1月に9型大画面の新型カーナビ、MDV-M906HDL(オープン価格)を発表したケンウッドですが、同じタイプMの7型モデルを2種類発表します。新機種は2DINタイプのMDV-M906HDと幅200mmのワイドモデル、MDV-M906HDWの2モデル。ともに7型ワイドモデルを搭載し、HD(1280×720P)に対応したモデルです。しかし、以前は型番で画面サイズの違いを把握できたのに、今は9型も7型もMDV-M906HDまでは同じ。違いは型番末尾の「L」か「W」か何もないかだけです。わかりづらいですね〜(笑)
それはともかく、HDパネルは従来のWVGAパネルに比べて2.4倍の高解像度を実現。シャープでくっきりした映像を表現します。発色もきめ細かくなり画像の色合いがはっきりするため、より緻密で立体的な映像が楽しめます。また広視野角HDパナ絵留なので、同社の従来モデルと比べて約1.3倍広い上下左右170度のワイドな視野角を実現。運転席・助手席のどちらから見ても、色反転のない鮮明な映像が楽しめます。別売オプションで、HDリアビューカメラも用意。高精細なHD画質で後方の映像をナビ画面に映し出せるのもいいですね。
さて音です。ハイレゾ対応はDSDをはじめ、FLAC、WAV(192kHz/24bit)まで、さまざまなハイレゾ音源に対応しています。またLDACに対応し、Bluetooth接続でハイレゾ音源相当の音質を、ワイヤレスで楽しむことも可能。ハイレゾ対応ではカーAV界でトップを行っているといっていいでしょう。非ハイレゾのデータも、DSPで処理して192kHz/32bitにアップコンバートしてAKM製32bitプレミアムDACでD/A変換するので、圧縮音源も映像ソースの音も良い音で楽しめます。またMQAにも対応。MQA-CDの再生も可能です。
サウンド調整機能はリスニングポジション調整、フロント整、13バンドグラフィックイコライザーと、やや物足りない感じですが、プロモードEQによって特性を整えることも可能。新しいインターフェース、オーガニックGUIは、ドライバーに必要な情報が一目で確認できるホーム画面が楽しく、インフォ画面では多彩な走行情報を自動で表示するなど、大きく変わっています。
と、まあ9型モデルとほぼ変わらない内容の進化ですが、この内容で予想価格は9万円前後。これはコストパフォーマンスが抜群にいいですね。発売は4月上旬の予定です。