緊急発売!フォーカルのフラッグシップ「エリート・シリーズ」

2011年発売の製品からシリーズの統合&リニューアルを進めているフォーカル。手始めにエントリーシリーズの「インテグレーション」、ミドルクラスの「パフォーマンス」を今年発売し、最上級の「エリート」は来年リニューアルの予定だったが、急遽、エリート・シリーズの1モデルを発売する。(2011/5/1)


エリート・シリーズの第1弾モデルが165W-RC(189,000円)と、165W-RC Active(157,500円)。165W-RCがパッシブ・クロスオーバー・ネットワークを標準装備したモデル、165W-RC Activeがデジタルプロセッサーなど、外部クロスオーバーをすでにお持ちの人のための、クロスオーバー・ネットワーク無しのモデルだ。ちなみに、型番の「RC」は「Ready for Competition」を表しているという。

こちらはパッシブ・クロスオーバー・ネットワーク付の165W-RC
16.5センチ・ウーファーとトゥイーターを組み合わせたセパレート2ウェイ構成で、ウーファー部はユートピアBeシリーズと同じWコーンを採用。ただし磁気回路は、従来のユートピアBeシリーズのものとは異なっていて、コンパクトなネオジウムマグネットではなく、大型のフェライトマグネットを搭載している。つまり、1昨年に発売し、音の良さで評判の高いフォーカル創立30周年記念モデル、165V30(65,100円)のフレームと磁気回路を使い、ユートピアBeの振動板を組み合わせたものと思えばいいだろう。

Activeモデルも発売
トゥイーターは、ユートピアBeと同じ、ベリリウム振動板を採用。ただし、従来のユートピアBeシリーズに採用しているトゥイーターの振動板が25ミリ口径なのに対して165W-RC(Active)の振動板は一回り大きい28ミリ口径。振動板面積が拡大したことで、共振周波数が1300Hzまで下がったため、低域から高域まで音のつながりがより滑らかになるとともに、ダイナミックな音楽表現力を両立している。

価格的にも、Beシリーズが登場する前のユートピア・シリーズに近く、最近のフラッグシップ・スピーカーとしてはリーズナブルな部類。2012年には、Beシリーズのリニューアル版となるエリート・シリーズも登場する予定だが、それらは現行Beシリーズに近い価格か、それ以上になることが予想される。となると、この165W-RC(Active)は、非常にコストパフォーマンスに優れたスピーカーといえると思う。


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