ステッグのスピーカーを順に紹介していこうと思っていたんですが、ブラムからかなり気になるスピーカーが登場したので、こちらを先に紹介します。Liveシリーズのミッドレンジ・スピーカーです。
80mmと50mmの2サイズあって、80mmのほうは高性能で高いのとリーズナブルなのの2種類あるので計3モデル。既存の2ウェイ・システムを3ウェイ化するなど、さまざまな用途に対応できるスピーカーです。
この中で、僕がとくに注目したのがフルレンジを謳った50mmユニットのLFR50(25,000円/ペア・税別)というモデル。再生周波数帯域は200Hzから40kHzとかなり広帯域ですから、フルレンジを名乗っていいと思います。ハイレゾ・マークは付いていませんが、高域はハイレゾ帯域までカバーしています。周波数特性のグラフを見ましたが30kHzあたりにピークがあるものの40kHzまで80dBを確保しています。
ちなみにカロッツェリアのCSTドライバーの再生周波数帯域は173Hzから90kHzまで。ただしこちらはワンユニットながら2ウェイで、しかも口径は7.3cmと少し大きめです。それを考えると、フルレンジ・ユニットで200Hzから40kHzの帯域をカバーすることがいかにすごいかがわかると思います。
だからLFR50とドアのウーファーを組み合わせて2ウェイ・システムを構築する手はあり。またダッシュボード上に埋め込まれた純正スピーカーをこれに替えれば、高域がよく伸びた音にグレードアップするでしょう。ダッシュボード上の高い位置で広帯域を再生した時の音場感の素晴らしさはCSTドライバーでも体験しているので、それと同様の効果が得られると思います。しかも25,000円とリーズナブルですしね。
80mmユニットはLFR80(34,000円/ペア・税別)とLM80(20,000円/ペア・税別)の2種類。LM80はミッドレンジですがLFR80はフルレンジ。再生周波数帯域は、LM80で100Hzから25kHz。LFR80はハイレゾ帯域までもう少しの150Hzから37kHzをカバーしています。
これらもダッシュボードよりも高い位置で再生するのが理想。個人的には、できる限り低い帯域から使って広帯域再生できる良さを活かしたい感じです。または、今2ウェイ・スピーカーを使っているなら、これをプラスして3ウェイ化を図るのも良いでしょう。中域の厚みが増した心地よいサウンドが楽しめるようになります。とくにブラムのスピーカーはヴォーカルの生々しさが魅力なので、その魅力がいっそうひきたつと思います。
LM80は既存の2ウェイ・システムに加えて3ウェイ化を図るのが最適かと思われますが、LFR50とLFR80に関しては、高域が伸びているのでウーファーを加えた2ウェイ・システムでも十分に楽しめそう。CSTドライバーの代わりに使ってみるのもおもしろいかもしれません。