人とクルマのテクノロジー展へ行ってきました

今日5月22日から24日まで、パシフィコ横浜で開催されている「人とクルマのテクノロジー展2019」。早速出かけてきました。

このイベントは自動車技術会の主催で行われるもので、一般向けというよりは、自動車業界の技術者・研究者に向けた専門展という側面を持ちます。展示も自動運転だったり、ADASやIoT、AIだったり、測定器だったり、開発に役立つ専門的な技術が多いので、話を聞いていると面白いんですが、たぶん見てもチンプンカンプンで面白くない(笑)と思います。その中で、カーAVにも関係あるかな? 的なものを無理やり探していくと…。


まず、音を見える化したという球体の物体。ごめんなさい。メーカーは忘れました(笑)。この球体にマイクとカメラが付いていて、タブレットにどこでどの周波数の音がどれだけ出ているのかが見えるわけです。1/3オクターブ単位で計測できるので、特定の振動などを計測することも可能。クルマからなんか異音が出ている時に、原因の特定なんかに役立つかもしれません。ただ残念なことに、計る範囲が狭いんですよね。確か、400Hzからといってたかな? これじゃ、大切な低音振動の対処はできませんね…。残念。ま、そのうち20Hzから測れるものも出てくるかもしれないので、期待しましょう。

低周波、中域、高域をそれぞれピンポイントで吸音するアイテムもありました。ごめんなさい。これもメーカーを忘れてしまいました(笑)。それぞれ素材が違っていて、低域用は薄いプラスチックみたいなもので500Hzを中心に吸音、中音用は1000Hzよりも上を中心に吸音します。高音用はそれ以上の周波数を中心に吸音。このように特定の周波数を中心に吸音できる素材は、音のチューニングに使えるかもしれません。粘着材などはない状態のアイテムでしたが、これも取り扱う会社が現れるかもしれませんね。

ピエゾリスンというピエゾスピーカーは,TDKにありました。ま、新しいものではありませんが薄いのが特徴です。これは振動で音を鳴らすもので、けっこう大きな音で鳴っていました。ただし、質は…ですが。ダッシュボードや天井のパネルなどに仕込んで、どこから鳴っているかわからないけど、音に包まれているというようなBGM的な鳴らし方には良いかもしれません。

インパネの変わり種を出していたのはDNP(だったと思う)です。ウッドのパネルから様々な表示が浮かび上がります。で、表示がない時はシンプルなウッドのパネル。これはなかなか面白いです。とくに、白を真っ白に出すのが難しかったらしいのですが、白がくっきりと出ていたのには感心しました。ただ、明るさは200ルクスと言ったかな? それくらいしかなく、直射日光が当たると見えないらしいのです。このような屋内だと問題ないんですが。まあ、それも中の光源の問題だと思うので、じきに解決するものと思われます。期待しましょう。

5Gは、人体にも問題がありそうという噂もあるので、大きくは取り上げませんが、クルマのガラス用アンテナもありましたということで(笑)。

ざっと、大急ぎで見てきましたが、まだまだ興味深い展示は多数あります。クルマ関連の企業で働く方のみならず、たぶん誰でも入れるはずなので、興味のある方は残り2日のうちに自分の眼で確かめてくることをお勧めします。登録制で無料です。