AKMが新しいプロセッサーを発売。ケンウッド用?

旭化成(AKM)から5月28日に新しいハイレゾオーディオ専用プロセッサー、AK7739VQ/AK7737VQの販売を開始したとのリリースがありました。AKMのヴェルヴェットサウンドと言ったらケンウッドのカタログでもおなじみの文字なので「ケンウッドの新型ナビに搭載?」と思われますが、メーカーに聞いても開発中のもののことを教えてくれるはずもないので(笑)、勝手に想像してみます。


このAK7739VQという型番は、彩速ナビ・タイプZに搭載されたAK7738に1を足したものなので、後継チップということが想像されます。これまでのAK7738VQは28bit浮動小数点演算に対応していたんですが、新しいAK7739VQは32bit不浮動小数点演算に機能向上。1サンプリングあたり6144step/fs×3(48kHzサンプリング時)の並列演算処理ができるので、大幅に機能アップしています。秒間に何百万個の命令を実行できるかを示すMIPS(ミプス)も553から1326に上がっています。

プログラムエリアはRAMで構成されているので、ユーザーの要望に合わせた自由なプログラミングが可能。パラメトリック・イコライザーも、これを使って実現できるようです。また処理に必要なメモリーはすべて内蔵しているため、外付けメモリーは不要。プログラムはシリアルインターフェイス経由で、外部から内蔵RAMに格納するので、アップデートも容易にできます。

AK7739VQには32bit高音質DACのヴェルヴェット・サウンドテクノロジーも搭載。ハイレゾ音源を再生には効くと思います。内蔵DACは4chです。おそらく新しいタイプZが出るとしても来年に入ってからでしょうが、これの登場でこれから開発が進むんでしょうか? それとも他のメーカーも採用? いずれにしても楽しみです。