フローティング以外のAVナビも3モデル登場

ケンウッドはフローティング構造の9型彩速ナビ・タイプM以外にも、車種専用の9型大画面モデルや7型モデル2モデルを発表しています。今日は、その紹介を。

まず9型大画面のMVD-M907HDL。これはC-HR(令和1年10月まで)やRAV4など、トヨタ車のナビ装着スペースへ、フラットにぴったり取り付け可能なモデルです。最近のトヨタ車は、ナビ取り付けスペースが大型化しているものが多いので、それに合わせたモデルです。


ほかに取り付け可能な車種はアクア(H26/12〜現在、ただしグレードLは除く)、アルファード/ヴェルファイア(H27/01〜R01/12)、ヴィッツ(H29/01〜現在)、ノア/ヴォクシー/エスクァイア(H26/01〜現在)、エスティマ/エスティマハイブリッド(H28/06〜現在)、オーリス(H30/06〜R30/03)、カムリ(H29/07〜R01/09)、カローラスポーツ(H30/06〜R01/09)、タンク/ルーミー(H28/11〜現在)、ハリアー(H29/06〜現在)、プリウス(H27/12〜現在)、プリウスα(H26/11〜現在)、ライズ(R01/11〜現在)、ランクルプラド(H29/09〜現在)です。ライズが対応車種であることからもわかるようにダイハツ・ロッキーにも取り付け可能です。

ただし、最近のトヨタ車に増えているディスプレイオーディオ搭載車には、残念ながら対応していません。最初から、カーナビを市販機に交換してグレードアップしたいと考えている人は、ディスプレイオーディオを搭載していない車種やグレードを選んだほうが良いかと思います。

カーナビの内容は、フローティング構造のモデルと変わりません。ディスプレイは従来のWVGAパネルに比べて約2.4倍の解像度を持つ1280×720のHDパネル。上下左右170度の広視野角を持ち、斜めから見てもくっきり鮮明な画像が楽しめます。高輝度カスタムLEDは従来よりも明るさを1.3倍アップ。今まで以上に豊かな色彩の映像が楽しめます。

ハイレゾ対応もフローティング構造のモデルと変わりません。すべての音源を192kHz/32bitにアップコンバートして再生するので、ハイレゾ音源はもともとのハイレゾ音質で、それ以外の音源でもハイレゾに近い音質で楽しめます。再生可能なハイレゾ音源のフォーマットはFLAC、WAV、DSD、そしてMQAまで。FLACやWAVは192kHz/24bitまで、DSDはPCMに変換しますが11.2kHzまで再生できます。

またLDACにも対応。これはBluetoothにより高音質なワイヤレス伝送ができる方式で、従来のSBC方式の3倍相当の情報量を伝送できるのでハイレゾ対応デバイスの音源をワイヤレスで送ることができます。独自の高音質化技術、K2テクノロジーも高音質化に貢献。MP3の圧縮音源やCDからハイレゾ音源まで、より原音に近い音質で再生できます。

AKM製の32bitプレミアムD/Aコンバーター、AK4490と、トリプルコア浮動小数点演算DSPのAK7738を搭載し、業界最小レベルの低歪を実現。ジッターを極限まで減らした設計で、定位感が向上し奥行き感もよく出るそうです。

インパネに大画面ナビを付けるスペースがない人には7型モデルのMDV-M807HDWとMDV-M807HD。MDV-M807HDWが横幅200mmのワイドモデル、MDV-M807HDが横幅180mmのモデルです。型番の数字が8で始まるので8型?と思ってしまいますが、7型なのでお間違えのないように。ナビやオーディオの内容は大画面モデルと同じ。画面サイズが小さいだけです。

すべてオープン価格ですが、実売ではMVD-M907HDLが125,000円前後、MDV-M807HDWとMDV-M807HDが85,000円前後の予想。ハイレゾが再生できてこの価格はリーズナブルだと思うので注目です。発売は5月の予定です。