サンヨーがポータブルナビ「ゴリラ」の新製品を3機種発表。4月下旬から発売する。7型ワイドモニター採用がNV-SD740DTの1モデル、5型ワイドモニター採用がNV-SB570DTとNV-SB550DTの2モデルで、2台の5型モデルの違いはFM-VICSチューナーを内蔵している(NV-SB570DT)かしていないかだ。7型モデルはVICS内蔵だ。また、全モデル、ワンセグチューナーを内蔵していて、TV番組が楽しめる。
NV-SD740DT
NV-SB570DT
新モデルの最大の特徴は、16GB SSDを搭載したことだ。従来モデルは8GBだったから容量は倍増。その大容量を活かして、地図情報が大幅アップした。たとえば郊外や山間部を含め、全国で道幅がわかる地図を採用しているし、詳細市街地図は建物の形や道幅の違いが一目でわかるようになっている。しかも詳細市街地図は、従来の12/25メートルスケールに、5/50メートルスケールを加えて4段階に切換可能になった。
5型モデルには徒歩モードの「あるくナビ」を採用していて、歩行者専用の地図データを格納。階段や歩道橋などをアイコン表示するほか、地下街や駅の連結路、歩道橋、地下通路、公園など、クルマは通行できないが徒歩ならOKの道をルート探索できる。また徒歩モード使用時は、一方通行を考慮しないので、遠回りせずに目的地までのルートを探索できる。徒歩モードが使えるのは電池駆動時のみ。音声案内やリルートは行わない。
徒歩使用時に遠くの地図まで見渡せるように、縦画面表示を採用したのもアイディア。本体を縦向きにするだけで、画面が自動で切り替わるほか、ボタン押しによる手動切換もできる。
実際のナビデータの容量は11〜12GBとのことで、メモリーの空き領域は、音楽/動画/静止画の保存に使用。MP3やWMAの圧縮音源(128bps)なら、1曲4分換算で約400曲、MP4やAVC/H.264の動画なら400分、JPEGの画像なら約750枚を、SDカードから本体メモリーに転送して、好きな時に再生できる。フォトフレーム機能を備えているので、静止画はスライドショー再生や、背景に時計やカレンダーを表示できたりもする。
クイックGPSにより、ナビゲーション起動時の測位時間を短縮したのもウリだ。従来GPSでは約30秒から数分かかっていたのが、約10秒で測位できるという。これは、過去のGPS情報を記憶しておき、新たに電源を立ち上げたときには、情報の取得時間が短い時刻情報から現在地を予測して測位するという方式。だから、初めて使う時や、長時間(3日以上)使っていない状態では機能しない。ただし、レジャースポットで遊んだり食事をしたあと再出発するときに、素早く地図が立ち上がるのはありがたい。
CPUは動作速度を400MHzから500MHzに早め、目的地検索などの動作をスピードアップ。同時にバッテリー駆動時の持続時間も延びた。たとえば、5型モデルの場合、ワンセグ試聴時間は従来モデルで約3時間20分だったが、NV-SB550DTは約4時間30分と鳴っている。
従来モデル同様、ジャイロセンサーおよび加速度センサーによるゴリラジャイロIIを搭載しているので、トンネル内や高架下など、GPS電波を受信しにくい場所でも正確に測位。ルートを外れて何度か同じコースを走行すると、ルート探索時にその道を優先して探索するようになるルート学習機能の搭載は、PNDとしては珍しい。
他にも、エコ運転をアシストするエコドライブ情報機能や、盗難抑止のための盗難多発地点警告機能、バックカメラ入力端子、FMトランスミッターなど、ワンセグ予約録画など、装備は充実。取付スタンドは吸盤タイプだから、取付・他車への載せ替えは簡単だ。
この新型ゴリラ、NV-SB570DTとNV-SB550DTが4月22日、NV-SD740DTが4月28日発売の予定。すべてオープン価格だが、販売予想価格は、NV-SD740DTが80,000円前後、NV-SB570DTが70,000円前後、NV-SB550DTが65,000円前後だ。
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