ケンウッド新「彩速ナビ」MDV-737DT&MDV-535DT登場

ケンウッドの新製品をもう一つ。好評の「彩速ナビ」がモデルチェンジしました。発売は2月の予定です。

新しい「彩速ナビ」は、MDV-737DTとMDV-535DT(ともにオープン価格)の2モデル。MDV-737DTはSSDの容量が16GBで、マップルのガイドデータを収録。MDV-535DTは容量8GBでガイドデータ無し。またMDV-737DTはUSBが2本出しになりましたが、MDV-535DTは1本のまま。2機種の大きな違いはこのあたりで、7型ワイドVGAモニターや4チューナー×4アンテナの地デジチューナーなど、それ以外の部分はほぼ共通です。もちろんSSDは車載スペックで耐久性は抜群。従来「彩速ナビ」同様、ジェットレスポンスエンジンⅡ&S3フォーマットで、スクロールやメニューの切り替わり、検索などがサクサク動き、操作は快適です。今回、3D地図の回転もできるようになりましたが、詳細市街地図でもスピーディにクルクル回転します。

MDV-737DTは16GB車載スペックSSDを搭載
従来の彩速ナビでは、ライバルに比べてやや弱い部分だった自車位置の測位性能の向上も図っています。これまでの彩速ナビは、大都市圏の一部しか、ジャンクションなどの傾斜データを収録していませんでしたが、MDV-737DT&535DTはインクリメントPが新たに整備した、全国主要道路(約140万カ所)の傾斜データを収録。高架道と一般道が上下に並行する場所など、GPSの電波が受かりにくくて自車位置が曖昧になりがちな場所でも、走行中の道を正確に把握してくれます。地図データは2011年11月の最新のもの。高速道路など主要な道路は、開通予定情報をあらかじめ格納していますから、ナビ購入後に開通した道路が、開通後にナビの地図に反映されることもあります。

YouTubeの視聴が可能に
AV機能も、大きく進化しました。まずiPhone4Sに正式に対応。また同時発表のCDレシーバー同様、ケンウッドが開発したアプリ「KENWOOD Music Control」を使用すれば、Androidスマートフォンの音楽を、iPod/iPhone同様の操作感でスムーズに楽しめます。さらにiPhoneならYouTubeアプリで視聴中の動画をナビの画面で見ることも可能に。この時はターミナルモードというモードを使います。ナビのタッチパネルで操作するモードと、iPod/iPhone側で操作するハンドモードの他に、もう一つ動作モードが増えたわけです。MDV-737DTならUSBが2本出ていますから、iPod/iPhoneとUSBデバイスを同時に接続しておけるのも便利ですね。MDV-737DTの場合、音楽ソースの選択メニューも、iPodとUSBが独立しています。

SDカードスロットも備えていますので、SDメモリーカードに保存した音楽の再生もできます。このSDには、ナビで再生したCDの音楽を録音可能。しかも4倍速で録音できるようになりました。MDV-535DTの場合、CDのダイレクト録音ができるのはSDカードのみですが、MDV-737DTはSDカードだけではなく内蔵メモリーの空き領域にも録音できます。

タイムアライメントは距離入力で調整できる
内蔵DSPも新しくなり、サウンド調整機能が充実しています。DTA(デジタル・タイム・アライメント)はリスナーからスピーカーまでの距離を個々に入力できる方式を採用していますし、グラフィックイコライザーは13バンドと、細かく調整できるようになっています。ほかに音場を持ち上げるエレベーションなど、調整範囲が多彩になっています。

地図更新は、従来の彩速ナビ同様、「KENWOOD MapFan Club」への加入で、最長5年間で最大5回、リーズナブルに地図を最新盤に更新できる「お得地図更新プログラム」を利用可能。これまではケータイ向けとPC向けのふたつのプログラムでしたが、あらたにiPhoneやAndroidのスマートフォン向けコースが加わり、より利用しやすくなっています。
VWゴルフに装着した状態。シンプルなデザイン
実際の使い勝手は、また試乗後に報告したいと思いますが、かなり使い勝手のいいナビの予感です。

ケンウッド