スマホ用ドコモドライブネットが4月21日、サービス開始!

NTTドコモとパイオニアが共同で開発してきたスマートフォン用のドライバー向け情報提供サービス「ドコモドライブネット」が、4月21日からサービスを開始する。(2011/4/15)


この「ドコモドライブネット」のスマートフォン向けサービスは、昨年のCEATEC JAPAN(最先端IT・エレクトロニクス総合展)やATTT(国際自動車通信技術展)などで参考出品されてきたもの。いよいよ準備が整い、2011年4月21日から、サービスを開始する。

このサービスには3段階ある。まずは無料サービス(パケット通信料は別)。ドコモマーケットからドコモドライブネットアプリ(ドコモドライブネット powerd by カロッツェリア)をダウンロードすれば、最新のドライブ専用地図や自車位置表示、周辺施設の検索といった機能を利用できる。

第2段階は「ドコモドライブネット」の有料契約。アプリと名前が同じなのでややこしいが、月額使用料315円(別途spモードなどの契約が必要)のスマートフォン向けサービスの契約をすれば、目的地までのルート探索やイラスト表示を使った道案内といった機能によりカーナビとして使えるほか、駐車場の満空情報やガソリンスタンドの価格情報といったリアルタイムの情報も、スマートフォン上で確認できる。

SPX-SC01
最後に第3段階。これは、ドコモドライブネットのサービス開始と同時にカロッツェリアが発売を開始するスマートフォンリンク・ナビクレイドルSPX-SC01(15,750円)にドコモドライブネットアプリをダウンロードし、ドコモドライブネット契約をしたスマートフォンをセットした状態。このナビクレイドルは車載用GPSや加速度センサー、ジャイロセンサーを内蔵内蔵しているので、ナビクレイドルにセットした状態だと、トンネルの中や高架道路の下の道、高層ビル街など、GPSの電波を受けにくい道でも、現在位置を正確に表示できるようになる。また、ナビクレイドルにはスピーカー&マイクを内蔵しているので、カーナビのように音声案内を刷るし、ハンズフリー通話もできる。

さらに、スマートループ渋滞情報も利用可能。スマートループ渋滞情報とは、サイバーナビを始めとしたカロッツェリア・カーナビ搭載車から収集したリアルタイムの渋滞情報を、これまでに蓄積してきた情報をあわせて、ドライバーに渋滞情報を提供するサービス。情報提供対象道路はカーナビの一般的な渋滞情報であるVICSよりも多い約33万キロで、地図上に渋滞箇所を表示するだけではなく、渋滞を考慮してスムースにドライブできるルートを探索することも可能だ。他にも、スマートフォンのバッテリーを充電できたり、スマートフォンにダウンロードした音楽を再生できたり、エコ運転の度合いをイルミネーションの色で表示したりといった機能が使える。

昨年のATTTにも参考出品。横向きでも使える。

スマートループ渋滞情報では、東日本大震災の被災地における移動を支援するため、3月12日以降の通行実績がある道路を表示。第3段階の状態であれば、救援物資の運搬などで、被災地を移動する場合も役に立つ。スマートフォンをカーナビ代わりに利用している人が増えているおかげで、PNDの販売台数が伸び悩んでいるという話も聞こえてくるが、スマートフォンのカーナビアプリの弱点は、やはり自車位置の精度。ナビクレイドルでその弱点を解消できるばかりか、スマートループ渋滞情報も活用できるわけだから、有料サービスでもけっして高くはないと思う。

なお、現時点(4月14日現在)で対応機種はドコモのスマートフォン「Xperia SO-01B」「Xperia arc SO-01C」「MEDIAS N-04C」(予定)の3機種。対応機種は順次拡大していく予定だという。

【関連リンク】
カロッツェリア
NTTドコモ


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