キッカーの中・上級スピーカーがモデルチェンジ

キッカーの中級&上級スピーカーがモデルチェンジした。中級スピーカーは従来と同じ「RSシリーズ」のネーミング。が、マグネットの背面にもセットできる円形のクロスオーバーネットワークを角形の大型ネットワークに変更して新設計。音響用デバイスをふんだんに使い、高音質化を図ったほかバイアンプ接続にも対応している。カットオフスロープは、ハイパス−18dB/oct、ローパス−12dB/octの非対称型だ。

サイズバリエーションは、16.5センチウーファー採用のRS65.2(88,200円)と16センチのRS60.2(79,800円)の2種類。トゥイーターは2.5センチ口径のテトロンドーム型で、セパレートとコアキシャルの両方に対応できるコンバチブル2ウェイ式。スピーカーグリルの変更により、見た目も大きく変わった。

「QSシリーズ」は従来のSSシリーズに代わる新世代のフラッグシップスピーカー。RSシリーズ同様、クロスオーバーネットワークが大型の四角いタイプに変わり、バイアンプ対応となった。こちらのネットワークのカットオフスロープも非対称型で、ハイパス側−24dB/oct、ローパス−12dB/octと、トゥイーターのスロープがより急峻な設計だ。

ウーファーのサイズバリエーションは16.5センチと16センチ。16.5センチがQS65.2(144,900円)で、16センチモデルがQS60.2(130,200円)という型番になる。RSシリーズ同様、現時点では従来モデルにラインアップされていた13センチモデルが無くなっている。

ウーファーの振動板はドイツ・ローム社製のTRI-TECHコンポジット・コーン。カーボンファイバーとポリプロピレンの3層構造で、軽量&高剛性を両立する。またサブウーファーにも採用しているTカット・トッププレートを採用し、強力な磁界と適切な温度管理を両立。また銅ショートリングで磁気変調歪みを抑えクリアな中高域を確保するなど、高音質を追求した設計だ。

トゥイーターは3センチ口径のテトロンドーム型。シールドタイプのバックチャンバーを装備し、低域側の再生能力を高めている。ウーファーのアルミフェイズプラグを外してトゥイーターをねじ込めば、コアキシャル2ウェイとしても使用できる。ウーファーのグリルは一般的なメッシュタイプに変更。デザインがキッカーらしくないと感じる人もいるだろうが、デザインもサウンドも、大人っぽくなった新世代キッカーのフラッグシップスピーカーだ。

■RS65.2●耐入力:最大200W/定格100W●出力音圧レベル:87dB(1W/1m)●周波数特性:40〜21,000Hz●取付奥行:13.8センチ●クロスオーバーポイント3.5kHz
■RS60.2●耐入力:最大180W/定格90W●出力音圧レベル:87dB(1W/1m)●周波数特性:50〜21,000Hz●取付奥行:12.7センチ●クロスオーバーポイント3.5kHz
■QS65.2●耐入力:最大200W/定格100W●出力音圧レベル:87dB(1W/1m)●周波数特性:40〜22,000Hz●取付奥行:13.8センチ●クロスオーバーポイント2.8kHz
■QS60.2●耐入力:最大180W/定格90W●出力音圧レベル:86dB(1W/1m)●周波数特性:50〜22,000Hz●取付奥行:12.9センチ●クロスオーバーポイント2.8kHz