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ピンポン玉大の超コンパクトな2カメラ・ドラレコ

個人的には、ドライブレコーダーを選ぶならナビ連動型にします。理由はフロントカメラが目障りじゃないから。ナビ連動型のカメラはモニターが不要だから小さく、ルームミラーの裏などに隠して取り付けられるんですね。その1点でナビ連動型を選びます。

でも手持ちのカーナビに連動する小さいドラレコが無い人もいますよね。例えばダイヤトーン・サウンド・ナビとか。スバルのオプションとか、ドラレコに対応しているものもありますが、市販機は連動するコンパクトなドラレコがありません。それで困っている人にはこんなのどうでしょう。群馬・高崎の青木製作所が作った超小型のドライブレコーダー、AMEX-A06GfW(オープン価格/実勢価格は19,800円前後)です。

このドラレコはフロント&リアの2カメラ・タイプで、フロントカメラが超コンパクトなのが特徴。資料によると卓球のピンポン玉とほぼ同等サイズとのことですが、ピンポン玉が直径40mmまたは44mmなのに対してこのドラレコは幅47×高さ49×奥行42mmなのでひと回り大きいし角ばっていますが、まあピンポン玉よりもちょっと大きいものがフロントウインドウにくっつくと考えればイメージしやすいでしょう。

このコンパクトなボディながらフルHD録画に対応。レンズは145度の広角で死角を防いでくれます。しかもGPSもWi-Fiも内蔵。専用のスマホアプリ「KaKa」を使えば、スマホ側でライブ映像を確認したり、SDカード内の録画データを再生したりスマホへダウンロードしたり、メニューの設定変更もできます。

ドラレコ本体にはいちおう1.5インチのディスプレイが付いていますが、スマホがあれば映像を確認できるので、ルームミラーの裏に隠して設置するのもOK。フロントカメラにはWDR機能を搭載しているので、明暗差を抑えて白とびや黒つぶれの少ない映像を録画できます。

またオプションのRCA変換コネクタを使えば、同梱のリアカメラ の代わりにすでに使っているバックカメラを使うことも可能。もしすでにバックカメラが付いていたら、配線作業は抑えられるので便利ですね。ただしバックカメラはアクセサリー電源からの給電が条件だったり、RCA出力仕様の映像線に限るといった条件がありますが。

SDカードの故障を防ぐために毎月3回、SDカードの定期フォーマット作業を注意喚起するのも親切。付属のmicroSDカードは16GBの容量ですが、最大256GBに対応しているので、画像サイズ720Pなら最長約100時間の前後録画が可能です。

画素数はフロントが200万画素でリアが30万画素。リアカメラはちょっと弱いですが、価格が2万円を切るのでまあ許すとしましょう。なによりも、コンパクトで隠して装着できるフロントカメラを探している人には、気になる1台です。

ハスラーやソリオの全方位モニターを市販ナビで見られる

スズキのハスラーやソリオ、ソリオ・バンディットにお乗りの人はいますかね。これらのクルマ、全方位モニターを選べるんですが、ディーラーオプションのナビとセットじゃなきゃ利用できないんですよね。それを市販ナビでも見られるようにするアダプターです。

それが、ワントップが本日2月25日から発売するスズキ全方位モニター変換アダプター、TPS075BA(9,800円/税別)。これとスズキ車用電源コードセット、TPS083DC(2,500円/税別)とのセットで、市販ナビの画面で全方位モニターの画像が見られるようになります。楽天Yahoo!Amazonでも入手できます。

大きな特徴は純正互換のボタンスイッチを付属していること。走行時10km/h以下の状態でこのボタンを押すかギアをRに入れると全方位モニターの映像が見られるようになるんですが、このボタンをボタンホールに取り付ければまるで純正風。後付け感のない自然な見た目だし、ヘッドライト点灯時にはボタンスイッチのイルミも点灯するので暗がりでの視認性もバッチリです。

各ビューの切り替えや設定も、このボタンで。自然でスマートな見た目だからいい感じですね。なお、対応する市販カーAVの記載はないので、ほとんどのモニター付きカーAVなら対応すると思われますが、取り付けるカーAVの仕様によっては正常に映像が表示されない場合があるということなので、詳しくはお店に確認したほうがよさそうです。

またハロゲンヘッドランプ(マニュアルレベリング機構付)車はスイッチの取り付けたできないとのことなので注意。そして繰り返しになりますが、対象車の全方位カメラ付車の電源コネクターの仕様が変更になり、従来のコネクターでは市販カーナビ等のカーAVを配線できないとのことなので、スズキ専用電源コードセットを利用のこと。接続図は以下のとおりです。

