今回はイクリプスの話題です。といってもカー用ではなくホーム用ですが。TD( タイムドメイン)シリーズのニューモデル、TD307MK3(27,500円・1本/税込)が4月1日に発売されます。
このスピーカーの初代モデルは、TD502でしたっけ? 卵形のエンクロージャーに12cmスピーカーをセットしたユニークなスタイルのスピーカーは、ブライアン・イーノがスタジオで使っている写真を見て興味を持ちました。で、聴いてみたところ音場感が素晴らしい! 実に生々しい音で、一時期、デスクトップ用のコンパクトなヤツを使っていたこともあります。
今回、新しくなったのはそのコンパクトなモデル。6.5cmユニットを卵形のエンクロージャーに収めたスピーカーです。サイズは幅135×奥行184×高さ212mm。パソコン用のモニターの横に置くデスクトップ・スピーカーとしてはちょっと大きいし奥行きもあるけれど、音楽好きなら多少大きいくらいは許せるでしょう。
現行のTD307MK2Aの後継となるモデルで、現行モデルと比べると明瞭性や空間再現性、スピード感、中域・低域再生をさらに向上させたそうです。具体的には振動板を紙からグラスファイバーに変更するなど12部品を刷新することで、インパルス応答の収束性が向上。また低域再生能力が向上しているので、音楽の土台となるドラムやベースの音までしっかりと再生できるようになったそうです。
また、サラウンド環境を構築する5.1chパッケージのTD307THMK3(247,000円・1組/税込)も登場。これはTD307THMK3が5本とサブウーファーのTD316SWMK2が1本のセットで、5.1chサラウンドを構築するためのシステムで、同一スピーカー5本ならではの立体音場を再現し、ホームシアターで求められるハイスピードな重低音再生にも対応します。
タイムドメインの特徴は、マグネット部分を後ろからがっちり固定することで微動だにしない点音源を実現すること。位相が揺るがないこの音を聴けば、スピーカーにとって点音源と固定強度がいかに重要かがはっきりわかります。フルレンジ・ユニットなので再生周波数帯域は80Hz〜25kHz。ハイレゾ再生には対応していませんが、点音源ならではの良さがあります。これにツィーターをくっつけると、その良さは消えてしまうでしょう。
カー用ではありませんが、自宅のパソコン用のデスクトップスピーカーとして、このスピーカーを選んでみるのはいかがでしょうか。なお色は白と黒の2色あります。