パナソニックが新レヴォーグ等のビルトインナビに採用

パナソニックのビルトインカーナビがSUBARUのディーラー・オプションとして採用され、10月から順次発売されます。対応車種は新型レヴォーグとインプレッサ、XV、フォレスターで、画面サイズはレヴォーグが9型、残り3車種は8型です。

新型レヴォーグのビルトインナビとして採用されているのは今のところパナソニックとケンウッドの2メーカーですが、パナソニックの強みはBD(ブルーレイ・ディスク)の再生ができること。また、今回はプラットフォームを刷新したことでHD画質で地図を描画できるようになっています。ちょっと前に発表された有機EL搭載のストラーダもプラットフォームは従来のままで、地図描画はHDではなかったので、それよりも進化しているようです。


たとえば2画面表示時のサブ画面は、ユーザーがおきたい位置に指でフレキシブルに動かすことが可能(地図と地図の2画面は不可)。スマートフォン感覚で心地よく操作できる高速レスポンスのユーザーインターフェイスを実現しているし、電源オンから地図が立ち上がるまでの時間も大幅に短縮しています。地図データはゼンリン。全国の詳細な市街地図を利用できます。

また地図のデータ更新も大幅に楽になりました。従来はSDカードをナビ本体から取り出して、パソコン上で地図データを更新していたんですが、新プラットフォームではSDカードをいちいち抜き差ししなくてもスマートフォンでできるようになりました。スマホの通信費用は実費だしスマホ側に専用ナビアプリの「ナビアップ」をダウンロードすることは必要ですが、地図データの更新がかなり楽になります。

BDの再生に加え、ハイレゾ音源に再生しているのもポイント。192kHz/24bitの音源ならそのままのクオリティで、車種専用チューニングを施した状態で楽しめます。ハイレゾに対応した「音の匠スピーカー(フロント70,620円/リア46,970円)」スピーカーも用意されているので、ハイレゾを聴きたいをメインにするなら、スピーカーもセットで導入するのが良いかと思います。

さて、そもそもディーラオプションナビを入れるのがいいのかということですが、クルマのインテリアとの統一感を高めたデザインは、純正ならでは。オープニング画面もSUBARUだし、インテリアとの一体感はやはりディーラーオプションならではといえるでしょう。

一方、最初からオーディオのグレードアップを考えている人には正直、向きません。より良い音を求めていく上で限界があるだろうし、そもそも305,800円とけっして安いものではありませんから、インテリアとの一体感を諦めれば、より自由に好きなシステムを構築できると思うのです。そもそも、動いている間はテレビや動画はみられませんしね。

だからこれを選ぶなら、そもそもカーオーディオをどんどんグレードアップしていく予定はないけど、手軽に良い音を楽しみたいという人。クルマで手軽にBDを見たいしハイレゾを聴きたいという人にも良いかと思います。この辺りは自分のクルマをどうしたいのかを良く考えてから選んだほうが良いかと思います。以前、純正のマッキントッシュを入れたものの満足できなくて、市販のマッキントッシュに変えたという人をよく見たものですから。