オンキヨーの新スピーカーがムック本の特別付録に

ちょっと興味深いスピーカーユニットの紹介です。オンキヨーグループは2019年5月にバイオミメティクスという自然素材からヒントを得た高音質スピーカー振動板の開発に世界で初めて成功したと発表していたのですが、そのスピーカーがいよいよ世の中に出てきます。

2021年7月19日に発売予定の、月刊「stereo」が編集するONTOMO MOOK stereo編「これならできる特選スピーカーユニット2012年版 オンキヨー編」の特別付録として付いて来るんですが、その出版を皮切りにOEM販売も開始するとのこと。これまでもTVやPC用スピーカーのほか、車載用にも採用されているので、このバイオミメティクス振動板を採用したスピーカーも車載用が出て来るかもしれません。

バイオミメティクス振動板とは、生物が太古から進化してきたなかで獲得したデザインを生かしたもの。軽くて強度のあるトンボの翅の翔脈構造を取り入れて共振分散を実現し、貝殻の立体構造を取り入れることで強度と剛性を向上しています。

同社では、鉄の5倍の強度でありながら鉄の5分の1の質量を実現した夢の新素材ともいわれる最先端のバイオマス素材、CNFを開発していますが、さらなる音質の向上の実現と、強さやしなやかさ、軽さを併せ持った、より進化した振動板の開発に成功したわけです。

トンボの翅とか貝殻が混じってるの? と思っている人もいると思いますが(笑)構造を採用しただけで、トンボの翅の粉末とかは混じっていないのでご安心を。たぶん、この振動板をOEMで採用した車載用スピーカーはのちのち出てくるんでしょうが、まずはオントモムックを手に入れて、音を確かめておくのも良いかもしれません。

横浜ゴム、アルパイン、ゼンリンが共同で実証実験開始

カーAVには直接関係ありませんが、アルプスアルパインやゼンリンが絡んでいるので報告します。横浜ゴムとアルプスアルパイン 、ゼンリンは、共同でタイヤ&路面検知システムの実証実験を開始したそうです。

そもそも「IoTタイヤってなに?」って話なんですが、横浜ゴムとアルプスアルパインは2019年からタイヤ空気圧検知に加えて摩耗や路面の状態を検知して、それらの取得データをデジタルツールで処理・監視していく研究開発を行っているんだそうです。これがIoTタイヤ。

そこにあたらに加わったのがゼンリンです。ゼンリンは「現実世界をライブラリー化する」をミッションに掲げ、全国1741市区町村で独自の手法により各種情報を収集して地図データベースとして管理し、各メーカー等が持つビッグデータなど、多様な動的情報を連携させることで、新たなビジネス創出を検討してきました。

そこでIoTタイヤで得た路面検知情報と、ゼンリンの地図情報を紐付けて新たな付加価値を提案するタイヤビジネスの実現を目指そうというのが今回の試み。IoTタイヤを搭載した実験用車両を用いて公道からさまざまな塗面情報を取得して言及開発をするとともに、高精度地図や道路帰省情報と連携することで、CASE社会における安心・安全なサービス実現に向けたビジネスを検討していきます。

CASEとはコネクテッド、オタナマス(自動運転)、シェア&サービス、エレクトリックの頭文字をとったもの。IoTタイヤからとった情報を紐づけることで路面凍結や陥没道路などの情報を得てリアルタイムの安全運転支援につなげたり、自動運転車両の制御につなげたりも考えています。

いずれにしても自動運転には高精度地図が不可欠。IoTタイヤから得た情報と地図を紐づけることで、自動運転やCASEに向けた開発が、加速しそうです。

ケンウッドが空気清浄分野へ参入。車載用もあります

カーAVとは関係ありませんが、今は新型コロナウイルスへの対策も重要ですよね。そんなウィズ・コロナ、アフター・コロナ時代に向けて、ケンウッドは新たに空気清浄分野へ参入するそうです。

まだ製品ではなくあくまでもイメージですが、車載用の除菌消臭装置もあります。ボディの上面にあるのはソーラー充電器でしょうか。低濃度オゾン発生器も含んでいるそうです。

他にも個人向けハンディタイプの除菌消臭装置も開発。各販売チャネルで取り扱いを開始していく予定とのこと。

これまでもJVCケンウッドでは監視カメラを活用したAI検温ステーションとか、抗菌・抗ウィルストランシーバー、感染症対策用防水型キーボード・マウスなどを提案してきましたが、空間へのソリューション提供に向けて新たに開発する除菌消臭装置。3月から市場に投入される予定なので、もう少しお待ちください。

