通常の2DIN AVナビの7型ワイドより画面が1.43倍大きい8型液晶で人気のアルパインのHDDナビ「ビッグX」VIE-X088(オープン価格)。これを昨年11月発売の新型ニッサン・セレナに装着できる車種専用取付キットが5月に登場する。(2011/4/5)
一般的なクルマのオーディオスペースは幅約180×高さ約100ミリの2DINサイズ。7型ワイドモニターがぎりぎり収まるサイズだから、そのままだとアルパイン「ビッグX」X088の8型モニターは、はみ出してしまう。そこでX088が収まるよう、周囲のパネルや専用金具まで車種別に開発し製品化したのが、パーフェクトフィット。このおかげで、一般的な7型ワイドよりも画面が1.43倍も大きい8型の大画面ナビを、純正システムのようにスマートに装着できるというわけだ。
パーフェクトフィットで新型セレナにビックXを装着 |
現在、パーフェクトフィットが用意されているのはプリウスやアルファード/ヴェルファイア、エスティマ、ノア/ヴォクシー、エルグランド、ステップワゴン、フィット、ワゴンRなどの人気車種を中心に、29車種。このラインナップに、昨年11月にモデルチェンジしたニッサン・セレナ用が加わることになった。
X088を新型セレナのインパネに装着するためのパーフェクトフィットがKTS-S088-SE2(23,100円)。ディーラーオプションを見ると、Bluetooth内蔵のHDDナビが約24万円だから、それよりは多少割高(X088はオープン価格だが実勢価格は22〜23万円ほど)になるが、メーカーオプションのカーウィングス対応HDDナビと比べると割安。まあ、両者は内容が異なるので、価格だけ比べてもなんの意味もないが「カーナビ機能よりもAV機能を重視する」人にとっては、画面の大きさは魅力。クルマをナビ&オーディオレスで手に入れて、X088を導入する手は大いにアリだと思う。
このパーフェクトフィットKTS-S088-SE2は専用パネルと専用金具、専用取付説明書、専用パーフェクトセッティングガイド、セッティング完了カードのセット。他の車種用のパーフェクトフィットの中には、純正ステアリングでX088のボリューム調整など基本操作ができるステアリングキットを付属しているタイプもあるが、このセレナ用には無い。その点は残念だが、X088の大画面がセレナのインパネに、まるで純正システムのような一体感で装着できる。
同時に新型セレナ専用のリアビジョン取付キットKTX-N700K(14,700円)と、バックカメラ取付キットKTX-C26SE(3,990円)、サイドビューカメラ取付キットKTX-N002SE(17,640円)も発売。リアビジョン取付キットのKTX-N700Kは、同社の天吊り型リアビジョンを新型セレナの天井にジャストフィットさせる専用ブラケット。対応車種はサンルーフ無し車で、対応リアビジョンはTMX-R2200MG(79,800円)/R2200(69,825円)、TMX-R2100(オープン価格/2011年5月中旬発売予定)、TMX-R1050S(オープン価格/2011年4月中旬発売予定)だ。
KTX-N77Kで新型セレナにTMX-2200を装着左からモニター全閉/全開/フルフラット時 |
サイドビューカメラ取付キットKTX-N002SEは、アルパイン製サイドビューカメラHCE-C90S(13,440円)の装着に対応。やはり後付感なくスマートにサイドビューカメラを装着できる(純正アラウンドビューおよびバックカメラ装着者には非対応。また標準ドアミラー非装着車とドアミラーにオプションパーツを装着している場合も取付不可)。
たとえばメーカーオプションのバックビューモニター付カーウイングスナビは362.250円だが、X088を23万円と計算しても、パーフェクトフィットやバックカメラ、バックカメラ取付キットをプラスして約27万円。メーカーオプションにはETCユニットもセットだが、アルパインのETCユニットを加えても30万円以内で収まる。コスト的にも安上がりなのだ。それで画面は7型の1.43倍の大画面。5月以降に新型セレナの購入を考えている人や、その他のパーフェクトフィット対応車種への買い換えを考えている人は、選択肢のひとつとしてX088+パーフェクトフィットを検討してみるのもいいだろう。
・ビッグX適合車種
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