イクリプスからドラレコ内蔵ナビの2021年モデル

あおり運転の厳罰化もあって、最近はクルマの必需品とも言われるようになっているドライブレコーダー。あおり運転が大きく報道されるようになる前の2016年からカーナビにドラレコを内蔵してきたデンソーテンが2021年モデルを発表しました。イクリプスの国内発売25周年モデルです。


新イクリプス・カーナビはDシリーズ、Rシリーズ、Pシリーズの3シリーズ。この中のDシリーズがドライムレコーダー内蔵モデルで、Rシリーズがベーシックモデル。Pシリーズは特定販路向けのモデルです。それぞれに型番が数字で終わる2DINモデルと末尾にWが付くワイドボディモデルがあるので、計6モデルのラインナップです。型番を羅列すると、AVN-D10/AVN-D10W、AVN-R10/AVN-R10W、AVN-P10/AVN-P10Wです。
   AVN-D10W

「あれっ? 型番が変わってないじゃん」と思った人はかなりのイクリプス・ウォッチャーだと思います(笑)。安心してください。地図データは最新のものに変わっています。またDシリーズは、別売のバックアイカメラで後方も記録できることを大きく謳っています。といっても、昨年モデルでも可能だったんですがね(笑)。あおり運転を抑止するにはバックカメラが重要と考え、大々的に打ち出しているようです。

カーナビにドラレコ本体を内蔵していることの良さはコンパクトなカメラを設置して配線するだけで記録できること。GPSアンテナやマイクもAVNと供用しているので追加で取り付けるのは小型のカメラだけでOKです。そのため見た目もスッキリ。これで、別売のリアカメラも取り付ければ、前後の記録が可能です。

撮った映像は、カーナビの画面で確認可能。カーナビの大画面を生かしたインターフェイスで、事故等のハプニング映像も、景色の良い道の映像もすぐにみられます。ドライブした道の映像を見て思い出に浸るのもいいですね。画像、地図、リストの3タイプの選択画面で選べます。ちなみに画面サイズはすべて7型です。

またスマートフォンでも撮影画像の確認が可能。アプリをダウンロードしWi-Fi接続が可能な状況なら、AVNとセンターサーバーをつないで様々な「つながるサービス」を受けられます。ドラレコとの録画データをWi-Fi接続で手軽にスマホへ転送することもできるので、ドライブ映像をSNSに上げるのも楽ですね。

以上はドラレコ内蔵モデルの良さですが、RシリーズやPシリーズでも「つながるサービス」を受けることが可能。毎月、新しく開通した道路の差分情報を自動で地図更新できるし、サーバー情報検索や目的地周辺駐車場検索もWi-Fi接続で利用可能。つまりスマホのテザリングを使えば、できるというわけです。

またDシリーズに戻りますが、200万画素のカメラと1/2.7型CMOSセンサーを採用し、フルHDの高画質で記録可能。HDR技術により、逆光など明暗差が大きい場所でも、白とびや黒つぶれを防いでくれます。

静電容量式タッチパネルは光沢パネルを採用することで、色鮮やかな画面に。フラットデザインで黒も引き締まっているので、クルマのデジタルメーターのようなメリハリある画像です。地図表示の下にオーディオ表示があり、一画面ですべてが見られるのもイクリプスの特徴。シンプルで見やすい画面は、とても使いやすい仕上がりです。

価格はすべてオープン価格。2020年モデルが出た当初の実売価格で11万円前後だったので、おそらく同じくらいだと思います。ちなみに現時点で2020年モデルの最安値は約83,000円。Amazonでは84,800円(10/20現在)で売っています。2021年モデルの発売は11月上旬の予定。ドラレコ込みで安くカーナビを手に入れたいなら狙い目かもしれません。