グラウンドゼロから全面改良した新しいGZUCスピーカー

グラウンド・ゼロから全面改良した新しいGZUCシリーズの新型セパレート2ウェイ・スピーカー、GZUC165.2SQ(95,000円/税別)が出ます。発売は2月20日の予定です。

このGZUC165.2SQは音質を求めるユーザーのために開発されたスピーカー。型番末尾のSQは、おそらくサウンド・クオリティという意味が込められていると思われます。16.5cmウーファーの磁気回路は小型ながら強力なネオジウム・マグネットを採用。ボイスコイルは50mmサイズの大径で、これを搭載するためのアルミダイキャスト製フレームも新設計されています。

ウーファーの振動板はブラックアルマイト処理を施したアルミニウム・コーンを採用。ウーファーグリルもデザインを一新して、メッシュネットとなっています。

ツィーターは28mmとやや大口径。シルクドーム型で、フラッシュマウントを標準装備しています。ツィーターハウジング(GZTH 25-28B)はオプション。ダッシュボード上へ取り付ける時はこれが必要ですが、ピラーなどへ埋め込み加工する場合は不要ですよね。

付属のパッシブ・クロスオーバー・ネットワークは-12dB/oct仕様。カットオフ周波数はわりと高くて、ローパスが4800Hz、ハイパスは4800Hzか5500Hzに切り替えられる設計です。0dBを中心に+2dBと-2dBに切り替えられる3段階のツィーターレベル調整機能もあります。

ウーファーの取り付け奥行きは63mmだから、わりと取り付けやすいほう。マグネット部もネオジウムだからコンパクトで、取り付けやすさに貢献しています。再生周波数帯域は40Hzから25kHz。シルクドームだからさすがにハイレゾ帯域には届きませんが、超高域が伸びていればいいというわけでも無いので、可聴帯域を超えていれば十分かと思います。それよりも全帯域のバランスと充実度が重要でしょうね。

最近はカーボンだったりの樹脂系振動板が多くアルミニウム振動板は珍しいですが、他とは違う音を探している人には聴いてみる価値がありそうなスピーカーです。

カナックからダイハツ・タフトに8型ナビが付くキット登場

ダイハツ・タフトにお乗りのかたはいらっしゃいますか? このクルマ、オプションで9型大画面のメモリーナビやディスプレイオーディオは選べるものの、それ以外は7型ナビ。車格的にもちょうどいい8型ナビがなぜか選べないんですよね。そんなタフトに市販の8型ナビを取り付けられるキットが、カナックから登場します。

このダイハツ・タフト用8インチカーナビゲーション・インストレーションセット、TBX-D003(18,000円/税別)は明日2月18日に発売。令和2年6月以降の型式でいうとLA900S、LA910Sと呼ばれるダイハツ・タフトの200mm窓口付き車(オーディオレス車を含む)に対応します。

取り付けキットの付属パネルは、インテリアとマッチするように艶消しのシボ加工。違和感のないデザインを狙っています。また純正ナビ装着用アップグレードパックのステアリングオーディオスイッチが付いている場合、後付けする市販カーナビにもよりますが、ステアリングスイッチで操作ができます。今は多くの市販カーナビが連動するようになっているので、音量調整などはステアリングスイッチでできると思っていいでしょう。これ便利です。

「遊び心あるなあ」はスズキのスペーシア・ギアですが、それと同様に楽しめる軽SUVであるダイハツ・タフトは日常からレジャーまで自分の可能性を拡げるアイテム。その車内にちょうどいいサイズのカーナビを搭載して、スピーカーを交換してサウンド向上を図れば、よりレジャーの楽しみが高まると思います。オプションで9型を選ぶ手もありますが、オーディオ・フリークならやはり市販の8型にしてスピーカー等もカスタムですよね。

P社製車載Wi-Fiのライバル?ポケファイに車載キット登場

カロッツェリアが出して大人気の車載用Wi-Fiルーターに強力なライバルが登場しました。ポケットWi-FiのPOKEFi(ポケファイ)です。

このポケファイは国内でも海外でも、どの国でも一律料金で使えるプリペイド・タイプのポケットWi-Fi。必要な時に電源を入れるだけで最適な電波をキャッチして、高速インターネットを提供してくれます。

料金は1GBあたり330〜340円程度(24香港ドル)。本体とスマホだけでチャージ可能で、日本を含む世界100以上の国で使えます。契約料や解約料、月額料金はなし。レンタルWi-Fiのような受け取り、返却が不要なのも楽です。つまり、本体を買って使う通信量分の料金をチャージしておけば、あとは一切、料金がかからないというわけですね。

