ダイヤトーンからGシリーズの当たらしセパレート2ウェイスピーカー、DS-G20(63,000円)が登場。1月22日から発売する予定だ。
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DS-G50と同じCNV振動板を採用した16cmセパレート2ウェイ・システム |
このDS-G20は上級モデルのDS-G50(150,000円)と同じ16cmウーファーとトゥイーターのセパレート2ウェイ・システム。ウーファー、トゥイーターの両方に、21世紀の新素材であるカーボンナノチューブを使ったNCV(ナノ・カーボナイズド・ハイベロシティ)振動板を採用。チタンに匹敵するほど高い伝搬速度と、ペーパーコーンと同等の内部損失を併せ持つ、軽く薄い振動板によって高能率を達成し、ワイドレンジでレスポンス良く分解能に優れた高音質を実現する。またNCV振動板をウーファーとトゥイーターの両方に採用しているので、高域から低域まで一体感のある音色で再生できるのもGシリーズの良さだ。
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ウーファーは大型フェライトマグネットを採用 HDフレームは樹脂製ながら金属に近い物理特性 |
どこでコストダウンを図ったかというと、ウーファーのマグネットを高価なネオジウムからフェライトに変えたり、フレームをアルミから樹脂製に変えたり、ウーファーとトゥイーターの両方に用意していたアルミダイレクタを省略したりといった部分。とはいえ、大型のフェライトマグネットを採用することで高い磁力を確保しているし、トゥイーターにはプレートをネオジウムマグネットで挟み込むダブルネオジウム磁気回路を採用。ウーファーのHDフレームは金属に近い物理特性を持つ高剛性&高密度な樹脂で大型フェライトマグネットを支えるフルバスケット構造でアルミフレームと遜色ない力強い低音を再生する。
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トゥイーターはDS-G50と同じ3cmドーム&コーン型 ダッシュボードへの装着が簡単な専用スタンドを付属 |
またDS-G50のような別体のダイレクターは付属していないが、トゥイーターは、付属のスタンドがダイレクターの役割を果たす。このスタンドはダッシュボードの上に簡単に設置できる設計。またドアミラーのパネル裏などの純正トゥイーターの位置にも装着できるように、専用スタンドを使わずに装着することも可能。DS-G50のトゥイーター同様、3cm口径のドーム&コーン型だが、薄型設計でコンパクトに仕上がっている。ウーファーはDS-G50のハイダンピング設計をさらに進めているため、ドアの取付部分の強度の影響を受けにくく、制動の効いたダブつかない低音を再生可能だ。しかも17cm用の市販バッフルで取り付け可能だから、簡単にトレードインできるクルマも多い。
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付属ネットワークは高域用/低域用が別体 |
付属のネットワークはトゥイーターのレベルを調整できるアッテネーターが省略(DS-G50は3段階調整可能)されているが、DS-G50同様、ウーファー用とトゥイーターが別体の仕様だから、バイアンプ&バイアンプ接続に対応。しかも基盤は同耐圧が通常の2倍の70ミクロン。ハンダも徹底試聴した中から最良のものを選ぶなど、DS-G20の性能を最大限に引き出す設計だ。ダイヤトーン・サウンド・ナビとの組み合わせなら、トゥイーターのレベルはナビに内蔵した機能で調整できるので付属ネットワークにアッテネーターが無くても大丈夫。このように、音質等に関する部分は手を抜くこと無く、それ以外の部分でコストダウンを図ったのがDS-G20だ。
昨年の発売以来、音が良いナビとして大好評のダイヤトーン・サウンド・ナビ。その魅力を堪能するならスピーカーも純正から市販品に交換したいものだが、従来のダイヤトーンのスピーカーは最低でも15万円だから、一般の音楽好きにはかなりハードルが高い。しかし、どうせならダイヤトーンのナビとダイヤトーンのスピーカーの組み合わせで音楽を楽しみたい…。そんなニーズに応えて開発したのが、今回のDS-G20というわけ。スタンダードモデルなら、スピーカーと合わせて22万円前後、プレミアムモデルでもセットで26〜27万円といったところ。これなら十分に射程圏内に入るのではないだろうか。
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クラブダイヤトーン