新しい反射防止フィルムをパナソニックが開発

カロッツェリアの新製品の話題が続いたので、ちょっとパナソニックのネタを挟みます。といっても自動車メーカーや部品メーカーなどの法人向け製品で一般ユーザー向けではないし、カーナビに採用されるのかもわかりませんが、アンチグレアタイプの車載ディスプレイ用反射防止フィルムを製品化しました。

このMUAG8(G200N)という製品は、メータークラスターやインフォメーションディスプレイなどの車載ディスプレイへの使用を想定して開発されたもの。最近、クルマの中はディスプレイの面積がどんどん増えていて、これらが直射日光を受けて反射したら最悪。情報が見えづらくなるどころか、安全性に支障をきたすこともあり得ます。ディスプレイの外光反射を抑えることは大事です。


この反射防止フィルムは反射率0.5%の低反射率を持ち、耐候性も良好。ウェット製法だからコストパフォーマンスにも優れています。従来、ウェット製法だと反射率を低く抑えるのが難しかったんですが、パナソニックでは独自のナノコーティング技術などを使って、初めて0.5%以下を実現したそうです。

また高い赤外線透過率を持っているので、フィルム越しに赤外線の検知が可能。ということはDMS(ドライバー・モニタリング・システム)にあるDMSカメラ部分とか赤外線センサーの受光部などに穴を開けるような加工が不要。使いやすさを高めています。

自分で買って貼れるものではありませんが、自分のクルマのディスプレイにこのような反射防止フィルムが使われているとうれしいですね。