート2ウェイ・システムのツィーターはツィーターPodという取り付けキットに付いたスタイル。ダッシュボードの上に手軽に設置して、アングル調整も自在なので、取り付けを手軽に済ませたい人にはとても重宝します。ツィーターのレベルをプッシュボタンで0dBと+3dBに切り替えられるのも手軽ですね。

JBLやマーク・レビンソン、AKGなど名だたるオーディオ・ブランドを持つハーマン・インターナショナルは今やサムソン傘下。そのおかげで、JBLブランドの製品も安くて手軽なものがどんどん出てくるようになりました。そのため、以前のJBLとは違うという人もいますが、それでもJBLの製品であることに変わりはありません。耳に馴染みのあるアメリカン・ブランドを手軽に手に入れたい人には、ぴったりなのではないでしょうか。

対角160度の広範囲を記録可能なセイワのドライブレコーダー

カーオーディオの新製品は少ないのですが、ドライブレコーダーは次々と新製品が出ています。今回は、セイワ(SEIWA)の新製品、PIXYDA(ピクシーダ)RAY15。Amazon先行で4月22日に発売されるモデルです。

セイワ(SEIWA)を知らないかたも多いと思うので、まずは会社概要から。設立は昭和43年。50年以上もカー用品市場で実績を積んできた、江戸川区に本社があるカー用品メーカーです。社長と専務が同じ苗字なのでおそらく家族経営の会社で、今の社長は2代目。現在は大阪、福岡にも営業所を持つ、従業員89名の会社です。

そんなセイワは車外電装品に始まり、ルームミラーやカー用のアンテナ、キャラクターのカー用品、iPhone周辺機器など様々な製品を販売してきましたが、PIXYDAブランドのカーナビとテレビを発売したのが2011年のこと。その後、2017年にはPIXYDAブランドのドライブレコーダーを発売します。今回登場するのも、そのPIXYDAブランドのドライブレコーダー。フロントのみのシンプル&コンパクトなモデルですが、フルHDで記録できてGPSを内蔵するなど、基本性能を押さえたモデルです。

モニターは1.5インチで、設置状況の確認も簡単。1920×1080のフルHD画質で、鮮明な映像を記録出来ます。画角が対角160度と広いのも特徴で、幅広い範囲を記録出来ます。F値は1.8。HDR/WDRを搭載しているので、トンネルの出入口など明暗差の大きいところで起こりがちは白トビや黒潰れを抑えてくれます。

もちろん全国のLED信号機にも対応。周波数の異なるエリアをまたいでドライブしても信号機の色が消えることはありません。Gセンサーは衝撃を3段階から選択可能。常時録画/手動録画/衝撃検知の3つのモードで記録します。録画中でも写真を撮影できるクイック機能も便利ですね。

16GBのmicroSDカードを同梱し、約2時間50分の録画が可能。ジョイントブラケットなので、角度調整も簡単に出来ます。PCビューワーはWindowsのみ対応。自車位置や日時、速度の確認が可能です。Amazon先行発売で、現在、13,708円で予約可能。参考価格は11,800円(税別)とのことなので、もう少し待てばちょっと安くなる可能性ありです。

シガーソケットを付属しているので、配線も簡単。手っ取り早くドラレコを付けたい人にはお手軽かもしれません。

トヨタ車のスピーカーを手軽にグレードアップできます

イース・コーポレーションが、クルマに合わせて手軽にスピーカーを交換できる車種別専用キット、パーフェクト・パッケージを8機種、新発売しました。

このパーフェクト・パッケージは、JLオーディオのC1シリーズのスピーカーを採用。これ以外に、取り付けに必要なバッフルボードやカプラーなどのパーツ類が同梱されているので、純正インテリアのままで、音質を向上できます。

配線は純正にカプラーオンで接続できるし内張りの加工も一切行わなくていいので、クルマにダメージは無し。これなら長期リースでクルマを導入している人でも、スピーカーのグレードアップができるかもしれません。KINTOなど、クルマのサブスクを利用している人でも、大丈夫そうですね。