このポケファイ、すでに出ているんですが、2月22日から限定で車載キットが発売されるんですね。だからカロッツェリアの車載用Wi-Fiルーターのライバルになるというわけ。そこで料金を比較してみたのが下の表。P社製車載Wi-Fiと表示していますが、どう考えてもカロッツェリア(パイオニア)製です(笑)。

カロッツェリアは30日で1650円(税込)。対してポケファイは1GBあたり約330円程度なので、5GB以上使うようならカロッツェリアがお得ということになりますが、5GBだと動画で約10時間、地図アプリで5万キロ、音楽ストリーミングなら70時間ほど使えます。だからヘビィユーザーなら、カロッツェリアのほうが断然お得だけど、クルマに乗るのは週末だけとか、そんなにクルマに乗る時間がない人ならポケファイのほうがお得かもしれません。

香港の空港か海外航空会社の機内販売でしか購入できなかったポケットWi-Fiがネット販売限定で税込23,890円で手に入るようになり、3,850円(税込)の車載キットが付いたポケファイ車載キット限定セットは1,000円引の26,830円。使い方によってはお得かもしれないので、よく考えてみてください。

光城精工がPC、ポータブルオーディオ用のアースケーブル

車載用ボディアース強化ボックス、ve-02(28,000円/税別)が2月1日の発売直後に品切れとなってしまうバカ売れをしていて大忙しの光城精工ですが、それにもかかわらず今度はアースケーブルのClene Uシリーズを発売します!

両端にY端子を装備したClone1とClone2(4,800円/7,800円)や片側がRCAプラグのClone1/R、およびClone2/R、片側が3.5mmステレオプラグのClone1/T3およびClone2/T3(ともに8,800円)はすでに発売済みですが、新発売のClone UシリーズはPCやネットワークオーディオ、ポータブルオーディオをターゲットとして、片側をY端子、もう一方をUSBとしたもの。
  Clone1 UA 

ケーブル部は導体にPC-Triple Cを採用したClone1と、超高純度6N銅を中心にHiFCやPCHMD、OFCという4つの素材をハイブリッドしたClone2の2種類あり、USB側はタイプAのUA、microBのUmB、タイプCのUCの3種類が用意されています。
   Clone2 UA

それぞれの価格は以下の通り。Clone1 UA(9,200円/税別)、Clone1 UmB(9,200円/税別)、Clone1 UC(9,800円/税別)、Clone2 UA(9,200円/税別)、Clone2 UmB(9,200円/税別)、Clone2 UC(9,800円/税別)。ケーブル長はすべて1.2m。タイプAとmicroBは9,200円でタイプCのみちょっと高い9,800円(ともに税別)というわけですね。

Clone1とClone2には、素材の違いにより音の傾向にも違いがあるようです。Clone1は「全体的にほんのり明るく朗らかで見通しがよく、高域の伸びと余韻がきれいでバランスに優れている」とのこと。一方のClone2は「高解像度で奥行き感や立体感が増し、中高域の艶と余韻に優れている」とのことです。これは、ユーザーの好みに応じて選べば良いかと思います。

基本的にはPCやネットワークオーディオ、ポータブルオーディオの空いているUSBにClone UシリーズのUSBを差し込んで、もう一方を大地アース、または仮想アースに接続すればいいわけですが、もしカーオーディオ機器に空いているUSBがあれば、そこに差し込んで使えるかもしれません。USBに差し込んで音質を向上させるアイテムは様々出ていますが、それ以上の効果は得られると思うので試す価値ありです。

ve-02は現在生産中のセカンドロットも、出荷前に完売しそうな勢いで売れているようですが、おそらくこちらのClone Uシリーズは大丈夫かと思われますので、ve-02の到着を待っている間にもClone Uシリーズでいろいろ試してみて、アースを強化する効果を実感してみる手は大いにありです。

新型レヴォーグ専用設計のソニックプラスが登場

2020年11月に発売開始された2代目スバル・レヴォーグ(VN系)ですが、3ヶ月後の2021年2月25日から、新型レヴォーグ専用設計のSonic PLUSが発売されます。

ラインナップは3グレード9モデル。グレードとしてはトップグレード、ハイグレード、スタンダードの3種類があり、それぞれにフロント+リアセット、フロントセット、リアセットが用意されていて計9モデルというわけですね。リアシートに人を乗せることは少ないと思ったらフロントセットで良いし、リアシートにも人を乗せて出かけることが多いならフロント+リアセットが良いでしょう。それはそれぞれの使い方に応じて選べば良いかと思います。

