光城精工から車載用の第2弾。PUREコンディメンタ登場

昭和の日の休日ですが、昨日、注目の機器のニュース・リリースが届いていたので紹介します。大人気のカーオーディオ用仮想アース、VE-01(26,000円/税別)を開発した光城精工がカーオーディオ用製品の第2弾としてピュア・コンディメンタ、Nve-03(39,000円/税別)を発表。6月1日から発売します。

ピュア・コンディメンタとは聞きなじみのないネーミングですが、要するにカーオーディオ用電源フィルタと仮想アースを組み合わせたもの。電源フィルタによって電源のノイズをクリーンにして、VE-01と同じ仮想アースによってボディアースのノイズ低減も行います。このような新発想のコンディショナがピュア・コンデメンタというわけです。


電源フィルタを構成しているフィルム・コンデンサには、同社ホームオーディオ向け製品にも採用されている、高周波特性に優れた岡谷電機製のノイズサプレッションキャパシタ、およびTDK製EMIサプレッションキャパシタを採用。高信頼性パーツによる優れたノイズリダクション効果が期待されます。

聴感上の特性を重視したのも特徴。ノイズリダクションという観点では、幅広い周波数帯域に対して減衰効果を発揮することが望まれますが、オーディオの場合は帯域を広げることで聴感上の特性にも影響を及ぼすのが難しいところ。そこで試聴先行で開発を行い、その結果どのような結果になったかという測定データも公表されているので安心感がありますね。

Nve-03に採用されたフィルタの減衰特性ですが、200kHz付近から減衰が始まり1MHzあたりで約-40dBに達しています。これは1Vのノイズレベルがあった場合100分の1の0.01Vまで減衰させる能力があるということなので、大きなノイズ低減が期待できますね。

従来の電源フィルタはおもに大容量のコンデンサやチョークコイルとの複合回路。これらは比較的低い周波数帯域に対して、大きなノイズ低減効果を発揮します。一方、最近の車載機器はデジタル化が進み、車内はさまざまな高周波ノイズが渦巻いています。Nve-03はこのような高周波ノイズに対応するべく高周波特性に優れたフィルムコンデンサを容量別に配列しているため、インバータやスイッチング電源、内部クロックなどが発生するノイズを減衰してくれます。

入出力の端子台は5端子タイプ。電源入力の±および出力の±に加え、中央にVE-01を増設するための端子を備えています。Nve-03にもVE-01同様のバーチャルアース機能を備えていますが、VE-01を追加することで、さらなる音質向上が測れるというわけです。また従来タイプの大容量コンデンサやレギュレータを組み合わせるのも可能。これで音質は一段とグレードアップするでしょうね。

VE-01の人気の高さからもわかるようにバーチャルアースの実力の高さは折り紙付き。そのバーチャルアース機能を備えながら、電源フィルタによりノイズを低減するのだから、音質向上は確実。しかもバーチャルアースを増設するのも簡単です。今のシステムをよりアップグレードして音質向上を図りたい人には必須のアイテムです。