ラインナップは50系プリウス/60系ハリアー用のE-PP/TOYOTA-Aセット、30系アルファード/ヴェルファイア用のE-PP/TOYOTA-Bセット、20系アルファード/ヴェルファイア、30系プリウス用のE-PP/TOYOTA-Cセット、50系RAV4用のE-PP/TOYOTA-Dセット、C-HR用のE-PP/TOYOTA-Eセット、カローラスポーツ用のE-PP/TOYOTA-Fセット、80系ノア/ヴォクシー/エスクァイアのフロント&リア、および50系プリウスと60系ハリアーのリア用のE-PP/TOYOTA-Ax、210系カローラのフロント(ツィーター無)&リア用のE-PP/TOYOTA-Dxの8種類。

E-PP/TOYOTA-AからE-PP/TOYOTA-Fまではセパレート2ウェイ・システムで、BとCのみ15cm×23cmウーファー採用なので50,000円(税別)、他は16.5cmウーファーを採用し48,000円(税別)。またE-PP/TOYOTA-AxとE-PP/TOYOTA-Dxは16.5cmコアキシャル2ウェイで41,000円(税別)です。なお、JBLプレミアムサウンドシステム装着車は交換不可だったり、ディスプレイオーディオ車は要確認などの注意があるので、詳しくはカーオーディオネットのサイトを確認ください。

JLオーディオは会社の売買が盛んなアメリカで、キッカーと並び独立を貫いている数少ないメーカーのひとつで、技術力の高さにも定評があります。C1シリーズは、そんなJLオーディオのエントリー・スピーカーですが上位モデルを受け継ぐバランスの良いサウンドを再生するので、純正システムからの手軽なグレードアップにぴったりです。

アルパインの最新AVナビ、新型ビッグXに乗った

10年ぶりにフルモデルチェンジしたアルパインの新しいカーナビ、ビッグXのデモカーに乗ってきました。乗ったのはトヨタ・ヴォクシー。ノア/ヴォクシー/エスクァイア専用の11型ナビ、EX11NX-NVEが付いていました。

その第一印象は、デカイ!(笑)です。11型だから画面が大きいのは当然ですが、案内中に表示される文字も大きいので、老眼が気になる人でも文字がはっきり見えます。これは、なにかのCMのように「最近、文字が小さすぎて読めない…」と悩んでいる人にも安心感があると思います。

今回のフルモデルチェンジによって、ナビ部分もオーディオ部分もようやく他社のスペックに追いついた感じです。ナビ部分はスマートフォンに専用アプリの「BIG X CONNECT」をダウンロードすることで地図を自動更新できるようになったし、おすすめスポットなどの地点情報もスマホアプリから送信できます。NaviConを通して送るような手間はいらず、ダイレクトに送信できるので、操作は簡単。スマホを5台まで連携できるから、家族で使えるのも便利です。

そして感心したのはボイスタッチです。つまり音声操作ですが、トリガーとなるボタン操作は要りません。音楽を普通のボリュームで聴いていても、操作したい項目を話せば反応してくれます。これは便利。操作できる項目は限られていて、周辺検索とか地図の拡大/縮小、オーディオの切り替え、2画面表示などだけなんですが、それでも何もボタンに触らず、話すだけで操作できるのは何かと便利。もちろん、限られた言葉だけに反応するので、その言葉を覚えることは必要ですが、話せる言葉は青い枠で囲われ画面に表示されるので、問題なく使えます。

ただし地図スケールの変更は「広域表示」または「詳細表示」だけで1段階ずつしか切り替わらないので、「○○mスケール」のような言葉で一気にスケールを切り替えられるようにして欲しいなど、多少の要望はありますが。また、最初から誤認識があると考えて調整できる機能も備えているあたりは、誠実というか嘘を付けないというか、正しい姿勢かと思います。