トップグレードは従来のピュアアラミド振動板をさらに進化させたオールピュアアラミド振動板を採用。コーン部だけではなくセンターキャップ部にもピュアアラミド素材を使用して最適な音質チューニングを施していて、幅広い帯域で歪率や周波数レスポンスを改善しています。ネオジウムマグネットとナローギャップ・モーターシステムによる磁気回路も、エンクロージャー容積を有効に活かすことができるメリットがあります。

ハイグレードモデルはマイクロファイバー編み込み樹脂を使用したCMF(クロス・マイクロ・ファイバー)コーンとナローギャップ・モーターシステムを採用。出力が限られた純正デッキやAVナビでも駆動しやすく、緻密な表現力と情報量で音楽を描いてくれます。リアルで引き締まった中低音も持ち味です。

スタンダードモデルはDMF(ディファインド・マイクロ・ファイバー)振動板を採用。もちろんネオジウムマグネット採用の磁気回路やナローギャップ・モーターシステム、アルミものブロックフレームといった基本設計は上級ユニットから受け継いでいて、小口径ならではの切れ味鋭い音と、小口径の限界を打ち破るワイドレンジ再生を両立しています。

トップグレードとハイグレードモデルには、独自のG字型チューニングポート、Gチューナーを装備。楕円形状のフロントスピーカー取り付け穴をフルに活かしたエンクロージャーにGチューナーを加えることで低域の再生範囲を拡大するとともに大音量再生時のポートノイズを低減して、クリアかつ深みのある中低域再生を実現します。

また国産車では初めてAC(アコースティック・コントロール)エレメントを採用したのもニュース。トップグレードにはトップグレード用の特別なACエレメントを、ハイグレードには普通のACエレメントをそれぞれ付属しています。ツィーター周辺の反射音を最適に拡散・吸音して自然な高音を再生するハウジング一体型のACツィーターは従来通りです。

価格はトップグレードのフロント+リアセットSFR-S012Fが600,000円(税別)。以下、フロントセットSF-S012Fが430,000円(税別)、リアセットSR-S012Fが170,000円(税別)。ハイグレードのフロント+リアセットSFR-S012Mが330,000円(税別)、フロントセットのSF-S012Mが240,000円(税別)、リアセットのSR-S012Mが90,000円(税別)。スタンダードのフロント+リアセットSFR-S012Eは140,000円(税別)、フロントセットSF-S012Eが10,0000円(税別)、リアセットFR-S012Eは40,000円(税別)です。

一瞬、高く感じるかもしれませんが、トップグレードののフロント+リアセットで推奨取り付け時間は3時間。作業工賃はお店によって違うでしょうが、例えば1時間1万円としても製品代プラス3万円で済む計算(ケーブル等の部材費は別ですが)ですから、高いとは言い切れません。

それにエンクロージャー入りの製品なので、デッドニング等が不要なのもメリット。部材代がかからないし、インストールを行う人によって音の違いが出にくく、安定して高音質が得られます。それにレヴォーグ専用なので、クルマ自体を加工して取り付けることもありませんしね。 レヴォーグを含むスバル車にお乗りの人には、クルマにこだわって大事に乗っているというイメージがあります。そんなクルマを大事にしたいスバリストにはとっても向いている製品かもしれません。

東海地区にもアルパインスタイル。HUNTモレラ岐阜内に

2017年に福岡で初オープンして、横浜、大阪と各地に拠点を築いてきたアルパインスタイルですが、次は東海地区。岐阜・本巣市にあるモレラ岐阜に「アルパインスタイル・モレラ岐阜」をオープンします。

このアルパインスタイル・モレラ岐阜は、ショッピングモールのモレラ岐阜内にすでに出店しているHUNT モレラ岐阜内に、インショップ形式で展開するもの。HUNTは中古車のガリバーを持つIDOMが、クルマとおでかけを組み合わせた楽しいクルマ遊び体験を提供するお店として展開しているもので、そこにアルパインのカスタマイズ提案を組み合わせてクルマのさらなる魅力を引き出す展開を図ります。

Googleマップで場所を調べてみたら、名古屋駅からクルマで1時間ほどの場所。名古屋のお客も十分な圏内で、これで福岡・大阪・東海・関東の4エリアが対応したわけです。次は東北か北海道ですかね。

オープンは2月20日を予定していますが、新型コロナウィルスの感染が拡大していないか、その状況を注視しながら日程調整を行うとのことなので、まだまだ不明です。愛知と岐阜は緊急事態宣言解除か? という噂もありましたが、見送りになったみたいなので20日のオープンは難しいかもしれませんね。

