常磐道でのあおり運転&殴打事件のニュースもようやく落ち着いてきましたが、一番気になったのは「あの殴打の瞬間を捉えたドラレコってなに?」ってところじゃないでしょうか。最近は前後2カメラのドラレコが増えているとはいえ、室内までは映せません。今回の事件も、あの殴打の瞬間の映像があったからこそ障害事件での逮捕につながったわけで、あれがなければもっと軽い罪で済んだ可能性も十分に考えられます。
ということは、今回の事件で障害事件での逮捕につながったのは、車内が映るドラレコがあったからこそ。そこで、被害者が使っていたドラレコを調べてみました。
残念ながら最終確認は取れていないのですが、どうやらユピテルの全天球ドライブレコーダー、Q-03を搭載していたようです。そうじゃなくても、全天球タイプのドラレコであることは間違いありません。
このQ-03は指定店専用モデルでAmazonでは手に入りませんが、自動車修理店やカーオーディオ専門店などで入手できます。事件があった常磐道の近くだと、クァンタムやサウンドウェーブ、ヨシナリなどですね。ユピテルのサイトでは46,000円(税込)で買えるみたいです。
このモデル、marumie(マルミエ)のサブネームが付いている通り、360度のカメラがデュアルで付いていて、前後/左右/上下の全方位720度の映像を1台で記録できます。STARVISという独自の技術で映像解像度を自動調整するので、夜間でも映像を鮮明に記録。GPSやGセンサーを搭載しているので、自車位置や速度、時刻なども正確に記録します。
本来は事故時に脇見や居眠りなどをしていないかを記録することを主目的とした全天球カメラですが、いつ何時、なにがおこるかわからない時代。前方と同時に室内も映すことは、これから重要になっていくんでしょうね。ただし、後方の映像は映りにくいので、これにリア専用のドラレコを組み合わせるのがベストでしょう。という人のために、ユピテルではSN-R11というリア専用ドライブレコーダーを用意しています。
他のメーカーでも、全天球カメラを用意しているところがあります。一番人気なのはコムテックのHDR360Gというモデル。安心の日本製で3年保証が付いているのが人気の秘密でしょう。価格は価格コムの最安値で30,801円/税別(8月27日現在)。他と比べてリーズナブルなのも人気につながっていると思われます。もちろんGPSを搭載。専用のビューワーソフトを用意しているので映像をパソコンで確認もできます。駐車監視機能も搭載しているので、当て逃げなども確認できます。
ほかにカーメイトのd'Action 360 S DC5000。無線LANを内蔵し、撮影した映像をすぐにスマホで確認できるなど多機能なのがウリです。もちろんGPSを内蔵。WDR機能で明るさを補正するので、ヘッドライトによる白飛びを抑えるし、トンネルの出入り口など、明暗差が大きい場所でもクリアに撮影。フレームレートが27.5fpsだから、全国どこでもLED信号の色がはっきり映ります。
あおり運転を受けないためには、例えば高速道路でずっと追越車線を走るようなことをしないなど、まずは自分の運転を見直して、流れにのってスムースな運転を心がけることが第一ですが、まわりにどんなドライバーがいるのかわからないのも事実。普通に走っていてあおり運転を受ける可能性がないわけではないので、なんからの防御が必要です。そんな時に、全天球ドラレコ+リア専用ドラレコは強い味方になるでしょう。