新製品を投入する今年から体制が変わってスタジオジータが輸入総代理店として取りまとめることになった、STEG製品。とはいえ、従来のビーブレイド、ウィズコーポレーション、タム、グルーブインターナショナルは販売代理店としてこれまで通り流通を続けますので、これまで空白だった東海・北陸・関西エリアのフォローをスタジオジータが行う形。つまり一般ユーザーから見たら、全国のショップで今までよりもより手に入りやすくなったということですかね。
そんなSTEGの新製品を順を追って紹介していきます。まずはスピーカーから。STEGというと、なんといってもマスターストロークというパワーアンプが有名ですが、そのネーミングをスピーカーも受け継いでいます。ハイエンド・モデルはmaster stroke MSK3ウェイスピーカー。SS!というツィーター、SS3というスコーカー、SS6というウーファーで構成された3ウェイ・システムです。
パッシブ・クロスオーバーネットワークの無い3ウェイで、価格は800,000円(税別)。今のところバラ売りは設定されておらず、受注対応品なので多少の納期はかかりそうですが、ちょっと聴いてみたい気にさせる作りです。
SS1は25mm口径のシルクドーム型。周囲のプレートの直径が約6cmあり、結構な大型です。その割に奥行きは13.71mm。取り付け性はそれほど悪くなさそうです。再生周波数帯域は1.3〜22kHz。ハイレゾ帯域には対応していませんが、わりと低い帯域から使えそうなので、スコーカーとの音の繋がりはスムースに調整できそう。1.5kHzでハイパスしたときの定格入力は30Wです。
スコーカーはグラスファイバーの振動板を使った80mm口径のもの。ソリッド・アルミニウムのフレームが薄く、精巧に作られているのがわかります。マグネットはネオジウムを採用。再生周波数帯域は80Hz〜11kHzと広く、さまざまなクロスポイントを試せそうです。奥行きは45.8mm。コーン型なので背面にある程度の量の空気が必要でしょうから、取り付けには気を使いそうですね。
ウーファーはカタログでは160mmと記載されていますが、6.5インチなので正確には165mmでしょう。スコーカーと同じく振動版はグラスファイバー。アルミフレームは振動版ギリギリまで薄い設計で、なかなかカッコいいのですがネジを打ち込む時には気を使いそうです。マグネットはフェライト。奥行きは71mmもあるので、アウターバッフルでがっつり取り付ける感じでしょうか。
音が良いスピーカーはデザインも良いことが多いのですが、このスピーカーはデザイン的には優秀。イタリア製品らしい音楽性に溢れた音を聴かせてくれそうな予感のあるスピーカーですが、まずはどこかで聴いてみたいと思っています。