カロッツェリアのフラッグシップ・カーナビ「サイバーナビ」がモデルチェンジ。5月末から発売の予定だ。
今回はマイナーチェンジのため、昨年モデルに比べて、機能面の大きな進化は無し。ただ、ラインナップに横幅200mmのワイドボディが加わり、ボディタイプは1DINインダッシュTV+1DINナビ、2DIN一体機、幅200mmワイドボディの3タイプになった。そして、それぞれにヘッドアップディスプレイ+スカウターユニット標準装備のHモデル、スカウターユニット標準装備のSモデル、ナビ単体モデルの3タイプがあり、さらに、5.1chサラウンド等の機能を省いたベーシックモデルが2DIN&ワイドの2タイプあるため、ラインナップは全11機種。型番は以下の通りだ。
■HUD&スカウター装備
HUD付きモデル。写真は1DIN+1DINのAVIC-VH0099H |
AVIC-ZH0099WH(幅200mmワイド)
AVIC-ZH0099H(2DIN)
■スカウター装備
スカウター付きモデル。写真は2DINのAVIC-ZH0099S |
AVIC-ZH0099WS(幅200mmワイド)
AVIC-ZH0099S(2DIN)
■ナビ本体のみ
横幅200mmワイドモデルのAVIC-ZH0099W |
AVIC-ZH0099W(幅200mmワイド)
AVIC-ZH0099(2DIN)
■ベーシック
AVIC-ZH0077W(幅200mmワイド)
AVIC-ZH0077(2DIN)
HUD付きモデルはサンバイザー部に設置したヘッドアップディスプレイを通して浮かび上がるさまざまな情報と実際の景色を重ね合わせるAR技術で、先進的なドライブが可能。スカウター付きモデルは、クルーズスカウターユニットの車載カメラで前方の車両や赤信号、レーンなど、さまざまな情報を捉え、推奨車間距離、車線のはみ出し警告、前方車両の発進、制限速度などのさまざまな情報を提供してくれるし、通信を使って情報を蓄積&提供するスマートループと連携して、これから行く先の交通情報や天候などもリアルな画像でみることができる。また簡易的なドライブレコーダーとしても使える。
これらHモデルとSモデルはデータ通信モジュールを同梱しているので、スマートループ渋滞情報も利用可能。全国70万キロという、細街路を除く日本中のほぼすべての道路のリアルタイムの渋滞情報がわかる抱家ではなく、過去に蓄積してきた渋滞予測データを合わせて、目的へ早く快適に着くルートをドライバーに提供する。カロッツェリア・サイバーナビの価値は、この渋滞対応力とルートのクオリティにあると思う。データ通信モジュールはナビ本体のみのタイプやベーシックモデルには付属していないが、別売で対応している。
地図更新は差分更新方式で、新規開通道路や最新スポットのデータを素早く更新可能。データ通信モジュールを利用していれば通信によるデータ更新もでき、通信モジュール未利用の場合はSDカードによる更新が可能だ。データ更新は2017年4月までの3年分が無料でついてくる。ロードクリエイターもサイバーナビならではの機能。地図にない道を走ると地図に書き込み、次回走行時にはルート探索にも反映してくれる機能で、なかなか地図更新が行われない細かい一般道などでは便利だ。
今回のモデルチェンジで進化した点は操作系。フリック&ドラッグで地図スクロール等の操作ができるようになった。これでスマートフォンの地図アプリを利用している人も、スムース操作できるようになった。また従来どおり、地図をタッチしてのスクロールも残している。この辺は、従来ナビユーザーが買い替えても違和感無く使えるので良心的だ。ただしピンチイン/アウトでの地図スケール変更はできない。
リンクウィズモードに対応し、スマートフォンとの連携も充実。リンクウィズ対応アプリなら、サイバーナビの画面でスマホアプリの操作ができるし、リンクウィズモードに対応していないアプリでも、サイバーナビでアプリの画像や音声を楽しむことができる。この場合、アプリの操作はスマホ側で行う。
2013年サイバーナビの弱点だった操作レスポンスも大幅に改善されていて、最速レベルとはいわないまでも、スムースに操作できるようになった。そしてなにより、サイバーナビの良さは、スマートループによる渋滞情報の豊富さと確かさ、目的地へ早く快適に導くルートのクオリティの高さ。この良さを一度味わってしまうと、ほかは物足りなく感じてしまう。
・カロッツェリア
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