ラディカル・オーディオの新製品情報です

先日、ちらっと情報をシェアしたRADICAL AUDIO(ラディカル・オーディオ)の情報です。DSPを内蔵したパワーアンプが2種類発売されました。

製品の説明の前に、ラディカル・オーディオの説明を。スイスが発祥のメーカーで、ヨーロッパトーンが心地よいスピーカーやDSPアンプなどをラインナップしているメーカーだそうです。と思って「RADICAL AUDIO Switzerland」で調べてみましたが、どうしてもサイトは出てきません。代わりに出てくるのはマレーシアとかシンガポールのサイトのみ。どうやら、今はアジアを中心に販売を薦めているようですね。ただしここで出てきたシンガポールのRFエレクトロニクスのサイトでは「スイス・メイド」と書いていたので、生産はスイスで行われているものと思われます。


そんなラディカル・オーディオですが、リーズナブルなのが最大の特徴。4chアンプ内蔵のDSP、DSP-35Aがなんと45,000円(税別)という安さです。内蔵アンプは定格出力35W×4でRCAのプリアウトも6ch分装備。プリアウトの出力音圧レベルは4Vなので、十分でしょう。

入力はハイレベルとRCAが各4chずつ。残念ながらデジタル入力はありませんが、別売のBTオーディオレシーバー(8,000円/税別)をつなげば、スマートフォンなどからワイヤレスで音楽を飛ばすことができます。価格から言っても、このような手軽な使い方がメインなんでしょうね。

DSP部分は32bitプロセッサーを搭載し、D/Aコンバーターは24bit。クロスオーバー、タイムディレイ(アライメント)、31バンド・パラメトリックイコライザーの調整ができます。クロスオーバーは-6、-12、-18、-24、-30、-36、-42、-48dB/octのスロープに調整可能。肩特性も3種類から選べます。タイムディレイは0〜15msの範囲で調整可能。調整できるステップは記載されていませんが、cmに直すと0〜519cmの範囲で設定できます。

イコライザーは6ch独立で20〜20,000Hzの範囲を調整可能。-18dBから+12dBまで調整できます。またQも変更可能。0.5〜9の間で好きなQに設定できます。たぶん、Qを緩やかにすると、調整できるイコライザーも制限されるんでしょう。じゃないと、グチャグチャになっちゃいますよね(笑)。

SN比は88dBで歪率は0.005%。サイズは幅175×奥行142×高さ43mmと、DINサイズよりもひと回り小さいコンパクトさなので、デッドスペースを見つけて設置するのも容易でしょう。

内蔵アンプが4chでRCA出力が6chだからちょっと少ないと思うかもしれませんが、これならフロント2ウェイにパワード・サブウーファーを加えてマルチアンプ・システムを構成できます。カーオーディオは調整がとても重要で、手軽な製品を使っていても調整次第で満足できる音に仕上がるもの。このようなリーズナブルなモデルでも、きちんと調整すれば音は良くなることうけあいです。純正システムの音に満足していないなら、これを加えて手軽なグレードアップを図ってみるのも良いでしょう。