いずれにせよ、オープンしたらすぐに行ってみたい気持ちはわかりますが、オープン間もない時期は密になる可能性が高いので、いくら感染予防対策が万全だとしてもなんの心配もなく安心していけるとは言えません。情報をしっかりチェックしてそろそろ空き始めたと思ったら行くのが良いかと思います。

ステッグからもデジタル・シグナル・プロセッサー登場

ステッグの新製品もフィナーレを迎えました。最後はマルチアンプ・システムの要となるデジタル・シグナル・プロセッサーです。

このSDSP68(95,000円/税別)は8ch分の出力を持っていて最大4ウェイ・システムのコントロールが可能。入力はRCAが6chのほか、6chのハイレベル入力にも対応しています。ほかに3.5mmジャックのAUXも装備しているし、光デジタルと同軸デジタルも各1系統用意。幅196×奥行120×高さ40mmのコンパクトなボディですがUSBが無い以外は十分な装備と言えるでしょう。

中に使っているデバイスは、シーラスロジック社製の24bit A/DコンバーターおよびD/Aコンバーターとアナログデバイセズ社製の295MHz 32bit DSP。工場火災によって供給に影響が出ているAKMのデバイスを使っていなくてよかったですね。これなら、問題なく生産できそうです。

調整できるのは、よくあるDSPと同じくクロスオーバー・ネットワーク、イコライザー 、タイムディレイの3つ。クロスオーバーはヨーロッパ製のDSPらしくリンクウィッツ、ベッセル、バターワースの3つの肩特性を用意しているのが特徴で、イコライザーは各チャンネル31バンドの調整が可能なグライコなんですが、Q特性も0.27〜15の範囲で変えられる特徴を持っています。

タイムディレイは0.02m secステップで、0〜25m secの範囲で調整可能。距離が書いていないので、たぶん調整はm secでがデフォルトなんでしょう。距離での調整に慣れている人にとっては、ちょっと使いづらいかも、です。また0または180度の位相反転もできます。

設定・調整にはWindows PCが必要とのことですが、バージョンがいくつまで対応しているのかは資料に書いていないので、購入を検討しているかたは販売店等にご確認のこと。また、ボリューム調整や入力切り替え、プリセットメモリーの切り替えができるコントローラーのSTEG DRC for SDSPは8,000円(税別)で別売なので、こちらも合わせて必要です。

車載DSPといえば、オーディソンが早くから出していたし、モスコニのDSPもちょっと高いけどなかなか良い音でした。というくらいイタリア製のDSPは侮れないものがあります。今はヘリックスの勢いが強いようですが、選択肢がさらに増えるのは良いことかと思います。

ステッグからコンパクトだけど重厚感ありのD級アンプ

ステッグの新製品も残りわずかとなってきました。今回は、新製品の中ではもっともベーシックなDSTシリーズ・パワーアンプです。

このDSTシリーズはクラスD回路を採用して、とってもコンパクトに作られています。4ch機のDST-401II(80,000円/税別)とモノラルアンプのDST-850DII(70,000円/税別)の2モデルありますが、サイズはともに幅224×奥行110×高さ50mmと超小型。そのわりには重厚感もあるデザインで、なかなかの雰囲気を醸し出しています。

出力はDST-401IIが定格で75W×4(4Ω)。2Ω時は120W×4を発揮し、ブリッジ接続により150W×2(4Ω)でも使えます。DST-850DIIは定格出力で300W(4Ω)のハイパワー。2Ω時は600Wでも使えるので、サブウーファーを鳴らすのにちょうど良さそうです。

ゲイン等の調整はトップパネルに装備されているので、装着後にセットアップするのも楽。最近、メインユニット内蔵のパワーアンプのクオリティが上がっているため、これくらいの価格帯の外部パワーアンプは存在感が薄くなっているところですが、ちょっと聴いてみたいと思わせるモデルではあります。

MSKアンプのデザインをKシリーズのサイズ感で

ステッグの新製品はまだまだ続きます。フラッグシップ・アンプのmaster stroke MSK CLASSE Aは従来モデルの設計を基本にして入手不可能になったパーツを変えた復刻版でしたが、新しいM-MSKアンプはかつて大好評だったMSKアンプのデザインをモチーフにKシリーズのサイズ感で作った新設計のモデルです。

特徴はクラスADという回路を採用していること。これ、プリアンプ部がクラスA、パワーアンプ部がクラスDのハイブリッド構造ということらしいです。パワーアンプ部が高効率のクラスDだから、Kシリーズのサイズ感で作れたんですね。まあ、内部の写真を見るとパーツがスカスカなので「もっとコンパクトにできたんじゃないの?」という気はしますが(笑)