交差点拡大図の案内方法も、なかなか斬新です。最初、交差点拡大図に大きく「2」の文字が出てきていて、これは何のことかなぁと思っていました。ところが音声案内を聞いていると「3つ先の交差点を右折です」というんですね。カウントダウン交差点案内というらしいのですが、これで「2」の意味がわかりました。2つ目の交差点を画面で表示しているんですね。これは間違えようがありません。3つ先の交差点と教えてくれるカーナビは、これまであったようでなかったので、なかなか斬新だし親切だと感じました。

さて音です。今回はハイレゾに対応しています。DACやADC、CPUのスペックはカタログ等に書いておらず、教えてくれと頼んでいたもののまだ回答は来ていないのですが、少なくともデモカーの音はハイレゾらしい密度の高いものでした。ただ残念なところもあって、チューニングがナビに内蔵されているヴォクシー用のもので細かいチューニングがされていなかったし、おそらくデッドニングをしていないので低音が膨らんでしまっていたことが気になりました。

それでも16mmエクステンドツィーターと25mmグラファイトツィーター、18cmウーファーを組み合わせたセパレート3ウェイ・システムを組み合わせたビッグXの音は全域で力強く、膨らんでちょっともこもこ気味の低音を除けばクリアなものでした。これはちょっとしたデッドニングと細かいチューニングを加えただけで、ガラリと変わるでしょう。そんなポテンシャルを感じる音でした。

メニューは従来モデルとそれほど変わっていないし、ビッグXはクルマに合わせているから見た目での新しさはありません。それでもスマホで地図更新ができるようになったりボイスタッチが使いやすくなるなど、能力は大きく向上。案内もわかりやすく進化しているし、文字が大きいので年配のかたにも使いやすくなっています。その上、ハイレゾに対応し、音も進化。サイバーナビのような派手な進化はありませんが、着実に変わっているあたりがアルパインらしいと言えるでしょう。

ドライブレコーダーの販売傾向調査が出ました

GfK Japanが全国のカー用品店、家電量販店、インターネット通販等の販売実績を元に、国内アフターマーケットにおけるドライブレコーダーの販売動向をまとめたので報告しておこうと思います。

まず2019年のドライブレコーダーの販売台数ですが、177万台。前年と比べて27%増だそうです。月別で見ると8月と9月が大幅に増加。8月は常磐道でおきたあおり運転の事件が大きく影響していそうです。9月は、10月の消費税増税の影響が大きそうですね。2017年のデータを見ても10月に販売台数が大きく上がっています。これは東名のあおり運転に起因する事故の影響が大きそう。これを見ると、事故を記録することを目的としたドラレコよりも、あおり運転対策として購入している人が多いように感じられます。

それは購入しているドラレコの機能面にも現れています。前後2カメラ・タイプの販売台数が48%を占めて、前年から30%も上昇。常磐道の事件では360度撮影可能なドラレコのおかげで手を出した瞬間を撮影できたと言われていますが、そのタイプも販売台数を伸ばして数量構成比で5%となっています。やはり前だけを撮るのでは不十分で、後ろも室内も記録したいという需要が多いんでしょう。

鮮明に記録するためには画素数も重要。今やフルHD(200万画素相当)以上の高画質タイプが販売台数の9割を占めているそうです。より精細な370万画素以上の数量構成比も、前年の1%から8%まで上昇。夜間撮影機能搭載モデルがどんな機能を指しているのかはイマイチはっきりしませんが、その数量構成比も12%拡大して全体の87%になっているそうです。

この高性能・多機能化したドラレコの需要が増えたことで、ドラレコの平均価格(税別)は19,100円と21%も上昇。金額前年比を見ると53%も上がっているそうです。ただし、販売台数は2019年12月以降、3ヶ月連続で前年の販売台数を下回っています。どうやら消費税増税の影響が大きいようです。

とはいえ、これはソニー損害保険が発表したデータなんですが、ドライブレコーダーの搭載率はまだまだ32.1%。今後「付けたい」と考えている人は、まだ55.4%も残っています。これを見ると、まだまだドライブレコーダー人気は続くんでしょうね。自分のクルマにつけるとしたら、前後2カメラ・タイプで暗がりに強いフルHDモデルでしょうか。360度カメラは自分も映ってしまうので、そこまでは要らないかなと考えています。

地図の変化点を投稿して最新の地図にしませんか?

