助手席足元から低音を。新感覚のパワードサブウーファー

カロッツェリアから助手席足元に置けるコンパクトなパワード・サブウーファーが出ます。一般的な重低音を再生するサブウーファーとは異なり、ビート感のある低音を補強する新スタイルのサブウーファーなので「ベース・サウンド・クリエーター」と名付けています。


このTS-WX010Aというモデルは、幅230×奥行116×高さ70mmというコンパクトさ。11×5cmトラック型アルミニウム振動板を採用したスピーカーを内蔵し、20〜200Hzの周波数を再生します。内蔵アンプの出力は定格で50W、瞬間最大出力は160W。スペックを見ると、純正システムに追加するとか、内蔵アンプで鳴らしているシステムに合う感じです。

このサブウーファーの良さは、コンパクトだから助手席の足元に置けること。サブウーファーを下向きにセットして低音を効率よく放射するダウンファイヤリング方式だし、狭い助手席の足元に設置するのでコーナー音響効果も最大限に活かすことができ、コンパクトながら量感ある低音を再生します。

そしてなにより、低音の再生源が前にあることが重要。ラゲッジルームなど後方に置いたサブウーファーも、クロスオーバーやタイムアライメントをきっちり合わせることによって、低音が前から聴こえるように調整できますが、後ろで鳴っている事実は変わりません。

ところがTS-WX010Aは実際に本体が前にあるため、フロントスピーカーの音とのつながりがスムース。自然な前方定位でフルレンジ再生のような一体感ある音場が楽しめます。設置は、横置き・縦置きの両方に対応していますが、コーナー音響効果を最大限に活かすならやはり足元の奥に横置きでしょうか。ひとりでクルマに乗ることが多い人なら問題ないし、助手席に人が乗ったとしてもフットレストのように使えば役立つかも?(笑)です。

大きいサブウーファーのような本格的な重低音は鳴らないでしょうが、ビート感のある歯切れのよい低音を加えて音楽をより楽しくするのにはぴったり。自然な低音を補強して、車内での音楽ライフをより充実させたいものです。発売は11月。オープン価格ですが実勢価格は14,000円前後の予定です。