オーディソンの新スピーカー「Voceシリーズ」
オーディソンからは、新しいスピーカーも登場した。Voiceのイタリア語の「Voce(ヴォーチェ)シリーズ」。このネーミングからも、ヴォーカル再生を重視したスピーカーということがわかる。ラインアップはクロスオーバーネットワーク付属のセパレート2ウェイ・システムが、13センチウーファー採用のAV K5と16.5センチのAV K5の2種類。コアキシャル2ウェイ・スピーカーが13センチのAV X5.0と16.5センチのAV X6.5の2種類。ほかに28ミリトゥイーターのAV1.1、7センチ・ミッドレンジのAV3.0、16.5センチウーファーのAV6.5、30センチサブウーファーのAV12の単品ラインアップもある。外観は同社のフラッグシップ・スピーカー「THシリーズ」のイメージを踏襲。ウーファーのフレームは、開口部が大きく、背圧の抜けがスムーズなエアロダイナミック・バスケットだし、エッジはトリプル・ウェーブ・サラウンドというギャザー・エッジ。スピーカーグリルも、THシリーズと同じデザインだ。ウーファーの振動板はコットンファイバーをプレスしたペーパーコーンで、センターキャップは独特の円錐状。トゥイーターはテトロンドームだ。またコアキシャル・スピーカーのトゥイーターは、回転機構を採用している。
価格はTHシリーズよりも大幅にリーズナブルになる予定。7センチ・ミッドレンジがあるので、3ウェイ・システムを組みたい人にもいい。AV3.0は単品でも買えるから、まずは2ウェイ・システムを手に入れておき、後々AV3.0を加えて3ウェイ化という手もアリだ。AV3.0の振動板はウーファーと同じくコットンファイバーをプレスしたペーパーコーン。マグネットはネオジウムを採用している。AV3.0の再生周波数帯域は200Hz〜14kHz。能率は93dBだ。
ロックフォードも上級スピーカーを開発中
ロックフォード・フォスゲートも新しいスピーカーを開発中だ。近々に登場しそうなのは、現行のパワーシリーズ・スピーカーの上級モデル、T2コンポーネント・シリーズ。ウーファーの振動板やフレームは現行のパワーシリーズ・スピーカーを踏襲ているが、トゥイーターをアルミドーム型に変更。ウーファーにはアルミ・フェイズプラグを備えたモデルだ。また、さらに上級のスピーカーも開発中。ダイヤモンドオーディオの創業メンバーだった技術者がロックフォードに移籍してスタートしたプロジェクトだそうで、従来のロックフォードのスピーカーとは、まったく違う。ウーファーの振動板は、ケブラーではないようだが、それによく似たファイバー系の編み込みタイプ。フラッグシップとして開発中のスピーカーは、真鍮っぽいフェイズプラグを採用したウーファーと、リングトゥイーターの組み合わせだ。