地図好きには朗報です。地図検索サイトの「MapFan」は地図の変化点投稿機能をリニューアル。今日、3月11日に公開しました。

この機能は、閉店・開店した店や名称が変わった施設など、ユーザーが地図をみて気づいた変化点を投稿できる機能。MapFanでは2008年からこの投稿機能を運営していて、多くの情報が地図に反映されています。このおかげで、現地の最新情報をいち早く正確に収集して、鮮度と精度が高い地図を提供しているわけですね。

この機能、従来は会員登録した後でできるようになっていたんですが、リニューアル後は会員登録が不要。もちろん無料で気軽に投稿できるようになりました。投稿ボタンは地図ページとスポット詳細ページの両方にあるので、ここで変化情報を投稿すればOK。施設の情報だけで白、住所や道路に関する変化情報も投稿できます。変化内容を詳細に記入したり、現地の状況がわかる写真を添付したりもできますね。

寄せられた情報はインクリメントPが内容を確認したのち、その後の地図整備の参考にするので、フェイク情報を送っても無駄(笑)。精度の高い情報のみを地図に反映させるので、ご安心ください。投稿した情報に対して、メール等での反映状況の連絡はありませんが、地図を見たときに投稿した情報が反映されていたら、送ったほうもうれしくなりますね。

このように、ユーザーが参加してどんどん新しく、精度を上げていく地図って、なんか楽しくありません? 地図にはない新しいスポットを見つけたら、みなさんどんどん投稿してみてください!

サイアコのDSPアンプを調べてみました

先日、ちらっとSaiaco(サイアコ)のDSPアンプについて触れましたが、気になったので調べてみました。

サイアコは台湾のメーカー。台湾といえば、今回の新型コロナウイルスの対応でも話題になったようにIT化が進んでいるというイメージです。若いIT大臣を据え、スマートフォンでマスクの在庫状況を追えるアプリを1日で作るなど、物凄いスピード感で対応していました。

サイアコのDSPアンプもスマホを活用したチューニングには長けていて、専用アプリをスマホにダウンロードしておけば、簡単にいつでもどこでもセッティングできるんですよね。これは便利です。

調整機能は、左右独立の左右独立31バンド・パラメトリックイコライザー、タイムアライメント、クロスオーバー調整、位相反転、音調調整。資料にはタイムアライメントがどれだけ細かい刻みで設定できるかとか、クロスオーバー調整の範囲などは書かれていないし、パラメトリックイコライザーで31バンド? などという不可解な部分もありますが、DSPの基本的な機能は備わっているので、細かい調整が可能です。福岡のカーオーディオ専門店、エモーションのブログによるとタイムアライメントは1cm刻み、クロスオーバーは-6dB/octから-24dB/octの範囲、イコライザーはQを可変できるグラフィックイコライザーという感じのようです。

入出力はハイレベル/ライン共に4chの入力とハイレベル4ch、ライン6chの出力と書いてあります。ハイレベル4chの出力とは、内蔵アンプから出た出力ということでしょう。光や同軸、USBのデジタル入力がないのでハイレゾ音源を受ける場所がないのは残念ですが、内部では192kHz/24bitで処理しているようです。またBluetoothオーディオの再生機能を搭載。そのため、スマホで再生した音楽をワイヤレスで再生できます。対応コーディックはA2DP、AVRCP、HFP、TWS、AAC、I2S、APTX、APTX-LL。LDACには対応していませんが、面倒な配線無しに手軽に音楽を楽しめるのは良いですね。

ハイレゾをネイティブで聴きたい人には物足りないかもしれませんが、なにしろ4chパワーアンプを内蔵したDSPが5万円! この金額だから、純正ヘッドユニットの交換が難しくてオーディオのグレードアップを諦めていた人にはものすごくありがたいものだと思います。

