オーディソンbit oneの普及機、bit Ten&bit Ten D、7月に登場!

純正オーディオシステムの音には満足していないが、純正デッキやナビを市販機に交換するのは気が乗らない…。そこで悩んでいる人は多いと思う。そんな悩みを解決するアイテムが、オーディソンから登場する。(2011/4/22)


純正ナビやデッキを市販デッキに入れ替えずに高音質化を図るとすると、

  1. スピーカーだけを交換する
  2. スピーカー交換時に外部パワーアンプを追加する

この2通りが常套手段だ。効果が大きいのは、2の方法。また純正システムに外部パワーアンプを追加するにも

  1. ハイレベル入力対応アンプを使う
  2. ハイ/ローコンバーターを使ってアンプを接続する
  3. ハイレベル入力対応デジタルプロセッサーを使ってアンプを接続する

といった方法がある。もっとも大きな音質向上が望めるのは、3のハイレベル入力対応デジタルプロセッサーを使ってアンプを接続→スピーカー交換という方法だ。

当然、それなりにコストもかかる。オーディソンでは、以前からハイレベルインプット対応のデジタルプロセッサー、bit one(ビットワン)を発売しているが、これが99,750円。ほかにパワーアンプ&スピーカーも必要だから、最低でも20〜30万円コースだ。新しいbit Ten(ビットテン)&bit Ten D(ビットテンD)は、簡単に言えばbit oneの廉価版と思えばいい。bit Tenが39,900円、bit Tenをベースにデジタル入力を追加し、コントローラーのDRCを標準装備したbit Ten Dが68,250円。bit Tenならパワーアンプ&スピーカーを加えても、15〜20万円程度で、純正ナビやデッキを入れ替えずに、オーディオシステムの大幅な高音質化を図ることができそうだ。
bit Tenの発売は7月の予定
bit oneの廉価版といっても、デジタル機器は新しいほど高性能化しているのが常。内蔵DSPは、クロックスピード32bit/147MHzのシーラス・ロジック製で、高精度にサウンドをコントロールできる。で、何ができるかというと、

  1. ステレオ・フルレンジのリニア信号を自動的に再構築
  2. 純正ソースにあらかじめかけられたイコライジングをフラットな特性に修正
  3. センターチャンネルやサブウーファーチャンネルの信号を創成

この3つが主なところ。
かみ砕くと、1は、たとえば純正システムがマルチアンプシステムで、あらかじめハイパス/ローパス・フィルターを通り、低域がカットされている、もしくは高域がカットされているような信号だったとしても、それらをまとめて全帯域が音が含まれるステレオ信号を作り出してくれるということ。2は、純正システムの場合、純正スピーカーの特性や車内音響特性に合わせて、あらかじめイコライザーがかけられていることが多く、これがスピーカーを交換したり、あとでイコライザー調整するときに邪魔になるケースが多いのだが、周波数特性をフラットに戻すことで、後々の調整をやりやすくなる。3はサブウーファーまたはセンタースピーカーを追加しやすいということだ。

パソコンの調整画面
もちろん、イコライザー、クロスオーバー、タイムアライメント機能も内蔵。イコライザーは31バンドで、128ステップの調整が可能。クロスオーバーは、スロープが-6dB/octから-24dB/octの範囲で調整可能で、スロープ特性もリンクウイッツライリー/バターワースの2通りから選べる。タイムアライメントは0.02msecステップで、最長15msecまでディレイをかけられる。出力は5チャンネル分を装備。だから、フロント2ウェイ+サブウーファーのマルチアンプを構築するのに最適だ。これらの調整は、パソコンで行う。

bit Ten Dはデジタル入力付
bit Ten Dのほうはというと、デジタル入力を装備している。bit Ten&bit Ten Dともに、基本的に純正システムの信号はアナログで入力され、bit Ten&bit Ten Dの24bit A/Dコンバーターでデジタル信号に変換された後、DSPのサウンド調整を経て、24bit D/Aコンバーターでアナログ信号に戻され、パワーアンプへと出力されるわけだが、デジタル入力の信号は直接DSPへと入力されるから、信号の劣化を極力抑えられる。このデジタル入力には、たとえばオーディオテクニカのデジタルトランスポート、AT-DL3i(39,900円)を介して、iPhone/iPodの接続も可能で、車内で楽しめる音楽ソースが一段と増える。

このbit Tenとbit Ten Dの発売は7月の予定。純正システムの音は気に入らないが、純正デッキやナビの交換を躊躇しているなら、導入を考えてみてはいかがだろう。

【主な仕様】
■bit Ten
●クロスオーバータイプ:Linkwitz=-12dB・-24dB/oct、Butterworth=-6dB・-12dB・-18dB・-24dB/oct、ハイパス/ローパス/バンドパス●イコライザー:31バンド、ISO 1/3 Oct、20Hz〜20kHz、+/- 12dB●ディレイ:0〜22ms(2.8〜748cm)●高調波歪率:0.005%●再生周波数帯域:10Hz〜22kHz●S/N比:96dBA●チャンネルセパレーション:85dB(1kHz)●入力感度:0.6〜5.0VRMS(ローレベル時)/2.0〜15.0VRMS(ハイレベル時)●入力インピーダンス:15kΩ(ローレベル入力時)/2.2kΩ(ハイレベル入力時)●電源電圧:11〜15VDC●アイドリング電流:0.4A/2.5mA以下(電源オフ時)●本体サイズ(幅x奥行x高さ):191 x 131 x 34mm●本体重量:1.3Kg

■bit Ten D
●クロスオーバータイプ:Linkwitz=-12dB・-24dB/oct、Butterworth=-6dB・-12dB・-18dB・-24dB/oct、ハイパス/ローパス/バンドパス●イコライザー:31バンド、ISO 1/3 Oct、20Hz〜20kHz、+/- 12dB●ディレイ:0〜22ms(2.8〜748cm)●高調波歪率:0.005%●再生周波数帯域:10Hz〜22kHz●S/N比:96dBA●チャンネルセパレーション:85dB(1kHz)●入力感度:0.6〜5.0VRMS(ローレベル時)/2.0〜15.0VRMS(ハイレベル時)●入力インピーダンス:15kΩ(ローレベル入力時)/2.2kΩ(ハイレベル入力時)●電源電圧:11〜15VDC●アイドリング電流:0.4A/2.5mA以下(電源オフ時)●本体サイズ(幅x奥行x高さ):191 x 131 x 34mm●本体重量:1.3Kg※DRC付属


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