CES2013に参考出品されたオーディソンPURIMO概要

1月7日から10日まで、アメリカ・ラスベガスで行われた世界最大規模の家電の見本市「インターナショナルCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)」。そこで展示された製品の内容が少しずつわかってきた。


今回のCESのニュースを見ていて、個人的にもっとも興味があったのがオーディソンの「PRIMO」という製品。どうやらこれ、簡単にいうとデジタルプロセッサーのbit Tenと8chアンプを組み合わせて、コンパクトなワンボディに一体化したもののようだ。

これが参考出品されたオーディソンの「PRIMO」
bit Tenは8chのライン出力を持つデジタルプロセッサーで、32bit DSPにより31バンドイコライザー、クロスオーバー、タイムアライメントの調整が可能。入力側はライン入力も可能だが、基本はハイレベルインプット。純正システムのスピーカー出力を入力するのが前提だ。

PURIMOシリーズのスピーカーも開発中
PURIMOは、これに8chアンプまで一体化されているわけだから、あとはスピーカーを追加すればOK。つまり、純正システムの音には大いに不満だけど、大掛かりに加工して純正オーディオやナビを市販機に入れ替えるほど金をかけるのはちょっとな…という人にはぴったりの製品というわけ。インパネ周りは純正のまま何もいじらず、スピーカーを入れ替えてPRIMOを加えるだけで、サウンドは大幅にグレードアップできること確実なのだ。参考出品された試作機のアンプ部は定格出力が35W×8chほどのクラスDアンプで、ブリッジ接続も可能。4chアンプとしても使えるし、6ch+1ch、4ch+2chなど、さまざまな用途がありそうだ。また、スピーカーも開発中で「PRIMO」シリーズとして登場しそうである。

実際の発売までにはまだまだ時間がかかりそうだから、その間に細かい仕様変更はありそうだが、基本的にはこのようなスタイルの製品に仕上がるはず。ヨーロッパ車を中心に、すでに組み込み済みの純正オーディオ&ナビを市販機に入れ替えるのは大幅な加工をともなうなど、どんどん困難になっている昨今、このPRIMOのようなアイテムは重宝されると思う。

オーディソンbit Ten