もうひとつステッグのスピーカーの紹介。スピーカーは、これが最後です。ふぅ。こちらも資料が乏しいので、大まかなスペックしかわかりませんが、パッシブ・クロスオーバー・ネットワークを付属した3ウェイ・システムのML652Cと2ウェイのMLG65Cの2モデルがあります。
ステッグのスピーカー・ラインナップの中ではベーシックとなるシリーズで3ウェイのML652Cが80,000円(税別)。2ウェイのMLG65Cは35,000円(税別)。これまで紹介してきたマスターストロークのスピーカーと比べると、お得感のある価格です。
フレームには樹脂素材を採用。このあたりが低コスト化を図った要因でしょうが、ダイヤトーンのDS-G20なんかも樹脂フレームなので、樹脂フレームを侮ってはいけません。軽量だし剛性にも気を使っているそうです。振動版は複合コーン。なにとなにの複合なのかはわかりませんが、とにかく複合コーンだそうです。
3ウェイのML653Cは165mmウーファーと75mmミッドレンジ、25mmドームツィーターの組み合わせ。再生周波数は65Hzから22kHzでインピーダンスは通常よりもちょっと低い3.6Ωです。ツィーターは外径が52.2mmで取り付け穴径が46mmとちょっと大きめですが、奥行きが15mmと薄いので取り付けには問題ないでしょう。
2ウェイのMLG65Cは3ウェイとはまったく違う設計のようで、ツィーターは同じ25mm径ながら外径は46.5mm、取り付け穴径は44mmとちょっとだけコンパクトになっています。ウーファーも取り付け穴径が142mm、奥行きが63mmという部分は同じですが外径がML653Cの164mmに対してMLG65Cは162mmと少しだけコンパクトになっています。
2ウェイのインピーダンスは一般的な4Ωで再生周波数は65Hzから22kHz。出力音圧レベルは3ウェイも2ウェイも同じ88dBというスペックです。試聴していないのでなんともいえませんが、イタリアのスピーカーは艶があり音楽性に富んだものが多いので、おそらくそんな感じじゃないかと想像できます。試してみたいかたは、是非。