トヨタ車が多くのクルマに純正採用し始めているディスプレイ・オーディオですが、ケンウッドでも市販モデルを発売します。DDX5020Sというモデルです。オープン価格ですが、実際には4万円前後で売られそうです。
このDDX5020Sは2DINサイズのボディに6.8型ワイドモニターを搭載したモデルで、Apple CarPlayとAndroid Autoの両方に対応。スマートフォンを接続すれば、スマホによる音楽再生や地図&案内、通話等の操作がディスプレイ・オーディオの画面上でできます。またiPhoneをつないでいたらなSifiで、Androido機ならGoogleアシスタントで、声でのハンズフリー操作も可能です。
またAndroid機ならUSBミラーリングも可能。スマホで見られる動画コンテンツを、ディスプレイ・オーディオのモニターで再生できます。ただしAndroidはバージョン7.0以降でLinuxカーネルはバージョン3.5以降。Bluetooth対応でMirroring OA for KENWOODというアプリが必要。また著作権で保護された映像はミラーリングできないなどの条件があるのでご注意を。
音楽&動画再生はUSB、CD/DVD、iPhoneなど様々なデジタルメディアに対応。USBはMP3/WMA/AAC/WAV/FLACのフォーマットに対応しています。またBuluetoothを内蔵しているので、ワイヤレスでスマホの音楽を再生できます。
FLACに対応しているのでハイレゾ再生可能? と思ってしまいますが、どうやらハイレゾ再生には対応していない模様。ただし192kHz/24bitまでのハイレゾ音芸はネイティブではないものの再生できるようです。24bit D/Aコンバーターを搭載しているので、より原音に近い音楽再生が可能です。
調整機能ですが13バンドイコライザー、タイムアライメント、クロスオーバー設定、ソースレベル設定を搭載しています。クロスオーバーは30〜250Hzの間で13ポイントで設定可能だから、ほとんどサブウーファー用と考えていいでしょう。スロープは-6dB/octから-24dB/octの範囲で4段階です。
タイムアライメントは0〜6.1mの範囲で0,01ステップで調整可能。ということは1cm単位ですね。わりと荒いです。別売のリアビューカメラにも対応していて、バックカメラの追加も可能。リアビューカメラのガイド線を重ねて表示できるし、その調整機能も付いています。また別売のリアモニターの接続にも対応しています。
オーディオ好きにとっては、メインカーのユニットとしては少々物足りないとは思いますが、セカンドカーへ装着するにはお手頃だし、いろんな音源&動画が楽しめるので良いのではないでしょうか。