彩速ナビを発表したばかりのケンウッドが、今度は2カメラ・ドライブレコーダーを2タイプ3モデル出しました。ナビ連動モデルでは無くスタンドアローン型で、一般ユーザーが買えるモデルは前後の撮影に対応した「リアレコ」のDRV-MR760と社室内撮影対応の「ナカレコ」DRV-MP760の2種類あります。両方ともオープン価格ですが、市場推定価格はDRV-MR760が35,000円(税込)、DRV-MP760は37,000円(税込)。リアレコは2月中旬に発売の予定で、ナカレコは1ヶ月遅れの3月中旬の発売予定です。
この2モデルは、音声コマンド機能を搭載して、いざという時に声で操作できるのが特徴。声でできるのは、録画開始、写真撮影、表示切り替えという3つの基本操作だけですが、とっさの時に録画開始と話すだけで手動録画を開始し書き換えされない専用フォルダに自動保存するので、たとえば前方で事故が発生したり、いきなり綺麗な景色が目に飛び込んできたり、とっさのハプニングの時に使えます。ボタンを探していたりすると、瞬間を逃す可能性大ですからね。ステアリングから手を離さずに操作できるのも便利です。
また緊急イチ押し録画ボタンという大きなボタンも本体底面に搭載。これを押すだけで手動録画がスタートし書き換えされない専用フォルダに保存するので、しゃべるのが苦手な人でも素早く映像を残せます。これ、クルマから降りて近づいてきた相手への牽制にもなるかもしれませんね。録画を開始したら、マズいと思って引き返す人もいるかもしれません。まあ、怒ってたらそのまま近づいてくるでしょうけど。そんな時は、ドアをしっかりロックしてすぐに警察へ電話ですね。
前方で急な割り込みがあったり蛇行運転を繰り返したりした場合はドライバーに警告音と画面表示でしらせ、設定によって自動的に録画もできるあおり運転検知機能も追加。リアレコの場合は後方急接近にも対応します。従来の運転支援機能は前方衝突警告や車線逸脱警告、発進遅れ警告などだけでしたが、これが強化された形です。
前方用のメインカメラに加え、後方用や室内用カメラもフルハイビジョン録画に対応しているので、走行時の映像を細部まで記録。前方カメラにはHDR機能を搭載して明暗さが激しいシーンでの白とびや黒つぶれを抑えてくれますが、リアレコの後方用カメラにもHDRを搭載。後続車のヘッドライトが当たっても、わりと安定した映像を記録します。
別売の車載電源ケーブルを使用すれば、24時間365日の駐車録画にも対応。Gセンサーが振動を検知すると、ドラレコが起動して前後2台のカメラで映像を記録します。高速起動により従来よりも素早く起動するので、撮り逃しを防ぐあたりもうれしいですね。
ナカレコは主にタクシーやトラックのドライバーのニーズに応えたものですが、使いようによってはYouTuberなんかにも使えるかもしれません。室内用カメラには赤外線LEDを搭載し、香料の少ない夜間やトンネル内などでも室内録画に対応します。また水平152度、垂直80度、対角182度の広視野角レンズを採用しているので、窓越しの側面の映像まで捉えることができます。
それ以外のカメラにはF1.8の明るいレンズを搭載。フレームレートはLED信号の点灯周期と干渉しない設定だからLED信号の無点灯記録を防止できるし地デジ干渉対策も万全。大容量の32GB microSDHCを付属しているのも嬉しいですね。
ウィンドウズPCでもMacでもドライブ情報を確認できる専用ビューアーソフト、KENWOOD ROUTE WATCHERも用意。ドラレコ としての装備&性能に抜かりはありません。もうすでにドラレコを装備している人も多いとは思いますが、買い替えを考えている人はいかがでしょう。声で操作できるのは思いのほか便利かと思います。もう1モデルは、レンタカーなどに採用される特定販路向けモデルです。