ラインナップは4チャンネル機のmaster stroke M-MSK130.4(200,000円/税別)と2チャンネル機のmaster stroke M-MSK200.2(180,000円/税別)の2モデル。M-MSK130.4は4Ωで定格出力130W×4、2Ω時は200W×4を発揮し、ブリッジ時は400W×2(4Ω)でも使えます。

M-MSK200.2はもう型番で想像できたと思いますが、200W×2(4Ω)の定格出力。2Ω時は350W×2で、ブリッジ接続すれば700W(4Ω)のモノラルアンプとしても使えます。サイズは共に同じで幅380×奥行216×高さ59mm。大きすぎず、小さすぎもせず、ちょうどいい感じのサイズ感ですかね。

音は正直、聴いてみないとなんともいえませんが、かつてのMSKシリーズのデザインがそのままなので、期待してしまいます。中国のサイトで紹介記事を見つけたんですが、Web翻訳してみたものの、なんだかよくわかりませんでした(笑)。

いずれにしても、ちょっと興味があるものなので、いずれ機会を見つけてじっくり試聴してみたいと思っています。その時にはすぐに報告します。

ステッグのフラッグシップ・アンプの復刻版登場

ステッグのメインであるパワーアンプに移ります。まずはフラッグシップ・モデルであるMSK CLASSE A(480,000円/税別)です。

名前を見てもおわかりのように、このモデルはクラスAで動作します。従来も最上級にクラスAのモデルがありましたが、その復刻版といえるでしょう。ステッグを辞めたエンジニアがモスコニを立ち上げたのが2008年か2009年頃だったので、もう10年以上前のモデルなんですね。

古いからといって、音が良いのは確かで当時のモデルのファンは今でもいます。というか、当時のモデルじゃなければ味わえない音があるので、わざわざ当時のモデルを探して装着する人もいます。名機と呼ばれるのはそんなモデルで、ステッグのマスターストロークも、そんなモデルのひとつでしょう。

ただ、当時使っていたパーツの中には、もう入手できない部品があったりするので、そこは現在の部品に置き換えているとのこと。LR独立の回路構成を含めて基本設計は当時と変わらずなので、大きな違いはないと思われます。まあ、この辺は聴いてみないとわかりませんが。

サイズは幅466×奥行255×高さ60mmの2チャンネル・モデルで、定格出力は100W×2(4Ω)。2Ωならば200W×2で動作します。記憶が正しければ、たしかダイヤルでバイアス電流を調整してクラスAにできたはずで、クラスA動作時は定格出力が50W×2(4Ω)となります。アイドリング電流は3.2A。これはAB級で使ったときの数値でしょう。最大電流は38Aとけっこうな大電流を消費しますが、これが音の良さにも直結します。

歪率は0.8%でSN比は101dB。受注対応品なので、お店に置いてある在庫をすぐに取り付けることはできず、納期はそれなりに時間がかかりそうですが以前のモデルを聴いた限り、高音質のアンプであることは間違いないので、注目していいモデルかと思います。

ステッグのベーシック・スピーカーを紹介

もうひとつステッグのスピーカーの紹介。スピーカーは、これが最後です。ふぅ。こちらも資料が乏しいので、大まかなスペックしかわかりませんが、パッシブ・クロスオーバー・ネットワークを付属した3ウェイ・システムのML652Cと2ウェイのMLG65Cの2モデルがあります。

ステッグのスピーカー・ラインナップの中ではベーシックとなるシリーズで3ウェイのML652Cが80,000円(税別)。2ウェイのMLG65Cは35,000円(税別)。これまで紹介してきたマスターストロークのスピーカーと比べると、お得感のある価格です。

フレームには樹脂素材を採用。このあたりが低コスト化を図った要因でしょうが、ダイヤトーンのDS-G20なんかも樹脂フレームなので、樹脂フレームを侮ってはいけません。軽量だし剛性にも気を使っているそうです。振動版は複合コーン。なにとなにの複合なのかはわかりませんが、とにかく複合コーンだそうです。

3ウェイのML653Cは165mmウーファーと75mmミッドレンジ、25mmドームツィーターの組み合わせ。再生周波数は65Hzから22kHzでインピーダンスは通常よりもちょっと低い3.6Ωです。ツィーターは外径が52.2mmで取り付け穴径が46mmとちょっと大きめですが、奥行きが15mmと薄いので取り付けには問題ないでしょう。

