存在感たっぷり。ダモーレのアンプ、発売間近

いまオーディオはデジタル化が進み、パワーアンプもどんどん小型化が進んでいます。が、それじゃつまらないというわけで、時代に逆行するような大型パワーアンプを紹介。「D’AMORE(ダモーレ)」エンジニアリング。ロックフォードのモンスター・アンプ、T15KWを設計した、アンソニー・ダモーレ氏が創設した新鋭メーカーです。


2チャンネル機は昨年からすでにできていました。が、市場の要望が多いのは4チャンネルというわけで、4チャンネル機ができるまで発売を待機していたんですが、それもようやく完成。待望の発売にこぎつけたという次第。2チャンネルのA1500.2は90万円の予定、4チャンネルのA1500.4はそれより少し高くて100万円前後の値段がつけられそうですが、2チャンネル機は電源部もそれぞれ分離したL/R完全独立のデュアルモノラル設計で、ボディを真ん中から真っ二つにして折りたたむと上下が全く同じ構成になるミラーイメージの構造。大きさはともかく、これだけでもオーディオ好きにはグッとくるものがあるかと思います。

SN比105dB、全高調波歪率0.009%、ダンピングファクターに至っては700というスペックを見ても、ドライブ能力の高さがうかがえます。そのアンプ、試聴する機会がありました。イベント会場の広い会議室の一角に置かれた試聴スペースだったので、条件がいいとはけっして言えませんが、それでも制動力の高さは十分に感じられます。組み合わせたのはRSオーディオのストリーム・シリーズの16.5cmセパレート2ウェイ・システム。このスピーカーを軽々とドライブします。

中域に若干もやつく部分があったのは、試聴環境や箱の影響でしょう。高域の伸びの良さや低域の力強さには本物感が溢れ出ています。サイズは幅590×奥行293×高さ57mm。デカイです。2チャンネル機と4チャンネル機はまったく同じ大きさで、定格出力は2チャンネル機が325W×2(4Ω)、600W×2(2Ω)、900W×2(1Ω)。1Ωドライブも可能です。ブリッジ時は2Ωまでで、1800W×1(2Ωブリッジ)となります。4チャンネル機は4(4Ω)、375W×4(2Ω)、750W×2(4Ωブリッジ)です。

最近のオーディオは、ちまちましていてつまらないと思っている人は、どうでしょう? 昔のようなでかくて存在感アリアリのオーディオは。