カロッツェリア・サイバーナビの09年モデル登場!

カロッツェリア・サイバーナビといえば、市販ナビの中で常に最先端の価値を提供してきたモデル。それが09モデルに進化し、5月下旬から発売される予定だ。
AVIC-VH9900

AVIC-ZH9900

09サイバーナビの進化ポイントは大きいものでふたつ。スマートループと高音質化だ。まずスマートループ。ドライブ中のサイバーナビ・ユーザー同士が、通信サーバーを介して交通情報を共有することで、VICSだけではわからない細かく正確な渋滞情報を得られるスマートループ渋滞情報は、従来のサイバーナビでも有益なものだった。

スマートループ渋滞情報の提供道路が拡大

そのスマートループ渋滞情報の対象道路が、08年モデルの約2.4倍に拡大。距離でいうと約70万キロの道路で、渋滞情報の提供が可能になる。ちなみに、08年サイバーナビが渋滞情報を提供可能な道路の総延長は約33万キロで、VICSは約7万キロ。日本の道路の総延長距離は約120万キロで、09年サイバーナビが渋滞情報を提供可能な約70万キロは、道幅5.5メートル未満の細街路を除く、ほぼ全道路に相当するという。

そのおかげで、従来サイバーナビよりも効率的な渋滞回避ルートの探索ができるようになるし、目的地への到着予想時刻もより正確にわかるというわけ。ただし、このスマートループ渋滞情報の正確さは、情報提供者=ドライブ中のサイバーナビ利用者の数にも左右される。

スマートループによるリアルタイム道路データバージョンアップも、今年からスタートする。今年の夏の全データバージョンアップは08年モデルのユーザー。それにより、08年モデルも09年モデルと同等の機能が使えるようになる。

09年モデルの購入者が最初にバージョンアップを行うのは09年冬の予定。購入者は3年分(5回分)の最新データバージョンアップが無料でできる(それ以降は有料)ほか、年10回の地点上法データバージョンアップも3年間無料でできる。また新規開通道路は、開通日の当日に地図上に反映可能。資料には書いていないので詳細はわからないが、サイバーナビの地図は差分更新できるフォーマットではないはずなので、おそらく全データバージョンアップ時にあらかじめ開通予定の道路データを組み込んでおき、開通日が過ぎたら表示できるようにする仕組みなのだろう。いずれにしろ、新規開通道路がすぐに地図に反映されるのはうれしいことだ。

ほかにもエアーナビで実現していたガススタ価格情報の表示や、シャープとの協業によって実現したフォトリモ@ナビなどの新しいナビ機能を搭載。フォトリモ@ナビとは、夏以降に発売されるフォトリモ@ナビ対応携帯電話とブルートゥース(別売)を介して連携し、携帯電話で取得した地点情報をナビに炭層したり、メールの送受信が簡単にできたり、電話やメールの着信をナビ画面にアイコン表示できたりする機能。また、DSRCユニットND-DSRC1を接続することで、次世代のITSサービスにも対応できる。

可逆圧縮でミュージックサーバーが高音質に

もうひとつのポイントである高音質化だが、オーディオ機器同様、幾度にもおよぶ試聴を行い、パワーアンプ周辺にカスタム仕様の電解コンデンサーを採用するなど、高品位音響パーツを使って音質の向上を図ったという。またミュージックサーバーの音質向上を図るため、録音時のデータ圧縮にATRACアドバンスト・ロスレス方式を採用。MP3やATRAC3のように完全に元通りの音にはならない非可逆圧縮ではなく、可逆圧縮方式なので、CDの音楽情報を失うことなく、約50%のサイズに圧縮できるATRACアドバンスト・ロスレス方式ですべての音楽を録音すれば、録音曲数は最大約2,000曲。従来通りの非可逆圧縮のリッピング(最大約10,000曲)もできるから、曲数を選ぶか音質を選ぶか、ユーザーの用途に応じて選択できる。またiPhoneを始め、最新のiPodにも対応する。

ラインアップは、1DINサイズの7型ワイドインダッシュモニター内蔵DVD/CDメインユニットと1DIN HDDナビを組み合わせたAVIC-VH9900(378,000円)と2DIN一体型のAVIC-ZH9900(357,000円)、1DINナビ単体のAVIC-H9900(189,000円)の3タイプ。AVIC-VH9900とAVIC-ZH9900は地上デジタルチューナー内蔵で5.1chサラウンド再生に対応。ミュージックサーバー機能を搭載しているほか、WMA/MP3/AAC/DivXといった圧縮音源&動画の再生もできる。モニターはもちろん高精細なVGAだ。

AVIC-H9900は、1DINインダッシュAVメインユニットのAVH-P900DVA(231,000円)や1DINインダッシュモニターのAVX-P90DV(157,500円)との組み合わせを想定したモデル。よりサウンドにこだわりたいニーズに向けたモデルだ。こちらは、地上デジタルチューナーは別途必要。ミュージックサーバーにも対応していない。各種オプション品は以下の通り。

■Bluetoothユニット ND-BT10 15,750円
■DSRCユニット ND-DSRC1 52,500円(発売時期未定)
■バックカメラユニット ND-BC4 21,000円