5万円のモデルは、HSA-300-31というモデルで内蔵アンプは最大出力50W×4。定格で30W×4です。ライン出力は6chだから、サブウーファーを加えることもできそう。ここにパワードサブウーファーを加えれば手軽にグレードアップが図れます。また 5chアンプを内蔵したHSA-410-31(78,000円/税別)とHSA-800(105,000円/税別)というモデルもありますが、この価格だとちょっと金額をプラスすれば他メーカーのものも手に入りそうなので、手軽にグレードアップを図るならHSA-300-31がおすすめかと思います。

エモーションのブログを読むと、音も悪くなさそう(自分では聴いていません。ごめんなさい)。いずれにしても、純正システムが替えづらいクルマのオーディオ・システムをベースに手軽に音質アップを図るなら、調整機能を手に入れることが重要で、それが可能なアイテムではあります。サイズも幅145×奥行114×高さ40mmとコンパクトだからシート下など、ちょっとした空きスペースに装着できそう。

何度も言いますが、ハイレゾのネイティブ再生はできません。が、ハイレゾを買うよりも、Bluetoothで簡単に音楽を聴けたほうがいいという人も多いはず。そんな音楽好きにはおすすめかと思います。なお、純正システムへ接続するためのハーネスはトヨタ/ダイハツ用、ニッサン/スバル/マツダ用、ホンダ用、ホンダ/スズキ用、マツダ用、BMW/VW用、VW/アウディ用、ルノー用、汎用が用意されていて各4,000円(税別)。注文の際は、実車のカプラー形状を確認してください。

見逃せへんで! 脇坂寿一氏ブロデュースのドラレコ

オウルテックから脇阪寿一氏がプロデュースしたドライブレコーダーの第2弾が出ました。第1弾はあおり運転対策にもなる前後2カメラタイプのOWL802G-2C(26,950円/税込)でしたが、今回新発売するのは、より手軽な1カメラのOWL-DR401G(15,700円/税込)取り付けも簡単で手軽にマイカーへドラレコの導入が可能です。

たぶん脇阪寿一氏のことを知らない人はいないと思いますが念のため紹介しておくと、全日本GT選手権やスーパーGTなどで活躍してきたレーシングドライバーで、その活躍によりミスターGTとも呼ばれています。現在はスーパーGTのGT500クラスに参戦するTGRチーム・サードの監督。また雑誌ベストカーに連載していたり幅広く活躍しているので、ご存知のかたも多いでしょう。

そんな脇坂寿一氏がプロデュースした、今回のドライブレコーダーの一番の特徴は、クルマへの設置が簡単なこと。シガープラグコードを始め、取り付けに必要なキットを同梱しているので、誰でも簡単に装着できます。

それでいてフルHDの解像度を持ち、141度の超広角レンズを搭載するなど、ドラレコとしての性能も十分。レンズもF1.8の明るさだし、WDR機能を備えているので、夜間でも明暗差が大きい場所でも鮮明に撮影できます。

取り付けブラケットにGPSアンテナを内蔵しているので、位置情報も同時に記録可能。みちびきに対応しているので誤差の少ない自車位置を記録できます。日付や時刻も自動的に設定可能。1カメラで約1万5000円だと、ちょっと高い感じもありますが、そのうち値段も下がってくるでしょうから、そうなったときには買いかと思います。

1カメラで後方は撮れないので、広告にある「見逃さへんで!」は言い過ぎの感もありますが(笑)コンパクトだし取り付けが簡単だし、性能も十分。脇坂ファンには価値あるドラレコなんじゃないでしょうか。

【オートメッセ】ビーウィズを忘れていました

先週末のAVカンサイで一段落したと思っていたオートメッセのネタですが、すっかり忘れていましたね(笑)。ビーウィズ。軽く紹介しておきます。

昨年はプラグ&プレイのDSPアンプを発表したし、例年、ここで何かしらの発表があるビーウィズですが、今年は新規開発の製品は無し。アンプの色違いを出していた程度で、いつもは用意されているニュースリリースもありませんでした。昨年9月にビーウィズの音を主導していた、ある意味、ミスター・ビーウィズともいえる岸川さんが亡くなったという情報が入ってきましたが、それが影響しているのでしょうか…。

