ステッグの高級スピーカーは振動板にグラフィンを採用

master stroke MSK3ウェイスピーカーの紹介から10日近く経ってしまいましたが、再びステッグの新製品を紹介していきます。2つ目はフラッグシップ機に次ぐセカンドポジションの高級スピーカー。MSSシリーズです。こちらにもmaster strokeの名前がつけれてれいます。

このシリーズはツィーターのmaster stroke MSS1(85,000円/税別)とミッドレンジのmaster stroke MSS3(90,000円/税別)、ウーファーのmaster stroke MSS6(140,000円/税別)が、それぞれ単品売りという構成。ツィーターのMSS1は推奨カットオフ周波数が1500Hzと低くかなり広い帯域をカバーしてくれそうなので、MSS1+MSS6の2ウェイでもいけそうだし、3ウェイ化してより中域を厚く充実させることもできます。


ツィーターは独特な形をしていますが25mmのドーム型で、外径寸法は68.5mmか55.5mmとなります。プレートをつけたときには68.5mm、グリルで埋め込むときには55.5mmということなのでしょう。取り付け方法によって見た目も変わります。再生周波数帯域は1.3kHzから22kHzです。

振動板には新素材のグラフィンを採用。Wikipediaによると、グラフィンは結合炭素原子のシート上物質だそうで、ダイヤモンド以上に炭素同士の結合が強く、熱伝導や電気の伝道度もトップクラスと言われています。1層のカーボンナノチューブは筒型のグラフィンとみることができるのだそうで、現在ポーランドのナノ・カーボン社で本格生産に入っているのだとか。このような、軽量・高剛性の新素材を振動板に使っていることも注目です。

ミッドレンジは80mm口径で再生周波数帯域は100Hzから12kHzまで。ウーファーは160mm口径で60Hzから4500Hzまでを再生します。ともに振動板には軽量・高剛性のカーボンファイバーを使用。磁石にはネオジウムを採用しているようです。磁気回路の周囲のラインに赤と緑と白をあしらっているあたり、イタリア製らしくてお洒落ですね。

木箱に入っているあたりも、所有欲をそそられるポイント。ツィーターの再生周波数が22kHzまででハイレゾ帯域に達していないという懸念は少しあるものの、ちょっと聴いてみたいスピーカーのひとつです。