5Gはバラ色の未来? 少しは疑ってみましょう。

5G(第5世代移動通信)への期待が高まってきています。アメリカと韓国が世界初の争いを演じて話題になったし、日本でもNTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの4社に周波数が割り当てられました。2020年春にはサービスがスタートする予定です。


超高速で大容量、しかも遅延がほとんどなく、同時に多接続が可能となれば、期待は膨らむばかり。今は、2時間の映画が数秒でダウンロードできるとか、大容量を超高速で送れることばかりが取り上げられていますが、きっと今では思いつかないような使い方が進んでいくことでしょう。期待は大きいですね。

というように、バラ色の未来ばかりが持ち上げられている5Gですが、どうやらメリットだけではなさそうなんですね、これが。最近、気になった記事が「電波が人体に悪影響との指摘」という内容。5Gは通信速度を高速化させるために、これまでとは異なり高い周波数のマイクロ波が利用されるんだけど、どうやらそれが悪さするみたいなんです。

アメリカのサクラメントでは、5Gサービスを提供する最初の都市になることを目指して試験運用を行ってきましたが、消防署の外に5Gアンテナが建てられると、頭痛や不眠、記憶障害、意識障害を訴えるようになったそうです。また、最近こんな記事も。オランダのハイゲンスバルクという地区で、木に止まったムクドリが合計297羽も次々と墜落した事件があったんですが、どうやら近くのハーグで5Gの実験が非公開で行われていて、それが影響しているようなんです。

どちらも、はっきりと原因が確定したわけではないので5G=あぶないと言い切れるものではありませんが、サクラメントでは、近くに5Gの設備がない場所に勤務地が変わったら消防士の症状は治まったというし、オランダでは実験の同時刻に墜落し始めたというから5Gの影響である可能性は、かなり高いと思います。

いずれにしても、まずは原因を究明することが重要。そして、5Gに問題があるのであれば、人体に影響がないように実験を繰り返して、安全が完全に確保された時点で一般に供給することが大事です。

今の状況だと、デメリットはひたすら隠して、メリットだけを宣伝して早期に導入というパターンに流れる可能性も無きにしも非ず、というかその可能性のほうが大きそうですが、いったん導入したあとに止めるのは難しいというか不可能に近いですからね。そのへんは、原発と一緒です。

5Gは、インターネットラジオが途切れずに聴けるなど、クルマでも非常に有効だと思われます。それだけに、人間に悪影響が及ばないように万全な状態になってからサービスを開始してもらいたいものです。