その色違いのアンプは、モノラル・アンプ、P-100のホワイト・バージョン。これまで赤と青はあったので、白を加えてトリコロール・カラーが揃ったわけです。ん? フランス製? なんて考えちゃいけません(笑)。ビーウィズではフォーカル製品も扱っていますから、いいんです(笑)。

デモカーには、6台のパワーアンプを搭載し、フランス国旗が2つ並んでいて派手。これはこれで見栄えは良いです。ただ、スピーカーがフロントのみの場合、必要なアンプは4台。こんな時は、どうするんでしょう。まあ、1台だけ少し話してDSPと並べればいいんでしょうけど。けっこう悩みます(笑)。

デモカーはビーフィットのスピーカーを装着。ビーウィズらしい、クリーンでカーオーディオっぽい音でした。これはこれで、好きな人も多いんでしょう。いずれにしても、岸川さんを失った穴は大きいと感じるブースでした。改めて、ご冥福をお祈りします。

【オートメッセ】AVカンサイのデモカーを聴いた

オートメッセの話題も大詰めです。ショップのトリはAVカンサイです。AVカンサイはインポーターのデモカーを含めて5台のデモカーを出展していたんですが、ショップのデモカーとしてはメルセデス・ベンツCLAとBMW M4の2台を展示していました。

まずCLA。こちらはアークオーディオのパワーアンプ&スピーカーを使ったクルマです。パワーアンプはKARシリーズの4チャンネル機、KS300.4V3が2台。スピーカーはツィーターがRS1.0、ミッドレンジがRS3.0、ウーファーがRS6.0でサブウーファーがBLACK10という組み合わせです。価格を調べましたがジャンライン&パートナーズのサイトにはまだ商品が載っていなかったのでわかりません。ごめんなさい。おそらく、それほど高額なシステムではないと思われます。

DSPはザプコのHDSP-Z16V(350,000円/税別)。こちらの内蔵プレーヤーはジパングが装着していたものと違ってしっかりと動いていて、音楽を聴くことができました。どうやら、取り付けの良し悪しではなく製品の個体差がまだ大きいようです。早く安定して欲しいものです。

音はステレオ感が安定しています。エネルギーバランスも低域がどっしりしていて、安定感あり。これまでのカーオーディオの音とは明らかに違います。これは、取り付けた製品がどうのこうのというよりも、セッティングが素晴らしいのでしょう。音像定位といい広がりといい奥行き感といい、クルマとは思えない深みのある音を出していました。

もう一台のM4はモレルのスピーカーとシンフォニークワトロリゴのパワーアンプの組み合わせです。DSPはブラックス。超高級機の組み合わせだけに、音は素晴らしいの一言。僕は、トライムのデモカーのほうが好みに合っていましたが、こちらのほうが良いという人も多いんじゃないでしょうか。型番までは確認していません(ごめんなさい)が、おそらくツィーターにはA級アンプを使っているのでしょう。このツィーターの甘く柔らかい音色は魅力的。実在感を伴って、音像を描きます。

こちらも音の太さ、厚みはこれまでのカーオーディオとは異なるもの。取り付けやチューニングを含めて、カーオーディオの新しい次元を感じることができるクルマでした。

【オートメッセ】ルロワのデモカーを聴いた

ショップの2店目は愛知・岡崎のルロワ。フォーカル・プラグアンドプレイ・ストアも併設しているお店です。今回は導入したばかりのポルシェ・パナメーラを持ち込んでいました。

クルマが超高級ならば、搭載している機材も高価。スピーカーはフォーカルで、最上級のユートピアBe ULTIMA(2,000,000円/税別)にユートピアMの87.5mmミッドレンジ、3.5WM(50,000円/1個/税別)を加えたもの。ユートピアBe ULTIMAはベリリウムのツィーターと165mmウーファー、200mmサブウーファーの3ウェイがセットとはいえ、スピーカーだけで210万円(税別)というシステムです。

