魔法びんのサーモスがスピーカーを発売します

サーモスといえば魔法びんで有名なブランドですが、9月上旬からポータブルのワイヤレス・スピーカーを発売するというので紹介します。

VECLOSというブランドから出るSPW-500WPというモデルは、幅261mmの円筒形の形状。これに最大出力8W×2のアンプと直径40mmのフルレンジスピーカーが2個、Bluetooth、マイク、バッテリーなどが仕込まれています。小型のサウンドバー的なイメージですかね。パソコン等と組み合わせて、デスクトップ・スピーカーとしても良いと思います。固定の問題はありますが、ハイエースなんかだと、ダッシュボードの上に置く手も有りかもしれません。IPX5の防水性能を持っているので、水しぶきが気になるキッチンでも使えそうだし、アウトドアで使うのも良いでしょう。


このスピーカーの特徴は、ステンレス二重構造の真空エンクロージャーを採用していること。内筒と外筒の間は1000万分の1気圧以下の高真空状態になっています。これにより、大気との圧力差によって内筒と外筒の表面に張力が発生してエンクロージャーの剛性が高くなるんだそうです。しかも、ダンピング特性にも優れているし、真空層には音の振動を伝える空気がほとんどないため、内筒が発生する共鳴を抑えて、ノイズ感のないクリアなサウンドを実現します。

さらに、3つの技術を搭載し、音の広がりや臨場感の向上を図っています。ひとつは「Dirac HD Sound」という技術。これはDirac Research社が開発した独自のデジタル補正技術で、従来のイコライザー補正ではできなかったインパルス応答性も補正できます。これにより、これまで一体型スピーカーでは再現が難しかった音像定位や音の立ち上がりを改善します。

つぎにAV機器では国内初の採用となる「Dirac Panorama Sound」という技術。これもDirac Research社が開発した特許技術で、独自の音場制御アルゴリズムにより、左右の音が混ざることによるステレオ感の喪失を修復して、制作側が意図した通りの音像定位とステレオイメージを再現できるそうです。

もうひとつが「BEAT BLASTER」という技術。これはパイオニアが開発した独自のデジタル信号処理技術で、最適な音響バランスの倍音を加えることで、音質を損なうことなく低域を増強して、小型スピーカーでもメリハリのある迫力たっぷりの低音を楽しむことができます。

マイクを内蔵しているので、ペアリングしたスマートフォンで、ハンズフリー通話が可能。内蔵のバッテリーは最長で連続11時間のワイヤレス再生が可能なので、レジャーに持ち出しても便利に使えると思います。Bluetoothはより高音質で音を飛ばせるaptXにも対応しているのが嬉しいですね。

オープン価格ですが、どうやら35,000円前後で発売される模様。ブラックとホワイトの2色が用意されています。持っていると何かと便利な気がします。