2ウェイのMLG65Cは3ウェイとはまったく違う設計のようで、ツィーターは同じ25mm径ながら外径は46.5mm、取り付け穴径は44mmとちょっとだけコンパクトになっています。ウーファーも取り付け穴径が142mm、奥行きが63mmという部分は同じですが外径がML653Cの164mmに対してMLG65Cは162mmと少しだけコンパクトになっています。

2ウェイのインピーダンスは一般的な4Ωで再生周波数は65Hzから22kHz。出力音圧レベルは3ウェイも2ウェイも同じ88dBというスペックです。試聴していないのでなんともいえませんが、イタリアのスピーカーは艶があり音楽性に富んだものが多いので、おそらくそんな感じじゃないかと想像できます。試してみたいかたは、是非。

ステッグからマスターストロークのサブウーファー登場

またまた間が空いてしまいましたが、ステッグの新製品の続きです。マスターストロークの名前を冠したスピーカーがもう1台ありました。25cm口径のデュアルボイスコイル・サブウーファー、SS-10(145,000円/税別)です。

資料が乏しいので、大まかなスペックしかわかりませんが、妥協なき設計によって生まれたハイエンド・サブウーファーとのこと。インピーダンスは4Ω+4Ωで、再生周波数は25Hzから2000Hz。出力音圧レベルは88dBで、定格入力は250Wです。

ほかにわかることといえば、最低共振周波数(Fs)が31Hz、Xmaxが22pp mmというくらい。取り付け穴径は230.7mmで外径寸法が273.9mm。奥行きが128.7mmなので、まあまあ薄めの設計なのが特徴かもしれませんね。

もらった資料でわかることといえばこれくらいで、本国のサイトを探しても見つからなかったので振動板の素材なんかもわかりません。が、145,000円もする高価なサブウーファーなので、悪いものではないでしょう。ステッグのスピーカーとの組み合わせでは、魅力的なサウンドを奏でてくれるでしょう。

価格帯的にライバルとなるのはカロッツェリアのTS-W1000RSあたりでしょうが、ぜひ聴き比べてみたいものです。

オーディオコントロールから久しぶりの新製品です

久しぶりのオーディオコントロールの新製品です。オーディオコントロールといえば白いボディに赤のラインというイメージだったんですが、黒になったんですね。知りませんでした。なかなか精悍です。

その新製品は、LC1i(22,000円/税別)とLC2i PRO(37,000円/税別)というライン出力コンバーター。オーディオコントロールといえばラインドライバーが有名で多くの人が使っていましたが、これらもラインドライバー機能を備えています。

まずLC1iですが、RCA出力を入力できるほか、最大400Wまで対応可能なハイレベル入力(スピーカー出力)にも対応しています。だから多くの純正システムの出力をライン出力に替えて外部アンプを接続できそうですね。3段階のインピーダンス切り替え(ロードセレクト機能)を装備しているので、最近の純正システムのあらゆるインピーダンスに適応しています。またトリガーモード切り替え機能やグラウンドアイソレーション機能も搭載。純正システムをベースとしたシステムアップに適した設計です。

ラインドライバー機能は、プリアウト電圧を最大13Vまで昇圧できる設計。プリアウト電圧が高ければノイズフロアが下がってS/Nには有利です。ただし純正システムのスピーカー出力を使った場合、そこでノイズがあればいくら出力電圧をあげたとしてもノイズも増えることになりかねないので、最大13Vというのはちょうど良いレベルに調整できるということなのでしょう。

LC2i PROはPROを名乗っているだけあって、より機能を高めたバージョンです。プリアウト電圧を最大13Vまで昇圧できるとか、ロードセレクト機能、トリガーモード切り替え機能、グラウンドアイソレーション機能などの装備はLC1iと変わりませんが、大きく違うのはメイン・アウトプットとベース・アウトプットの2系統のプリアウトを持っていること。また純正システムで失われた低域の情報を再合成して復元させる特許技術のAccuBASSを搭載しリモートレベルコントローラーACR-1も標準装備しているので、手元でサブウーファーのレベルを調整可能です。

だからサブウーファーもシステムアップしている、または今後システムアップの可能性があるという人ならこちらのLC2i PROが必須。純正システムをベースにサブウーファーまで加えたシステムに発展させたら、サウンドも一段とクオリティ・アップ&パワーアップすることでしょう。

サイズはLC1iが幅122×奥行76×高さ26mmのコンパクトサイズ。LC2i PROはちょっと大きくなって幅175×奥行76×高さ26mmです。純正システムをベースにシステムアップを図りたい人には必須。そうじゃない人でもラインドライバーは効果があるので、手持ちのシステムに合わせて最適なものを選びましょう。