【イベント】「人とくるまのテクノロジー展」

5月18〜20日の間、パシフィコ横浜で行われた「人とクルマのテクノロジー展」に行ってきた。その中から、カーナビやオーディオ関連をピックアップして紹介。


デンソーのNaviConでカーナビとiPhoneが連動

ナビ関連といえば、iPhoneアプリが熱かった。愛車のカーナビが対応外だったから今までノーチェックだったが、ちょっとそそられたのが、デンソーのNaviCon - DENSO CORPORATION。Bluetoothを使ってiPhoneからカーナビを操作するiPhoneアプリだ。なにができるかというと、まずiPhoneで検索した地点の送信。MapsやTeePee Guide - Japan Dining & Travel - Rainbow Japan Inc.など、NaviConとリンクするアプリで検索したお店などの地点を、簡単に純正ナビに転送&目的地設定できるのだ。またメールで地点情報を送って、そこを目的地に設定するのも簡単だ。また、地図のスクロールもiPhoneの画面をなぞってできる。これは、ちょっと反応が鈍い感じだが、機能としては面白い。対応するiOSは3.1.2以上で、推奨は4.2以上。対応するカーナビは、トヨタ純正のSDナビげーション「NSZD-W60」のみだが、NSZD-W60の検索データには入っていない新しいスポットの情報を検索したりもできるので、対応ナビをお使いの人なら、入れておきたいアプリだ。

EVの航続可能エリアを表示
ホンダが提供するinternavi LINC - Honda Motor Co.,Ltd.は、ホンダ車オーナーのためのサービス「インターナビ・リンク」をiPhoneで利用するためのアプリだ。主に活用されるのは給油記録だと思われるが、インターナビ・ルートの探索も可能。結局、クルマにインターナビが装着されているユーザーが対象のサービスだから、このiPhoneアプリにどれだけのメリットがあるかはわからないが、古いインターナビ搭載車のオーナーなら、車載のナビを使わず、こちらに乗り換える手もありかも。ホンダではもう一つ、電気自動車用のアプリも参考出品。バッテリー残量や航続距離&後続可能エリアの確認、充電スタンドの検索などができるアプリだ。これも、おそらく純正ナビでできる機能と思われるが、車載のカーナビとiPhoneアプリが連動していれば、クルマに乗り込む前に確認&検索等の作業ができるという意味では、便利かもしれない。

もうひとつ、カーナビではないが、ドライブレコーダー・アプリのSafety Rec - DATA TEC CO.,LTD。iPhoneのGPSやカメラを利用して、走行履歴を動画付で記録できるほか、エコドライブ度の診断もできる。近いうちに、採点ポイントをオンライン上で公開できるSNS的なサービスも追加されるようで、より面白くなると思う。まずはこちらの無料版でお試しを。
Safety RecはiPadにも対応

FPS本体は小型
iPhoneアプリ以外では、FPSの平面スピーカーが面白かった。デモをしていたコペンは、ピラーに平面スピーカーを装着。これだけでは低音が出ないため、シートの後方に一般的なコーン型のウーファーを搭載しているとのことだったが、心地よい音場空間を作り出していた。FPSでは他に、ハイブリッドスピーカーもデモンストレーション。これはフラットスピーカーと、振動で低音を生む駅最多ーを合体したものだ。デモカーのラクティスは、天井前方に、このスピーカーを埋込み、エアコンダクトのスリットのような部分から音を再生していた。これだけではさすがに低音は出ないが、省スペースのスピーカーとしては面白く、他のスピーカーとの組み合わせ次第では、純正スピーカーなどに活用されそうな可能性ありだ。

コペンのAピラーにフラットスピーカーを装着した状態