市街地図を100%収録したゴリラの2020年モデル

先週予想した通り、今週に入って新製品が続々と登場し始めました。まずは手始めにパナソニックのゴリラ。6月中旬に発売予定のポータブルナビが3モデル登場しました。

トップモデルは、VICSワイド対応の7型モデル、CN-G1400VD。オープン価格ですがだいたい65,000円前後の価格と想定されています。このモデル、見た目は従来モデルとほとんど変わっていません。電源オフの状態では、レタリングがCN-G1400VDに変わったところで確認できる程度です。


でも電源を入れると大きく変わっています。なんと市街地図の収録範囲が全国の100%. 1741都市をカバーしています。試しに、僕の秋田の実家に近い藤里町を見てみたところ、2019年モデルではスカスカで寂しい地図だったのが、2020年モデルでは家形まで描かれているじゃありませんか! コレなら街中であることがわかって、ちょっとホッとします(笑)

地図更新も3年間は無料。2ヶ月に1度の無料更新のほか、3年に一度の全更新もできるようになったので、うまく使えば3年後も最新のナビとして使えるわけです。これはありがたいですね。

VICSワイドを活用した機能もありがたいものです。実は今年の4月から9月(予定)にかけて関東の1都6県で実証実験が始まり、プローブ情報を活用できる対象道路が全体の約30%から70%へ大きく拡大されたので、渋滞回避もより精度の高いものになりそうです。

しかし、以前はビーコンがなければ渋滞回避をしなかったのに、今はVICSワイドによってFM多重放送だけでもプローブ情報を活用した渋滞回避ができるようになってありがたいですね。

表示もとてもみやすいもので、制限速度や急カーブなどを大きく表示する安心・安全運転サポート機能も、初めてみた時にはびっくりするくらいの大きさでアイコンが表示されて、注意を喚起してくれます。地図の文字表示も大きいもの。これは老眼気味のユーザーには、とてもありがたく感じられると思います。

また、このCN-G1400VDはオプションのリアビューカメラの接続にも対応しています。後方の映像をナビ画面で確認できるのは、いまや必須でしょう。という意味でも、スマホのナビアプリとは違いますよね。

スマホに慣れている若い人ならスマホのナビアプリという選択肢もあるでしょうが「最近、小さい文字が見えづらくて…」と悩んでいる人なら、絶対に専用のカーナビをおすすめします。クルマのキーオンですぐに地図が立ち上がる手軽さ、操作のしやすさもあります。

スマホのナビアプリは常に地図が最新という意見もありますが、ゴリラも3年は無料で最新地図に更新できますし、市街地図を100%収録。Gロケーションによって、測位も安定しています。これも、スマホのナビアプリにはないところでしょう。

なお、同じ7型で3年間の無料地図更新とVICSワイドの機能を省いたCN-G740Dは想定価格が55,000円前後、5型モデルのCN-G540Dが4万円前後。いずれも6月中旬に発売する予定です。 新型コロナウイルスの影響で延期になったとはいえ、2020年はオリンピック・パラリンピックの年。パナソニックは、その公式パートナーです。加えてゴリラは発売から25年の節目。外観が変わっていないとはいえ、気合が入っているモデルです。熟成が進んだ、ゴリラ2020年モデル、この手のPNDを探している人にはおすすめできるモデルです。