これをドライブするパワーアンプはダモーレ・エンジニアリングの4chモデル、A1500.4が2台。1台93万円(税別)なので2台で186万円(税別)です。そしてDSPはブラックス。これが82万円なので、DAPやらケーブルやらその他を加えると総額500万円超えのシステムです。

これだけの高額なシステムだから、悪いわけはありません。というか、音がひどかったらどうしようとハラハラしていたんですが(笑)安心してください。高級感漂う、品のある音が楽しめました。ラゲッジを見ると大型のアンプが2台、ドーンと構えていてインパクトがありますが、音は柔らかく優しい感じ。低音も安定していて、ゆったりと聴ける感じのサウンドです。

フロントのツィーターとミッドレンジは、どことなくAVカンサイが製作したデモカーに似たような取り付け。AVカンサイを参考にしたのか独自で考えたらこうなったのかは定かではありませんが、これが広がり感と奥行き感を上手く出しているようです。ちょっと目立つので、個人的に自分のクルマにこのような取り付けを行うことは考えづらいですが、見た目はともかく良い音が欲しいなら、このような取り付けもありでしょう。

おそらく、このシステムを手に入れられる人は、そんなに多いとは思えませんが、デモカーだからこそできる、まさにハイエンドなシステム。手に入れられるかどうかは別にして、カーオーディオのひとつの頂点として試聴してみる価値はあるでしょう。

【オートメッセ】ジパングのデモカーを聴いた

ちょっと間が空きましたがオートメッセの話題は続きます。今回はショップのデモカー。まずは鳥取・倉吉のカーオーディオ専門店、ジパングのデモカーの紹介です。

展示していたのはアルファード。昨年と同じ? と思いきやマイナーチェンジしてディスプレイオーディオが標準装備となった新型に替えたとのこと。当初は、そのディスプレイオーディオを活かし、音質向上を図るプランを考えていたそうです。ザプコのプロセッサーを導入したのも、そのためでしょう。

ただしディスプレイオーディオを残すのは、あっさりと諦めました。というのは、画質があまりにもプアだから。HD画質の市販カーナビが増えた今の時代に純正のVGA画面は我慢できませんでした。そこで急遽、純正ディスプレイオーディオの配線等の解析を行いカロッツェリアの最新サイバーナビに換装したそうです。純正の機能を損なわずにどこまで対応しているのかは定かではありませんが、最新のサイバーナビは車内でストリーミングし放題。もちろんハイレゾも楽しめるし、音楽好きから見たら最強と言えるでしょう。

加えてザプコのプロセッサーもプレーヤー機能を持っているのでハイレゾ音源をダイレクトに再生できます。ただし今回は、このプロセッサーが不調でUSBを認識しませんでした。認識しても文字化けしたりのトラブルがあるそうなので、まだまだバージョンアップが要りそうですね。プログラムの変更で直れば良いんですが。

スピーカーはブラムSignature Multixシリーズのフロント2ウェイにカロッツェリアのサブウーファーの組み合わせ。パワーアンプはカロッツェリアを使用しています。フロント3ウェイ・システムを採用したトライムのデモカーには、音の密度などではかなわないものの、調整がきっちりとできているので自然で気持ちの良い音が楽しめます。機材のポテンシャルを100%引き出すことがショップの腕の見せ所だとしたら、120%くらいポテンシャルを引き出しているといえるでしょう。

ザプコのプレーヤー内蔵DSPに、ちょっと問題があることがわかりましたが、クルマの仕上がりとしてはかなりのもので、これから調整を進めていけばさらに良くなっていくことが想像できます。カーオーディオにとっては、とくにハイエンドになるにつれて取り付けや調整を行うお店を選ぶことが重要な作業。このデモカーを聴いた限り、ジパングは頼んで間違いないお店のひとつと言えるでしょう。