ARナビがポータブル機に。セイワからPNM87AR登場

昨日は「メルセデス・ベンツEクラスにARナビが初めて採用された」とニュース等で話題になっていましたが、市販ナビではカロッツェリがとっくに採用しているし、ポータブルナビでも出てきました。セイワのPNM87AR(オープン価格)です。


このモデルは8型ナビのPNM87F(37,800円前後/税別)をベースに、ゼンリンデータコムと共同開発したARカメラを加えたもの。リアルタイム映像の上に進行方向などの情報を表示して、安全でわかりやすいARの拡張現実を作り出します。

ARカメラはどんなフロントガラスにもフィットする、一体感のあるすっきりとしたデザイン。垂直稼働可能な単眼カメラで、先行車も検知します。レンズの周りを覆っていてガラスの映り込みを防いでいるのもいいですね。

このため、ARによる分岐ガイドやバーチャル案内を行うだけではなく、車線逸脱警告や前方衝突警報、前方車両発信に支援も行います。また3Dリアル交差点、方面看板、ジャンクションビューなど、通常の案内もあります。個人的には、カロッツェリアのARスカウターモードはどうにも相性が悪く、スカウターモードだとなぜか道を間違えやすいことがあったので、一般的な案内も搭載しているのはうれしい限りです。

またオービスポイント警告を搭載しているのと、モニター回転機能で縦表示ができるのもポイント。8型だからiPad miniよりわずかに大きいくらいのサイズでしょうか。タブレットのように使えるし、ルートの先が広く見えるのも良いかと思います。静電タッチガラスパネルを採用していて、操作もスマホやタブレットのように指でできます。フルセグ/ワンセグ自動切り替えの地デジチューナを内蔵しているので、TV番組も見られます。

ナビ&テレビ、ナビ&動画、ナビ&音楽の2画面分割表示も可能。縦画面時でも上下にわけて2画面表示ができます。ディスプレイはWVGAよりも高解像度な1280×800なので、フルHDとはいきませんがVGAよりもきれいな映像が楽しめます。

バックカメラ入力端子やステレオミニジャックの音声出力もあり。Bluetoothも内蔵しています。ただし主な機能に音楽/映像/写真と書いているだけなので、どんなファイルを再生できるのか、細かいところまではわかりません。いずれにしても、ARによるルート案内が身近になったという点では、素晴らしいと思います。個人的にはサイバーナビのARスカウターモードの分かり難さが引っかかっているので、たぶん使わないと思いますが。